「デンパサルもプラ袋禁止」(2019年01月07日)

バリ州デンパサル市が2019年1月1日から、購買客へのプラスチック製レジ袋の配布
を禁止した。当面はモール・大型マーケット・モダン商店を優先対象にして監督と指導が
実施されるが、その先は在来パサル・小規模商店からワルンに至るまで、その禁止方針が
広げられて行くことになっている。

その法的根拠として、「デンパサル市内におけるプラ袋使用抑制」に関する2018年市
長規則第36号が制定されており、市当局はその規則実施のために、18年7月から市内
の商業界に対して社会告知を行ってきた。商店主やマネージメントはプラスチック袋に代
えて別素材の袋を用意し、それを有料にするかどうかはご自由に、という姿勢を当局側は
とっている。

1月に入ってから三日間に市当局が行った抜き打ち視察では、たくさんの商店やモールで
ほとんど対応がなされておらず、旧態然たる状況になっていた。三回規則違反が見つかれ
ば、警告書処分が行われる、と当局者は語っている。

デンパサル市の動きはもちろん州知事方針を具現化させたもので、そのための「使い捨て
プラスチックごみ発生の抑制」に関する2018年バリ州知事規則第97号が制定され、
抑制対象にはプラ袋・スタイロフォーム・プラスチック製ストローの三つが定められてい
る。

グラメディア書店の店長はそれに関して、布製の袋がレジ台の近くに置かれているので、
客はそれを購入できるし、また同店はキャッサババッグも用意している、と語っている。
キャッサババッグというのは、天然素材であるキャッサバ・トウモロコシ・ジャガイモな
どの粉で作られた袋で、そのまま捨てられても自然還元がたいへん容易なものである由。