「突風・強風に注意」(2018年12月14日) 今週いっぱい、豪雨・雷・強風の荒れ狂う天候がジャカルタをはじめジャワスマトラの各 地を襲うと地学気候気象庁が予報している。予報されている州はアチェ・北スマトラ・西 スマトラ・リアウ・ジャンビ・ブンクル・南スマトラ・ランプン・バンテン・ジャカルタ ・西ジャワ・中部ジャワ・ヨグヤカルタ・東ジャワに及ぶ。これはアジア大陸から流れ込 んでくる冷気団が勢いを強めているためで、冷たいモンスーンはインドネシアの降雨量を 増加させる効果をもたらす。 18年12月6日にボゴール市内が竜巻と暴風雨でズタズタにされたあと、12月10日 には南ジャカルタ市クニガン地区が暴風雨に襲われてラスナガーデンフードストリートの 建物が崩壊した。11日夜には西ジャカルタ市のムルヤ、クブンジュルッ、プリインダ、 ドゥリコサンビの四カ所で街路樹が倒れたり枝や幹が折れて、オートバイ18台が被害を 受けた。 雨季のはじめに起こる暴風雨は年中行事であり、倒木被害は毎年起こっている。11月2 9日には東ジャカルタ市ラワマグンのプムダ通りで暴風雨のために高さ5メートルのブリ ギンの木が倒れている。 都庁は雨季のこの事象に備えて全5万7千本の街路樹等の枝を払うなどして事前対策は講 じてあるものの、過去三週間に378本が被害を受けている。倒木で人的物的損害が発生 したとき、都庁は保険から被害者に補償金を与えている。物的損失は上限1千万ルピア、 生命の場合は5千万とのこと。 これから雨季が進行するにつれて雨量が大きく上昇し、12月から1月2月にかけては洪 水のシーズンに移行していく。いや、それを待つまでもなく、都内随所での小規模な出水 は普通で、12月10日には南ジャカルタ市マンパンプラパタンのバンカ町で最高80セ ンチの浸水が起こっている。