人命秤針ー事故編


自国民ナルコバ死刑囚の処刑に反対するオーストラリアとブラジルの政府に国家主権を侵す異民族のイメージを投射して、感情的な反発を踏まえた「処刑せよ!(殺せ!)」の大合唱を叫ぶインドネシア国民。インドネシア文化の中にある生命尊重観念はどんな内容になっているのだろうか?
どんな人間で、どんなことをしようが、人間である限りその者の生命は尊いという理念は、どこでだれが作り出したものなのだろう?インドネシア人にとってそれは正当性のある理念になっているのだろうか?それとも、善人であるがゆえに尊く、悪人の生命は社会への効用と障害を天秤にかけた上で尊さが決まるようになっているものなのか?

人間の生命の重みというのは、その社会で生命がどのように扱われているのかを見ればよくわかる。他人というものを安易に毀損することが普通に行なわれている社会に、他人の存在そして他人の生命への尊重が濃いはずがないとわたしは思う。もっと言うなら、自殺多発社会も生命尊重は薄いはずだ。

そのような生命尊重観念が薄い社会では、重大犯罪者に対する社会的なバランスという点に立脚した位置に、公的に行なわれる死刑というものの存在理由があるように思われる。だからそんな社会で死刑を廃止するのは困難なことなのであり、それを無理やり廃止させれば社会はかえってバランスを失い、その地でひとびとが営む社会生活に歪みをもたらしてしまうのではあるまいか?死刑というのは、それだけを取り上げて云々するべきものでなく、その社会の文明度との関連で見なければならないもののようにわたしには思えるのである。

コンパス紙に掲載された人間の死(自然死でないもの、但し病死や医療事故は除外)とその状況を眺めて見るなら、インドネシア文化の中で生命が持つ重みの針がどこを指しているのかがわかるかもしれない。

期間: 2015年3月21日〜2016年3月31日

2015年3月24日早朝 西ジャカルタ市南クンバガンのポロル堤防水門の橋
主婦38歳が5歳の子供を二輪車の前部に乗せて市場へ行くために水門の橋を通過中、車輪がスリップして橋の鉄棒フェンスに接触し、子供が水中に転落。主婦は子供を助けようとして自ら水中に飛び込み、共倒れで水死

3月24日昼 東ヌサトゥンガラ州マラカ県西マラカ郡ライマタウス村
女性教員25歳が妹や同僚教員3人と村から5百メートル離れたウェリマン川河口でカニを捕まえていたところ、体長3メートルのワニが女性の後ろから襲いかかり、くわえたまま川底に引きずり込んだ。遺体発見は25日。その場所でのワニの被害者は9人目

3月26日13時ごろ 北スマトラ州メダンのブラワン港海域
3月24日夕方、ブラワン港外の沈没船残骸で船腹が破られて沈没した貨物船クマラインダ号に乗っていた9人が行方不明となり、そのうち2人がおよそ2km離れた海上で死体で発見された。残る7人の消息はまだ不明

3月26日昼間 中部ジャワ州トゥガル市内ワヒディンスディロフソド通り
39歳女性が運転する二輪車がジャカルタ発プカロガン行き長距離バスと並行して走行中、ハンドルがバスに接触して二輪車は左側に転倒。後ろに乗っていた32歳女性が右側に投げ出されたため、バスの後輪にひかれて即死

3月27日昼間 マルク州アンボン市ピエールテンデアン通り
ウィジャヤカルヤ社のバラセメント車が一台、下り坂の街道を走行中にブレーキ不良でコントロール不能になり、アンコッ1台と自家用車2台に追突してから車線をはずれて別のアンコッ1台と二輪車1台に衝突。スピードを増したセメント車はアンコッと二輪車を150m引きずってアンボン湾を望む崖のフェンスにぶつかって停止した。直後にエンジンから出火し、セメント車運転席とアンコッ及び二輪車が炎上。セメント車運転手はその業務を命じられた正規運転手の私的な代役で、会社側は承認を与えていない。この事故で6人が死亡、2人が危篤、12人が重傷。

3月27日13時過ぎ 北ジャカルタ市プンジャリガンの自動車道高架下
4歳と5歳の少女3人が高架下に集められたクズの山の中の廃車の中で、酸欠と脱水で死亡。午前10時に遊びに出た娘が13時過ぎても戻らないので探しに出た母親が、高架下の廃車内で動かなくなっている娘たちを発見。その高架下は近隣住民数人が廃品業のために集めたクズの置場に使っていた。廃品乗用車のドアは外から開けるが、中からは開けない状態だった。

3月27日 東カリマンタン州東クタイ県カラガンスブラン村
3月20日にカラガン川沿いの祖父の家の裏で行方不明になった5歳男児を捜索するためにワニ刈りが行なわれ、北カリマンタン州ブルガンから呼ばれたワニ刈り職人三人がそれらしいワニを捕らえては腹を割いて調べを続けた。27日に現場から150m離れた場所で捕まえた体長3mのワニ(7頭目)の腹から男児の遺体が発見された。カラガン川でパーム椰子農園3社が稼動開始した2006年以来、村人へのワニの襲撃事件が増加し、これまでに10回の襲撃で2人が死亡している。

3月27日 南スマトラ州プラブムリ
どこかで作られた自家製の酒、あるいはその種の酒にさまざまな混ぜ物を他人がしたり自分でしたりしたものをオプロサンと言う。混ぜられるものはジュースからエネルギードリンクあるいは薬物、殺虫剤や蚊除け塗布薬、酒精など身体がびっくりするようなものを混ぜたがる傾向がある。
3月23日ウォノサリ村住民19歳と40歳の男ふたり、24日ウォノサリ村住民35歳ひとり、25日グヌンイブル住民40歳と32歳の男ふたり、27日グヌンイブル住民47歳と30歳の男ふたりが、相次いで死亡。かれらは違う場所で入手したものを別の日に別の場所で飲んでいる。
事故と言えないケースは、どこかで作られた自家製の酒の中にメタノールを使ったものがあり、エタノールと思い込んで生命を落とす消費者がある。また身体をびっくりさせるために得体の知れない液体を混ぜることも行なわれており、自分で毒性のあるものを混ぜて中毒死するケースは自殺に等しい。

3月28日午後 中部ジャワ州プルウォレジョ県ウォノシド村
洪水で土砂崩れが起こり、トラックの陰で雨宿りしていた村民30歳が生き埋めになって死亡

3月28日22時半 西ジャワ州スカブミ県トゥガルパンジャン村チムラ部落
豪雨で土砂崩れが起こり、家屋14軒が埋まり、12人が逃げ遅れて死亡

3月30日午前1時15分 南ジャカルタ市ガトッスブロト通りに建設中のビル地下2階
電線ショートと見られる発火で火災が発生し、有毒煙が充満したため工事現場に食材を届けているトラックの運転手40歳が死亡。他に作業員など8人が病院に運ばれた。鎮火作業は1時半ごろから明け方6時半まで続いた。

3月30日午前9時 ボゴール県ワルンロア村のサラッ山裾の崖
崖の掃除のために雑草刈りを行なっていたひとりの地元民が白骨死体を発見。周辺にあった所持品から、ブカシ市在住男性31歳の身元はすぐわかったが、他殺自殺か転落事故かは不明。死体は8ヶ月以上経過しているとのこと

3月30日13時 北ジャカルタ市チリンチン通り
チリンチンとマルンダの地区で交通整理業務を支持された交通局職員が二輪車で移動中にひき逃げされて死亡。ひき逃げ車両のプレート番号などは不明

