「落とし物発見の告知」(2018年12月26日) 2018年9月4日付けコンパス紙への投書"Cincin Kawin di Kereta Ambarawa"から 拝啓、編集部殿。スマラン〜スラバヤ間のパサルトゥリ行きアンバラワエクスプレス号で、 列車の床に落ちていた結婚指輪をわたしどもは見つけました。真珠のついたその指輪には 女性の名前が記されています。 指輪の持ち主の方はどうぞ、当方宛にご連絡ください。費用等は一切なしで、この指輪を お渡しします。当方の携帯電話番号はコンパス紙編集部にあります。 [ スマラン在住、スリ・ハンドコ ] 2018年9月13日付けコンパス紙への投書"Tanggapan atas Cincin Kawin"から 拝啓、編集部殿。18年9月4日付け本紙に掲載されたスリ・ハンドコさんからの投書に 関して、スマラン発スラバヤのパサルトゥリ駅行き列車内で発見された結婚指輪の持ち主 ではありませんが、感謝の気持ちをお伝えしたいと存じます。 その指輪を無くされた女性の方がどれほど残念がっていらっしゃるかを想像するだけで、 私は同情心を禁じ得ません。結婚指輪を質入れするだけでも、それを受け戻せるかどうか たいへん不安になるのですから、紛失などしたなら大変なことでしょう。 この国で正直者が希少価値を持つようになっているこの時期、スリさんのような方の出現 は一陣の涼風をもたらすオアシスです。スリさんはこの新聞を通して遺失物の広報をなさ いましたが、もし他の人が拾っていたら、どうなったことでしょうか? タンスにしまっているだけでも、宝飾装身具は泥棒に狙われます。ましてやこれは宝石の 付いた結婚指輪なのですから。 国民の血税が国会予算委員会で審議され、まだ現金に変わっていないというのに大勢が掠 奪しようと血眼です。スリさんの正直さが何倍もの正直者を生み出し、その結婚指輪が持 ち主の手に戻り、そのご一家に平穏がもたらされることを切に祈ってやみません。 [ 西ジャワ州北ブカシ在住、アグスティヌス・アスタンタ ]