「ヨグヤカルタ新国際空港開業」(2019年04月29日)

ヨグヤカルタ特別州クロンプロゴ県に建設された新国際空港が今日オープンする。これま
で使用されていたアディスチプト空港からはまず国際線だけが新空港に移り、国内線は当
面アディスチプト空港を継続使用するものの、19年10月を目標に新空港に移転する計
画になっている。計画に齟齬が発生しても、19年中には移転を必ず行うと空港管理者ア
ンカサプラIは言明している。

開業に先立って19年4月24日に、新国際空港の公式名称が公表された。公式名称はヨ
グヤカルタ国際空港 (Yogyakarta International Airport 略称YIA) だ。ジョグジャカル
タ国際空港(JIA)とならないのは、インドネシア語における公式名称としての地名が
ヨグヤカルタであり、ジョグジャカルタやその略称のジョグジャは俗称に過ぎないからで
ある。

インドネシアの中央と地方の行政で用いられている公式名称がYogyakartaであることは、
たとえ国民一般や地元民までもがインドネシア語の中でジョグジャカルタ(Jogjakarta)を
使っていてもそれは俗称としてしか扱われていないことを、インドネシア語に日々接して
いるひとには分るはずだ。


アディスチプト空港に乗り入れている国際線定期便はシルクエアーとエアエイシアであり、
それとともに非定期の国際チャーター便もYIAを使うことになる。

総面積21万平米の新空港は3,250メートルの滑走路を持ち、大型機の離着陸は悠々
と行えることから、ジャワ島中部地域にとって大型空港が誕生したことになる。

スマランのアッマディヤニ(Ahmad Yani)国際空港の滑走路は2,560メートルであり、
同空港に乗り入れている航空会社が機体の大型化をはかろうとすれば、YIAへの乗り入
れが第一候補に挙がるということになるだろう。YIAの誕生はスマラン空港にも影響を
与えずにはおかないだろうことを、関係者は指摘している。