4月3日17時半 中部ジャワ州マグラン県ジャンベワギ村ブジェッ川橋
畑仕事に出ていた45歳と35歳の農民夫婦がオートバイで帰宅中、ブジェッ川橋を通りかかったとき、水量が2メートルほど増加した川の急流が橋を破壊。
橋のなかほどまで来たとき、橋の前方が崩壊し、続いて後方も崩壊し、乗っている場所も崩れてふたりはオートバイごと急流の中に転落。夫は何とか川岸にたどりついたが、妻は1キロ下流で遺体で発見された。

4月4日 東ヌサトゥンガラ州クパン県ラッナモ水路堤防
クパン市住民でクルアン読誦教師の男性43歳が、家族や生徒らとラッナモ水路へハイキング。建設工事がまだ終わっていない堤防の上を渡っていたとき、足を滑らせて水路に転落し、流されて行方不明。SARチームが4時間捜索し、2百メートル下流の水流分岐点で水死体を発見。

4月4日深夜 リアウ州ベンカリス県バンタン郡海域
マラッカ海峡を渡ってマレーシアからの物品密輸入を行なっている地元民の取締りパトロール中だったベンカリス県税関パトロール艇が、不審な船を発見して検問するため停船を命じたが無視された。強制停船させようとしたしたところ、船はパトロール艇に体当たりを加えた。パトロール艇はサイレンを鳴らし、探照灯を照射し、スピーカーで停船を命じたが船は再び体当たりで応答。税関担当官が警告射撃を空に向けて行なったが船は相変わらず攻撃的で、ついに担当官が船腹めがけて発砲したところ、操船していた男、地元民45歳に当たって死亡した。船内にはエシャロット13トンが積まれていた。

4月5日13時前 中央ジャカルタ市パルメラのコミューター電車踏切
タナアバン行き電車が通過したのに遮断機が上がらないので、オートバイライダー男性1名45歳が遮断機をくぐって突っ切ろうとしたところ、逆方向のスルポン行きが通過し、はねられて即死。

4月5日夕方 パプア州ジャヤプラ市パシルナム海岸
市民のグループが3日から海岸にテントを張ってキャンピング。4日10時ごろ、中の一人48歳男性がひとりで海に泳ぎに出たまま戻ってこない。18時ごろまで探したが見つからないので、警察に届け出た。翌5日捜索が開始され、その海岸に流れ込んでいる河口近くで漂っている遺体が発見された。

4月6日昼 東カリマンタン州バリッパパン市グヌンサリイリル郡住宅地区
普段から自宅近くの水路で水遊びしている6歳の少年が、その日流れの速くなっているその水路に落ちて行方不明。翌日2km離れた支流の小川で遺体が発見された。

4月6日22時 リアウ州ロカンヒリル県バガンシアピアピ市内
建てこんだ住宅地区の狭い路地の奥の木造家屋の並びで火災が発生。原因は灯油ランプを落としたものと見られている。火は急速に燃え広がって家屋6軒を焼失。逃げ遅れた10歳7歳2歳の子供男女が死亡。

4月7日5時 西ジャカルタ市グロゴルプタンブランのスムルラヤ通り第6小路
一軒の民家で出火し、5時10分ごろ近隣住民が火事に気付いたが、その家の住民は沈黙したまま。表玄関を押し破って近隣住民が消火活動しているときに消防車15台が相次いで到着し、およそ25分間で鎮火。原因は床で焚いた香の火が近くにあった中古オートバイから洩れた燃油に引火した疑い。父親は中古オートバイの売買をしており、そのとき4台が玄関に置かれていた。住んでいたのは三人で、父親65歳は二階、母親57歳は浴室、末娘20歳は一階のベッドで焼死体で発見された。

4月7日8時 ブカシ市ジャティアシのジャティサリキャンプ場近くのチケアス川
5日に行われたボーイスカウト昇級試験で、ひとつのグループが他のグループから遅れてしまったため、チケアス川を渡って目的地まで近道しようと考え、ロープを使って川を渡っていたところ、中のひとり7年生14歳が水中に転落して行方不明。二日後におよそ3百メートル離れた場所で遺体が発見された。昇級試験はコースがすべて陸上に設定されており、川は使わない内容になっていた。

4月7日夜 中部カリマンタン州パランカラヤ市カハヤン川
川で人が溺れているのを見たとの届出をフランボヤンバワ地区住民が出したので、捜索に協力するため別地区住民男性ひとりがその夜ランバン船着場から川に潜った。ところがその男性はいつまでたっても上がってこず、翌朝水死体で発見された。潜水服などの装備を完全に行なっていなかったのが原因と見られている。

4月10日11時半 西ジャワ州チアミス県パマリチャン郡クルタラハユ村の街道
西ジャワ州パガンダラン県のパガンダラン海岸で、大排気量二輪車の集い第9回ウイングデー2015が開催され、全国から海外まで含めた1千台を超える大型二輪が集まった。インドネシアでモゲと呼ばれる大型二輪に乗ると、無敵のスーパーマンになったような錯覚に陥る者が多い。集い参加者は会場周辺地帯を高速で走り回り、排気爆音とスピードの危険を地域一帯に撒き散らしていた。
その一台、南ジャカルタ住民のモゲが街道で地元民の普通自動二輪と衝突し、地元民は死亡、モゲライダーは腕とあばら骨を骨折。

4月11日13時半 西ジャワ州タシッマラヤ県カディパテン郡ブニアシ部落グントン地区の路上
西ジャワ州パガンダラン県のパガンダラン海岸で開かれた大排気量二輪車の集い第9回ウイングデー2015参加者のモゲが地元民二人乗りの普通二輪車に衝突。地元民ひとりは死亡、ひとりは重態。モゲライダーはジャカルタ住民で、骨折したためジャカルタに移送されて入院。

4月12日夕方 南カリマンタン州タナブンブ県シンパンンパッ郡バロカ村水田
農民三人が隣人の水田の世話をしていたとき、突然雨が降り出したので、水田の真ん中の小屋で雨宿りしていたところ、その小屋に落雷。27歳男性ひとりがその場で死亡。もうひとり42歳は重態。

4月13日17時ごろ 北スマトラ州ブラワン地区の造船所
17,500DWTのプルタミナ所有タンカーがメンテナンス作業中に爆発し、作業者三人が死亡。警察は、複数の作業員が船腹内の塗装作業を行なっていたとき、同時に船腹内で溶接作業をした者がいたと見ている。

4月14日早朝 東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県スブル郡スギハン村のマハカム河
マハカム河のサマリンダとムアラムンタイ間を往復しているタクシーと呼ばれる長さ役20メートルの木造船が河の中ほどを航行中、船内に入ってくる水を汲み出していたポンプが突然動かなくなり、船が河岸に寄ろうとしている間に沈没。35人の乗客は水中に落ち、そのうちのひとりが死亡。

4月17日早朝 東ジャカルタ市ラワブニンのジャカルタジェムズセンター前の道路脇
ブンクル州から貴石原石販売のためにやってきた47歳と28歳の夫婦および4歳の子供がセンター前道路脇に駐車したワゴン車内で寝泊りする毎日を送っていたが、朝5時過ぎに起しにきた同郷の者が数時間前に死亡した一家を車内に発見。ワゴン車はエンジン停止状態で、車内には蚊取り線香の燃えカスがあり、車内後部は5百キロの原石が山積み。死体の鼻や口に出血の痕があり、血は乾いていた由。この一家は道路脇に駐車した車を店換わりにして原石の商売をし、週一回帰郷しては売り物を仕入れてくる生活を送っていた。

4月17日朝7時 南ジャカルタ市アンタサリ通りのガソリンスタンド前
朝の通勤時間帯で道路上は車両が密集状態のとき、南からブロッケムターミナルに向かう車線でコパジャバスルートP−19と53歳男性がひとり乗っている二輪車の衝突事故が発生し、二輪車運転者が現場で死亡。バス運転手22歳は、オートバイに気付かなかったためであり、故意にぶつけたのではない、と警察に供述。

