「女性を虐げる三問題(1)」(2018年08月06日)

ライター: キタブの家、ブルダヤプログラムコーディネータ、リース・マルクス
ソース: 2018年3月8日付けコンパス紙 "Kawin Anak, Kuntet, Sunat Perempuan"

2018年の世界女性の日に取り上げられるべきインドネシアの人間開発分野における重
要問題が三つある。それは児童婚、短躯(矮小体躯)を引き起こす栄養不良、女子割礼の
三つ。それらは持続可能な開発目標、特に第5項目であるジェンダー平等の実現に悪影響
を及ぼすものですらあるのだ。

児童婚については、中央統計庁2012年全国社会経済調査が示すように、20〜24歳
既婚女性の25%が18歳未満で結婚している。2012年人口保健調査では、20〜2
4歳既婚女性の17%が18歳未満で結婚している。インドネシアは児童婚廃止の世界的
進歩のサンプルであることを特記しておこう。

ジャカルタで2007〜2012年の間に該当率が5%低下したことがそれを示している。
しかし中央統計庁が報告しているにもかかわらず、地方部は州によってきわめて顕著な差
があるというのに、地方部の低下傾向は全国レベルに比べてあまり話題にされていない。
エコロジークライシスが起こった地方は、児童婚が増加している。

児童婚は女性の保健問題に影響を及ぼし、短躯児童を生む。成長過程にある女子の身体は
未発達であるために、胎児との間に栄養の奪い合いが起こる。出産後は授乳しなければな
らないし、更に家庭の主婦という文化的役割がのしかかる上、妻・母・嫁という大人の役
割を担わなければならない。

カリスマ・ヌグロホがその著作「矮小児童は矮小民族」(2013年)で述べているよう
に、1998年の通貨危機の際に栄養不良による短躯世代についての警鐘が既に打ち鳴ら
された。レフォルマシ期およそ20年が経過した今、栄養不良問題はいまだに終息しない
どころか、潜在的災厄に成長しつつある。

インドネシアで5歳未満幼児の3人にひとり(36%)が短躯になっている(2007年
2010年基礎保健調査)。フィリピン(32%)、カンボジア(40%)とよく似た状
況だ。全国平均値を超えている11州のうち9州はジャワ島外にある。とはいえ、西ジャ
ワ州とバンテン州という栄養源の満ち足りている州で、短躯幼児の数は全国平均値を上回
っているのである。

短躯児童の発生は、胎児となって以来体験してきた一連の福祉状況の劣悪さを象徴するも
のだ。妊婦になった母が栄養不良であることから始まり、胎児の成育が阻まれ、体重2千
5百グラムを下回る未熟児で産まれ、妥当な母乳がもらえず、エネルギー源とタンパク質
の摂取が不足する。[ 続く ]