インドネシア「ミニ情報2004年」


2004年5月1日
総選挙結果の公表は5月5日に遅延、大統領選立候補者届出期間も5月6〜12日に延びる

ホテルインドネシアの操業が4月30日で終了、ホテルグランドインドネシアとしての復活を期待

ジャカルタ証券取引所で海外資金のネット売り続く、総合株価指数は連日の下落で783.413ポイントに低下

ジャカルタ外為市場は1ドル8,700ルピアをはさんで大荒れ、インドネシア銀行は「為替レートはまだコンフォタブルレベル内にある」と表明



2004年5月4日
総選挙コミッションの開票集計確定作業進む。今のところ第一党はゴルカルで119議席、二位はPDIPの107議席

メガワティの副大統領候補選びはハシム・ムサディ、ナフダトウルウラマ議長でほぼ決まり

2日夜9時過ぎ、人出でにぎわうジョクジャのマリオボロ通り地区で火事。バティック工房と商店が全焼して夜半に鎮火



2004年5月5日
リアウ州プカンバル市内の三階建て店舗住宅で高性能爆弾が爆発し、ふたりが死亡

4月のインフレ率は0.97%、1月からの累計は1.89%

今年1〜4月の外国人入国者数は130万人、到着時ビザ導入にもかかわらずの盛況に、政府は強気

マカサルが麻痺、国家警察長官退任要求のテンション高まる


2004年5月6日
総選挙コミッションの開票集計結果では7政党に大統領候補推薦権。しかし集計結果確定を14政党が未承認

マカサルのデモ鎮静。「自分は解任される用意がある」とダイ・バフティアル国家警察長官

5月5日のジャカルタ証取で株価がまた暴落し、総合株価指数は758.082ポイント。

パダンのタビン空港が5日、豪雨で発着不能、数便がプカンバルに振り替えられる


2004年5月7日
総選挙コミッションが大統領選日程をまた変更。立候補者確定とその公表は2日前倒して5月22日

ジャカルタ証取で株価続落し、総合株価指数は746.117ポイント

ホテルインドネシアの改装工事は今年6月1日から開始

西スマトラ州パダンで水害、1千軒で浸水


2004年5月10日
7月5日の大統領選挙。総選挙コミッションが1億5千万枚の投票用紙を用意

2万ルピア、5万ルピア、10万ルピア紙幣の新札発行は2005年。「ユーロ 紙幣と同等のセキュリティを目指す」とインドネシア銀行

5月18日にオープン、スラバヤにカルフル一号店


2004年5月11日
世界的なUSドル高騰に押し流されて、ルピアは1ドルRp.8,965、総合 株価指数は707.22ポイントに大暴落

今度はシティバンクが破られる。石炭輸出の贋L/Cを使った不正支払いが発覚 し、社内関係者も逮捕される

ジャカルタ湾の海産物は有毒の恐れが高いので食用を避けるように、と都庁生活 環境管理庁が警告

スマトラ虎の襲撃で死亡。リアウ州ドゥマイの保護林に入った不法伐採者ふたり


2004年5月12日
インドネシア銀行の介入でルピアレートは1ドルRp.8,995の微減にとどまる。ジャカルタ証取総合株価指数は718.26ポイントへリバウンド

丸紅がチャンドラアスリからの撤退を表明

大統領選挙は6組で争われる見込み

プルタミナが早期民営化を希望


2004年5月13日
供給電力に余裕なし。ジャワ=バリ送電系に緊急態勢

ルピア暴落に手を貸した外国系4銀行の投機売買をインドネシア銀行総裁が強く非難

今年最初の4ヶ月間で、国内四輪車販売台数は前年の28%増

今度はスナヤン・ブンカルノスポーツコンプレックス内クリダロカ・ジョギングルートで体長4メートルの大蛇が捕獲される


2004年5月14日
アチェ州の非常時態勢ステータスが軍事から民事に移行

プルタミナ所有のタンカーにアンチョル海岸海水汚染元凶疑惑。船内タンク清掃業者の残留物不法投棄か?

バタムで暴動。不法住居の強制撤去執行で住民と当局が衝突し、車両三台が放火・破壊される


2004年5月15日
大統領選資格審査結果を総選挙コミッションが発表。合格はSBY+ユスフ・カラ組だけ。ほかの組には5月21日までに書類具備が要請される。

アブドゥラフマン・ワヒッに総選挙コミッションが、大統領職務遂行のための精神身体健全条件を満たしていないと通知

アンチョル海岸魚介類大量変死事件。漁民の言うタンカー原因説は事実無根とプルタミナが反論。北ジャカルタ市長が原因はプランクトンの異常増殖だったと公表

水害に見舞われた東カリマンタン州都サマリンダは、三週間すぎてもいまだに水の下


2004年5月17日
銀行界は今後、定期預金を敬遠。低コスト資金調達のために顧客の定期預金を普通や当座預金に誘導する方針である、と大手銀行各社が事業計画書の中でインドネシア銀行に報告

石炭不法採掘者取締りのせいで、ジャワ=バリ送電系への電力供給が逼迫!?

カードを使う都内有料道路使用料金支払い方式開始は間近


2004年5月18日
ついに5ヶ月前のレベルにまで落ちる。ジャカルタ証取総合株価指数は668.48ポイントに

西スマトラ州議会議員43人にパダン国家法廷が汚職有罪判決、立法優位に司法が一矢

インドネシアの電話料金は、チリに次いで世界第二の高レベル


2004年5月19日
金利の先行き不透明。ルピアレートは微減、株価は微増。銀行定期預金は短期ものにシフトし、中小25銀行が6.0%から7.25%のレンジに利率をアップ

「ジャカルタ湾の魚は食べてもだいじょうぶ」と都庁生活環境管理庁

日本人のPTコカコーラに対する賠償訴訟の第一回法廷審問が18日、南ジャカルタ国家法廷で開かれる


2004年5月21日
焦付き農業ローン5兆ルピアの帳消しを政府と国会が合意

5月第二週の外貨準備高は366.5億ドル。前週からの4.4億ドル減少の理由をイ_ア銀行は対外ローン返済と説明

ボゴール市水道公社が150%の料金値上げを6月徴収分から実施


2004年5月22日
反オルバ・反軍を標榜する学生デモが各地で活発化。デンパサル、チアンジュル、マタラムでは対立集団との暴力衝突に発展

市場での違法商品流通が目に余る。イ_ア語取説と保証書の添付を義務付けた商工相令の徹底適用を家電業界が政府に要請

この第一四半期にジャカルタを訪れた外国人観光客は25万3千人。平均1.9日の滞在で9百ドルを使っている、とスクリ・ベイ都庁経済局長

フィリピンに近い北スラウェシ州サギへ島のアウ火山が噴火


2004年5月24日
正副大統領選挙立候補ペアーは5組、候補者番号抽籤も終わる

販売部門を強化したBMWは今年最初の4ヶ月で601台を販売。高級乗用車分野で43.5%のマーケットシェア

スマラン−ソロ間82.6キロの自動車専用有料道路建設を3ヶ月以内に着工する、とPTジャサマルガ


2004年5月25日
今年第一四半期のGDP成長は4.46%だが、家庭消費に頼る体質は変わらず

鉄道公社が1万3千人の人員整理を発表

北ジャカルタ市スンテルアグンに建設中の住居店舗の床が落ちる。下にいた作業者三人が死亡

首都タムリン通りの遊歩道拡張工事がはじまる。今年9月にはHI前ロータリーからイ_ア銀行までの区間が完成する予定


2004年5月26日
総選挙コミッションが大統領選挙キャンペーンの地区割り、日程割りを公表

不法輸入食肉が国内市場に流通。タングラン県のパサルで防疫規定違反牛肉が発見される

今年1月から4月までのオートバイ国内販売台数は、前年同期の42%増し

チカンペッ〜チレボン間の有料自動車専用道路建設は8月に再入札の予定


2004年5月27日
大統領選挙に向けて、陸軍首都行政管理司令部が首都圏の警戒ポイント67箇所の警備を開始

法曹専門家12人がJICAの援助で6月に日本研修

防疫規定違反輸入牛肉が都内のパサルでも流通


2004年5月28日
中部スラウェシ州パルで、検察官が正体不明の襲撃者から銃撃されて死亡

域内通貨の下げ止まりにもかかわらず、ルピアの軟化傾向は継続

東カリマンタン州バリッパパンで大火。商店550軒が燃える


2004年5月31日
6月1日から大統領選挙キャンペーン開始。ジャカルタでは午前8時にモナスでの式典後、各候補者が一斉にカーニバルバレードを都庁から自分の事務所まで行う予定

6月1日から大統領選挙キャンペーン開始。メガワティ大統領が文民・軍警公務員、公的機関高官職者、年金受給者に一年第13回目給与、総額7.1兆ルピアをこの日支給

ボゴール県ランチャブグル郡で見つかったスカルノ埋蔵金は実は、「本物黄金ではない」と警察が表明。一方サエフディン宅の井戸には、ご利益を求めて訪問者がひっきりなし


2004年6月1日
ジャカルタ2004年第一四半期の経済成長率は1%

国軍総司令官が国軍の大統領選挙キャンペーンへの関与を禁止する5項目の禁令を発表

閉鎖したホテルインドネシアで、ホテル設備の競売が予定されている

3,674枚のクレジットカード偽造者とその不正使用者一味への裁判判決はわずか入獄4年


2004年6月2日
中央統計庁が月次経済統計を公表。5月のインフレ率は0.88%で年累計2.80%。4月の輸出入統計は、輸出52.1億ドル、輸入31.6億ドル、貿易黒字20億ドル。

国会予算検討委員会が2005年度会計赤字を、GDP0.8%相当の16.5兆ルピアで政府と合意

国債償還で市場に戻った外国資金が米ドルに換えられて国外に。ルピアレートがまた崩れる


2004年6月4日
2日の外為市場はルピアが1ドル9,595に急落したが、夕方には9,445まで戻る。イ_ア銀行のルピアたてなおし政策開始の一環か、イ_ア銀行債1ヶ月もの金利が7.33%に反転。

5月31日時点の外貨準備高はまた低下して364.6億ドル。ベースマネーは前週から12.7兆アップの156.7兆ルピア。

ドロジャトン経済統括相が「ことしの一人当たりGDPはクライシス前のレベルであるUS$1,000オーバーに回復するだろう。」と予測

テルコムセルのKartu Asは、出荷量不足のために市場相場は定価の倍近く


2004年6月5日
4日のジャカルタ証取は総合株価指数が700を切る商い。終了を前にかろうじて697.9ポイントに。

全国共通卒業試験に東部ジャワ州高校生3千人が落第

バンドン市庁が交通渋滞対策にモノレール建設を計画


2004年6月7日
既に18ヶ月続いたチレボン王宮での王位継承争いがついに頂点に。王妃を母に持つ王子が妾腹の王子一族を王宮から追放。

一部製薬会社が一般用医薬品卸し価格を5月から値上げ。10から15%の値上がりがそのまま市価に反映。

6月22日のジャカルタ創設記念日祝賀大会は、中央ジャカルタ市南メダンムルデカ通りにある都庁前で夜7時半から10時まで


2004年6月8日
西スマトラ州議会議員汚職裁判が各地に飛び火。パダン市議会、パヤクンブ市議会、ガルッ県議会ときて、今度はバンダルランプン市議会。

ルピア為替レートが急激に上昇。6月2日の1ドル9千5百ルピア台が7日には9千3百台に。

6月20日に予定されているジャカルタ10キロマラソンに、世界の大物ランナーたちから参加の申し込みが続々。


2004年6月9日
商業法廷がくだしたプルデンシャル保険破産判決を最高裁が覆す

マレーシアのノンフリル航空会社エアーエイシアが、7月末にマカサル=ジョホール間定期便サービスを開始。料金は30万ルピアを予定。

ジャボタベッで2004年5月に行われた路上通行車両に対する排気ガススポットチェックで、基準値合格車は軽油使用車が40%、ガソリン使用車が64%。

義務教育9年間の全国総コストは56.7兆ルピア。国民の負担はそのうち8.5兆ルピア。


2004年6月10日
6月第一週の外貨準備高は356.5億ドルで5月第一週から14億ドルの減少。イ_ア銀行の説明はいつも通りの「外貨ローン返済」。ベースマネーは151.9兆ルピアでついに150兆の大台に乗る。

2005年度会計予算内の政府補助金案は、石油燃料22兆ルピア、非石油燃料11兆、公共サービス行政に1.7兆の総額35兆ルピア。

リンジャニ山が2004年度ワールドレガシーアワード最優秀賞を獲得

ホテルインドネシアの什器調度類競売は今日10日にホテルサリパンパシフィックで午後2時から


2004年6月11日
ブロモ山はまだ噴火のおそれ大。東部ジャワ州庁が火口への一般者立ち入り禁止を発令し、チュモロラワン部落からの入山路を閉鎖

中部ジャワ州ブレベスで、親に激しく怒られた小学5年生の女児が自宅で焼身自殺。子供の自殺は2003年初からこれで11人

ジョクジャ特別州スレマン県のサントヨセフ・ローマンカソリック教会に早朝3時、火炎瓶が投げられる。被害は表扉に軽い損壊だけ

ジャカルタヒルトンコンベンションセンターのエグジビションホールBで、6月9日から13日までインターナショナルハウスウエアフェア開催中。家庭用調度品什器類がお安く買えるかもしれません


2004年6月14日
スナヤンのアジアアフリカ通りで今日、大統領が出席してモノレール杭打ち工事開始

アメリカ産牛肉の検疫規制が解除されたため、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ産牛肉が輸入可能になる。

第37回ジャカルタフェア2004が6月17日から7月18日までクマヨランのPRJ会場で開催される。PT Jakarta International Trade FairからPT Jakarta International Expoへの主催者交替で、今年は新風が吹くだろうか?