4月22日 東ジャワ州スラバヤ港
北マルク州テルナーテからスラバヤに運ばれてきた空コンテナに貨物を積み込もうとして開いたところ、腐乱している女性の全裸死体が中に入っていた。死体に暴行の痕はない。

4月23日昼 西ジャカルタ市プシンのコミュータ電車踏切
遮断機が降りているのに無理に踏切を渡ろうとした乗合い自動車がドゥリ発タングラン行き電車にひかれ、3百メートル引きずられて停止。車掌が即死し、運転手は重態

4月24日朝 西ジャワ州ボゴール県パルンパンジャン郡チルジッ駅近辺
ジャボデタベッコミュータ電車線路のパルンパンジャン駅とマジャ駅の間に住民が無断で設けた線路横断路を通過していた一人乗り二輪車がやってきた列車にはねられ、二輪車運転者がその場で死亡。
事故の直後、大勢の住民が線路を封鎖し、列車に投石し、チルジッ駅構内で破壊行動を行い、また鉄道線路の枕コンクリートブロックの留め金を外した。数時間後に住民の抗議行動は終わって解散したため、国鉄は列車運行に危険がないことを確認して運行を再開。

4月26日昼 西ジャカルタ市グロゴルのスポーツセンター内水泳プール
9人の仲間たちと水泳に来た12歳の少年ひとりがプール内の水を清掃のために循環させている吸水口に吸い込まれて脱け出せなくなり、水死した。この吸水口は安全設備がなくなったまま長期に渡って開いた状態になっていた。その事故に直面した他の仲間たちはパニックになって係員に助けを求めたが、係員は子供たちがふざけていると思って相手にしなかった。子供たちは帰宅して被害者の家族や隣組長に報告し、おとなたちがプール管理者に措置を求めたのでやっと対応が始まり、消防署の支援を得て遺体を回収した。事故発生後19時間が経過していた。

4月29日 バンテン州パンデグラン県チルムル川
5歳男児が川岸で遊んでいたところ、激しくなった水流に巻き込まれ、ほどなく水死体で発見された。

5月2日 パプア州パニアイ県ボゴバイダ地区
山中で行なわれている無許可黄金採掘の現場で、豪雨のために土砂崩れが発生し、何人かが生き埋めになったために行なわれていた救援活動で三人の遺体が発見された。被害者はもっといると見られている。

5月3日深夜1時 西ジャカルタ市アンケ地区の都内循環自動車道
フェンスを乗り越えて自動車専用道に入り込んだ酒酔いの男性26歳が通行中の軽トラックにはねられて重傷を負い、病院に運ばれたが死亡。その一帯のフェンスは他の場所より低い。

5月4日夜 中部スラウェシ州ドンガラ県バナワ郡ロリオゲ村
バージ船を曳航するタグボートで火災が発生し、乗組員4人が死亡。

5月5日午前4時半 西ジャカルタ市都内環状自動車道アンケ料金所付近
硫酸を輸送中のタンク車にコンテナトラックが衝突し、タンクが割れて硫酸が大量に流出。自動車道高架下に不法居住していた35歳男性と28歳女性の夫婦が流出した硫酸に曝され、女性が死亡。

5月5日13時45分 西ジャワ州バンドン県パガルガン郡マルガムクティ村
幅5百メートル、長さ1キロに渡って土砂崩れが起こり、7軒の農家が埋まる。死亡者6人

5月7日午前8時半 西ジャカルタ市Sパルマン通り
トランスジャカルタバス専用レーンを走行中の二輪車がAPTBバスにはねられ、二輪車運転者26歳が事故現場で死亡

5月8日 東ヌサトゥンガラ州南中部ティモール県アマナトゥン郡オインラシ村の街道
クパン〜アタンブア間定期バス「プリマ」と村周辺を運行する小型乗合いバスが衝突し、バス乗客で男性・女性・子供各ひとりの合計三人が死亡した模様

5月10日12時半 北スマトラ州ポロニアのスウォンド飛行場
5月7日からオープンしたメダンエアショー最終日の催し物としてパラモーター飛行ショーが行なわれた。パラモーターは4分ほど飛んだあとバランスを失って観客テントに墜落し、観客のひとり53歳男性が重傷を負って病院に運ばれたが、夕方死亡。

5月12日午前5時半 西ジャワ州カラワン県チカンペッ自動車道KM51.7地点
長距離バス会社ビナトランスポルの定期バスが高速走行中に大型牽引トラックに追突し、牽引荷車が弾き飛ばされて別のトラックにぶつかり、トラックがコルトにぶつかるという玉突き事故が発生。バスの運転手と助手および乗客4人が死亡、重傷者2人、軽傷者17人。事故原因はバス運転手の居眠り運転と警察は見ている。

5月15日 中部スラウェシ州ドンガラ県タナントヴェア郡ウォンボ村の山地
激しいブームになっている色の美しい天然石を探しに山へ登った40歳と38歳の男性二人が、崖が崩れて大岩に押しつぶされ、死んでいるのが発見された。

5月16日11時 ジャワ島中部のムラピ火山火口
登頂が1キロ以内禁止されているムラピ山のガルーダ峰に上ったヨグヤのアッマジャヤ大学生6人のひとり21歳男性が火口に転落して死亡。かれは希少価値のあるセルフィー写真を撮ろうとして転落したことが警察の調べで判明している。

5月16日 東ジャワ州ジョンバン県ディウェッ郡チュキル村の街道
砂を運搬するトラックがタイヤのパンクでコントロール不能になり、対向車線に入った。そこへやってきたオートバイと正面衝突し、オートバイに乗っていた夫婦と子供ふたりの四人全員が跳ね飛ばされて死亡。

5月17日 東ジャワ州マラン県バジュルマティ海岸
東ジャワ州モジョクルトから行楽に来た20人のグループが浜辺で遊んでいるとき、数人でセルフィー写真を撮影していた中のひとり20歳女性が突然襲ってきた大波にさらわれて行方不明となり、現場から数百メートル離れた場所で水死体が発見された。

5月17日 北スマトラ州スルダンブガダイ県パンタイチュルミン郡にあるPTインドサット社私有地の海岸
行楽地として公開されていない海岸で、それを示すために簡易なフェンスがめぐらされている場所だが、メダン市・スルダンブガダイ県・デリスルダン県の住民には人気のある行楽場所となっており、休日には少ないながら人出がある。そこへ近隣各地からてんでに遊びに来た16人中の12人が海に入っていたところ、上げ潮の大波が襲って12人を巻き込んだ。そのうちの3人は助かったが、他の9人は全員が水死

5月17日22時 東ジャワ州クディリ市テンデアン大尉通り
30歳の夫と23歳の妻の二人乗りオートバイが前を走っている牽引トラックを追い越そうとして対向車線に入ったところ、前方から車両が連続して走ってきたため追い越しをやめたが、トラックに引かれている荷車と接触して転倒し、荷車の右後輪にひかれて二人とも死亡。

5月17日深夜 スマトラ〜ジャワ間フェリー船内
多数の自家用車・バス・トラックおよび徒歩乗船客を乗せてランプン州バカフニ港からバンテン州ムラッ港向けに17日23時に出港したフェリーが航行中、機関停止でスンダ海峡を漂流。タグボート2隻がムラッ港まで曳航しようとしたが、海流が逆であったため距離的にも近いバカフニ港に戻された。到着は18日午前6時。乗船客と車両はすべて船から下ろされたが、乗用車内にいた59歳男性ひとりが死んでいるのが発見された。死因は心臓麻痺と見られている。

