「最近の中古車事情(前)」(2019年01月15日)

2018年は首都圏で一日平均1千2百台の二輪車と3百台の四輪車が売れたそうだ。い
や、それは新車の話。中古車については、そう簡単にわかるものではない。

中古車センターばかりか、毎日ローカル新聞の産業広告欄やインターネットから口コミま
で大量の個人オファーが出ていて、調査のしようがないくらいの取引が行われているのだ
から、わかるわけがない。名義変更手続きの場に網を張っても、全員がそれを行うわけで
はないのだから、無駄な努力かもしれない。都内マンガドゥアの中古車センターでは、ひ
と月平均で2千4百台ということだそうだ。

2018年のアジア大会がらみで都内の道路交通制限が強化され、自家用四輪車のプレー
ト番号奇数偶数制限道路が増やされたために、対象道路では通行車両の走行スピードがア
ップし、トランスジャカルタバスも乗客が大幅に増加したという話がある一方で、中古車
販売台数も増加したということが言われている。それは一体どういうことかと言えば、毎
日四輪車を使いたいために一部のひとびとが奇数もしくは偶数の自分が持っていないプレ
ート番号の中古車を買っているというのがその種明かしなのだそうだ。

WTCマンガドゥアの四輪中古車センターの話では、拡大奇数偶数交通制限が開始されて
から、中古車販売台数はひと月2百台ほど増加したそうだ。客の多くは価格1億ルピア程
度の気に入った車種中古車で、しかもナンバープレートの末尾数字をもうひとつの条件に
して車を選んでいるとのことだ。

自動車専門家は車齢5年未満であれば、機能パフォーマンスがまだ優良で、しかもメンテ
ナンス費用も高くない、と語っており、一般消費者もそれを中古車購入時の手引きのひと
つにしている。

そのため、5年を越えた四輪中古車は新車よりも数千万ルピア廉くなるのが普通だ。二輪
車では、その差は5百万ルピアを超える。[ 続く ]