西スマトラ州で巡回停電


2004年6月15日
今年2月のサーベイで貧困者人口が3,610万人に減少した、と中央統計庁。貧困者の定義は、ひとり一日2千1百カロリーの補給と食品外基本需要がまかなえない者

首都の中学生5人に一人が能動喫煙者

ボゴール駅に近いパサル・アニャルで火事、1ブロックが焼失


2004年6月16日
大統領選投票日に向けて、国民の生活基幹物資需要を政府がモニターする予定。買いだめ傾向が予測されるために、市場の需給バランスを取って物価高騰を防ぐのが目的

ジュマアイスラミヤが爆弾テロから高級外交官暗殺に戦略変更をしたとの情報から、国家警察がアメリカ、イギリス、オーストラリア、スペイン、オランダ大使館と協力して対応推進

小中高の学年末休み。航空会社は国内線の乗客収容能力を6月23日から7月26日まで増大させる予定。ガルーダは2万2千席、ムルパティは6千席の追加を準備

今年5月までの投資認可は、PMAが40%減、PMDNは78%増


2004年6月17日
イ_ア銀行が、徐々に金利を引き上げる、と表明

国際市場で紙が品薄。国際相場は毎月上昇中だが、国内生産は供給が需要を上回っているので影響を受けない、と製紙パルプ生産者協会

第26回バリ芸術祭開会が予定された6月19日から20日に延期される。延期の理由は開会を宣するメガワティ大統領がその日多忙のため


2004年6月18日
政府予算内公共用途調達支出が価格マークアップや上げ底数量を使って不正出金されている、とNGO。金額は2年間で22兆ルピア

6月の国債競売は延期、と政府決定

外国人勤労者に対するJAMSOSTEK(勤労者社会保障)制度加入義務付けは4月26日付労相令で制定済み。「既に制定されているので、外国人雇用者は従うように」と労相

ジャンビの森林火災が拡大。衛星ノアの15日の観測では熱点37ヶ所


2004年6月21日
「本国で既に保険をかけている外国人勤労者へのJAMSOSTEK義務付けはジャムソステック法に反するただのファンドレイジング。」全国事業者協会(APINDO)が、外国人雇用者給与に8%の負担増をもたらす労相令第67/MEN/IV/2004号への反対を表明

5月3日にクレーン倒壊事故を起こしたSCBDスイートアパートメントで、18日にクレーンからベニヤシートが落下し、通りかかった乗用車を直撃。幸運にも、人的被害なし

森林火災の煙が濃さを増す。ジャンビ州に警戒レベル1(Siaga 1)発令


2004年6月22日
会計監査法案が国会を通過

バタムでの消費用物資への課税は7月から

政府が市場価格モニタータスクフォースチームを編成

インドサットがIM3カードのローカルタリフを4割引き下げてKartu Asに対抗


2004年6月23日
リアウから西カリマンタンまで煙害が悪化。空の足が乱れる

バタムでガソリンが欠乏

インドサットが純利益1.57兆ルピアの48%を株主に配当


2004年6月24日
プルタミナのキャッシュフロー悪化で原料調達が困難に。ガソリンと灯油の国内市場供給量がほぼ半減

来週のイ_ア銀行債券競売の金利率は上向き、と上級副総裁

麻薬関連インド人死刑囚の処刑を6月26日「反麻薬の日」に行うよう国家警察が要請

チカンペッ高速道路ジャティブニンゲートに作られていた闇バス停のための乗客出入り口を塞ごうとした道路管理会社に対し、怒ったオジェッ引きたちがゲートを封鎖。ゲート前は二時間にわたって大渋滞。闇バス停出入り口閉鎖は延期


2004年6月25日
国民社会保障法案に実業界も労働界も反対

プライスウオーターハウスクーパーズに事業競争監視コミッションが独占禁止条項違反判決。不服申請猶予付きで罰金2百億ルピア支払いを命令

最高検察庁が麻薬関連インド人死刑囚の処刑準備にかかる

ジョクジャの小規模バティック業界が政府の支援でモティーフ2百件をデザイン登録


2004年6月28日
リアウ州政府が森林と土地を焼いた10社に対し、2兆ルピアの告訴を準備

鉄鋼産品の関税調整が終わる。上流アイテムは0%、中流は5から10%、下流の完成品は15から20%

スマラン空港拡張のために飛行機乗客に7月1日からの寄付を義務付けたスマラン市長令を取り消せ、と州議会


2004年6月29日
衛星ノアの観測で、熱点が323に増加。ポンティアナッでは通行人にマスク3千個が支給される

2005年度政府予算案の前提条件。原油価格はバレル当たりUS$24−

全国中学校修業試験の落第者は9.18%。比率は東部インドネシアで高く、科目は数学と英語が難

北スラウェシ州とゴロンタロ州で石油燃料品薄


2004年6月30日
2005年度開発予算が3.2兆ルピア増

イ_ア銀行が7月の政府保証金利率を発表。1ヶ月ものはルピア7.25%、米ドル0.65%。12ヶ月ものはルピア7.50%、米ドル0.65%

労災病院建設構想。地方自治体と民間財団資本による病院設立に労働省が老齢年金財団から100億ルピアの資金を用意した、とヤコブ労相。病院利用規定はジャムソステックが検討

南ニアスで爆弾漁が増加


2004年7月1日
文民公務員は週6日労働制に戻す、とフェイサル・タミン行政機構効用改善担当国務相。効率向上による業務成果レベルアップが伴わない週休ニ日システムは、今のインドネシアに不適当と説明

所得税基礎控除金額が従来のひとり288万ルピアから一挙に1千2百万ルピア。改正税法案が大蔵省から国家官房に渡る

インドネシア政府が公式にオープンソースのコンピュータソフト利用を宣言。インドネシア・ゴー・オープンソース(IGOS)キャンペーンがはじまる

プルタミナが発表した7月の石油燃料価格は、産業用とバンカー用がアップしたが、一般消費者向けは据え置き


2004年7月2日
中央統計庁の月次経済統計発表。6月のインフレ率は0.48%、今年累計は3.29%。5月の輸出高は55億ドルで貿易黒字上昇。5月の入国観光客数は37万人で4月に比べて15%増

労相令第48号ですべての法人に会社規則と労働協約の作成が義務付けられる。各支店にも本社版に付随した内容の支店版の作成が必要

西カリマンタン州でも28ヶ所の熱点。所在は農園会社のパーム椰子農園内


2004年7月6日
5日の大統領総選挙投票は全国で平穏に終了。開票速報ではトップのユドヨノを追って二位にメガ

今年第一四半期の銀行ローン需要は、昨年第四四半期から低下

東部ジャワ州で、今年上半期のホテル客室稼働率が60%に上昇

JAMSOSTEKが広報を充実。社会広告、ウエッブサイト、雑誌発行を企画


2004年7月7日
今年上半期の政府会計赤字は既に年間予算赤字幅の半分を超えて16兆ルピア

各地で発生している石油燃料欠乏は、プルタミナを国有事業体から利益追求国営企業に変えて政府の財政援助をカットしたため、と専門家

6月最終週の外貨準備高は348.5億ドルで、前週からほぼ1.5億ドル減少。国内ベースマネーは155.5兆ルピア

大統領選挙開票速報では、SBYがリードを広げ、ウィラントがメガを追い上げる


2004年7月8日
大統領選挙開票速報。SBYはとどまるところを知らず

7日のイ_ア銀行債券競売で、一ヶ月もの金利が7.37%にアップ

ルピアレートは9000、ジャカルタ証取総合株価指数は771.664

シドアルジョ県議会議員45人に210億ルピア汚職の容疑


2004年7月9日
2005年度予算内の国債償還支出を先延ばしするとの政府案を国会が承認

イギリス政府がインドネシアへの渡航勧告レベルを7月6日から引き下げ

JAMSOSTEK公社が外国人保障制度加入義務付けのプロモーションを開始

マンダラ航空がジャカルタ=バリッパパン航路をタラカンまで延長。7月8日から始まったこのサービスはおよそ3時間半のフライトでタラカン着


2004年7月12日
24トンのセメントを積んだ牽引トラックが坂道を登りきれず、後ろ向きにずり落ちて暴走し、結婚パーティ中の民家に突っ込み死者17人を出す。中部ジャワ州アンバラワで

スカルノハッタ空港への国会議員抜き打ち視察で、空港旅客サービス料金領収書に無番号のものが見つかる。公金横領疑惑が燃え上がる

アンチョル海岸の上空を数百の凧が舞う。第12回ジャカルタ国際凧揚げフェスティバルが11日に華やかに終了。


2004年7月13日
1ドル8,840ルピア。2ヶ月ぶりのルピア高

プルタミナが燃料備蓄増強のため、ガソリンとジーゼル油の輸入を計画

価格移転を行うPMA企業に、保有資産から算出したミニマム所得税適用。新所得税法案が国税総局から国家官房に提出される

中部ジャワ州11地域は今年、長引く乾季になりそう、とスマラン一級気象ステーション


2004年7月14日
1ドル8,950ルピア。激しい上下はまだ継続しそう

汚職犯罪撲滅コミッションがアチェ州知事を休職にせよと大統領に勧告。従わない大統領は憲法違反になる、と各界がコメント

バンテンでガソリン品不足が始まる

「大統領選挙第一ラウンドは終わった。巡回停電再開だ。」スマトラの電力危機はますます深刻


2004年7月15日
14日午前10時半ごろ、バンドン市内で二度の爆発。手製爆弾によるもので人的被害はなし。動機は賭博関連と警察は推定

首都タナアバン地区クブンムラティ町で大火。数百件が燃え、1千人以上が焼け出される

ブカシでデング熱患者がふたり死亡。またデング熱の猛威が…

スマトラの巡回停電再開。西スマトラ州では以前の停電3時間が6時間に延長


2004年7月16日
ジャカルタ証券取引所が新上場規定を15日に公表。厳しくなった内容に既上場企業から驚きの声も

保護林での採鉱禁止を緩和する2004年第1号代用法令を国会が承認

国連開発計画UNDPが発表した人間開発指数HDIランキングで、インドネシアは昨年の112位からワンランクアップ


2004年7月19日
政府補助金がまだ下りないために、プルタミナの石油燃料ストックが標準の24日分から20日分にまた減少

説教中の女性牧師が何者かの銃撃テロで射殺される。犯人はすぐに逃走。中部スラウェシ州パルで

ジャカルタ株式市場は今週も沈滞気味


2004年7月20日
北スラウェシ州南ミナハサ県ブヤッで、住民百人以上に水俣病罹患者との判定。金鉱山からの廃棄物が原因か

メダンとポソでの爆弾、パルでの銃撃テロ、大統領選第二ラウンドをにらんでの撹乱か?メガワティ大統領が徹底捜査を要請

今国会の任期中に可決に持ち込みたい、と政府が投資法案に意欲


2004年7月21日
ミナハサ県ブヤッ住民が、PT ニューモントを国家警察に訴える

国連開発計画が提案するインドネシアのHDI向上に政府が用意すべき基本的人権整備支出は103.7兆ルピア

北スマトラ州ビンジャイで手製爆弾炸裂。死者ひとり

米の輸入禁止が8月末まで延長される


2004年7月22日
PTニューモントミナハサラヤ社が汚染を否定。一方で、NGOが告訴の準備をはじめる

政府差押さえの違法輸入砂糖7万3千トンが競売にかけられる予定

メガワティ大統領リビア土産のいちじくの木がチボダス植物園に根付く。いま、実がなっている

21日のイ_ア銀行債競売で、一ヶ月もの金利が前週の7.37%から7.36%に微減


2004年7月23日
民衆が行っている一般採鉱地区から出た廃棄物はブヤッ湾に流れ込んでいない、と地元民採鉱者が反論。ニューモント社への早急な政府の措置を求める声が高まる

770の大型凧がサヌールの空を舞う。バリ第26回凧揚げフェスティバルは7月22日から25日まで開催

アメリカの行楽雑誌トラベル&レジャーが行った人気スポット選定で、リゾート島部門のトップにバリが選ばれる

外為市場でルピアが軟化し、22日の終値は1ドル9,070ルピア。ジャカルタ証取の総合株価指数は761.518ポイント


2004年7月26日
大統領選挙投票結果の確定と公表は今日。有権者の20%が棄権している、と総選挙コミッションのデータ

政府会計内で従来行われてきた地方政府への一般割当金について、黒字州向けは廃止する条項を地方自治法改定案に盛込みたい、と大蔵省が表明

リッター1千8百ルピアの軽油が3千ルピアに。タングラン漁民が流通業者の価格操作を関係当局に訴える

都内サワブサール地区で火事。5百軒が被害、6百世帯が焼け出される


2004年7月27日
大統領総選挙投票第一ラウンドに勝ち残ったのは、SBY+カラ組とメガ+ハシム組。

総選挙コミッションの投票結果発表を、小規模爆発がにぎわす。コミッション建物内で警察が処理中に爆発。人的被害なし

ブヤッ湾は汚染されていない、と生活環境担当国務相が表明

JAMSOTEKがインフォーマルセクター勤労者百万人の加入を推進


2004年7月28日
27日に国債競売が実施される。総額3.5兆ルピアで利回りは11.59%

輸出指向製造業界が一年間で搾り取られる不法徴収金は3兆ルピアを超える、とガジャマダ大学アジアパシフィック研究センター

ムルパティ航空のシェア売却オファー。国内資本には51%まで、外国資本には49%まで


2004年7月29日
「政府労働省が想定している適正生活需要にもとづく最低賃金設定では、大半の事業所が閉鎖に追い込まれる。」ソフィアン・ワナンディ全国事業者協会APINDO会長が反対を表明

通関法に違反する「違法輸入砂糖取扱いに関する大統領令」のために、インドネシアの輸入L/Cが輸出国での手続きに支障をきたしている、と全国輸入者連盟GINSIが表明

政府補助金がいまだに下りないために各地の石油燃料デポで在庫薄。一方、北ジャカルタ市プルンパンのプルタミナ石油デポで横流しを行った現場職員4人を警察が取調べ。被害額は数百億ルピア

28日ジャカルタ証取の総合株価指数は760.200で微増。ルピアレートは1ドル9,145ルピアで27日の9,070から転落


2004年7月30日
中国アセアン貿易促進協定にしたがい、インドネシアは中国産輸入品573品目の輸入関税を引き下げ。新関税率は7月21日から有効

自動車産業連盟GAIKINDOが今年の四輪車販売国内市場予測を38万5千台から40万〜42万台に引き上げ

不法輸入米の大量流入で、ジャワ島メイン消費市場での米価格が暴落


2004年8月2日
8月の石油燃料価格は据え置き

外貨決済とクレジットカード決済の内容に直接アクセスしたい、と国税総局が要求

インドネシアのソフトウエア海賊行為が5%減少

商工業省が、2010年にはすべての工業製品に対する輸入関税を5%に統一したい、と提案


2004年8月3日
全国商工会議所が開いた大統領候補と経済界との討論会で、メガもSBYも同じような方針を語る。メガの優先事項は税制改革、SBYは経済活性化
中央統計庁の月次経済統計。7月のインフレ率は0.39%で1月からの累計は3.69%。6月の輸出高は56.9億ドルで1月からの累計は314.1億ドル。上半期の前年同期比較はことしが3%アップ。6月の輸入高は35.4億ドル、今年度累計は203.8億ドルで前年同期比は27%アップ。6月の入国観光客数は40万7千人、今年度累計は213万人で前年同期比35%増

