2018 0926_3.htm 「施行されても実行されない法規」
「施行されても実行されない法規」(2018年09月26日)

2018年5月15日付けコンパス紙への投書"Yogya dan Perda tentang Pengemis"から
拝啓、編集部殿。浮浪者と乞食の取り扱いに関するヨグヤカルタ特別州2014年条例第
1号は賛否両論を招きました。ヨグヤカルタはその条例をもって、浮浪者や乞食のいない
観光地を作り出そうとしたのです。

条例の定義によれば、乞食というのは他人からの憐憫を期待して、さまざまな手段や口実
で公衆の面前で金品を求めることを生計の手段にする者となっており、プガメンもそのカ
テゴリーに入ります。

この条例の反対者は政府が貧困者に対する非人間性を見せたという意見を表明しています。
わたしは政府が取っている歩調に賛成します。なぜなら、浮浪者や乞食のほとんどはまだ
生産的な年代者なのですから。

社会局は補導して捕らえた浮浪者や乞食に対するリハビリと育成のシステムを用意してい
ると述べています。しかしその条例が施行されてから三年が経ちますが、いまだに顕著な
成果が見られません。

それは政府に厳格さが欠けており、2014年条例第1号の違反者に処罰を厳しく与えて
いないからだとわたしは考えます。その条例の違反者というのは、浮浪者や乞食だけでな
く、かれらにお恵み(金)を与える者も同罪になっていることを付記しておきます。

金を与える者は政府が行っている浮浪者乞食撲滅プログラムをサポートしていないと考え
られます。金を与える違反者への罰則は10日の拘留と百万ルピアの罰金です。

しかし条例は単なる条例でしかないようです。いまだにほとんどすべての交差点や食事場
所、更には観光スポットですら、乞食の姿に出会います。政府は乞食にも金を与える者に
も、罰則を適用していないようです。[ ヨグヤカルタ在住、インドラワティ ]