5月21日 東ジャワ州クディリ県モジョロト郡ガヤム町
クディリ市内ヨッスダルソ通りで改装中のホテルラヤで高さ2メートルの外壁へのセメント塗り作業が行なわれていたとき、突然外壁が倒壊して作業中の45歳と20歳の男性作業員ふたりが死亡。他の作業員ふたりのうちひとりは骨折の重傷、もうひとりは回避できたため無事。

5月24日未明 東ジャワ州マランのラヤスルファッ通り
マラン住民男性ふたりとパスルアン県プルウォダディ住民男性ふたりが乗った二台のオートバイが高速で激突し、三人が現場で死亡、ひとりは病院で死亡。四人ともオートバイからかなり遠くに投げ出されていた。四人は20歳と19歳がふたりずつで、そのうちの三人は親戚関係にあった。

5月25日午前2時半 ジャカルタ外環状自動車道バンブアプス地区
チクニルインターからチランダッ方面に向かう車線でベンツとミニバスが接触し、ベンツはその後分離帯に激突して運転していた女性が死亡。エアバッグは開かなかった模様。女性は著名な政治評論家の妻で、子供・女中・女性の母が同乗していたが、同乗者は怪我で済んだ。かれらはプアサに入る前の恒例の先祖の墓参をタシッマラヤで前日に行い、そのまま夕方タシッを発って夜っぴて走り続けたため、運転者の疲労が激しく、居眠り運転をしたのではないかと警察は推測しているが、事故原因の調査は続けている。

5月25日 東カリマンタン州サマリンダ
炭鉱会社が露天掘り採掘したあとそのままにされているため巨大な池があちこちにできている中、その池のひとつで13歳の少年の水死体が発見された。少年は自宅から2キロほど離れたその池の近辺によく遊びに行っており、しかし水が怖いので水遊びをすることはなかった、と親は語っている。2011年以来、採炭あとの池で水死した子供はこれで10人目。

5月25日 ランプン州バンダルランプン市スカルノハッタ通り州警察クダトン署前
市のロントン売り商人が自宅へ戻ろうとしてオートバイで道路を横切っていたとき、高速で走ってきた石炭運搬トラックにはねられて死亡。

5月28日早朝 北スマトラ州中部タパヌリ県内にあるSGSR社所有のパーム椰子農園
農園従業員が農園内に作った村に住む学齢の子供たちは毎朝、農園のトラックの荷台に乗って農園の外にある学校に通っている。その日、午前6時過ぎに30人の生徒を乗せて村を出たトラックがしばらく走行したあと、右前輪が突然車体からはずれ、トラックは横転して生徒たちは荷台から投げ出され、女子6人(15〜17歳)と男子11人(12〜17歳)が死亡。荷台に人間を乗せて走行するのは違反行為であるとして、トラック運転手26歳を警察は容疑者に指定。

5月29日 東カリマンタン州バリッパパン市を流れるソンブル川で10日前に転覆したプルタミナ所有のLCTの復元作業が行なわれ、船内から行方不明だった船長の死体が発見された。LCTとはLanding Craft Tank(戦車揚陸舟艇)のことで、プルタミナはカリマンタン諸地区への製品配送に使用している。

5月31日 西ジャワ州チレボンのトゥパレフ通り
40歳男性が8歳の息子と甥の三人乗りオートバイで帰宅途上、高速で逆送してきた警護パトロール隊員の運転するオートバイと衝突し、8歳の息子が重傷を負う。病院に運んだが死亡。警護パトロール隊員は事故の相手を無視し、再びオートバイに乗って高速で立ち去った。警官ひき逃げ事件としてソーシャルメディアで攻撃されたため、チレボン市警が取調べを開始。

6月2日未明 西スマトラ州ブキッティンギ市アウルクニンバイパスの高架橋
道路脇に停止していたトラックに時速百キロの高速で走ってきたテリオスが激突し、車内にいた一家5人のうち3人が死亡。事故現場は明るく、トラックは警告灯を点滅させていた。そしてテリオス側にブレーキを踏んだ形跡がまったくないことから、居眠り運転ではないかと警察は見ている。

6月4日17時半 南スラウェシ州ボネ湾パロポ市海岸ワロコ川河口沖
ワロコ川岸に住む親戚の家を訪問するためにパロポから一族5人が小船で出発した。河口に近付いたとき、水流が強くて川に乗り入れできないと判断したため、パロポに戻ろうとしてターンしたとき、強い波に襲われて船が転覆。5人のうち3人が死亡し、ひとりは救助されたが、もうひとりは行方不明。

6月8日午前8時 中央ジャカルタ市タナアバン地区西バンジルカナル
商店員男性22歳の水死体が発見された。死体には肘に擦り傷があり、鼻血の痕があった。夜中1時ごろ発生したタウラン(集団喧嘩)で一方の集団に敵と間違えられて襲われ、逃げてカナル(運河)に飛び込み、渡り切れずに溺死したのではないかと警察は見ている。

6月9日午前8時半 南ジャカルタ市トゥブッ地区カサブランカ通り
交通渋滞を避けるために細道を通ってメンテンプロ公共墓地地区のカサブランカ通り合流点まで来た28歳男性会社員が、いざ自分の運転する二輪車でカサブランカ通りに乗り入れようとしたとき、砂でタイヤがスリップして目の前を徐行中のコンクリートミキサー車に激突。ヘルメットが外れた状態でミキサー車左後輪保護金具に頭を打ちつけて死亡。

6月11日昼 北スマトラ州カロ県クタブル郡ネグりジャへ村の山間路
村の子供およそ20人を小学校に送り迎えしているピックアップトラックが、起伏の激しい曲がりくねった道路から5メートル下の畑に転落し、荷台に乗っていた子供たちのうち10歳の少年少女各ひとりがトラックの下敷きになって死亡。トラックのブレーキがきかなくなり、制御不能になって道路から飛び出した模様。運転していたのは村人30歳男性。

6月11日夜 マドゥラ島スムヌップ県ギリグンティン海域
機帆船一隻が出漁中に正体不明の船に衝突されて沈没し、乗っていた漁民12人中8人は救助されたが4人が行方不明となり、そのうちひとりが遺体で発見された。残る3人は捜索中。

6月12日未明 ジャンビ州ムラギン県メスマイ川流域
2時間降り続いた豪雨で川が氾濫し、流域8カ村が1メートルを超える浸水。その際の鉄砲水で住民ひとりが死亡。メスマイ川流域は過去十年間、不法金鉱採掘が続けられている土地で自然環境破壊が激しく、川が容易に氾濫する原因を作っている。

6月14日11時半 マルク州中部マルク県レイヒトゥ郡ヒトゥ村の路上
アンボン市から28km離れたヒトゥ村に向かっていたマイクロバスが突然ブレーキ故障を起し、制御不能のまま下り坂を高速で突進して道路から飛び出し、山積みの石に激突。乗っていた12人中の4人が死亡し、8人が重傷。

6月15日午前6時 東ジャワ州ラモガン県クドゥンピリン郡トゥングレジョ村クルカ貯水池
貯水池渡し小舟が走行中に沈没し、乗っていた住民の中の女性二人が行方不明となる。捜索隊が翌日午前10時過ぎ、二人の遺体を水深8メートルの池底で発見。

6月15日16時半 中部ジャワ州チラチャップ県ランチャババカン海岸
海遊びに来た県内行楽客の中の18歳男性ふたりが、突然襲ってきた大波にさらわれて行方不明となる。翌日、捜索隊が、現場からあまり遠くない場所で別々の時間にふたりの水死体を発見

