「防ぎようのないクレジットカード詐欺」(2018年12月24日)

故障が起こったクレジットカードは新品に交換してもらい、故障カードはクレジットカー
ド発行者が収納するわけだが、クレジットカード保有者はどうやらもう一歩踏み込まなけ
れば、とんでもない災厄が降りかかることになるやもしれない。

国家警察犯罪捜査局がクレジットカード詐欺グループ三人を逮捕した。一味はまずH34
歳がヨグヤカルタで18年10月18日に逮捕され、B42歳がメダンで、F36歳がデリ
スルダンでそれぞれ10月23日に逮捕された。

この一味は何十枚もの故障したクレジットカードを買い取ってスマートチップを故障した
チップと入れ替え、有効化して支払い上限を持たないカードに作り替えた上でそれを悪用
していた。2017年6月以来16カ月にわたったこの犯罪で銀行界に発生した損害は2
5億ルピアに達する。


かれらは改ざんされた他人のクレジットカードを使ってあちこちの商店で買い物し、カー
ドを通すEDCはすべて問題なく通過して商品を手に入れ、銀行からカード名義人に出さ
れる請求は一味の知らぬことという状況になっていた。

警察の取調べに対してHは、チップの交換はインターネットでやり方を学んだだけで、誰
からも手ほどきを受けていない、と供述している。警察が押収した改ざんクレジットカー
ドはBRI銀行ビザタッチが二枚とマンディリ銀行ビザカードが一枚で、名義人もすべて
明らかになっている。

一味は電気製品・宝飾品・自動車などを購入するため、改ざんカードを16カ月間に50
回以上使用していた。それを使うためにかれらはスマトラとジャワのあちらこちらまで出
張っていたようだ。アチェ・北スマトラ・リアウ・西スマトラ・ランプン・ジャンビにと
どまらず、ジャワ島まで足を踏み入れてジャカルタ・バンドン・スマラン・スラバヤ・ブ
リタルなどを巡っている。

一味がこの犯罪に使ったと見られる身分証明書・EDC・コンピュータ・スマートフォン
や自動車・宝飾品などの詐取品、そして故障して使用不可になっている50枚を超えるカ
ードも警察は押収している。