「インドネシアへ強盗旅行」(2019年07月19日)

日本へ行って稼ぎたいマレーシア人の若者ふたり(26歳と24歳)がそのための資金を
稼ぐためにインドネシアとマレーシアで強盗を働いた。ふたりはインドネシアにやってき
て、2019年6月14〜15日にタングラン県バララジャにある宝石店とガソリンスタ
ンドを襲撃した。

ふたりはレンタカーを借りて犯行を行ったが、そのとき白色アヴァンザのB2069UF
CというナンバープレートをT1721に入れ替え、ベレッタ型とレボルバー型のピスト
ルライター2個で店員を脅して大量の宝石を奪い、また現金を奪った。宝石店からはトレ
ー6個分と個装宝石置き36個分が奪われ、ふたりは逃走途中にカラワチ地区でそれらの
陳列用具とピストルライターを捨てているが、警察はそれらすべてを証拠品として回収し
ている。

宝石店襲撃後、ふたりがレンタカーで逃走する際に、店の外にいた一般市民が車に投石し、
車の後部ガラスが割れた。そのためにふたりはチモネ地区まで走ってガラスを交換するた
めに修理工房を探している。

レンタカーのオーナーはアヴァンザを貸す際に、賃貸人と車を写真に撮っていた。そして
保障のためにパスポートを預かっている。


ふたりはインドネシアでの稼ぎを抱えてマレーシアに帰国した。そしてもうちょっと元手
を増やしたかったのだろう、クアラルンプルとスランゴルで6月28〜29日にガソリン
スタンドを襲撃したために、すべての計画が水の泡となった。マレーシア警察に逮捕され
たのである。

マレーシア警察の発表によれば、24歳の男は6月3日に服役を終えて出所したばかりの
強盗前科者であり、26歳の男は誘われて今回はじめて犯罪に手を染めたとのことだ。

かれらがインドネシアで得た大量の宝石をどこに隠しているのか、その自供をマレーシア
警察はまだ得ていないそうだ。何年後かわからないが、再度出所したとき、その資産を元
手に日本での活動を実施するつもりなのだろうか?

果たして、かれらが日本まで逃げ延びて来ていれば、日本で堅気の仕事をするつもりだっ
たのだろうか?それが今回挫折したものの、数年後にふたりが夢の実現に迫る機会が消え
去ったわけではない。もしそうであれば、よくよく見込まれたものではあるまいか。