「エゴが集まりゃ道理が避ける」(2019年04月05日)

2019年1月8日付けコンパス紙への投書"Jalan Pintas Berbahaya"から
拝啓、編集部殿。ジャカルタ外環状自動車道スカルノハッタ空港方面行きがチルドゥッラ
ヤ通りを越えて開通して以来、チプリル市場からチルドゥッ方面行きの車はまっすぐ進め
なくなり、迂回路を経なければならなくなりました。

車の流れはまず高架自動車道の下をターンしてから、チルドゥッラヤ通りもしくはMサイ
ディ通りへ進まなければなりません。ところが大勢の二輪車がこの規則を守らず、外環状
自動車道タマンミニ方面やビンタロ・スルポン方面への料金所に向かう自動車の流れに逆
らってそこを突っ切っているのです。

逆走して前を突っ切って行く二輪車に驚かない四輪運転者はまず稀でしょう。かれらは道
路端を遠慮しながら邪魔にならないように移動しているのではありません。これ見よがし
に交差路のど真ん中を突き抜けて行くのですから。

驚いた四輪運転者が腹立ちまぎれにクラクションを強く長く鳴らしても、戻って来る反応
は二輪ライダーたちの、何の罪悪感も示さずに睨みつけてくる視線です。かつてわたしは、
そこで起こった二輪車と四輪車の接触事故を目撃したことがあります。その近辺にいた二
輪車ライダーたちはすぐに停車し、事故現場に集まってきて事故った二輪ライダーの味方
をしようとする態度を示しました。決まりを守っているのはどちらなのか、悪いのは誰な
のか、そんな斟酌は爪の先ほども示しません。

交通警官がいるときは、二輪車は規則を守って高架自動車道の下を回ります。それが遠回
りになるのは決まりきった話です。だからと言って、迂回するよう定められた決まりを守
らず、自分のエゴを通そうとするのは、自分の身が危険なだけでなく、他人をも危険にさ
らすことになるのです。ラッシュアワー時には、リスクがずっと高まることでしょう。

わたしは道路行政当局に交通フローの見直しをお願いしたいと考えます。全道路利用者が
安全にその交差路を通行できるようにするために、改善を図っていただきたいと存じます。
[ 南ジャカルタ市在住、アリニ ]