6月16日 リアウ島嶼州バタム島ムカクニン貯水池
四人で大自然の中の貯水池に遊びに来た若者たちの間で、16歳の男女各ひとりが水に入って泳ぎはじめたが、ふたりとも溺れてしまった。捜索隊が数時間後にふたりの遺体を個別に発見。

6月17日15時 ヨグヤ特別州グヌンキドゥル県トゥプス郡サドラナン海岸
浜辺にある小高い丘の切り立った崖が突然崩壊し、崖の根元で憩っていた行楽客が生き埋めになる。18日15時まで行なわれた救助活動で、4人の遺体と重軽傷者6人が掘り出された。ヨグヤSARコーディネータは、2006年のヨグヤ大地震で大岩に入った亀裂が長期に渡って雨水にその亀裂を広げられ、持ちこたえられなくなって崩壊したのではないかとの推測を述べているが、グヌンキドゥル県各地の海岸にある類似の崖のどこにも、危険表示は掲げられていない。

6月17日22時 スラバヤ市内クプトラン通りの商店
屋内配線のショートが原因と見られる火事で、生活基幹物資販売店が全焼。店の住人55歳と54歳の夫婦が一階の居間で、22歳の家庭プンバントゥが三階の部屋で焼死体で発見された。その建物は古い構造で外への出入り口がひとつしかなく、三人は逃げ遅れて出口を失ったものと見られている。

6月17日22時半 北スラウェシ州マナド市マララヤンの民家
屋内配線のショートが原因で客間の天井が燃え出して家中に広がり、建物が全焼。その家の住民の妻32歳と息子8歳が浴室で抱き合った焼死体で発見された。夫は漁師で、その夜は出漁中だった。

6月17〜18日 東ジャワ州ブリタル市クパンジェンキドゥル郡スントゥルの民家
16日昼から夜まで、ラマダン前の閉め会という名目で女性一人を含む7人を超える仲間が集まり、米から作る酒アラッジャワにサプリ飲料と蜂蜜を混ぜたオプロサンを3リッターほど用意して飲み会が行なわれた。解散して帰宅した後、中毒症状を呈する者が続出し、17日に38歳・21歳・45歳・29歳の四人、18日に35歳ひとりが病院に運ばれてから死亡。かれらがアラッジャワを買った店の主人が容疑者として警察に取り調べられている。

6月13〜22日 チカンペッ自動車道とパリカンチ自動車道を結ぶ新開通したチパリ自動車専用道
道路建設は完了しているが付帯設備が未完成で、路肩と外の地面に大きい段差のある場所も少なくない。また運転者の眠気を誘う、水田の中を一直線に走る長い区間があり、そのような高速走行に慣れていない運転者の自損事故や他車との衝突事故が多発している。10日間の事故発生件数は30件で、5人が死亡している。

6月24日2時半 南スラウェシ州マカッサル市パナクカン郡パンパン1通り6A路にある高床式二階建て民家
住民7人が二階で寝ているときに一階で出火し、住人が火事に気付いたときには家全体が猛火に包まれ、二階から飛び降りた夫35歳だけが助かり、他の6人(祖母・妻・子供三人と妻の甥)が焼死。
火元調査の結果、台所のコンロが過熱して爆発したのが原因だったと警察が発表。サウルのための食事を調理あるいは加熱しているのを忘れて、調理者が寝込んでしまったのではないか、との推測。

6月24日未明 東ジャカルタ市チラチャス郡ススカンにあるパサル
カキリマ商人を集めて都庁が設けたこのパサルは管理が杜撰で、パサルテナントの身元があまり把握されておらず、また宿泊やそこでの生活は認められていないにも関わらず、決まりが守られないのが当たり前になっていた。おまけに賭博や飲酒のたまり場のような状況が出来上がっていた。そのパサルで火災が発生し、そこで生活している商人の子供で11歳の女児が焼死。

6月26日夜 リアウ州プカンバル市マルポヤンダマイの民家
10歳と4歳の兄弟といとこ9歳の三人が自宅の庭で爆竹を遊んでいた。大きな音がするたびに三人は大はしゃぎ。そして、缶詰の空き缶を見つけたので、それに爆竹を入れて発火したところ、空き缶は破裂して勢いよく4歳の弟の顔面を襲い、幼児の喉を切り裂いた。幼児は病院に運ばれたが助からなかった。
中国文化の影響でインドネシアの庶民にとって爆竹は祝祭に欠かせないものになっていたが、爆発事故が絶えないために全国的に禁止されている。しかし生産・流通・小売のルートでは、総量は大幅に減少したもののなかなか禁止令が徹底せず、庶民はいまだに生活環境内で小売販売される爆竹を購入して遊んでいる。三人の子供は玩具を買うからと言って母親に小遣いをねだり、実際には爆竹を買って遊んでいた。音で何をしているのかがわかったはずなのに、おとなたちは子供たちの危険な遊びを放置していた。

6月27日昼 中央ジャカルタ市タナアバン郡クブンムラティ貯水池
グランドインドネシアとタムリンシティの間にある深さ7メートルの貯水池で泳いでいた5人の少年のひとりで15歳の少年が溺れ、それを助けようとした17歳の少年も溺死。

6月30日11時50分 北スマトラ州メダン市ジャミンギンティン通り
スウォンド空軍基地から飛び立った空軍輸送機ハーキュリーズC130型一機が離陸してから二分後、パイロットが基地への帰還を要請。旋回して基地へ戻る体勢に入った直後に失速して市内中心部に墜落。機内にいた122人のうち113人が死亡し、地上にいた市民も8人の死亡が確認されている

7月3日朝 北ジャカルタ市パドゥマガンのロダンラヤ通り
道幅一杯に並んで走行中のコンテナトラック2台の間をすり抜けようとした二輪車運転者42歳がバランスを崩して転倒し、コンテナシャーシの車輪にひかれて即死。

7月3日夜 中部ジャワ州バニュマス県チロゴ郡カスグラン村のチロゴ〜パティッラジャ街道
街道の狭くなった照明の乏しい区間で、高速で走ってきたバニュマス番号の乗用車が右側によりすぎ、対向車線を走ってきたオートバイ二台と衝突。一台のオートバイに二人乗りしていた夫婦が死亡し、もう一台のオートバイ運転者は重態。

7月4日4時半 南スマトラ州バニュアシン県マイナン村スマトラ東岸街道KM22地点
メダン発ジャカルタ行き長距離バスが時速80km超の高速運転中に対向車線に進入して乗用車とコンテナ車に衝突した上、二輪車をはねる。この事故に県警パトロール車を含むもう4台の四輪車と1台の二輪車が巻き添えとなり、ふたりが死亡した。バス運転手の居眠り運転と見られている。

7月4日夜 東ジャワ州トゥバン県テウクウマル通り
スラバヤ〜スマラン間長距離乗り合いバスから大きい荷物を抱えた乗客二人がおりたあと、バスが発車してスピードをあげた。ちょうどそのときバスに飛び乗ろうとした物売りがタイミングを失して乗りかかったバスから転落し、路面に頭を打って死亡した。

7月6日15時50分 西ジャワ州チパリ自動車道KM178地点
ジャカルタ方面から高速走行してきたミニバス一台が路肩に停車中だったタンク車に激突し、中央分離帯の溝に飛び込んで炎上。タンク車に積まれてあった消火器では手に負えずに全焼した。運転手と乗客6人の合計7人が死亡。風景の単調な長い直線道路での高速走行に不慣れな運転者にとって疲労がたまるのがその地区。
乗客は眠っていた者が多く、衝突時に4人が車外に投げ出されて重態。火事場泥棒の変種は交通事故現場にも登場し、重態者のバッグやポケットから現金など金目のものが盗まれている。

