「雨季入り前は暑くなる」(2018年10月25日)

数日前から東の風が南東から南寄りに変わり、昨日ついに西風が吹き始めた。風向きはま
だころころと変わるが、バリ島南部もいよいよ雨季がスタートしたようだ。

地学気候気象庁によれば、ここのところランプン〜ジャワ〜バリ〜ヌサトゥンガラは暑く
なっており、西ジャワ州マジャレンカで37℃に達した由。スラバヤも35.6℃になっ
てマジャレンカに次ぐ暑い町になっている。

これは太陽の軌道が赤道南部に下がって来たことで起こる例年の現象で、これまで東風に
乗ってインドネシアに来ていた湿度70%を下回る乾燥した大気が雲をあまり発生させな
い状態を生み出していたことから、太陽の放射熱が地表を焙るために暑くなる傾向は避け
られないものになっている。

太陽が南半球に下がって来ると暑さが増して、オーストラリア高気圧は勢力を弱め、東か
らの風が西風に代わっていく。雲が増えて降雨が盛んになっていくから、雨季になるとい
う寸法だ。10月中に各所で降雨がはじまり、11〜12月には雨の降る地区が全国のマ
ジョリティを占めるようになる。それから雨量が増大して雨季のピークが1〜2月にやっ
てくるというのがインドネシアにおける季節変化だ。

18年10月上旬に雨季に入ったのは全国の7.3%で、アチェ・北スマトラ・南スマト
ラ・東カリマンタン・パプア島北岸部とのこと。それらの地域は降雨の頻度と量が12月
に向かって増加していくと地学気候気象庁は予報している。