従来認識されていた丸太密輸量15万M3は実際は900万M3だ、と林業省の最新調査が物語る


2004年8月4日
総選挙コミッションが国会と地方代表議会の選出議員を確定。議事堂にはニューフェースがあふれる

排気ガス規制基準値の引き上げが当初予定の7月には実施されていない。10年前に定められた規定内容は見直しが必要、と生活環境担当国務省

マレーシア政府がインドネシア人を含む外国人不法出稼ぎ者の市中検問を開始


2004年8月5日
4日のイ_ア銀行債権競売で、一ヶ月もの金利は7.37%とわずか1ベーシスポイントのアップ。

国連世界食糧計画が寄贈した貧困者向けの米を税関がジャカルタとスラバヤで差押さえ。その実態に援助国のひとつが、350万ドルの食糧援助計画を取りやめる、と政府に通告。

総選挙で当選した新議員のうち257人が、学歴詐称、現職公務員、買収、健康等の問題を抱える者

2004年度ミスユニバースがジャカルタに到着。8月6日のジャカルタにおけるプトゥリインドネシア全国大会をはじめ、メダン、ジョクジャ、スラバヤを公式訪問する予定。インドネシアでの滞在日数は10日間


2004年8月6日
タナアバン市場解体工事に反対する商人たち数千人が店を閉めて大統領宮と都庁に陳情デモ。毎日数千億ルピアの売上を誇る東南アジア最大の繊維市場が閉まれば、国内の繊維流通にとって大きな危機

国際Eコマース参加は国内Eコマース成功の実例を示した上で。政府とIT分野関係者がEコマースについてのSNI(インドネシア製品規格)編成を検討

「金曜礼拝を行わないムスリムは禁固6ヶ月」とアチェのイスラム法廷


2004年8月9日
年内の国債償還はすべて延期、と蔵相。償還資金は今年度政府支出の他用途に転用

ゴルカル州支部指導者23人がジャカルタで会合。大統領選を控えての情報交換の集まりにユスフ・カラ副大統領候補も出席

ダイハツが7月末までにゼニア1万3千台を納入。しかし予約済み購買客はまだ1万6千台分

中央ジャカルタ市ラパガンバンテン(Lapangan Banteng)で8月6日から30日までフローナ・フェアー開催中。週日は10時から18時、週末は9時から20時までオープンで入場無料。熱帯の動植物好きは一度どうぞ


2004年8月10日
大統領選挙投票カウントミスに関するウィラント+サラフディン組の告訴を最高裁と憲法裁が却下。ウィラント起死回生の一発は失敗に終わる

銀行定期預金者のデータ開示は、イ_ア銀行のKnow Your Customer方針規定とマネーロンダリング法によって銀行界の守秘義務が消滅しているので、税務当局への開示は当然だ、とハディ・プルノモ国税総局長

9日行われた45人のブカシ市議会議員就任式出席者の中に、去る5月に詐欺事件で有罪判決を受けた犯人がひとり

タングラン県がスルポン=バララジャ間に有料自動車専用道路建設を計画


2004年8月11日
国税総局の銀行顧客定期預金情報アクセス方針に銀行協会が難色

自治体間の妬視反目を煽るという理由で、リニ商工相がバタムのフリートレードゾーン制に反対姿勢を表明。一方国会は、フリートレードゾーン実施の暁には、バタムのPMA企業は現688社から3割は増えるだろうと予測

東部ジャワ州マランにマランタウンスクエア(MATOS)ができる!!PT リッポカラワチがマラン市フェテラン通りに建設を計画。竣工予定は2005年7月


2004年8月12日
8月第一週の外貨準備高は348億ドルで前週とほぼ同レベル。国内ベースマネーは173兆ルピアで前週から1.5兆ダウン。7月第一週との比較でも2.2兆ルピアダウン

2005年1月までの雨季降雨量はノーマルとの予報。10月1日からはじまる田植えシーズンの収穫に大きな期待

総選挙コミッションの6,052億ルピア汚職をNGOが告発


2004年8月13日
都内グヌンサハリ7A通りで12日午前9時前ごろ出火し、83世帯287人が焼け出される。ほかにもタナアバン、プトジョ、タンボラで火事があり、この日都内の火災事故は4件にのぼる

トヨタがアバンザのオートマ車1.3S A/Tを発売。アバンザの今年1月からの販売数は7月末で2万4千台を超える

東部ジャワ州ガンジュッで先月発見された動物化石は古代象ではなく7千年前の牛科のもの、と考古学界が訂正

紀伊國屋書店のプラザインドネシア店、プラザスナヤン店が2割引販売(但し特定商品を除く)。8月13日から8月17日まで


2004年8月14日
2005年度政府予算案は16日に大統領が国会に提出する予定。

自分の会社が行っている勤労者社会保障JAMSOSTEKプログラムの遂行を労働組合は監視するべきだ、とPT JAMSOSTEK社長が発言

7月14日15日に行われた国立大学一斉入学試験の合格者は86,607人。受験者総数は337,707人で、不合格者は251,100人。ちなみに全国の国立大学は49

都内の交通渋滞緩和。ダアンモゴッ通りのフライオーバーは今年9月末に、チャワンのアンダーパスは11月初に、トマンのアンダーパスも11月中に利用を開始する、と都庁公共工事局橋梁副局長


2004年8月18日
大統領宮殿での独立式典は厳かに、巷での市民のお祭りは賑やかに。8月17日はインドネシア共和国独立記念日

国会に提出された2005年度政府予算案の最大支出項目は22兆ルピアの軍事費。高成長経済と小さい赤字、ほぼ3割増の補助金という内容に、専門家は「画餅予算」と評価

「IMFの誤った指導のせいで、インドネシアは破産の瀬戸際に導かれた。IMFは債務の重荷を軽減するための措置を取れ。」とメガワティ大統領

ごみを道路に捨てれば罰金5百万ルピア。マカサル市長令が8月16日から施行される


2004年8月19日
「陸上用石油燃料備蓄はわずか8日分しかない。プルタミナの主張する17日分とは、精油所で処理中のものからタンカーに乗ってインドネシアに向かっているものまで含まれている。」と国会第8委員会議員が発言。

「IMFへの非難は大統領としてふさわしくない行為。処方箋を出しただけの者に回復手段を取れなどと国家予算演説の中で言うべきことではない。」とユスフ・カラがコメント

インドネシアのインターネット利用者が一千万人に達する。年内には1千2百万人になる見込み。またISP契約者は130万人だが、ブロードバンド利用者は一割で、大多数がダイヤルアップ接続だ、とインターネットサービスプロバイダー協会

18日のイ_ア銀行債競売で、一ヶ月もの金利は7.37%で二週間前のまま。金利率の膠着はルピア安の懸念を招く、と専門家筋


2004年8月20日
ゴルカル+PDIP+PPP+PDSが民族連合を結成してSBY抑え込みに向かう。 「政党の支持などいらないって言う人がいるなんて変だわね。国民に選ばれたって、ある日国民がわたしを支持しなくなったら、わたしひとりぼっちになっちゃうじゃない。」「よくお聞きなさい。わたしはPDを設立した。政党不要論者がそんなことをしますか?政党も大事だが国民の支持も大切だと言っているのです。」舌戦は激しさを増す

7月の二輪車販売は343,691台で前年同期比128.9%。1月からの累計は2,159,740台で前年同期比143.1%。ブランド別はホンダが116万台、ヤマハ48万台、スズキ45万台、カワサキ5.5万台、キムコ1.5万台など

カリマンタンで森林火災がまた拡大。ポンティアナッではマスクの支給


2004年8月23日
8月第二週のイ_ア銀行通貨週報では、外貨準備高は前週から1.7億ドル増加して349.7億ドル。ベースマネーは前週から3.2兆ルピア低下して195.2兆

中部ジャワ州の29ヶ所の溜池で水の枯渇が進行し、米収穫に不安高まる。首都では、ジャティルフル・ダムの水位はまだ十分としながらも、都庁生活環境監督庁が事業所やホテルに節水を呼びかけ

ホテルインドネシア前ロータリーの噴水が沈黙してから既に二週間以上。7月24日に噴水地下から黒煙が上がり、数回の衝撃音が聞こえた、との証言もあるが、都庁はPLN変電器と噴水コントロールパネルを結ぶ電力ケーブルが盗難未遂で破壊されたため、と発表。1億ルピア以上の修繕費用捻出に都庁は困惑


2004年8月24日
今年度政府予算の改定は、原油価格に関連しての石油燃料補助金が焦点

首都議会議員任命式は8月25日。大規模デモの情報に、都議会事務局は建物周辺の第一級警戒態勢を関係当局に要請

バンテン州チレゴン市北部の農村で井戸涸れ。住民は生活用水確保に大わらわ


2004年8月25日
今年度政府予算改定案が国会に提出される。石油燃料補助金が14.5兆ルピアから63兆に増大するも、収支赤字幅は24.4兆から26.3兆へとほぼ変わらず

定期預金保証機関が2005年から実働開始。国民の銀行預金に対する政府の保証責任は段階的に肩代わりされて、2007年3月以降、一口座当たり一億ルピアが政府保証の上限となる予定

ジャカルタ証取はネット売り。改定予算案に不安を抱いたか、海外資金が差し引き545億ルピア引き戻されて、総合株価指数は10.5ポイントダウンの738.866に


2004年8月26日
今年度予算改定案では、膨張した歳出穴埋めに税収予算が6兆ルピア引き上げられて278.2兆。石油ガス所得税はほぼ10兆アップし、非石油ガス所得税8兆ダウン。付加価値税・奢侈品税は0.4兆、土地建物税・土地名義変更税は2.7兆アップという内訳

スタンダード&プアとシンガポールナショナル大学が行ったコーポレートガバナンス調査で、インドネシアは最低の24ポイント。シンガポールの70ポイント、マレーシア60、タイ30よりも劣っているとの評価

アンバルッモ離宮の一部が、アンバルッモプラザ建設工事のために削り取られる。ジョクジャ州政府の歴史的文化財に対する保護意識の薄さに、市民の非難轟々


2004年8月27日
国会が地方自治体に関する1999年度第22号法令を改定。州知事選任に関して、州知事は政党もしくは政党連合に推薦されるという条文への変更は政党外政治家に道を閉ざすもの、と有識者から非難轟々

輸出入に関わる法規を地方自治体が出すのはご法度。商工省が制定した枠の中でのみ許される、と商工省輸入局長が念押し

2004年9月から国債レポ市場が稼動。イ_ア銀行債券に代わる流通通貨コントロールツールとして、イ_ア銀行がひとつの柱に育成を予定


2004年8月30日
全国で現職地方議会議員323人が汚職容疑者。214人は取調べ段階、109人は告訴段階。中には堂々と新任期議員職に再任される者も

ブロックMに近いバリト通りの観賞魚マーケットで28日夜9時半頃火災。およそ1時間後に消し止められたが、熱とエアポンポの停止で多くの魚に被害。夜7時半頃閉店して人はいなくなるので、人的被害はなし。失火原因は漏電と見られている

29日、カプッムアラで第一回カリアンケ・フェスティバルが華麗に催される。一方、コタの旧文書館では、ブタウィ・フードフェスティバルで舌鼓


2004年8月31日
アメリカ政府が史上最高額の対インドネシア援助覚書を交わす。ヒューマニティサービス向上に2.4億ドル、食糧0.8億ドル、教育向上に1.6億ドルなど、しめて4.9億ドル

UNDP公表の2004年ジェンダー開発指標では、インドネシアは144ヶ国中の90位。マレーシア52位、タイ61位、フィリピン66位に比べてインドネシア女性の地位は遅れがひどい、とジェンダー活動家

9月1日夜7時から、プラザスマンギでジャカルタスクエアジャズ。トリジャヤFM(104.60MHz)でも実況オンエア−。10月からは一週間おきの水曜日夜7時に開催。ジャズ生演奏ファンはどうぞ


2004年9月1日
各地で地方議会議員就任式に抗議デモの嵐。官憲と激しい衝突を繰り広げる

ミナハサ県ブヤッ湾の汚染を生活環境担当国務相が認める。警察がPTニューモント社上層部の出国禁止を準備

乾季の電力不足に備えて、PLNが発電能力を持つ民間企業三社からの電力購入を計画

今日からジャゴラウィ有料道路も事故車無料牽引サービス開始。これで首都圏のすべての有料道路で同じサービスが受けられる


2004年9月2日
中央統計庁が月次経済統計を発表。8月のインフレ率は0.09%、2004年累計は3.78%、YOYは6.67%。7月の輸出は56.8億ドル、2004年累計は371.1億ドルで対前年比103.9%。7月の輸入は41.1億ドル、2004年累計は248.4億ドルで対前年比133.3%。輸入の激増で貿易黒字幅は先細り

13入国ポイントにおける7月の入国観光客数は424,774人、2004年累計は256万人で対前年比131.2%。10観光地における6月の観光客平均宿泊日数は2.05日で5月の2.35日から減少。外国客は3.14日、国内客は1.73日

9月1日のイ_ア銀行債権競売で、一ヶ月もの金利率が前回の7.37%から7.38%にアップ

バリ爆弾テロ犯のひとりとして服役中のアリ・イムロンが、国家警察本部麻薬局長ほか数人とタムリン通りのスターバックスで歓談中だった、と目撃者が証言


2004年9月3日
大統領選投票最終ラウンド近づく。ある候補者の口座に1.03億ドルの外貨入金があった、と通貨取引分析報告センターが公表。ゴルカルはメガワティ再選支援に向けて、選挙運動資金を配給。県市レベル世話役は5千万ルピア、郡レベル世話役には150万ルピア

2日にジャカルタで開かれたAFTA協議会で、アセアン域内特恵関税CEPT適用条件である地元国を含むアセアンコンテンツのFOB内40%条件を20%に引き下げることが合意される。CEPTの域内平均関税率は既に1.91%

社会保障制度法案は先送りにせよ、と実業界と労働界が相和して主張。9月14日に国会総会で可決予定の同法案成立を強行すれば、全国デモが吹き荒れそう

9月4日から12日まで、スナヤンのジャカルタコンベンションセンターで第二回ジャカルタモーターショー開催。主催者は今年20万人の来場を期待。車を見たい人もコンパニオンを見たい人も、全員集合