7月10日9時18分 ブカシ県西チカラン郡MM2100工業団地内
日系M社工場内のスプレー製品製造現場で爆発事故。作業員6人が死亡し57人が重軽傷。警察は過失があった可能性が高いとして捜査を実施中。

7月12日昼 中部ジャワ州トゥガル県クラマッ郡ムンジュンアグン海岸
海岸に泳ぎに来た近隣のブミハルジャ村住民小学生4人(7歳ふたり、8歳と10歳各ひとり)のうちの7歳のふたりが大波にさらわれ、ひとりは魚釣りをしていた大人に救助されたが、もうひとりは行方不明になり、13日夕方ブルブス県ランドゥサガクロン海岸で遺体が発見された。12日は波が強く、波高は1.5〜2mだった。

7月13日23時半 東ジャワ州マラン県ガンタン郡スロレジョ貯水池
貯水池に近いパンダンサリ村バレス部落在住の少年たち5人が深夜貯水池で遊んでいたが、その中の16歳と15歳のふたりが溺れて行方不明になり、14日朝に遺体が発見された。

7月14日13時半 中部ジャワ州チレボン県タルン郡クポンポガン村チコポ自動車専用道KM202地点
乗り合い州内長距離バスが追越し車線を高速走行中、右ガードレールを突き抜けて歩道橋のコンクリート柱に激突して大破。ルバラン帰省者で満員だったため、11人がその場で死亡し、ひとりが病院で死亡。重軽傷者39人。バスは20ね間使われていた老朽車で、高速走行適性に問題があったものと見られている。警察が事故原因を究明中。

7月15日午前9時15分 東ジャワ州ボジョヌゴロ県国鉄スンブルレジョ駅
鉄道線路保安警備のために国鉄職員とスンブルレジョ駅周辺線路の巡回チェックを行なっていた州警察機動旅団員20歳が、通過する急行アルゴブロモアングレッ号にはねられて即死。

7月17日午前8時 西ジャカルタ市カリドルス郡スマナン町カランガサムの鉄道線路踏切
31歳と26歳の夫婦および4歳と1歳の子供ふたりが乗っているオートバイが踏切で列車にはねられ、一家全員が即死。31歳の夫は踏切の状況にまったく気付かないまま踏切内にオートバイを乗り入れた模様。

7月18日 西ジャワ州チレボン県ススカン郡の2カ村
ルバランを祝った村人の間で、青年十数人が酒の飲み会に集まり、自分たちでアルコール飲料にさまざまな物質を混ぜ込んだオプロサンを作って回し飲みした。よく使われるのは咳止め薬やエネルギー飲料だが、時にはいたずら者が殺虫剤を混ぜたりする。オプロサンアルコール飲料パーティ(pesta miras oplosan)が解散したあと、具合の悪くなったひとりがその日の夜に死亡し、19日までに合計4人が死亡。20日時点で他の5人が重態。

7月19日夕方 中部ジャワ州チラチャップ県ヌサウグ郡ジュティス海岸
海岸に11歳の息子を連れて遊びに来たバニュマス県住民が、防波堤から足をすべられて海中に落ちた息子を助けようとして自分も大波に巻き込まれ、行方不明になった。父親の溺死体は翌日、現場から5百メートル離れたボド川河口近くの防波堤で発見されたが、息子の安否は不明。

7月21日16時 東ジャワ州ガンジュッ県サワハン郡グリマン村スドゥドの滝
県下有数の観光地スドゥドの滝は高さが105mあり、滝つぼも深く広い。この滝を訪れる観光客の多くは、滝つぼで泳いだり水浴する。この滝の絶壁の一部が崩れて石や岩あるいは樹木が滝つぼに落下し、滝の真下で滝つぼに入っていた観光客を襲った。スラバヤからの旅行者2人とトゥルンガグンからの旅行者1人が直撃を受けて死亡し、9人の怪我人が出た。

7月22日15時 バンテン州パンデグラン県カランタンジュン郡の丘陵地帯
建築資材用途の砂利採取に来てピックアップトラックに砂利を積み込んでいた50歳と35歳の住民およびピックアップトラック運転手が、高さ20mの崖が崩れ落ちて生き埋めとなった。トラック運転手は無傷だったが、他のふたりは死亡。

7月23日 リアウ州カンパル県グヌンサヒラン郡クブンドゥリアン村
自営のパーム農園の収穫のために農園の整理に出かけた65歳の父親が帰宅しないため息子たちが探しに出て、藪の前で冷たくなっているのが発見された。この地方で乾季は野焼きの煙が激しく、煙を大量に吸ったために呼吸障害を起したのではないかと見られている。

7月23日 東ジャワ州トレンガレッ県パングル郡ウォノチョヨ村プラン海岸
トゥルンガグン県から行楽に来た若者3人が波にさらわれ、27日11時ごろ現場から15キロ離れたスディモロ海岸で17歳と19歳の遺体が発見された。もうひとりは依然として消息不明。

7月24日23時13分 西ジャワ州マジャレンカ県チパリ自動車道KM166地点
8人が乗っているトヨタイノヴァが対向車線に進入して乗合いバスと衝突し、イノヴァの8人が全員死亡。運転者の居眠り運転と見られている。

7月27日17時半 北スマトラ州パダンシデンプアン市北パダンシデンプアン郡ウイーク2町
崖崩れで一軒の民家が埋没し、6人が死亡、4人が重態。この家屋は二階建てにするために屋根をセメントで覆った状態で、台所は崖をそのまま壁にして作られており、建築許可に違反している疑いを抱かせている。崖の上は1.5m幅の道路で、雨が降ったあと、突然崖崩れが起こった。たまたま親戚の一家族が住人一家を訪れており、被害者は二家族の構成員から成っている。

7月29日9時40分 北スマトラ州シマルグン県パネイトガ郡コルタッナゴリンボ街道
プマタンシアンタルとシマルグンを結ぶ小型乗合いバスが高速走行中に路肩の電柱にぶつかり、横転した。乗客のうちふたりが現場で死亡し、もうひとりは病院に運ばれたが死亡。運転手はバス会社の正規運転手の代用人で、同じ会社の別のバスと乗客を奪い合って抜きつ抜かれつの街道レースを展開し、事故現場ではもう少しで追い抜こうというところでコントロール不能となり、事故に至った。運転手は事故直後に逃走したが、その日のうちに警察に逮捕されている。

8月3日朝 リアウ島嶼州バタム市の造船会社PTドライドック
7月31日に42歳の作業員が仕事中に海中に転落し、行方不明となった。3日朝、そこから2キロ離れた海岸で行方不明者の遺体が発見された。

8月3日12時半 西ジャワ州プルワカルタ県プルバルニ自動車専用道KM89.7地点
ジャカルタ〜タシッマラヤ間長距離バスがレストエリア表示板の柱に激突し、道路外の溝に突っ込んだ。乗客二人が死亡し、運転手と乗客の一人が重態。バスは路肩を高速で走っており、スピードの出しすぎと見られている。

8月3日14時半 南スラウェシ州マカッサル市ビリンカナヤ郡スディアンのプリパッテネプルマイ住宅地ブロックC11番地の民家
突然激しい爆発が起こり、民家の一部が吹き飛んだ。現場には、民家のオーナー女性55歳とその家の住人女性35歳の死体があり、火薬や信管が産卵していた。この家では爆弾漁のための爆弾を作っていた模様で、爆弾製作時の事故と警察は判断している。

8月5日朝 北ジャカルタ市コジャ郡ラヤプルンパン通り
不注意な小学生女児7歳と都バスメトロミニT14の荒くれ運転で死亡事故が発生し、歩行者女児が犠牲者となる。北ジャカルタ市では8月3日から連日死亡事故が発生し、三人が死亡している。

