「現代パチャラン像(1)」(2019年03月13日) 中央ジャカルタ市で親と一緒に暮らしている19歳のアレクサ嬢はこう話した。 わたしのパチャラン経験は中学2年生から。異性との交際の結末に何があるのかがそのと きはじめて分かりました。小学生時代のパチャランはただ相手が好きかどうかだけだから、 本当のパチャランとは言えないと思うけど、思春期になったら違う要素が入って来るでし ょう? わたしの最初のパチャルは高校生で、最初の三カ月は手をつないで一緒に映画を見に行く ような関係でした。かれとは5カ月交際して、わたしが中学3年のときに別れました。初 めてのセックスの相手はかれで、かれがわたしを愛していると信じてたんです。わたしは そのとき、15歳でした。 高校生になってからは、同じ学校のひととパチャラン関係を三年間続けました。その間に セックスは何度か行い、避妊手段なしでやったこともあります。互いに愛し合っていれば 肉体関係は当然だと思ってました。 でもわたしはふたりの関係を本物にしたいと思うようになり、考え方が変わってきたんで す。パチャランって、結婚に至るためのステップだっていうことが。セックスが重要なん じゃないってことです。もし本当に相手の女性を結婚したいほど愛するのなら、相手のす べてを結婚するまで大切に保護するはずでしょう? 今、アレクサはパチャラン休止中。愛に満ちた結婚生活をかの女は待ち望んでいるようだ。 パチャルあるいはパチャランのインドネシア語の語義は、下の記事でご確認ください。 「パチャル(1/2)」(2014年05月15日) http://indojoho.ciao.jp/140515_2.htm 「パチャル(2/2)」(2014年05月16日) http://indojoho.ciao.jp/140516_2.htm 一方、男性の場合はちょっと様相が違う。大学生エルラン君22歳のパチャル歴は高校生 時代に始まる。かれは高校時代、別々の時期にふたりのパチャルを持った。と言っても、 なかなかセフレ関係には至らない。何らかの具体的な目的があってのことでなく、コーヒ ーワルンで駄弁ったりふざけ合ったりする程度のパチャル関係でしかなかった。 タングランの大学に入って親からの仕送りを受けるようになった現状では、パチャランの ために映画館へ行こうにも、なかなかその金が捻出できない。パチャルがいるにはいても、 ふたりで遊びまわるなどできはしないから、頻繁に会うことも難しい。かれは語る。 パチャルとはキスしたくらいだ。なかなかそれ以上のことはできない。性欲はもちろんあ る。だけどもし妊娠させて結婚しなきゃならない破目になったらと思うと、動けなくなる。 稼げるようになるまで、とてもそんなリスクは負えない。[ 続く ]