「ネットローン事業が急拡大」(2018年09月14日) インターネットローンが庶民の間に広がっている。この業界が活発化し始めたのは201 5年で、その年の一人当たり借入金額平均値は4億ルピアだった。業界者によれば、借入 者人口が増加する一方、一人当たり借入金額は低下の一途をたどったとのこと。金融サー ビスオーソリティのデータでは、2018年6月の借入者人口は109万人で前年末から 320%増加し、総貸付残高は7.6兆ルピアで前年末から198%増えている。 インドネシアのクレジットカード保有者は900万人で、大人国民人口の6%に満たない。 それは実需要との間に大きいギャップが存在していることを示すものだ。どうしてギャッ プが生じるかと言えば、大勢の国民が銀行との関りを持っていないためだ。国民の多くが アンバンカブルであるというのがその現象の背景をなしている。その結果これまで実需要 を拾って来たパサルの金貸しに代わって、インターネットの金貸しが増加してきた。アン バンカブルなひとびとであっても、みんなスマートフォンは持っているからだ。 ネットローンの多くは日歩や週利で3百万ルピア未満の貸付を行っており、金利はだいた い一日1%だ。ネットローンオペレータのう64%が金融サービスオーソリティに登録さ れている。つまり三つにひとつは闇金貸しであり、そんな恰好の金貸し側と少なからぬ借 金踏み倒し屋を交えた消費者が対峙しているという構図になっている。どのオペレータも、 返済不能者は男性が6割超を占めている、と述べている。