8月5日 ブカシ市マルガハユ町クナンクナン通りの民家
生後四ヶ月の赤児が変死したため、祖父が赤児の母親を警察に訴えた。母親は癇癪持ちで、赤児を虐待したものと見たのだが、警察の調べで赤児の兄(5歳)が誤って枕で顔を押さえたための事故と判明。警察は殺人事件としない方針。

8月6日 東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県スブル郡スルバヤのPTチャクラ石炭採鉱場跡地
巨大な池になった採鉱跡地で地元の少年たちが水遊びや水浴をよく行なっているが、5日に仲間たちと水浴に来た14歳の少年がいつの間にかいなくなった。仲間たちの届けで捜索が開始され、翌日池の底で水死体が発見された。

8月7日15時半 南ジャカルタ市パサルミング駅の踏切
男性がひとり踏切を徒歩で渡っているとき、遮断機が降りてボゴールからジャカルタへ向かう電車がやってきた。遮断機の外にいるひとびとが叫び声をあげてその男性に注意を呼びかけたにもかかわらず、男性は同じペースで歩を進めている。そして災厄。その男性は15メートルほど跳ね飛ばされ、ガードフェンスに打ち付けられた。救護班が駆けつけたとき、そこにあったのは血まみれの遺体。

8月12日7時45分 パプア州ヤフキモのニニア飛行場
ワメナを7時25分に飛び立ったコマラエア機が、天候不順をついてニニア飛行場に着陸しようとしたところ、強風のためスリップして機体左側を滑走路端の樹木に打ち当てた。この事故で機内にいたコマラエアー技術者ひとりが死亡。他の5人は病院で治療を受けた。

8月12日夕刻 中部ジャワ州ジュパラ県カリムンジャワ海域
カリムンジャワ海域で操業しているジャカルタのイカ捕獲船で働いているトゥガル県スラダディ郡ジャティボゴール村漁民男性35歳が、船上作業中に海に落ちて死亡した。そのとき海上が荒れて強風が吹き、波高が3メートルに達したため、船は碇を下ろすことにした。かれが碇を投下したとき、碇の綱がその足にからみついてかれを海に引きずり込み、引き上げたときには既に死亡していた。

8月16日未明 東ジャワ州ボジョヌゴロ県トゥルチュッ郡バンジャルサリ村
この日、県内で四件の火災が発生したが、そのうちのひとつバンジャルサリ村民家の火災で45歳女性の焼死体が火災現場で発見された。熟睡していて逃げ遅れたものと警察では見ている。

8月16日朝 東カリマンタン州東クタイ県サガッタのカンプンジャワ
住民20歳男性が家の裏を流れているサガッタ川へ水浴に行った。ところが二時間近く経っても戻ってこないので心配した父親が探しに行くと、衣服と石鹸が見つかったが息子の姿がない。父親は隣人やバビンサに急を告げて捜索を依頼。およそ一時間後に川岸で、散乱した息子の身体が見つかり、ほど近い場所で一頭のワニが身体の一部を食べているのも見つかった。ワニが近くにいるため遺体収容ができなかったが、最終的にワニが去って行ったので、バラバラで不完全な遺体が集められた。

8月16日8時37分 東ジャワ州ジュンブル県カリワテス郡スンプサリ町ハヤムルッ通りの鉄道踏切
10人が乗ったミニバスが列車にはねられ、5人が現場で死亡し、ふたりが重態。警察は事故原因を追究中。

8月16日 西ジャワ州ブカシ市ドゥレンジャヤ町の鉄道線路内
線路内で遊んでいた12歳11歳10歳の少年三人が、走ってきた列車にはねられて三人とも即死

8月16日14時55分 パプア州ビンタン山地県オクシビル飛行場に近い山地
ジャヤプラのスンタニ空港からオクシビル飛行場に向けて飛び立ったトリガナ航空のATR42型旅客機IL267便が消息を絶つ。翌17日8時50分にオクシビル飛行場から14キロ離れた人跡未踏のタゴッ山の中腹で残骸が発見された。地元民の中に低空飛行してから大きな衝撃音を聞いたという目撃者がある。機内の乗客と乗務員54人中に生存者なし。

8月17日5時 北スマトラ州デリスルダン県タンジュンモラワ郡タンジュンバル村のスマトラ縦断街道Km22.2地点
メダンからトゥビンティンギに向かっていたダイハツエスパスが突然右に折れて対向車線に進入し、走ってきたイノヴァとゼニア各一台と衝突した。エスパスは10人、イノヴァ1人、ゼニアは5人が車内におり、この事故で車内で、あるいは車外に投げ出されて5人が死亡、8人が重軽傷を負った。エスパスの車軸が折れたのが原因ではないかと警察は見ている。

8月18日23時45分 中部ジャワ州トゥガル県アディウルナ郡ラヤスラタンアディウルナ通り
電話線の架線柱を建てる工事中の事故で作業員ふたりが感電死し、他の二人も怪我をした。そのとき四人は架線支柱を立てる体勢に入っていたが、支柱がそこを通っている電線に倒れ掛かったために電線が跳ねて地面に垂れ、作業員を襲ったもの。作業員の不注意だったと警察はコメントしている。

8月20日16時半 東ヌサトゥンガラ州東フローレス県アドナラ郡レウォタラ村まで2KMの街道
レウォタラ村とのサッカー対抗戦のためにバニオナ村民32人以上を乗せてレウォタラ村に向かったバニオナの警察派出所長が運転するダンプトラックが横転事故を起こし、5人が死亡、重傷5人、軽傷数十人。

8月21日 東ジャワ州シドアルジョ県ジュアンダ空港自動車道
空港自動車道KM7地点でダイハツフェロザが対向車線に入ってから横転し、乗っていた25歳と35歳の男性二人が死亡した。空港からワルロータリーに向かっていたフェロザの左後部タイヤが破裂し、車は鎖で閉鎖されているUターン場所に突っ込んだ。そして鎖を断ち切って対向車線に入り、横転して停止。乗っていたふたりはシートベルトを締めていなかったらしく、車外に投げ出されてひとりはその場で死亡、もうひとりも病院に運ばれたが死亡した。

8月21日 東カリマンタン州サマリンダ市内にある石炭採鉱跡の池
11歳の少年が水死。石炭会社は採鉱跡地を埋めないで放置し、雨水がたまって池ができ、子供が遊び場にしているうちに水死事故が起こる。過去4年間で11人の犠牲者。

8月21日夜 リアウ州プララワン県パンカランクリンチの製紙工場
PTリアウアンダランパルプ&ペーパーの工場内で、警備隊(警備員二名と警官二名)がパトロール中に不審な5人の男たちを発見。工場内の屑鉄廃品を盗みに侵入した5人は、第3ポスト裏の人造湖に向かった逃げた。5人は湖に飛び込んだが、3人は対岸に上がったものの2人は姿を消し、工場内で様子を見ていた警備隊はその二人が湖底に沈んだと見て通報した。捜索隊が出されて人造湖を捜索し、22日昼になってふたりの遺体が浮かび上がったため収容した。

8月22日 マルク州西東南マルク県トランスヤムデナ街道
県内北タニンバル郡ララッ町で「希望の家族」プログラムの寄金支給が行なわれるため、ワッムリ村住民が何十キロも離れたララッの町へ行くことを希望した。しかしワッムリ村を通る定期運行交通機関はない。村の住民が遠方へ行く場合には、村の近辺で行なわれている工事で使われている車両に乗せてもらうのが普通で、その日もトランスヤムデナ街道造成工事に使われているダンプトラックに足を依頼した。トラックの荷台に乗ったのは主婦と子供がメインの53人。トラックは走り出し、急な上り下りが続く山地をしばらく踏破してから、ブレーキが利かなくなった。ちょうど下り坂だったためにトラックはスピードを増す。悲鳴と怒号の渦の中をトラックはおよそ百m走ってから、採鉱あとの深さ3mの穴に落ちて止まった。その際の衝撃で乗っていた人々の中の12人が死亡し、他の全員が負傷した。事故現場はララッの町までまだ52kmもある地点だった。

