「ジョグジャ新空港移転は年内」(2019年08月14日) ヨグヤカルタ特別州クロンプロゴKulon Progo県に建設中のヨグヤカルタ国際空港Bandara Internasional Yogyakartaは2019年12月にフル稼働に入る予定。 建設計画では竣工が2020年7月となっているものの、建設工事は既に70%に達して いるきわめて早い進捗状況から、19年10月にはアディスチプト空港から一部のフライ トを移転させ、12月には全フライトが新空港を利用できるようになるだろう、と空港運 営会社アンカサプラI代表取締役は述べている。 19年5月には既に5つのフライトがアディスチプトからBIYに移された。シティリン ク、バティックエアー、ライオンエアー、エアエイシアのジャカルタ、ロンボッ、パラン カラヤ、サマリンダ、マカッサル航路がその5フライトで、6月のBIY空港利用乗客数 は27,717人、7月は27,585人という実績値が得られている。各フライトのロ ードファクターは7割台にあることから、乗客はその変化を受け入れているとアンカサプ ラ側は判断している。 フライト移転計画では、19年10月に国内線のジャワ島外航路一日66便をBIYに移 すことになっている。ジャワ島内ルートと国際線は遅くとも12月までに移転させて、1 2月にはアディスチプト空港にあった全フライトが新空港に移るというのがその概容。 問題はヨグヤカルタ市から40キロ離れた新空港への陸上交通の便にあり、1時間半かか る現在の道路状況にどのような高速大量輸送インフラを設けるべきかについて、政府はま だ明確な方針を決めていない。新空港の稼働前倒しに合わせて空港鉄道や空港自動車道の 建設計画が進行しなければ、マジャレンカのクルタジャティ西ジャワ国際空港の二の舞に なりかねない、と空港運営会社は懸念している。