「クルタジャティ国際空港の近況」(2019年02月08日)

西ジャワ州マジャレンカ県に設けられたクルタジャティ(Kertajati)空港は西ジャワ州国
際空港である。2018年5月24日にジョコ・ウィドド大統領によって公式開港した
この空港はいまだに利用者の賑わいから遠い状況のままだ。

現在この空港からは国内外の目的地に向かう11航路が稼働している。国内線はスラバ
ヤ・バリッパパン・ランプン・スマラン・メダン・ヨグヤカルタ・ジャカルタなど、国
際線はサウジアラビアのマディナ向けウムロフライトのみ。航空会社はライオンエアー、
シティリンク、トランスヌサ。

空港運営者によれば、各便の平均的ロードファクターは平日で25%、週末に45〜50
%程度になるくらいで、航空会社が標準にしている75%にはまだまだ程遠いありさまだ
そうだ。空港運営者は航空機発着件数目標を年間1万9千ムーブメントとしているが、2
018年はおよそ7カ月間でやっと474ムーブメントしか得られなかった。運営者とし
ては航空会社がどんどん飛行機を飛ばしてくれることでその目標が達成されるわけだが、
乗客が少なければそういうわけにもいかない。

現在クルタジャティ空港周辺には、まだホテルや賃貸アパートがない。一番近い3星級ホ
テルはマジャレンカ市内にあり、空港から30キロ離れている。チレボンまで行けばもっ
と高グレードホテルがあるが、空港から45分かかる。

空港の地の利を見るなら、チレボン・インドラマユ・マジャレンカ・クニガン・スムダン
・スバン・カラワン・ブルブス・トゥガルの住民にとって、クルタジャティ空港は距離が
近いことから、自分の目的地にクルタジャティからのフライトが発着するなら乗客誘致は
必ず成功すると見られており、潜在利用者数は1千5百万人という概算を運営者ははじい
ている。

空港側はエアエイシアとの間で、クアラルンプルとシンガポールの2目的地へのルートを
開設するよう折衝しており、それが実現すれば空港利用者は更に増加していくにちがいな
い。ブカシ東方の諸工業団地に勤める外国人にとっても、国外に出るためのルートをふた
つ持てることは、大きなメリットになることだろう。