2004年9月6日
プルタミナが直営ガソリンスタンド網を全国展開して川下事業に参入するとの計画を公表。目標シェアは20%。一方、原油価格高騰の影響で、プルタミナはLPGの国内販売に1兆ルピアの損をかぶりそう。

8月最終週のイ_ア銀行通貨週報によれば、外貨準備高は前週から1.56億ドル減少して348.2億ドルに。8月31日時点のベースマネーは前週から4.5兆ルピア増加して172.7兆ルピアに

国内での今年7‐8月のコンピュータビールスアタック件数は、第二四半期の7万数千件から3万数千件に大幅減。Netskyがなくなり、MyDoomとBagleが増加傾向


2004年9月7日
KIS(Kuis Indonesia Sukses)。調査調停監視財団が主催する総額141億ルピアの教育貯金懸賞クイズはメガ+ハシム組事前選挙キャンペーンではないか、との疑惑から総選挙監視委員会が調査を開始

市民に対する麻薬防止対策方針を国家警察が変更。啓蒙や教育では効果がなく、市民の違法薬物使用は隆盛の一途であるため、警察は家庭内までアプローチする捜査活動に方針転換

FATF(金融活動作業部会)の調査を前に、PPATK通貨決済分析報告センターが87銀行に対し、895件の疑惑決済レポート提出を要請。イ_アの全135銀行中でマネーロンダリング疑惑決済の報告を出したことがあるのは47銀行だけ

タシクマラヤでBRI銀行が極小企業向け無担保イージーローンをオファー。金額1〜5百万ルピア、返済期間最大二年で金利は年14.5%。受付開始後三時間で1千5百件の申請が来たため、即時締め切り

新規事業投資で操業までに要する費用と日数は、アジア域内主要国中インドネシアが最悪との世銀報告。マレーシアは966ドルと高いが30日で済む。インドネシアは1,164ドルともっと高く、151日ともっと長い。タイ、ベトナム、インド、中国などは3百ドルしない


2004年9月8日
KIS(Kuis Indonesia Sukses)。インドサット、プルタミナ、マンディリ銀行など国営事業体が数十億ルピアを寄付。「政府のプロジェクトだと思った」と各社経営陣

BRI銀行の極小事業向け無担保イージーローンに現職大統領再選キャンペーンのにおい。再選されればローンは帳消しになるとの噂がしきり

プルタミナでまた不正が発覚。昨年末のプルタミナエナジートレーディングにおける820万ドル横領に続いて、プルタミナセービングインベストメントで譲渡可能預金証書を使った2千億ルピアの横領。プルタミナ子会社は監督が緩いので不正のし放題だ、とウィディヤ、プルタミナ新社長

9月25日26日に南ジャカルタ市クニガンスクエアで都庁観光局がツーリズムフェアを開催。Drサトリオ通りを隔てたモール・アンバサドルとITCクニガンも一部催事の会場に。サトリオ通りは会場とカンプンムラユ間が日曜日に閉鎖され、民族衣装のパレードを実施。お祭り好きはどうぞ


2004年09月10日
2004年9月17日から都内スリーインワン交通規制実施時間帯が夕方4時から4時半に変更される予定。終了時間は夜7時で変わらず、また朝も7時から10時までで不変。この新都知事令はスティヨソ都知事のサイン待ちとなっている

到着時ビザ制度が外国人観光客の流れに影響を与えていない、という結論は時期尚早、とツアー業界


2004年09月11日
テロに打たれ強くなったインドネシア経済。ジャカルタ・クニガン爆弾テロ事件翌日のジャカルタ証取では、総合株価指数が797.775まで上昇。下がった株を買って大統領選投票後の値上がり時期に手放そうと目論んだ投機筋の買い現象との証券界の観測。一方ルピアレートも大した動揺は見られず、ルピアの上向き調子が続く

都内ラスナサイッ通り沿いのビルは多くがクローズ。プラザクニガンとプラザスティアブディ1と2は9月14日まで閉館。ビナカラ・ビル、グラシア・タワー、プラザ89も閉館で期限は未公表

キジャン・イノバに注文殺到!スマトラで2,567台、中部ジャワで2千台など。今年の四輪者販売台数予測は対前年3割増の50万台


2004年09月14日
国営電力公社PLNがドル払いコストヘッジを目的に、輸出指向大型製造企業との新スキームを検討。昨今のルピア安環境下では、ドル払い契約をすれば公定料金より安くなり、ルピア払い契約をすれば公定料金より高くなる

ムラッ〜バカウニ航路でフェリー三隻が故障したため、平常の15隻運航体制が二割の能力低下。ジャワ、スマトラ両岸のフェリーターミナルでは、長距離トラックが長蛇の列

西ジャワ州クニガン県のチルマイ火山北稜でまた山火事が起こり、森林公社プルフタニ所有の松林2百ヘクタールが全焼。噴火によるものではないとの地元の観測


2004年9月16日
大統領選最終投票に向けて熾烈な攻防。ゴルカルはユスフ・カラを含む党指導部役員10人を停職処分にして、メガ+ハシム組バックアップのスクラム固め

オーストラリア大使館自爆テロ実行者二人は、ヌルディン・トップにリクルートされたハサンとジャビルの可能性が高い、とダイ・バフティアル国警長官。警察はテロ組織中枢にいる関係者10人の顔写真を公開

15日のジャカルタ証取は1.5兆ルピアの大商い。記録破りの総合株価指数822.49ポイントまで急上昇した後利食い売りが出て、815.486で終わる

バリ島デンパサルの北西17キロの海底で15日夕方4時半頃M5.5のテクトニック地震が発生。ウダヤナ大学建築現場で高所から落下した作業員ひとりが死亡。震動はロンボッでも感じられた


2004年9月17日
労働界からの労働法(2003年度第13号法令)改定申し入れを労相不在の場で大統領が承認。変更要求項目はアウトソーシング、パートタイマー、従業員スト、年金に関連付けた退職金システム、労働者の退職権など

KIS(Kuis Indonesia Sukses)。大統領選挙法に違反してはいないが、開催時期は延期するように、と総選挙監視委員会

9月15日時点のベースマネーは173.1兆ルピアで前週から0.98兆ダウン。外貨準備高は前週の345.0億ドルから7千6百万ドル微増。ガス石油販売代金の入金による、とイ_ア銀行の説明

今月25日26日、クニガンスクエアで開催予定のツーリズムフェアは無期延期と主催者が発表。これもオーストラリア大使館自爆テロの影響


2004年9月18日
7年前から中断していたチカンペッ〜チレボン自動車道路建設工事は来週再開の予定。全長174キロの新道路開通予定は2007年

従業員への勤務時間外本人事故に対する付保義務を定めた1989年度都条例第7号の実施を推進する、と都庁労働局。勤務時の事故に対する付保は法令で全国の事業者に義務付けられているが、こちらの付保義務は首都の事業者のみが対象

9日のオーストラリア大使館自爆テロで被害を蒙ったラスナサイッ通り北地区のビル群が整理を終えてビジネスを再開。オーストラリア大使館は領事業務のうちパスポートと緊急ビザのみ取扱いを再開するが、外部者の入館は厳重規制。詳細はwww.austembjak.or.idまたは電話(21)2550−5632へ


2004年9月21日
歴史的大統領直接選挙最終投票は平穏に終了。22日零時のクイックカウント情報では、全国32州中30州でSBY+カラ組が優勢で、総開票数5千万票中の59.85%を占め、大差でメガ+ハシム組をリード

ゴルカルがSBY支持の党役員8人を除名処分。もしメガ+ハシム組が敗れたら、閣僚に誰も送り込まず野党に徹する、とゴルカルとPPPが表明

ジャカルタ証取総合株価指数は今週、最高記録を塗り替えそう。外為市場のルピアレート1ドル8千台突入とともに、経済界の新内閣に対する支持と期待を示すもの、と事業者協会会長がコメント


2004年9月22日
大統領選最終投票開票速報。22日正午時点でSBY+カラ組は61.0%、メガ+ハシム組は39.0%と得票差は拡大方向。SBY陣営は10月20日の組閣発表をめざして工作を開始。メガ陣営は、総選挙コミッションの公式結果発表を待つ、とノーコメント

21日のジャカルタ証取では、午前中に記録破りの823.858ポイントに達するも、利食いの動きが出て反転。総取引高は1.97兆ルピアで、SBYの勝利を支持したか、外資は買いが9千億、売りが6千5百億と大幅なネット買い

昨年の第一回首都カーフリーデイは宣伝不足で盛り上がらず。今年第二回は9月26日に実施予定。都内スディルマン通りとタムリン通りは朝6時から午後3時まで閉鎖されて自家用車通行禁止


2004年9月23日
大統領選最終投票開票速報。23日正午時点で1億5百万票が開票済み。SBY+カラ組は61.1%、メガ+ハシム組は38.9%で差はまた拡大。大統領宮はひっそり、ボゴール県チクアスのSBY自宅は警察が警備強化

西スラウェシが南スラウェシ州から分かれて第33番目の州に。西スラウェシ州編成法案を国会が承認したので、30日以内に同法が成立して新州の行政が開始される予定

メガ+ハシム組シンパが、メトロTVの開票速報クイックカウント放送を非難して西ジャカルタ市クドヤの同テレビ局にデモ。公式な選挙結果は総選挙コミッションが発表するものであって、この非公式な情報の放送は市民を惑わすもの、との主張

南カリマンタン州バリト川で水量大幅に減少。多数の船が航行不能


2004年9月24日
大統領選最終投票開票速報。24日午前11時時点で1億8百万票が開票済み。SBY+カラ組は61.0%、メガ+ハシム組は39.0%。総有権者数は1.53億だが、有効票は1.25億前後の見込み

メガワティ大統領が国民協議会今回期閉会のスピーチで、任期中の業績を示し至らぬところを詫びる。中でも一人あたりGDPが経済危機前の1千米ドルレベルに戻ったことは、大きい業績のひとつだが、大統領のスピーチに議員からの諾否反応はなし

カルフル・メダン店がプラザ・メダンフェアにオープン。これでカルフルはジャカルタ、バンドン、スラバヤ、パレンバン、メダンに14店の販売網


2004年9月27日
大統領選最終投票開票速報。27日午前10時時点の開票数は1億1千万票で、SBY+カラ組が60.9%、メガ+ハシム組が39.1%。SBYは新内閣編成を、10月5日の総選挙コミッションによる選挙結果公表後に表明する予定。新内閣は10月20日から執務開始

26日に行われたカーフリーデー。首都タムリン+スディルマン通りから自家用車をシャットアウトしてのお祭りに、閉鎖されているはずの高速車線に自家用車がどんどん入ってきた。主催者と警備側のぎくしゃくで、盛り上がりはまだまだ

26日から都内スディルマンCBD地区でIndonesia Fish 2004フェアを28日まで開催。展示の目玉のひとつは体長1.2メートルの大うなぎ


2004年9月28日
大統領選挙最終投票開票速報。9月28日11時時点で1億1千万票がカウント済み。SBY+カラ組は60.9%、メガ+ハシム組39.1%

イ_ア銀行通貨週報。9月第3週の外貨準備高は348.3億ドルで前週から2.6億ドルの増加。ベースマネーは前週から3.2兆ダウンして169.9兆ルピア

パレンバン、メダンの次に今回開店したのはプカンバルの第15号店。来年はジャンビとランプンにオープンを計画。マクロのスマトラ島カバレッジ戦略


2004年9月29日
国会が任期満了を前に、不評の国軍法案と国民社会保障法案を承認

メガワティ大統領が正副大統領への退職ファシリティに関する大統領令を制定。2百億ルピアを上限とする住宅、運転手付き自動車、年金、保健給付金、警護などが国費で与えられる

28日の国債競売に買いオファーが7.13兆ルピア。発行金額は当初計画の2.5兆を大幅に超える3.75兆。今回の平均利回りは11.21%


2004年9月30日
鋼板の国際価格が上昇。原油価格の上昇に続くダブルパンチで、産業界は青息吐息

国税総局が久しぶりに不良滞納者への身体拘禁措置の執行を予定。ひとりは鉱業関係の英国人で、滞納税額は450億ルピア。もうひとりはインドネシア国籍者で、バリで輸出入に携わる女性とのこと

今年第三四半期のパソコン販売は35万台3.5億ドル相当で、第二四半期の25万台からまた伸びた。1月から9月までの累計では既に70万台に達している


2004年10月1日
今日から新たに二院制議会がはじまる。国会DPR550人、地方代表議会DPD128人という議員先生方の7割は新顔。今日の行事は議員宣誓のあと役員選挙。国会議長の座を死守せよ、とゴルカル党首の檄

鋸挽材Sawn Timberと木製枕木が輸出禁止。輸出計画通知Pemberitahuan Rencanca Eksporが承認済みでも、規制適用開始時点でL/Cがまだ届いていなければ輸出禁止。既にL/C入手済みのものは10月15日までに船積しなければならない。この森林大臣商工大臣共同大臣令施行は、国内木製品業界への材料供給回復を狙ったもの

インドネシアのコーポレートガバナンスはアジア10カ国の中で最悪、とクレジットリヨネーズ・セキュリティズエイシアが調査結果を公表。番付トップからシンガポール、香港、インド、マレーシア、北朝鮮、台湾、タイ、フィリピン、中国、インドネシアの順で、トップは評価7.5、ボトムは4.0

南スマトラから西ジャワへの天然ガスパイプラインは2007年に完成可能、と国営ガス公社。完成すれば5億から6億キュービックフィートが年間に供給できる


2004年10月4日
1日深夜に至る初総会で新議会議長が決まる。DPR議長はアグン・ラクソノ、DPD議長はギナンジャル・カルタサスミタでいずれもゴルカル派

中央統計庁公表の月次経済統計。9月のインフレ率は0.02%、年間累計は3.80%、YOYは6.27%。8月の輸出は59.1億ドル、輸入は40.2億ドル、輸出の増加で貿易黒字幅は拡大

クニガン地区オーストラリア大使館爆弾テロ事件で入国観光客数は減少した、と中央統計庁。特にスカルノハッタ空港では、テロ前の一日平均2,964人からテロ後は2,315人に21%の減少。バリやメダンは微減

ブンガワンソロ作曲者グサンがスラカルタ市庁舎で87歳の誕生日を祝賀。同時に自伝の出版記念も


2004年10月5日
大統領選挙最終投票公式結果を総選挙コミッションが発表。有効投票数114,257,054票の60.6%をSBY+カラ組が取得、メガ+ハシム組は39.4%で、次期大統領はSBY博士と公式決定。ちなみに棄権者は3,558万人

10月1日に最高値を更新したジャカルタ証取総合株価指数が、4日にあっさりと塗り替えられる。新記録は856.449ポイント。外為市場のルピアレートも9千1百ルピア台を切って上昇

ロンボッ島リンジャニ山が造ったバルジャリ山が噴火。10月4日からリンジャニ山全域で入山禁止。地元当局は1994年に体験した、積もった火山排出物が大雨によって土石流災害を起すことを懸念


2004年10月6日
議会MPR議長選出規定がやっと合意される。議長ひとり、副議長三人のパッケージはDPRとDPDからふたりずつ入り、選出投票は今日実施

9月第4週の外貨準備高は348億ドルと中銀が公表。前週からは3千万ドルの減少。一方国内ベースマネーは175.4兆ルピアで、前週から5.4兆増加

ジャカルタ証取総合株価指数は861.318ポイント。連日の記録更新はいつまで?

