「結婚のご祝儀は数百円(後)」(2018年12月11日) ブライダルオーガナイザーが手掛けるものは基本的にホテルや結婚式場での妍を競ったも のが通例であり、庶民が自宅で行うものはその限りでない。庶民が自宅で行うものは、も ちろん内容次第であるものの、それよりはるかに廉価で行われているに違いない。 結婚式の招待状をもらったひとは、だれを誘って会場に行くのだろうか? 家族連れ(夫婦と子供) 45.7% カップル(夫婦、恋人) 33.2% 友人・隣人 10.5% 自分ひとり 7.8% 兄弟姉妹や親せき 1.5% 結婚披露宴の食事はビュッフェ形式が標準になっている。前菜から主食とおかず、飲み物、 更にデザートに果物や甘いものが巨大テーブルに所狭しと並べられる。品目数にすれば数 十点はあるにちがいない。客はそれをどのように愉しんでいるのだろうか? ニ三種類を食べるだけというひとは49.1%に上った。ご飯とおかずだけという人は2 4.8%で、四分の三が慎ましやかに食べている。他の大勢の客に十分行き渡るようにし てあげたいという心美しいひともあれば、パーティ会場で久しぶりに会った知り合いとゆ っくり歓談したいから、食べるのはそこそこでいいというひとまで、いろいろあるようだ。 どうやら、自分が食べながら他人と歓談するというのはあまり褒められた態度でないのだ ろう。 しかし全品をチョバしたいひとは21.8%いた。その正反対に、まったく食欲をそそら れないひとも3.9%いた。確かにあのビュッフェを美味かと尋ねられたら、頭をひねる ところかもしれない。 新郎新婦とその家族は世間へのお披露目という意味で盛大なパーティを期待する一方、招 待客の中にはたまにしか会わない友人知人や隣人との親密な会話のチャンスを求めている ひとも少なくないらしい。[ 完 ]