「命がけの登校」(2019年02月08日)

2018年11月14日付けコンパス紙への投書"Ke Sekolah Bertaruh Nyawa"から
拝啓、編集部殿。命がけで通学するということが、辺境の地では本当に起こっているので
す。パプア州メラウケ地方では、小学生が自分で舟を漕いで自宅と学校を往復しています。
その行き帰りに、ワニに襲撃されるリスクが存在しているのです。

その自然環境がパプアの地、中でもメラウケとその周辺、における教育普及に困難をもた
らしています。かつてオランダ植民地行政が体験したことが、いまだに継続しています。

それに対処するため、メラウケのカソリック教会財団が男子寮女子寮を完備した小学校と
職業学校(看護師・教員・技術)を作りました。衣食住および教育・医療その他の一切を
財団が提供しています。

学校が受け入れている生徒たちはパプア南部と内陸部の諸地方から集まった者たちです。
当時、ティミカでの埋蔵資源発掘はまだ行われていませんでしたが、今ではそれがもう長
い間継続されています。

その発掘された埋蔵資源の利益の一部を、パプア開発促進のための教育基金に充当しては
どうでしょうか?その資金でたとえば昔オランダ行政が行ったような、寄宿制の学校を各
地に設けて行くのです。そうすることで生徒たちは、どう猛なワニの危険から保護されて、
教育を受けることができるのです。[ バンドン県在住、ウィル・ダフ ]