「中国産スマホが優勢」(2018年08月20日) インドネシアのスマートフォン市場は2百万ルピア台のローエンドクラスが大部分を占め ている。最近の市場状況は、大都市部が頭打ちになっている一方で地方都市や村落部での 売れ行きが活発化している。生産者はそんな市場で優位に立とうとして、最新テクノロジ ーを備えたお手頃価格の商品を市場に送り出すことを競い合っている情勢だ。 そんな市場状況をシャオミがRedmi 5Aシリーズで激化させている。他のブランドは自社 シェアを維持しようとして切磋琢磨しているものの、いかんせんローエンドクラスの薄い マージンでは積極的な対応に限界があり、マーケティング・広告宣伝・流通インセンティ ブなどに打てる手は限られている。 IDCの世界四半期モバイルフォントラッカーによれば、2018年Q2のグローバル出 荷数量はHuawei Technologies社が5,420万台でアップル社の座を奪い第二位に就い た。首位はサムスンが堅持している。Huawei社は対前年同期比141%という目覚まし い躍進だ。その結果Huaweiの世界シェアは16%に上昇した。18年Q2の5大グロー バルブランドは中国の三社が占めた。他の二社はシャオミとオッポ。 インドネシア国内市場では、2013年以降、政府が外国産ブランドの完成品輸入を減ら して国内組立てを増加させる政策を推進した結果、製品輸入が顕著に減少した。 2013年の輸入数量は6千2百万台で国内産は10.5万台だったが、輸入数量は年々 目覚ましい減少を示し、2015年には3千7百万台、2016年1,850万台、20 17年1,140万台になっている。 しかし国内生産は2015年5千万台、2016年6千8百万台、2017年6,050 万台と推移していて、輸入と反比例していうわけでもない。