「結婚のご祝儀は数百円(前)」(2018年12月10日)

年の後半になると結婚式が増えるそうだ。季節の移り変わりとそれに合わせた農業活動が
そういう伝統を作り上げたのだろうか。ジャカルタでは毎年5万を下らないカップルが結
婚式を挙げているが、中には大晦日に式を挙げるひとも少なくない。

結婚したなら、祝宴だ。ひとびとは披露宴を自宅や一族の家、ホテルや結婚式場などで催
す。コンパス紙R&Dが2018年10月24〜25日にジャボタベッの17歳超の住民
536人から集めたアンケート結果によれば、過去3カ月間に披露宴招待状を四つ以上も
らったひとは7割に上った。2割は2〜3通、5%は1通だった。


インドネシアの若者が結婚するとき、祝宴が開かれて友人・知人・親族らが祝福し、披露
宴では食事が供され、客人たちはふたりの門出を祝って新生活に必要な品々をプレゼント
するのが風習だった。食器や鍋など所帯道具からシーツや衣類までがパーティ会場の一角
で山積みされるのが普通だった。おかげで結婚するカップルは家財道具を調達する資金の
心配をする必要が、昔はそれほどなかったのである。

今やその風習は時代に置き去りにされた観がある。ホテルや結婚式場にやってくる招待客
は金一封が当たり前になっており、鍋釜を持ち込むようなひとはもういない。

ならば金一封の中身はどうなのか?アンケート調査によれば、どうやら10万ルピア未満
が相場のようだ。
10万ルピア未満 60.3%
10〜30万ルピア 32.5%
30〜50万ルピア 2.2%
50万超 0.6%

ブライダルオーガナイザーの話によれば、2016年の披露宴開催費用は2千5百万ルピ
アから6億ルピアを超えるレベルまでさまざまだったらしい。想定ゲスト数3百人レベル
で相場は1億5千万ルピアくらいだったそうだ。[ 続く ]