今年三月以来税関と検疫庁がタンジュンプリオク港で押収していたコンテナ141台分の輸入牛肉の一部が、腐敗を理由に廃棄手続きを逸脱してバンタルグバン・ゴミ投棄場に捨てられ、ゴミ回収者が状態の良いものを市場に流通させているので、首都周辺地域消費者は警戒するように、と行政当局から呼びかけ


2004年10月7日
ヒダヤッ・ヌル・ワヒッがMPR議長。民衆連合が大政党の集まった民族連合を紙一重で降す。ヒダヤッはPKS党首

6日に行われたイ_ア銀行債券競売での1ヶ月もの金利率は1ベーシスポイント上がって7.40%。3ヶ月ものは1ベーシスポイント下がって7.30%。発行総額は65.7兆ルピア

10月3日から実施されたロンボッ島リンジャニ山の入山禁止を無視して、国内外登山客の入山続く。リンジャニ山を監督する西ヌサトゥンガラ州鉱業エネルギー局は、『自分が一切の責任を負う』との誓約書を出せば許可するので、入山希望者はすべて届け出るように、と呼びかけ

PPE輸出産品展示会。今年第19回目の商工省主催輸出向け商品エキスポはクマヨランのジャカルタフェア会場で10月13日から17日まで開催予定。国内1千2百社が参加し、海外100カ国から5千人のバイヤーが訪れる予定。今年の売買成約はどのくらいになるだろうか


2004年10月8日
原油価格が52ドルを超える。PLNの電力価格、国内消費者向け石油燃料価格値上げの声が強まる

7日のジャカルタ証取は引き続き強い売りで、総合株価指数は849.83ポイントにダウン。外為市場ルピアレートは10ルピア強まって1ドル9,095ルピア

プアサまであと一週間。各地から生活基幹物資値上がりの報。首都でもスラバヤでも、商品は潤沢にあるが、価格が上がっている由

10月6日から10日まで、スナヤンのジャカルタコンベンションセンターAホールBホールで第12回Indo Comtechショー開催中。開場は午前10時から午後9時まで。諸セミナーも盛りたくさん。最先端IT機器やソフトに興味をお持ちの方はどうぞ


2004年10月11日
前大統領の置土産、国軍総司令官エンドリアルトノ辞任と新総司令官リャミサルド指名を国会が差し止め。新大統領就任後に決められるべきであり、前大統領の決定は承認しない、とアグン国会議長

銀行界再建庁管掌下にある債務元本100億ルピア以下の中小企業債務者に、元本25%から50%帳消し、金利と返済遅延罰金は100%帳消しの大割引を蔵相が与える。長期の焦付きを極力少なくすることが目的で、法令にも合致している、とブディオノ蔵相

ジャワ=バリの電力不足は解消した、とPLN。ムアラタワル火力発電所の稼動が4月から始まり、ジャワ=バリ送電系に8百MWの電力供給がなされるようになったため、最大負荷時でも6百メガの余裕がある、とエディ・ウィディオノPLN社長の談


2004年10月12日
閣僚34人の新内閣構想をユスフ・カラが洩らす。三分野統括大臣制度は変わらず、現行内閣より二人大臣が増える。商工省が分割され、青年スポーツ省が復帰

10月第一週の外貨準備高は347.1億ドルで、前週から8千6百万ドルダウン。ベースマネーは過去最高の176.8兆ルピアに

今日バリで爆弾テロ事件ニ周忌。レギアン通りは午前6時から24時間交通遮断


2004年10月13日
次期政権の行政府構成が今日公表される予定。内容的には前内閣プラス二省で大きい変化はなし。SBYが大臣候補者との折衝を始める一方、新設予定の大統領府には気鋭の11人がSBYの脇を固める

定期預金、外貨決済、不良債権、クレジットカードへの個人情報アクセスが法規によって阻まれているため、国税総局は過去三年間で676.5兆ルピアの税金取りこぼしを余儀なくされており、すべての法規は徴税向上の方向ですみやかに調整・改定されなければならない、と国税総局長。加えて総局は、証券市場への情報アクセスを要求

ホンダがインドネシア国内販売で過去最高の5千6百台を記録。9月の国内市場四輪車総販売台数は45,354台で、8月から17%増だが対前年同月比は132%。今年1月からの累計は348,635台に達する


2004年10月14日
新旧大臣間の業務引継ぎは10月20日。メガワティ大統領が現閣僚に、その日の職務完了を指示

ムハマディアが断食開始を10月15日と決定。ナフダトウルウラマは、計算上は10月15日としながらも、政府の決定を待つ姿勢。久しぶりにムスリム二大勢力間で同じ日の断食開始がなるか?

ジャカルタ証取で株価最高値がまた更新される。原油国際価格の低下で一息ついた外資の流入で863.171ポイントに

断食開始を前に生活基幹物資が値上がり。高い物は10から20%、安いのは物によって40から50%のアップ。ムスリム庶民は今日の夜から深夜の食事サウルを開始


2004年10月15日
SBYの次期内閣構成案固まる。三統括大臣制は変わらず、現内閣に三省が加わる。商工省が分割され、国民住宅省と芸術文化スポーツ省が置かれる予定

14日夕刻開かれた宗教省イスバッ会議で53のイスラム民間団体と政府機関が、ラマダン月1日が10月15日になることを決定。2004年度宗教大臣令第411号が即制定されて、公式確定を終える

都庁が、9時から21時までというモダンマーケットの営業許可時間を、イドゥルフィトリの15日前から2日後までの期間9時から24時までに延長することを検討。カルフルやインドマレッなど業界者は歓迎の意を表明

アンチョルドリームランドのドゥファン(Dufan)で、ラマダン月特別サービスを実施。10月15日から11月6日まで、入場券2枚で三人入場可という割引サービス。ラマダン月の長期学校休みに合わせたこのサービスは子供たちに大人気


2004年10月18日
SBYに招かれた閣僚候補者は既に15人。経済閣僚人選でPKSとPBBが、IMFが危機後の国民生活回復を誤らせた元凶であるため、IMF寄りの人間は排除せよ、と表明。またKKNと中銀流動資金援助ローン着服を行った実業界出身者の閣僚就任にも反対

ルバラン帰省の足確保は着々。ジャカルタ発の鉄道切符はイドゥルフィトリの4日前から前日まで既に売り切れ。今年の鉄道利用者は昨年の5%増が見込まれ、料金は1週間前から二日ごとに値上がりするエスカレーションシステムを導入。ポンティアナッ発ジャカルタ行き空の便はイドゥルフィトリ当日まで既にフルブッキング。

今年のルバラン帰省統合オペレーションに関する大統領令は、メガ大統領が20日までに出す予定。今年の陸路移動車両(二輪四輪)は115万台との予測


2004年10月19日
10月20日の内閣編成を前に人選は大詰めを迎え、SBYは支持政党からの閣僚ポスト交渉に直面。経済閣僚はアブリザル・バクリ(経済統括相)、スリ・ムリヤニ(蔵相)、マリ・パゲストゥ(商業相)、ラフマッ・ゴーベル(工業相)との情報に、経済界から歓迎の声

政府が10月26日に3兆ルピア規模の国債競売を実施すると発表。前回の発行予定2.5兆が高需要から3.75兆に伸び上がった先例の再現を期待。今年の既発行総額は17.7兆ルピア

国内線航空オペレーターが11月1日から燃料サーチャージ適用開始に合意。徴収金額は全国空運協会INACAでこれから討議される


2004年10月20日
今日、正副大統領就任式。34人の新閣僚予想世評はさまざまだが、SBY大統領は就任式後大統領宮に入り、今夜閣僚人事を発表して明日21日に内閣編成式を行う予定。閣僚は毎年大統領からの業績評価にさらされる

ジャカルタ証取は13日の総合株価指数最高値を境に連日じりじりと下降。SBY内閣の顔ぶれに投資家が不満を持って株価の急降下が起こるのではないか、と証券界が懸念

10月第二週の外貨準備高は348.0億ドル。前週から9千2百万ドルの増加。10月15日時点のベースマネーは177.8兆ルピアで既に四週間上昇が続く。過去三週間にわたって金額は記録更新の連続

PPE輸出産品展示会。今年第19回目の商工省主催輸出向け商品エキスポでの売買成約高は1億ドルを突破。昨年から12.4%増えた1.07億ドル


2004年10月21日
団結インドネシア内閣が編成される。外相と鉱エネ相が前内閣から続投。ほかにも閣僚経験者多数。国家開発企画庁長官クイッ・キアンギの後任にIMF専務理事経験者スリ・ムリヤニ

ジャカルタ証取は、業界者の不安が現実のものとなり、総合株価指数は840.791ポイントに急降下。外為市場は1ドル9,085ルピアでほぼ変わらず。またイ_ア銀行債競売での1ヶ月もの金利率は1ベーシスポイント上がって7.41%

都庁市民登録住民管理局が、イドゥルフィトリの前後2週間、新来上京者に対する検問を実施する、と公表。ジャカルタ住民であることを証明するKTPを持っていないメイド、ベビーシッター、工場ワーカーなどは従来通り処罰されるが、今年からはかれらの雇用主も処罰対象となる


2004年10月22日
ジャカルタ証取で株価続落。総合株価指数は834.169ポイント。ルピアレートも20日の1ドル9,080ルピアから昨日は9,115に軟化。市場アナリストから、団結インドネシア内閣経済チームに対する失望のあらわれ、との評価続出

都内5市の大気汚染は北ジャカルタ市が最悪、と市生活環境管理庁が公表。呼吸器系疾患罹患者はチリンチン地区だけで5万人を超える。重工業が多く、港湾活動のための大型車両通行が集中しているのが主因で、まず市内における排ガス規制実施強化を進めたい、と同庁長官

不法輸入牛肉を港湾管理局が手続きに違反して投棄処分を行ない、腐敗肉が回収されて首都圏のパサルに流通していると騒がれた今月初の事件で、都庁薬品食品監督庁が腐敗肉サンプルからコレラ菌を検出


2004年10月25日
22日のジャカルタ証取は、株価が目覚しいリバウンドを見せて、総合株価指数は850.774ポイントに回復。しかし新政府への失望については、閣僚指名の場で大統領の強いリーダーシップ発揮が見られず、各界に期待はずれの印象を与えたのは確かなよう

海外出稼ぎ者のルバラン帰省が始まる。スカルノハッタ空港は一日1千人近い帰省者による混雑がこれから数週間続く見込み。マレーシアは、政府のアムネスティとして不法入国インドネシア人出稼ぎ者16万人をルバラン前に送還する予定

イスラム守護戦線FPIが首都クマン地区のレストランを22日夜11時半ごろ襲撃。23日に在ジャカルタのアメリカ大使館が在住者とツーリストに対して、独立したバーやパブの訪問を避けるように警告。24日、ウィドド政治法律治安担当統括相が、国内治安はインドネシア政府が管掌するので、外国政府が警告を発する必要はない、と発言


2004年10月26日
大統領が全国州知事を集めて訓話し、九つの義務を与える。知事は、国外やジャカルタあるいは他州への訪問は必要最小限にとどめ、地元州民の繁栄と団結に専心し、中央政府の方針を州民に理解させ、民意を吸い上げ、KKNを避けて手本を示し、州内の問題を速やかに解決して他州に広がらないようにしなければならない

飼育時に死亡した山羊を食べたボゴール県ババカンマダン郡村民60数人が発病し、6人死亡。原因はアントラクス菌汚染によるもので、保健省は三ヶ月間の地区閉鎖を命令。アントラクスはジャワ島からヌサトゥンガラ諸島、南スラウェシにかけての風土病で、おりおりに罹患者が発生している。西カリマンタン州は、風土病地区からの家畜の移入を禁止

ルバランから新年にかけてのボーナス期の国内流通通貨量は管理計画の範囲内で収まるだろうとイ_ア銀行が表明。通貨量ターゲット指標は176兆ルピア。10月から年末までの国内消費最盛期に、生活基幹物資をはじめ消費物資の供給が円滑に進められてインフレ率が2.2%、年間累計で6%前後に収まることを期待


2004年10月27日
国会が出足から紛糾。11委員会と5機関の議長の座の争奪で民族連合と大衆連合が激突。投票だと全ポジションを民族連合に独占されるため、比例配分を要求する大衆連合が投票をボイコットし、各委員会と機関はいまだに機能していない

26日の国債競売は、予定発行額3兆ルピアに対して買いオファーが5.7兆。発行額は4兆ルピアで平均利回り10.88%。次回今年最期の国債競売は11月30日の予定

人気グループシンガー、ABスリーのウィディの自宅で侵入盗。東ジャカルタ市チブブルの家の外に駐車してあったウィディの愛車ホンダCRVと屋内に置かれていたハンディカム、携帯電話などが盗まれた。被害総額は3億ルピア。ウィディは4年前にも愛車を盗まれている。ちなみにプレートの番号は「AB 3 WD」


2004年10月28日
27日に大統領が国税総局と税関総局を抜き打ち視察。国税総局には、水漏れをミニマイズして、税率引き上げなしにタックスレーショの増加をはかること、税関総局には、通関港湾サービス向上、不法輸出入撲滅、国庫への水漏れミニマイズの三つを大統領が注文

