「路上運転に見るインドネシア文化(後)」(2019年05月08日)

一日平均1千数百件の交通違反切符が?切られているらしい首都圏の交通道徳を見る限り、
違反行為全体はその数十倍に上るのではないかというのがわたしの推測だ。

違反行為ごとに罰金規定が設けられているのだが、捕まるのが不運というのが運転者に一
様な感覚であるに違いあるまい。違反内容に対する最高罰金額/最高禁錮期間は次のよう
になっている。

無免許運転 100万ルピア/4カ月
免許不携帯 25万ルピア/1カ月
ナンバープレートなし/期限切れ 50万ルピア/2カ月
二輪車のミラー/ランプその他装置不備 25万ルピア/1カ月
四輪車のミラー/ランプその他装置不備 50万ルピア/2カ月
四輪車のスペアタイヤ/交換器具/三角停止版/救急箱不備 25万ルピア/1カ月
道路標識等違反 50万ルピア/2カ月
最高最低速度違反 50万ルピア/2カ月
自動車番号証明書STNK不携帯 50万ルピア/2カ月
四輪車シートベルト不使用運転 25万ルピア/1カ月
二輪車ヘルメットなし運転 25万ルピア/1カ月
夜間および特定条件下の無灯火走行等 25万ルピア/1カ月
二輪車昼間無灯火走行 10万ルピア/15日
方向転換・Uターン時のウインカー無点灯 25万ルピア/1カ月

ところが走行違反に対して首都圏で行われている罰金適用金額は最大の50万ルピアなど
とは及びもつかない7.5万から20万ルピアがせいぜいだそうだ。それでは懲罰効果が
無い、と道路交通オブザーバーは嘆いている。違反者が払いやすい金額を軽犯罪法廷判事
の親心が違反者に科しているかぎり、違反者は甘えを続けることになる。

街路樹や立ち木の不法伐採に科される巨額の罰金と交通違反のそれとの間のギャップから
は、法廷判事の論理構造がどうなっているのか、外国人のわたしには見当もつかない。
[ 完 ]