「1821運動」(2019年09月27日)

2019年6月29日付けコンパス紙への投書"Sukseskan Gerakan 1821"から
拝啓、編集部殿。今やスマホやガジェットが子供たちに与える影響はすさまじいものにな
っています。その情報通信機器は単に子供たちの関心を寄せる対象にとどまらず、学習・
遊び・運動・家の手伝いなどを行う時間を奪い去っているのです。

子供たちは一日中テレビ・コンピュータ・スマホを前にして、寝食や入浴を忘れてテレビ
の番組を視聴し、バーチャル世界をサーフし、スマホをいじくる方をよしとするのです。

スマホやガジェットにのめり込んだ子供が学校の勉強に失敗し、健康を損ない、心身の発
育が不十分になるのは公然の秘密です。運動と休息が不足することで、自分勝手で怒りや
すくなり、ものごとをすぐに諦め、現実に直面することを怖れるといったさまざまな精神
面の問題を抱えることになるという当然の帰結をもたらします。

そのため、この6月29日の家族の日を記念して、インドネシアのすべての家族に向けて
1821運動が提唱されているのです。インドネシアのすべての家族はその趣旨を理解し
て、この運動を成功させなければなりません。

1821運動というのは、すべての親がスマホやガジェットの使用を地元時間の18時か
ら21時まで断つ、つまり3時間だけのプアサを行うように呼び掛ける運動です。その3
時間、われわれ親はスマホをしまい、テレビを消し、ラップトップやガジェットも消して、
手本を示さなければなりません。親からの関心をたいへん必要としている子供たちに対し、
親子の接触や対話を行い、子供たちの相手をするのです。一日のたった3時間だけでも、
われわれは全身全霊を込めて子供たちと一緒の時間を過ごさなければなりません。

その3時間に必ず行われるべきことは3B、bermain(遊び)belajar(学習)berdoa(祈
り)です。何をして遊ぼうが、何を学習しようが、はたまた言葉による心の触れ合いでも
構いません。語り合い、子供に語るように仕向けるのです。トピックは何でもよいのです
が、特に子供が自分について語ること、自分の体験や希望を語らせるのは重要です。

われわれの子供たちの将来のために、そして今や家族構成員が個々の忙しさにかまけて集
いをあまり行わなくなってしまった家族全員の精神的な一体感を構築するためにも、18
21運動は成功させなければなりません。3Bは内容がマンネリにならないようにするた
めに、愉しい内容を巧みに用意する必要があるでしょう。子供たちの好きな活動と組み合
わせるのも、ひとつの方法です。[ ヨグヤ特別州クロンプロゴ県在住、マルディヤ ]