「航空運賃に狂乱料金」(2018年12月10日)

マルク州内の国内線航空運賃が凄まじい値上がりを示している。コンパス紙が18年12
月6日に航空券販売ネットサイトで調べたところ、アンボン発ジャカルタ行きの最廉価料
金は270万ルピア、ジャカルタ発アンボン行きは280万ルピアだった。普段の相場は
100万ルピア前後とのこと。

国際線のジャカルタ〜バンコックが130万ルピア、ジャカルタ〜シンガポールの80万
ルピアに比較すると、アンボンはどれほど遠いのかという疑問が湧いてくるにちがいない。
州内の運賃も高騰している。アンボンから東南マルクのラングルへは、普段は100万ル
ピア台に乗ったことがないというのに160万ルピアだった。西東南マルクのサウムラキ
行きも同じような値上がりになっている。

アンボン市内の実業家のひとりは、自分はしょっちゅうジャカルタへ往復しているが、こ
んなに激しいのは初めてだ、と凄まじい値上がり幅を強調した。中銀マルク州地方事務所
経済開発指導チーム主事は、18年11月の州内インフレ率が航空運賃値上がりのせいで
2.64%に達した、とその状況を説明した。17年11月は0.96%でしかなかった
そうだ。「10月に値上がりが起こってインフレ率が上昇し、11月はそれが更にエスカ
レートした。州内インフレ率高騰の最大貢献者は航空運賃だ。」

アンボン地区を含むライオン航空グループ第11地区マネージャーは、マルクは航空運賃
が安定しないエリアだ、と語った。宗教祝祭行事が近付くたびに、運賃は高まり、逆流の
波が終わると沈静する。関係航空会社がみんなして談合してやっていることではないのか、
という記者の質問をマネージャー氏は否定した。