「バンドン行きは大渋滞」(2018年11月21日)

チカンペッ自動車道のチカンペッから分岐してバンドンのパダラランを結ぶチプララン自
動車道が2005年に完成して以来、ジャカルタ〜バンドンの往復はこのルートを自動車
で走るのがもっとも便利になっていた。

チプララン(Cipularang)とはCIkampek-PUrwakarta-padaLARANGの大文字部分を集めた名称
だ。先にバンドン南部のバイパスとしてパダラランからチルニまでの自動車道ができてい
たから、チカンペッ自動車道からチルニまでがつながって西ジャワの南東部へ抜けるルー
トの全線を指す呼称として、その同じ道路がプルバルニ自動車道とも呼ばれている。
プルバルニ(Purbaleunyi)とはPURwakarta-BAndung-ciLEUNYIの大文字部分を集めたもの。

おかげで週末にはジャカルタからひとびとが大挙してバンドンを訪れる行楽が大流行して、
週末にバンドンの街中はジャカルタナンバーの自家用車で埋まるようになり、バンドン火
の海(Bandung Lautan Api)のプレセタンとしてBandung Lautan Jakartaという文句が流
行った。


その当時、ジャカルタからバンドンへは4〜5時間で着いていたのだが、最近は運が悪け
れば8時間くらいかかるようになっている。それはチカンペッ自動車道が渋滞のために自
動車専用低速道路になってしまったからだ。

チカンペッ自動車道はジャカルタとジャワ島中部東部を結ぶ動脈路になっている。その遠
距離区間を走る車両ばかりか、沿線に工業団地が増え、また経済水準が向上して町がなら
ぶようになってくると、交通量は著しく増大した。

自動車道の車線拡張は何度も行われ、スペースが限度に達すると、今度は第二チカンペッ
自動車道建設が開始された。これは既存の平面路の上に高架道を作る設計になっていて、
現在は工事が進行中であり既に40%の進捗状況と報告されている。

それとは別にジャカルタと近郊を結ぶLRT(軽量軌道交通)ならびにジャカルタ〜バン
ドン高速鉄道などの鉄道建設もチカンペッ自動車道の一部を占拠して建設工事が行われて
いるため、交通の流れはどうしようもない状態に陥っている。

利用者の苦情は高まっており、自動車道運営会社は代替路を用意せよ、料金割引をせよ、
といった要求が出されているようだ。大型貨物運送車両の規定外サイズと形態のものに対
しては通行禁止が新たに定められた。

バンドンへ車で行くのなら、しばらくはウイークデーにプンチャッ越えをするのが名案か
もしれない。