「新品オートバイを手に入れるには」(2019年09月18日)

二輪車販売の盲点を突いた詐欺行為が展開されている。

西ジャワ州ガルッ県の三人の住民が他人のKTPを借りて割賦販売会社にオートバイ購入
を申請し、承認されるとディーラーから現物を受け取ってそのままAに売却し、割賦返済
はまったく行わず、反対に盗難届を警察に出す。

Aはガルッの倉庫に新品同然のオートバイをストックし、数がたまると仲介者Mを通じて
ジャカルタにいるDにコンタクトする。DはAの倉庫にたまったオートバイを引き取り、
Aに金を払う。その取引では、オートバイは一台1千8百万から2千2百万ルピアの価格
だったそうだ。そしてDはそのオートバイの輸出手続きを開始するのである。

西ジャワ州警察とガルッ県警は不審な新品オートバイ125台が倉庫に置かれているのを
追及し、Aを逮捕してそのメカニズムを知った。既にベトナムに103台、南アフリカに
100台の輸出実績をこの一味は持っていた。

警察はガルッの四人を逮捕し、仲介者MとジャカルタのDを追跡中。割賦販売会社数社が
この犯行でこうむった被害額は23億ルピアとのこと。

警察はこの事件の裏側にナイジェリア人シンジケートが絡んでいるものと見ており、追跡
中のふたりを捕らえた上でこの犯行を仕組んだ者への捜査を開始することにしている。