10月22日時点の外貨準備高は前週から1.7億ドルアップして349.7億ドル。ベースマネーは2.5兆ルピア減少して175.3兆ルピア

THR(ルバランボーナス)は、勤続1年以上の従業員には月給プラス固定手当てを1ヶ月分、3ヶ月以上1年未満の者には月給プラス固定手当てに12分の勤続月数をかけた金額を、今年は11月7日までに支払わなければならない。また10月15日以降に解雇された従業員も、THRを上の条件に従って受け取る権利がある、とファハミ・イドリス労相

10月27日から31日までスナヤンのジャカルタコンベンションセンターでインドクラフト2004開催中。家具家庭用品、布製品、装飾品、革製品などインドネシア産ハンディクラフトが一堂に会する展示即売会。珍しいものが安く入手できるこのチャンスをお見逃しなく


2004年10月29日
国会11委員会議長選出が強行され、第8委員会を除くすべてを民族連合が総なめ。ゴルカルが5つ、PDIPが4つ、PKBがひとつ。第8委員会の議長選出はきょうの予定

ルバラン帰省。11月7日から16日まで国内線航空券は全席売り切れ。鉄道乗車券も11月11・12・13日分は増便分含めて売り切れ。国際線航空券予約も平常期の4割増し

スリ・ムリヤニ開発企画庁長官が、ジュース・炭酸飲料・一部乳製品にかけられている奢侈品税10%を廃止する、と表明。奢侈品税カットによる小売価格低下でもたらされる生産増が税収全体に与える効果を高めるとの判断による。また個人所得税非課税限度額の引き上げも実施予定とのこと




2004年11月1日
国会の対立が深刻さを増す。大衆連合は対抗委員会グループを編成し、独自に国会委員会体制を構築して政府に民族連合が牛耳る国会委員会に出席しないよう要請。大衆連合はまた、11月1日に国会議長不信任動議提出を予定

インドネシアの貧困者は総人口の7.5%にあたる1千6百万人、と世銀が公表。一日あたりの購買力が1米ドル未満という定義のその貧困者数に対し、インドネシアの1億1千2百万国民は一日あたり購買力が2.15米ドル未満

11月の石油燃料国内小売価格は据え置き。産業用及び国際航路向けバンカー価格は変更。ルバラン帰省用ガソリン需要増に備えてプルタミナの生産は大車輪


2004年11月2日
国会を二分する対立が決着するまで、政府は国会を敬遠する。行政府内の大臣・高官は国会からの召喚に応じないように、とSBY大統領が政府部内に通達

中央統計庁の月次経済統計報告。10月のインフレ率は0.56%で年間累計は4.38%、YOYは6.22%で過去三ヶ月下降傾向。9月の輸出は71.5億ドルで前年同月比141%、年間累計は507.4億ドルに達して昨年実績の10%上を行く。輸入は42.3億ドル、年間累計は334.1億ドル

13主要入国ポイントにおける9月の入国観光者数は40万3千人で8月から10%の減少。年間累計は341万人で、今年の目標5百万人達成の望みはまだ確保。8月の10主要観光先でのスター級ホテル客室稼働率は48.2%で7月から微減。外国人宿泊日数は平均2.12日で、7月の2.0日から伸びている

今年の米生産は、年間で脱穀乾燥籾5,434万トンの見込み。白米換算では3千4百万トンにあたり、国内総消費量3千1百万トンをオーバーする。スハルト政権期に達成した米自給国への復帰がことしは成るか


2004年11月3日
2日のジャカルタ証取で総合株価指数が881.396ポイントに達し、10月13日の最高値をまた塗り替えた。昨日は外国投資家の売り3,402億ルピアに対して買いが8,363億と、買い一色の商い

10月29日時点の外貨準備高は353.5億ドルで前週から大幅増。理由は石油ガス産品輸出収入と外国借款受取り、とイ_ア銀行通貨週報。ベースマネーは9.8兆ルピア増えて185.1兆とついに180兆台にのる

ルバラン特別サービスとしてPTテルコムが、11月8日から21日まで国際電話TIC007の終日三割引とフレクシサービスから発信する国内長距離電話の夜8時から朝6時までの75%割引を実施

スラバヤのパンタイ・リア・カンジュランにあるサンガルアグン寺院に27メートルの大仏が建立され、11月1日に公開された。四面を持つこの大仏像は世界最大とのこと。24カラットの黄金で葺かれたタイ産のこの大仏建立には、三百人がかりで二年の歳月が費やされたという


2004年11月4日
3日のジャカルタ証取総合株価指数は890.365ポイントに達し、二日続けて記録を更新。出来高は前日より減少したが、まだ強い買い基調

イ_ア銀行債券競売で、1ヶ月もの金利率が1ベーシスポイント引き上げられて7.42%に。3ヶ月ものは7.30%で据え置き。

タバコメーカー主催のA Mild Live Soundrenaline が今年も開催される。トップバンドが集うこのコンサートは、パダンで11月24日、マランで12月5日、マカッサルで12月12日、ジャカルタで12月19日という日程


2004年11月5日
リャミサルド将軍に対する国会からの国軍総司令官資格適正審査出席要請に、国軍総司令官交替を考えていないことを理由に大統領が出席無用を同将軍に指示。財務・金融・国家開発を担当する国会第11委員会が、政府が国会二分を理由に現国会体制を相手にしないなら、国会は懸案法案審議をすべてストップする、と表明。新政府と反政府陣営の神経戦が激化

イ_ア銀行はルバラン・クリスマス・新年の需要期に備えて、32.5兆ルピアの流動資金を準備する。市場流通現金総額はそれによって156兆まで上がるが、イ_ア銀上限目標の176兆ルピアにはまだ遠く、2005年新年を超えれば常態の121兆まで低下するので、通貨管理はまだ統制下にある、とブルハヌディンイ_ア銀行総裁の談

11月6日7日の週末は、バリのレギアンでウイークエンドマーケット。およそ70の中小事業主が観光客向け商品を出品。類似のPasar Rakyat民衆市場はジャカルタ、ランカッ、ポンティアナッ、スマラン、マカッサルでもイドゥルフィトリ前に開催予定


2004年11月8日
H−7日の11月7日、ルバラン帰省の波が始まる。大統領がカンプンランブタン・バスターミナルとガンビル鉄道駅を視察。都下の各バスターミナルは普段よりはるかに多い人出。住宅地では地元住民の犯罪警戒強化態勢が始まる

チカンペッ有料道路チカンペッ・ターミナルゲートは11月10日から15日まで出口だけの一方通行となる。ジャカルタ方面利用者は、コタブキッインダ横を抜ける道路を通って入るか、サダン・ゲートから入るように、と道路管理会社ジャサマルガ

中央ジャカルタ国家法廷は、パンチャ・ハサンが提出していた妻アギアン・イスナ・ナウリに対するユータナシア許可申請についての判決を延期。チプトマグンクスモ病院に入院しているアギアンは脳機能が完全に壊れており、死を待つばかりとの医学上の宣告が出されている。インドネシア初のユータナシア判決に法曹側は慎重な姿勢


2004年11月9日
国会を二分した対立は収束に向かう。11コミッション議長選出規準を会派比例制に変更する動議が9日の総会で提出される予定で、民族連合の主導権に大衆連合が従う形で解決に向かう

タンジュンプリウッ港に長期滞留コンテナが山積み。税関総局の輸入手続監視強化に伴って輸入者が通関しないコンテナが増加しており、古いものは10月1日陸揚げ分コンテナ3百本が放置されている。そんな状況にイドゥルフィトリ前後の長期休みが加わって、既に数千本あるコンテナが長期滞留する見込み

2002年4月に摘発されたエクスタシー王アン・キムスイの世界最大規模秘密工場に次ぐエクスタシー工場を警察が急襲。西ジャカルタ市チュンカレンの店舗住宅に造られたこの秘密工場は日産1万個の製造能力。逃亡中のオーナーBTはアンの一族


2004年11月10日
国会総会が紛糾。議事進行が国軍総司令官交替問題に関する大統領喚問動議で始まったため、大衆連合議員が議長席に詰め寄ってあわやの一幕。立ち回りに至らず、その後は討議が展開されて一日を終える

ジャカルタ証取総合株価指数IHSGが、11月3日の記録を破って901.380ポイントに達する。買いが4千2百億ルピア、売りが3千8百億で73銘柄が値上がりした。先週からじわじわと上昇してきたルピアは、1ドル8千ルピア台に入ったところで静観

11月第一週の外貨準備高は前週から1.9億ドル増えて355.0億ドル。石油ガス輸出代金、投資資金、外国借款が入金したため、とのイ_ア銀の説明。一方ベースマネーはついに200兆ルピアの大台に乗る。給与とルバランボーナス支給で200.6兆ルピア

スカルノハッタ空港に滞留していた輸入携帯電話40万台の通関手続きが完了。在庫切れが始まっていた市場に、干天の慈雨。イドゥルフィトリ前のこの需要期に大量に流れ込んでくる供給で、既に1台あたり30%の値上がりを起していた市場価格に暴落が起こることを販売店は懸念


2004年11月11日
IHSGは更に上昇。10日のジャカルタ証取で918.713ポイントを記録。証券界関係者はこのまま年内に1千ポイントの大台突破を期待。9日よりもっと活発な商いで、外資は6千1百億ルピアの買いに4千6百億の売り、地場資は8千4百億の買いに9千9百億の売り

10月の四輪車販売台数は過去最高の50,783台、とGaikindoインドネシア自動車産業連盟。1月からの累計台数は399,440台で対前年同期比131.2%

11月24日から27日まで、首都クマヨラン地区のJakarta International Expo(旧名PRJ)で防衛産業エキスポ。一般公開は27日(土)10時から17時までのみで18歳未満は入場禁止。兵器ファンはどうぞ


2004年11月12日
ジャカルタ証取に外資がとうとうと流入。11日の商いは、平常日の1兆ルピア弱に対して3.8兆に達し、IHSGは925.185ポイントとまた最高値を更新

政府は石油燃料補助金削減の具体策編成に取り掛かる。補助金をどのように貧困層に向けるのかが問題の焦点で、鉱エネ相は前内閣時代の現金直接配給方式継続を語っているが、経済統括相は慎重。蔵相はタイミングが遅れれば遅れるほど補助金垂れ流しとなり、効果が低下する、とコメント

前内閣がまとめあげて国家官房まで上がっていた改正税法案を新経済統括相が差し戻し。法人税率35%を25%まで段階的に引き下げることを含めて、いくつかの条項を再検討するよう指示

首都のゲペン(浮浪者・乞食)は既に三倍増。都庁秩安局が1月から補導した社会更生問題罹患者数は6,943人にのぼり、2003年年間の2千数百人から三倍になっている


2004年11月13日
ヒジュラ暦1425年のイドゥルフィトリは11月14日であるとの最終決定が公表される。12日に宗教省で開かれたイドゥルフィトリ確定イスバッ会議で、これまでの仮決定が最終決定となる

12日のジャカルタ証取は、IHSGがまた最高値を更新して934.030ポイントに。外資の流入はまだ続き、5,895億ルピアの買いに4,720億の売り。取引所はどさくさ紛れの株価操作を強く警戒

東ヌサトゥンガラ州アロル島がリヒタースケール6規模のテクトニック地震に襲われ、死者16人、けが人多数、1千軒以上の建物が全半壊するという被害を出した。震源はアロル県庁所在地カラバヒから東37キロの海底で、地底33キロの位置。麻疹大流行の次にやってきたこの災厄に、住民は沈痛な面持ち


2004年11月17日
2004年改定予算収支赤字幅は11月7日現在既に32.2兆ルピアに膨張している、とパスカ・スゼッタ国会第11委員会議長が表明。石油燃料補助金支出が46.0兆に達していることと税収の目標に対する遅れが主原因とのこと

イドゥルフィトリを祝って185人の服役囚に半月から一月半服役期間を減じる特赦が与えられる。死刑・終身刑以外の服役囚に与えられる減刑特赦対象者の中にはバリ爆弾テロ犯19人も含まれている

ルバラン帰省逆流に備えて、チレボン郊外のパリマナン=カンチ有料道路プルンボン=トゥガルカラン区間が16日に完成即オープン。11月7日から16日までのルバラン交通事故状況は、発生件数82で死亡39人、重傷79人、軽傷102人、と運通省ルバラン交通統合窓口の公表


2004年11月18日
ジャゴラウィ有料道路で17日午前7時45分ごろ、自動車7台の玉突き衝突事故が発生し、6人が死亡し多数のけが人が出る。チクアスの自宅から大統領宮へ向かうSBY大統領一行がチブブル料金所からジャゴラウィに入るため、そのおよそ10分前に警察ハイウエーパトロールが有料道路の交通の流れをブロックした際の事故

都内各所でゴミ収集の遅れ。住宅地区も商店街やパサルも、道路脇にゴミの山が目立つ。清掃局は、努力しているが人手が足りなくて、と十年一日の如き事情説明

イドゥルフィトリ初日の14日、ボゴール植物園を訪れた両親に連れられた4ヵ月半の赤児が野猿に引っ掻かれた事件は、植物園側が治療費一切を負担することで一件落着。植物園側は野猿4匹を捕獲したが、まだ3匹が園内を逃げ回っている。この7匹は同園の新参者で、逃げ出したペットか、あるいは飼い主が同園に捨てたものと園側は見ている


2004年11月19日
首都圏行楽地へのラッシュはまだ続く。都内幹線道路の交通は閑散。スカルノハッタ空港国内線ターミナルでは、各航空会社切符売り場が売り切れの合唱。そして大勢のチャロが刈入れにおおわらわ

首都の公共サービスは今週一杯お休み。毎月20日が締め切りのPLN電気代支払いは、11月は22日から25日までの期間に延期。テルコム電話代支払いは16日から受付再開したが、場所によっては受付時間短縮が行われている。こちらも締切日は11月25日まで延期


2004年11月20日
ルバランの長い休みもあと数日。ジャカルタに向かう帰省逆流が19日夜から本格化。都内では、各所のパサルが賑わいを取り戻し始め、商店やワルンも久方ぶりの開業で、首都の生活ペースもこれから平常化に

18日17時半ごろ、南ジャカルタ市ラスナサイッ通り北端に位置するムナラインペリウム・ビル前の道路で、トレットレカンと呼ばれる公道無法オートバイレースを行っていた1台がたまたまそこへ来合わせたカップル二人乗りオートバイと衝突し、三人は現場で死亡。レース相手のもう一台は現場から逃走。トレットレカンの名所はそこ以外にジョグロラヤ通り、西ジャカルタ市パンジャン通り、ビンタロ、クマヨランなど


