「ジャカルタ借家借室事情(後)」(2018年10月23日)

借家はもっと高い。もちろん物件次第という面もあるのだが、一般的な傾向を言うなら相
場は年額で1.5〜2千万。需要する側はマジョリティが1.5千万未満を希望している
のだから、大勢が無理をしている状況が想像される。

2千万超の借家はたいてい立地条件に優れており、需要は大きく、回転が速い。その状況
が家主を元気付けるのだろう。そのような物件は年々の値上がりが相場をオーバーするの
が普通だ。

コンパス紙R&Dが18年9月22〜23日に首都圏在住の17歳超の455人から集め
た統計によれば、借家借室探しが楽になったひとと難しくなったひとが相半ばした。
(数字は%)
質問1.ジャカルタで借家借室を探すのは容易になっていますか、難しくなっていますか?
回答1.容易になっている42.6、難しくなっている42.6

質問2.ジャカルタで借家借室を探すのに最も難しいポイントは何ですか?
回答2.
家賃が高い 60.3
サイズが小さい/狭い 11.3
選択肢が多い 8.8
アクセス路が狭い・四輪車が入れない 8.2
職場から遠い 7.2
お上りさんが多い 2.6

質問3.借家借室を探す場合、家賃(年額)はいくらくらいがいいですか?
回答3.
6百万ルピア未満 31.2
6〜15百万  28.3
15〜30百万 10.5
30百万超 5.7

この調査の回答者は87.7%が自分(親)の持ち家に住んでいるが、42%のひとは借
家借室住まいの経験を持っている。
経験者の17%は1〜3年、12%は4〜8年という期間であり、自分の家が持てるまで
にそれくらいの年数の借家借室住まいが必要という一般論が立てられるようだ。[ 完 ]