「枯れゆく宝庫」（２０１８年１１月２８日）

インドネシアは大自然の宝庫だ。世界の顕花植物の１０％超がインドネシアにあり、昆虫
の１５％、魚類の２５％、両生類爬虫類の１６％、鳥類の１７％、ほ乳類の１２％がイン
ドネシアに棲息している。ところが２０００年から２０１２年までの間に、インドネシア
の原始林６百万Ｈａが消滅した。森林破壊は年間４万６千Ｈａのペースで進行している。

そのために、絶滅に瀕している動物の個体数は減少の一途になっている。それら保護動物
の最新状況は次の通り。これは２０１７年のデータによる。

スマトラ虎 (Panthera tigris sumatrae)
個体数７８頭
保護地域：リアウ国立公園、南ブキッバリサン国立公園、ブキッティガプル国立公園、ブ
ルバッスンビラン国立公園、ワイカンバス国立公園、ジャンビ国立公園

スマトラ象 (Elephas maximus sumatrensis)
個体数５８６頭
保護地域：ワイカンバス国立公園、テッソニロ国立公園、リアウ国立公園、ジャンビ国立
公園、アチェ国立公園、南ブキッバリサン国立公園

スマトラ犀 (Dicerorhinus sumatrensis)
個体数３６頭
保護地域：南ブキッバリサン国立公園、ワイカンバス国立公園

ジャワ犀 (Rhinoceros sondaicus)
個体数６４頭
保護地域：ウジュンクロン国立公園

野牛 (Bos Javanicus)
個体数２９７頭
保護地域：バルラン国立公園、アラスプルウォ国立公園、メルブティリ国立公園、カヤン
ムンタラン国立公園

オランウタン
(Pongo pygmaeus)
個体数２，４９２頭
保護地域：ブトゥンクリフン国立公園、中部カリマンタン国立公園、東カリマンタン国立
公園、クタイ国立公園、ブキッバカブキッラヤ国立公園
(Pongo abelii)
個体数８６頭
保護地域：アチェ国立公園
(Pongo pygmaeus wrumbii)
個体数６７頭
保護地域：グヌンパルン国立公園