2004年11月22日
人権活動家ムニル毒殺スキャンダルで意外な展開。ムニルの妻への脅迫テロが続く。11月9日には脅迫状、20日には腐敗した鶏の頭・足と鶏糞の入った小包が届く。「国軍を巻き込むな」とのメッセージが添えられており、政治的暗殺事件の印象を濃くしている

21日は首都圏と地方を結ぶ交通路がルバラン帰省の逆流に埋め尽くされる。鉄道で戻った者6万7千人。首都圏の台所をまかなう各所中央市場は20日から活動が活発化し、21日は平常の状態に復帰。


2004年11月23日
ジャカルタ証取でまたIHSGが939.990ポイントに最高値を更新。一方で外国投資家の売りが7割増。

インドネシアに輸入される生鮮食肉(牛・鶏)とその加工品は、イ_アウラマ評議会食品薬品監視機関の輸出国事務所が発行した証明書のないものは輸入禁止とする、と農業相が表明。今、同機関事務所は11カ国に31軒開設されており、それがまだない国は類似の事務所を設立し、インドネシアの承認を受けなければならなくなる。

ボゴール県クラパヌンガル郡ボジョンに建設された統合ゴミ処理場に反対する地元住民およそ1千人が、22日の試運転開始を阻止しようと道路を閉鎖し、ゴミ処理場を包囲。武装警官に護衛されたゴミトラックが処理場内に入ったとの話しがデモ隊に広がった正午前、住民たちが処理場内に乱入して施設を破壊放火。暴動に発展したデモに対し、警察が発砲して5人が負傷、また暴動実行者を追って住宅内まで警官が進入し、35人を逮捕

ポンティアナッ発ジャカルタ行きガルーダ航空GA501便で、出発後機長が心臓麻痺。副操縦士が交代して30分後に同空港に緊急着陸。滑走路端でエンジン停止したために、同空港のその後の出発便スケジュールが乱れる


2004年11月24日
23日のジャカルタ証取はまたIHSGが続伸して記録破りの959.019ポイント。1.9兆ルピアの出来高で、外資のネット買いは73億ルピア。銀行株、国有企業体株に買いが集中

バリ州警察が、大規模と見られるヘロインシンジケート組織の一部を暴く。バドン県の別々の場所で5人を逮捕。このグループの商品入手経路ソースはアフリカ人

商業省が2005年から、新たに5品目に対してインドネシア製品規格SNI準拠を義務付け。対象品目はセメント、陶磁器、家庭用電気設備、自動車用安全ガラス、ライター

11月第二週の外貨準備高は354.1億ドル。11月12日時点のベースマネーは206.7兆ルピアで前週の200.6兆から増加


2004年11月25日
ジャカルタ証取IHSGは天井知らず。24日はまた記録を更新して961.324ポイント。出来高は1.96兆ルピア。12月に政府保有の弱小銀行株を市場公開するにあたって、政府がペンション資金と保険業界に株価押上げのための買いを命じているとの噂が広まっている

全国一斉国家公務員採用テストに450万人が応募。採用予定者数204,584人は限りなく狭き門。アルウィ・シハブ社会福祉統括相の「KKNなし」訓令にも関わらず、カテベレチェ(高官からの横車メモ)が乱れ飛んでいる、との内部者の談

24日のイ_ア債券競売で、一ヶ月もの金利は7.42%から7.41%にダウン。発行高45兆ルピアの予定に対し買いオファーは48.7兆で、イ_ア銀は47兆を発行する。来週実施予定の国債競売は、市場の資金流動性が高まっているが、発行高1.7兆ルピアの予定は変えない、とブディ・ムリヤ、イ_ア銀通貨管理局長

都庁が首都の水害対策用としてボゴール県チアウィ郡チボゴのチリウン川沿いの土地百ヘクタールを購入し、国の費用でダム建設を計画。プンチャッ街道と平行して走るチリウン川に造られる深さ10メートルのダムは、1千万立米の貯水能力を持つ

カンチルが24日から稼動を開始。第一陣は既に準備完了している250台中26台のみ。百台の稼動許可ごとにバジャイ百台の廃車を都庁が条件にしており、反カンチルのバジャイ運転手が多いだけに前途多難。カンチル車一台のオンザロード価格は4,890万ルピア


2004年11月26日
首都の雨季が本格化。25日朝から夜まで都内各所で降雨。出水はなかったが随所に水が溜まり、もっともひどい場所では水深50センチに達する。交通渋滞は場所によって夜10時ごろまで解消せず


2004年11月27日
パプアのナビレで6.4リヒタースケールの強い地震。震源地はナビレの南方17キロの陸地で、地下33キロ。13人が死亡し、重傷33人軽傷153人。今年2月から4月にかけての地震頻発の再来か

利食いはたったの一日。26日のジャカルタ証取IHSGはまた最高値を更新して965.216ポイントに

11月23日時点のベースマネーは前週から15兆下がった191.7兆ルピア。イドゥルフィトリが終わり、かなりの金が銀行界に還流。11月第三週の外貨準備高はまた増加して356.8億ドル


2004年11月29日
ボヨラリで28日から開催されたナフダトウルウラマ第31回全国大会で、グスドゥル派とハシム・ムサディ派の対立が激化。次期役員選出の行方は如何

中古資本財輸入特例にある24トン以上の大型トラックとダンプトラックの対象除外を自動車産業連盟が政府に建白。完成品中古乗用車輸入の隠れ蓑に利用されているので、すべての中古自動車完成品は輸入禁止にするように、と自動車製造業界からの要請

税務調査オフィスKarikpa、土地建物税務サービスオフィスKPPBB、徴税潜在性監視教導オフィスKP4をプラタマ税務サービスオフィスKPP Pratamaとして統合する、との実施計画を国税総局が公表。パイロットプロジェクトは中央ジャカルタで実施。KPP Pratamaは個人、小規模事業、土地建物の納税を管掌する。中規模事業はKPP Madya、大規模事業はKPP Wajib Pajak Besarが取扱う


2004年11月30日
国民皆兵を目指すか?国防省が18歳から45歳までの全国民に予備役召集への服従を義務付ける国防予備要員法案と国防支援要員法案を編成中

米ドル安トレンドにイ_ア銀行が、現状の米ドル通貨建て輸出入決済が減れば外貨準備もより強い通貨のポーションを増やせるから、と輸出入者に呼びかけ。米ドル建て輸出入決済は全体の95%を占めるため、イ_ア銀行の外貨準備内米ドルポーションも95%

既に13州が2005年度最低賃金を確定する知事令を制定。決まったのは西スマトラ州、リアウ州、ジャカルタ首都特別区、バンテン州、西ジャワ州、中部ジャワ州、東ジャワ州、ジョクジャ特別地区、西カリマンタン州、東カリマンタン州、南カリマンタン州、北スラウェシ州、南スラウェシ州

暴風雨がヌサンタラの各地を襲う。北スマトラ州ダイリ県では地滑りによる家屋埋没でひとりが死亡。南スラウェシ州タカラル県では海岸から吹きつけてきた雨まじりの旋風が漁村を襲い、多くの漁船と家屋百軒が破壊される。中部ジャワ州バニュマス県では、雨による崖崩れでジャワ島南北海岸を結ぶ街道が25メートルに渡って埋没


2004年12月1日
11月30日18時過ぎ、ジャカルタ発ソロ行きライオンエアーJTI-539便がソロ空港着陸後に滑走路をオーバーランして空港外の墓地に突入。乗客146人中31人が死亡、60人が重軽傷。交通災害国家委員会の事故原因調査は継続中だが、暫定コメントは「悪天候によるもの」

30日のジャカルタ証取は、またIHSG最高値を更新して977.767ポイントをつける。外資の流入は依然として根強い。外為市場では、少しルピアが軟化して1ドル9,018ルピア

インドネシア勤労者はアジア諸国に比べて会社への忠誠心に薄いが、仲間と共に働くチームワークに関する会社の姿勢を評価し、またチームメンバーとしての自分の職務や業績に対する満足度が高い、とワトソン・ワイヤットの最新調査

今年1月から7月までの海外出稼ぎ者派遣は173,604人で、獲得外貨は1.14兆ルピアと労働トランスミグラシ省海外派遣育成総局が公表。獲得外貨は他人に言付けたもの、自分で持ち帰ったものを含んでおらず、実態はそれを大きく超えると推測されている

2004年12月2日
中央統計庁公表の月次経済統計。11月のインフレ率は0.89%で、今年11ヶ月累計は5.31%。年間目標の6.5%以下はクリヤーできそう。10月の輸出は72.7億ドルと9月実績を上回る記録的な好成績で、10ヶ月間累計は585.3億ドル。輸入は43.2億ドルで10ヶ月累計は378.0億ドル

13主要入国ポイントにおける10月の入国観光客数は38.4万人で10ヶ月累計は380万人となり、前年同期比では126%。

石油燃料市場小売価格値上げ時期は2005年の米収穫期で、上げ幅は40%になる見込み、と政府が公表。来年3月から5月の間に起こるこの値上がりで、食品飲料品価格に10%近い値上がりがもたらされる見込み

12月1日、ジャカルタ証取総合株価指数IHSGは続伸して986.199ポイントに。ルピアレートは微増の1ドル9005ルピア


2004年12月3日
2日のジャカルタ証取IHSGは午前のセッションで念願の1000ポイントを突破するが、夕方に997.698で取引を終える。外資は買い1.2兆ルピア、売り0.74兆で、5千億ルピアが上乗せ。出来高総額は過剰な流動資金を反映して2.45兆ルピア。1日の1.5兆を大幅に上回っている

インドネシア産木製家具の日本向け輸出が年を追って減少。2003年の日本輸入家具市場のインドネシアシェアはわずか9%。市場の9割を占めるインドネシア産籐家具籐製品も減少傾向。日本の品質規準が厳しすぎる、と業界者

11月28日から12月12日まで、ジャカルタ歴史博物館で『ジャカルタ…ジャカルタ…ジャカルタ…』と題する展示会開催中。オルバ期のジャカルタ赤線地区における社会生活をとらえた写真や文物を集めたもので、庶民の自宅寝室外性生活の様子を窺い知るチャンス

2004年12月6日
11月末時点の国税総局税収実績は202.5兆ルピアで、今年の目標にまだ36兆の不足。ハディ・プルノモ総局長は目標達成は可能、と表明。一方12月5日から国税総局は、オンラインでの納税者登録受け付けを開始。国税総局のウエッブサイト内にあるe-Regで即座にNPWP納税者番号が与えられる

ジャカルタフェアのミニチュア版「ガンビルフェア」をジャカルタインターナショナルエクスポがクマヨランのジャカルタフェア会場で開催。12月3日から12月19日まで、百店以上が衣料品、飲食品、アクセサリー類などの商品を廉価で展示即売

リアウ州インドラギリヒリル県の農村でマラリアが猛威。罹患者は736人に達し、11人が死亡、76人に脳神経性麻痺のおそれ


2004年12月8日
国税総局税務改革の完全遂行に対する政府の強硬姿勢始まる。団結インドネシア内閣経済閣僚や地方代表議会議長が6日に行った公然たる批判に始まり、7日には汚職撲滅コミッションが税務管理体制整備を三ヶ月以内に実施しなければ現総局長の未来は蔵相の背に乗せられると警告

OECDのPISAサーベイによれば、インドネシア、メキシコ、ブラジル、チュニジアが算数・読解・科学・問題解決のすべてのカテゴリーでボトムグループを成しており、総合的な生徒の学力不足を露呈している。このサーベイは30工業国と11パートナー国の15歳の生徒を対象に行われている

インドとアセアンの交流を高めるために去る11月22日、インドのグワハティを出発した8千キロラリーのゴールはバタム。ミャンマー、ラオス、カンボディア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールを経てバタムに至る史上初のこのレース参加者は250人で、使用車種はインド産自動車メーカーのタタとマヒンドラ製ジープまたは四駆車。バタム到着予定は12月11日


2004年12月9日
50億ルピアを超える資産を有する国軍のビジネスユニットは国有事業体となる。それ以外のビジネスは無くするのではなく、国軍兵士の福祉のために継続させて今後の展開を見守る、とユウォノ・スダルソノ国防大臣が表明

8日のジャカルタ外為市場はコーポレート需要から米ドルが買われて1ドル9,180ルピアへと急降下。それに刺激されて利食いの波がジャカルタ証取を襲い、8日のIHSGは979.220ポイントへと下降。ブルハヌディン中銀総裁は、今年一杯ルピアレートは9千ルピア前後のレベルを維持する、と楽観的

11月の四輪車国内販売は35,141台で、10月の50,783台から3割減だった、とGAIKINDOが報告。11月12月は工場稼動日が少ないため販売は減少傾向だが、11月の異変はナンバー2の三菱をナンバー3のスズキが抜いたこと。11ヶ月累計ではトップトヨタが12.5万台、二位三菱8.1万台、三位スズキ7.3万台、四輪車総合計は434,581台


2004年12月10日
トランスペアレンシーインドネシアが腐敗バロメーター調査結果を公表。今年7月〜9月にジャカルタ、メダン、スラバヤで1,234人の回答者から集められた5段階評価の結果は、腐敗のトップが政党・国会の4.4、二位税関4.3、三位法曹・警察4.2、四位税務署4.0、同率五位が民間企業と行政許認可の3.7、六位軍3.3・・・・

9日のジャカルタ証取は1.5兆ルピアの取引高。優良株の利食い売りが継続して株価は更に下降トレンドをたどり、IHSGは963.797ポイントにまでダウン。外国資金の売買総額は1.1兆で631億ルピアのネット売り。ジャカルタ外為市場はルピアレートがわずかに強まって1ドル9,150ルピア

12月11日から19日までジャカルタコンベンションセンターのホールAとBでIndonesia Furniture Fair。最新家具調度品が展示会価格で購入できるチャンス。開場は10時から22時まで

西スマトラ州警察がパダンとブキッティンギで海賊版VCD一斉手入れを行い、3万3千枚の海賊版VCDを押収。それら海賊版は西スマトラ州にある10あまりの制作者が作ったミナンポップスの不法コピー。ミナンポップスはパダン人によく売れている


2004年12月13日
ゴルカル党首選挙にアクバル・タンジュンの対抗馬が党内からマルワ・ダウド・イブラヒム、アグン・ラクソノ、スラメッ・エフェンデイ・ユスフの三人、党外からウィラントとスルヤ・パロの二人。オルバ壊滅時に翼賛組織ゴルカルを政党に変身させた現党首だが、その後の評価は良否二分裂

10日のジャカルタ証取はIHSG945.230ポイントと7日の最高記録をピークに転落が続く。取引総額は1.69兆ルピア。ルピアレートが1ドル9200ルピア前後で以前軟調のままであり、ルピア安〜株売り〜ドル買いの悪循環に陥っている模様

12月17日から21日まで南ジャカルタ市ラスナサイッ通りのPASAR FESTIVALでジャカルタスーベニアフェスティバル2004開催。今回のテーマはThe quest for an icon

2004年12月14日
インドネシアで第一回の国際ジュニア科学オリンピックが開催され、30ヶ国から中学生チームが参加。インドネシアの中学生二チームは金メダル8銀メダル4を獲得して堂々ナンバーワンとなる。二位は金5銅1の台湾、三位は金2銅4のタイ

既に国家官房の手にあり、国会での検討に呈上される直前の改正税法ドラフトを、国税総局が引き戻す。タックスアムネスティに関連して全体の整合性を取るためとの総局長の説明だが、これで改正税法2005年施行の可能性は消え、2006年初からの施行となる見込み

13日のジャカルタ証取はIHSGがまた低下して935.784ポイント。売り圧はまだ強く、外資は4,822億ルピアの売りに4,675億の買い。ルピアレートは1ドル9,254ルピアから9,285ルピアへと軟化継続。年末に向けて企業の外貨借り入れ返済、ホリデーシーズン用消費物資の輸入増、そしてプルタミナの石油輸入資金需要が1.6倍増とドル需要が高まるため、ルピア安基調は続きそう


2004年12月15日
インドネシア政府が国際社会におけるインドネシアのイメージアップを目指して、新しいウエッブサイトを立ち上げ。www.Indonesiafocus.orgにはアップトゥデートなインドネシア関連情報が英語で掲載されている。管理者は情報通信担当国務省

11月の二輪車生産・販売数量は、長い休みのために生産256,252台販売259,290台と前月から三割減だった、とオートバイ産業協会AISIが公表。それでも今年の11ヶ月販売累計は354万台で、前年同期累計258万台からはほぼ4割増

14日のジャカルタ証取はIHSGが続落して922.073ポイント。ルピアレートも1ドル9,300ルピア台に突入


2004年12月16日
16日からのゴルカル第7回党大会開催を前に党首選が熱を帯びる。遅れて名乗りを挙げたユスフ・カラ副大統領はアグン、パロと連合を組む。はずれたウィラントとアクバルが磁石の対極に吸引か?一方、カラ・チームの会合が行われたバリ、ジンバランのインターコンチネンタルホテルでカラのために用意されたソトから大統領警護班が砒素を検出

人気歌手レザ・アルタメビアがスカルノハッタ空港?Fターミナルで失踪。12日午後スラバヤからジャカルタに戻ったレザは付添い者がバゲッジ回収をしている間に行方不明となる。夫アジ・マサイッとの離婚訴訟に関連した事件か?

15日の外為市場は旺盛な売買で乱高下し、結局ルピアが強まって前日の1ドル9,325ルピアから9,250ルピアへとアップした。ジャカルタ証取の株価も利食いが底を着き、IHSGは939.151ポイントまで回復

ハジ巡礼1425H期の第一陣は、全国10出発ポイントから12月19日にメッカに向けて出発予定。ただしバタムからの第一陣は12月25日を予定。今年のハジ参加者は一般188,642人、特別15,936人で480フライトグループに分散


2004年12月17日
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド政府が発した、インドネシアの西洋系ホテルを標的にしたテロ攻撃警告のおかげで、年末ピークシーズンの観光訪問を予定していた外国人観光客のキャンセルが相次いでいる、とASITAインドネシア旅行代理店協会。カンタス航空はインドネシア向けフライトのキャンセル料は取らない、と表明。更に出たアメリカ大使館からの、標的はヒルトン系列ホテルで決行日は木曜もしくは金曜、という情報に、ジャカルタヒルトンでは警備強化

16日、ジャカルタ証取のIHSGは再び上昇に転じて957.166ポイントに。取引総額は1.5兆ルピア。外資取引は1.2兆で1千7百億ルピアのネット買い。ルピアレートは1ドル9,250ルピアから9,275ルピア小幅の軟化

12月19日はデポッのインドネシア大学経済学部キャンパスでJAZZ GOES TO CAMPUS。インドネシアジャズ界の若手から大御所までが一堂に会してライブの2ステージ。入場券はひとり1万5千ルピアで、Ibu Dibyo、マハカムとPIのAquarius、LPM Farabi、ヤマハ、また同大経済学部のKafe FEUIでも販売中


2004年12月20日
19日、バリ、ヌサドゥアのウエスティンホテルで開かれていたゴルカル党全国大会最終日のゴルカル党首選挙で、ユスフ・カラがアクバル・タンジュンを323票対156票で圧勝し、次期5年間の党首に就任。副党首には現国会議長アグン・ラクソノ

プルタミナがLPガスを値上げ。キロ当たり3,000ルピアから4,250ルピアに4割以上のアップ。一般家庭用12キロ入りボンベは市場小売価格が3万8千ルピアから一気に5万3千ルピアとなる

17日のジャカルタ証取は再び活発な買い商いとなり、総取引高は1.55兆ルピア。外資は3,980億ルピアの売り、7,606億の買いという圧倒的なネット買いで、IHSGは973.354ポイントまで上昇。ルピアレートはまた転落し、1ドル9千3百ルピア台を割り込む9,303ルピアで閉め


2004年12月21日
ジャカルタヒルトンホテル奥のスナヤン東駐車場に面したフェンスに近い薮陰で、ホテル庭園係が錆びた缶に入っている手榴弾を発見。手榴弾も錆びが出ている古いもので、昨今のテロ情報との関係を警察は調査中

国家官房に提出済みの改正税法案パッケージを蔵相が引き戻す。引き戻された税一般規定法案、PPh法案、PPN法案は2ヶ月で見直し修正を終え、改正通関法案と共に早急に再提出の予定

20日のジャカルタ証取IHSGは966.813ポイント。ジャカルタ外為市場はルピア安基調が変わらず、1ドル9,300ルピア台のまま


2004年12月22日
石油燃料補助金カットによる40%市場小売価格値上げという政府方針に反対するデモが、20日のジャカルタに続いて21日はスマラン、マカッサル、バンドンなど地方部へ波及。デモの主体は学生や青年活動組織

大蔵省が2005年の輸入関税率を調整。変更されるのは6カテゴリー(農産物、鉱産物、水産物、陶磁器、鉄鋼、医薬品)内の237品目で、93品目が税率アップ144品目が税率ダウン

12月第二週の外貨準備高は前週から3億ドル弱ダウンして355.2億ドル。例によって対外債務返済によるものというのがイ_ア銀行の説明。12月15日現在のベースマネーは180.1兆ルピアで、前週から3.6兆のダウン


2004年12月23日
石油燃料値上げ反対の波はさらに拡大。22日はバンテン州セランや中部ジャワ州ソロでも学生主体の反対デモ。マカッサルでは石油運搬タンクローリーをデモ隊が乗っ取り、正副大統領の写真が燃やされる

貧困ライン周辺にいる国民の20%は、石油燃料値上げ後失業のままだと貧困層に転落し、インドネシアの貧困ライン下人口は国民の37%に達する、と中央統計庁。同庁の絶対貧困者定義は、一日2千1百カロリーの食事が摂れずまた非食品基本48アイテムの需要が満たせない者

22日のジャカルタ証取は、外資が買い6,656億ルピア売り4,665億ルピアという活発な買い取引を見せ、IHSGは985.182ポイントへと上昇。ジャカルタ外為市場銀行間スポットレートは1ドル9,315ルピアで昨日の取引を終える


2004年12月24日
インドネシアで働くすべての外国人へのジャムソステック強制加入を労相が確認。加入推進の第一目標は新たに入国して働き始める外国人であり、今働いている外国人はジャムソステック以外の保険に入っている場合、その期限が切れるまで強制加入は猶予される。かつて外国人への強制加入を解除した現労相が、今度は強制加入を推進するというのも歴史の皮肉か

アムステルダムに本部を置く国際教育到達度評価学会IEAが世界50カ国の中学2年と小学4年生を対象に行った2003年度数学科学の学力比較で、インドネシアは数学34位、科学36位。平均点は数学467点に対してインドネシアは411点、科学平均点474点に対しインドネシアは420点。ちなみに日本は数学5位570点、科学6位552点。トップは両科目ともシンガポールで数学605点、科学578点

23日のジャカルタ証取は、地元資本の利食いを外資の買いが上回って、IHSGは986.506ポイントという小幅の伸びで終わった。商い高は7,060億ルピアで1兆に満たず、外資の買いは3,230億ルピア、売り2,380億という規模。市場関係者は、ホリデーシーズンを控えて今年の商いはこれでもう終わったようなもの、とコメントしている。24日は市場は開かない。ジャカルタ外為市場でのルピアレートは、23日午後からドル買いがふっつりと影をひそめ、ルピアが強まって1ドル9,288ルピアで閉めた。企業債務返済のための米ドル手当てはもう完了したようだ、とディーラー筋は述べている


2004年12月27日
26日午前8時前、アチェ州ムラボ南方150キロのインド洋海底で史上最大級に属す8.5リヒタースケールの地震が発生し、インド洋沿岸諸国に大きい被害をもたらす。インドネシアではアチェと北スマトラの2州に被害が集中

24日からブンクル州クパヒアン県トゥバッモノッ村の保護林内で、ラフレシア・アルノルディが開花。直径80センチに開いた鮮烈な色彩と臭いの花は、およそ15日間のいのち。村民はこの花を守るために周囲に竹垣を設け、テントを張って番をしている。場所はブンクル市からおよそ54キロ東の、ブンクル街道から50メートルほど山に入ったところ。けものみちはきつい上り坂で、花は険しい崖の近くにある


2004年12月28日
26日のインド洋津波災害救援に関連してSBY大統領が、12月27日から29日まで「人道救援と社会奉仕」の期間として挙国一致の救難と復旧活動を指示し、各家庭はその期間、半旗を掲げるよう呼びかけた。報告されている死亡者は4,725人、行方不明者308人だが、政府はその2倍ほどの被害を想定している。地震はスマトラ沖からアンダマン諸島にかけてユーラシアプレートとインドオーストラリアプレートの境界面に沿って三回発生しており、今後まだ後発地震の発生が予想されている

シンガポールやオーストラリアからバリへの航空旅客便ロードファクターが平常期の60%台から80%に急上昇。ガルーダ航空では、バリ向け航空旅客のピークは12月29から31日で、その逆流は1月2日から4日にかけて起こるだろうと見ている。国内線でも、ジャカルタ発バタム、パプア、スラウェシ、ジョクジャ、パレンバン行きが年末年始にかけて高い搭乗率になるものと見られている

27日のジャカルタ証取は小規模な商いにもかかわらず根強い買い圧に押され、IHSGは997.517ポイントまで引き上げられた。今月2日に達成した最高記録にあと一息というところ。出来高は15億株9,368億ルピア相当。外資は売りが1,755億ルピア、買いが2,612億。外為市場は1ドル9,300ルピアを少し上回ったところでの売買で、終値は9,305ルピア


2004年12月29日
インド洋津波災害死亡者は27,174人と政府災害復旧センターが経過報告。スマトラ島西岸南方のブンクルや西スマトラ海岸も26日夕方大波に襲われていたことが判明。ただし死者は出ていない模様。災害復旧救援寄金募集にあたって政府は寄付金に免税措置を適用すると表明。これはインドネシアの税制上初めてのこと

イ_ア銀行通貨週報によれば、12月第二週の外貨準備高は前週から2.8億ドル下がった355.2億ドル。理由は例によって外貨債務返済。また12月15日時点のベースマネーは前週から3.5兆ルピアダウンして180.1兆ルピア

28日のジャカルタ証取は、例年の年末ウインドウドレッシングで株価が押し上げられ、IHSGはついに1003.919ポイントの最高終値を記録した。出来高は10.9億株で8,450億ルピア相当。外資は売り買いが拮抗し、いずれも1、755億ルピア前後。外為市場はルピアが軟調で、1ドル9,325ルピアで終わる


2004年12月30日
アチェ特別州と北スマトラ州へ救援活動を目的に訪れるビザ不要国を除くすべての外国人に対し、インドネシア政府が到着時ビザを適用すると公表。入国場所はメダンのポロニア空港、ジャカルタのスカルノハッタ空港とハリムプルダナクスマ空港、バタムのハンナディム空港の四ヶ所に限定される

メダンのポロニア空港で、急増した定期便とチャーター便の離着陸に大きい混乱が発生。空港管制側の離着陸許可に適正な時間割り当てを欠いたのが原因で、この結果同空港発着定期便はほとんどに遅れを出した。またメダン、アチェ方面への定期便を運行している航空会社のほとんどすべてが、急増した旅客需要にあわせて料金を倍増させている

バリ島とロンボッ島間に横たわるロンボッ海峡の海流が変化しており、ルンバルとパダンバイを結ぶ定期船は警戒を強めている。いつもは北から南へと流れている海流が27日以来南から北へと方向を変えており、今のところ航行の障害になるような波もなく、流れに乗るのが行きか帰りかの違いでしかないが、航行する船舶は今後どのような異変がもたらされるか不明瞭なために、天候が悪化すれば出港を見合わせ、あるいは航行中の船は一時避難するといった対応を取るよう港湾管理者が警告している

29日のジャカルタ証取はウインドウドレッシングの継続でIHSGが更に上昇し、1004.43ポイントと最高記録をまた更新

2004年12月31日
飢餓と病弊がしのびよるスマトラ島北部の被災地に対する外国からの援助に、インドネシア政府は広く門戸を開放。救援のための外国からのチャーター便入国許可は外務省がフライトクリアランスを許可し関係当局へ連絡。また入国者への許可は無料で到着時ビザを与えている。

インド洋沿岸観光地から行く先をインドネシアへ変更してきた外国人観光客に対して、国籍を問わず暫定到着時ビザを適用することを文化観光相が人権法務省移民総局長と合意

ジャカルタ証取2004年最終日の30日、IHSGは少し下がったが1千ポイント台をキープして1000.233ポイントで今年の幕を引いた。今年の取引高は2003年の一日平均5,180億ルピアから1.03兆へと倍増に近い伸びだが、売買の70%以上が外資によるもの