8月24日11時 西ジャワ州ブカシ市メダンサトリア高架道下の無人踏切
二輪車に妻を乗せて無人踏切に差し掛かった64歳男性が、走ってきた長距離列車アルゴラウ号に気付かず、はねられて死亡した。妻は列車の接近に気付いて飛び降り無事だったが、夫は一瞬の差で生命を落とした。
国鉄は公道と交わる踏切に番人を置き、遮断機や警報機を設ける義務を負っているが、線路を渡るために住民が勝手に設けた踏切(線路横断場所)は国鉄の責任外となっている。

8月26日17時半 アチェ州アチェブサール〜メダン街道KM44.5地点
カーブのある急な坂道を下ってきたパーム原油タンク車が、雨でぬれている道路でスリップして対向車線に入り込み、やってきた自家用車1台と乗合いバス1台に衝突して死亡事故となった。そのときタンク車を運転していたのは19歳の青年で大型免許証を持っておらず、またタイヤも磨耗したものが使われており、スピードの出しすぎでスリップしてコントロール不能に陥ったための事故と警察は見ている。
被害が大きかったのは乗合いバスL300で、運転手と乗客3人が死亡し、他の乗客4人も全員が重軽傷を負った。

8月27日9時半 西ジャワ州プルワカルタのチパリ自動車道KM82地点
デウィスリ社のジャカルタ発トゥガル行き州間長距離乗合いバスが大型トラックに追突して、バス乗客のひとりが死亡した。高速で走ってきたバスは前方を緩慢に走っている大型バスの後ろに着き、左車線が空いたので追い越そうとスピードを上げたが、大型バスに接近しすぎていたことと大型バスがバス運転手の予想していなかった動きをしたことが重なり、バスは大型バスに追突。バス運転手の注意不行届きと警察は見ている。

8月28日朝 ブカシ市ラヤシリワギ通りの路上
女性一人乗り二輪車が北行きの同じ方向に走っている別の二輪車と接触し、両者は転倒した。女性は同じ車線内で倒れたが、別の二輪車の男性は対向車線側に倒れ、前方から走ってきたボックス車の右前輪にひかれて40メートルほど引きずられた。惨死。

8月29日 西ジャワ州ガルッ県ガルッコタ郡・チラウ郡・チカジャン郡
70%アルコール・サプリ飲料・ミネラル水を自分たちで混ぜて作ったオプロサンで飲み会を行なった三郡住民22人の間で、17歳と14歳の三人が飲んだ直後にもだえ始めて死亡、19人が翌日以降続々と病院に運び込まれ、9月3日までに6人(24歳ふたり、27歳・20歳・18歳・15歳各ひとり)が次々に死亡、13人が危篤状態

8月30日3時半 中部ジャワ州レンバン県ブル郡カディウォノ村
PTスメンインドネシアのセメント工場建設現場で、コンクリート屋根にセメントを流す作業中に枠が崩れ、支柱が倒れた。下で支柱の統御作業をしていた作業員ひとりが死亡し、ふたりが負傷

8月30日11時 バンテン州セラン県プティル郡チチョンコッ村プティル街道
県内チャレナン郡パネンジョアン村住人がハジ巡礼に上るために祝賀の集まりを催し、パヌングラン村に住む親戚26人が遠く離れたパネンジョアン村に向かった。ピックアップトラックを一日40万ルピアでレンタルし、26人が乗って街道を走った。16歳のピックアップ運転者がミニバスを追い越そうとしたとき、前方から二輪車が走ってきたため、避けようとしたがスピードが出すぎて制御不能となり、道路脇の椰子の樹に激突し、椰子の樹が折れて高さ15メートルの崖下に転落。荷台に乗っていた5人が死亡し、多数が重軽傷。事故現場にブレーキを踏んだ形跡がなく、運転者はブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性が高い。

8月31日1時45分 南ジャカルタ市トゥブッ郡ブキッドゥリバラッ通りの民家
普段から家内でアヤムバカルを作って家から近い売場で販売している老齢夫婦の家で火災が起こり、夫婦は家の二階で死亡していた。夫71歳と妻59歳の遺体に外傷はなく、有毒煙を吸い込んだのが死因ではないかと警察は見ている。
その夜、ケータリングの注文を得た夫婦は台所で野菜を火にかけ、そのあと二階に上がって仮眠しようとしたらしい。ところが台所のガスコンロのホースからガスが洩れて発火し、台所で火の手があがった。隣人たちは1時45分に火災に気付き、消火のためにその家に入ろうとしたが入口は一ヶ所だけで鉄製門扉になっていて、入れない。そのため二階の窓を割って中に入ったとき、夫婦は既に死亡していた。

8月31日夜 リアウ州ロカンフル県パガランタパダルッサラム郡クブンスゲロカンアフデーリンIXヌサンタラ第5国営農園従業員社宅
深夜の火災で、その家の住人は避難したが、15歳の娘が寝入っているのを見落とし、後で助けに戻ろうとしたが火勢が強くて中へ入れないまま、消火が終わった。娘は黒焦げ死体で発見された。家の裏手にあった発電機が火元と見られている。

9月1日10時半 東ジャワ州プロボリンゴ県パイトンのランドゥムラッ橋
橋の建替え工事中、旧橋をトラックが通過した際に振動でシートパイルが崩れ、橋の下にいた61歳の作業員が死亡。

9月1日11時 中部ジャワ州トゥガル市マルガダナ郡カリガンサ町バイェマン溜池
前日、地元住民41歳男性が釣りをしていて池に落ち、行方不明。捜索隊が出動して遺体を発見。

9月3日夜 マレーシアのセランゴール州サバッブルナム海域でスマトラ島に向かってマラッカ海峡を渡っていた小型船が沈没
百人近いインドネシア人を乗せた小型木造船(密航船)が沈没し、57人が水死。20人が救助され、残りは行方不明で捜索中。マレーシアからそのような形で渡航するからには、乗っていた全員が不法出稼ぎ者ではないか、とマレーシア政府がコメント。

9月3日夜 北ジャカルタ市スンダクラパ港
トラックで運ばれてきた鋼管14本総重量18.2トンを船に載せ換えてリアウ州に送るための作業中に、積まれていた鋼管が崩れて35歳の作業員ひとりが下敷きになり、死亡した。鋼管を縛ってあったチェーンが外され、その作業員はチェーンを抜くために引っ張った。そのとき、鋼管の山を支えるトラック荷台の鉄板が折れ、鋼管の山が作業員のいる方向へ転がり落ちてきた。鉄板が腐食していたこと、トラックが反対側の車輪を歩道に乗り上げて停車していたために荷台が作業員のいる側に傾いていたことが、事故の誘因だったと警察は見ている。

9月5日7時15分 西ジャワ州ボゴール市メガムンドゥンのガドッ街道KM12
8千リッターの積荷を載せたタンク車が下り坂でブレーキが故障して制御できなくなり、二輪車二台をはねてふたりを死亡させ、四輪車二台にぶつかってから横転して電柱に当たって止まった。運転手24歳は警察が取調べ中。

9月8日2時半 東ジャワ州パスルアン県ルジョソ街道
長い直線道路で路面状態もよいので、運転者はついつい高速走行に傾く定評のある場所。死亡事故が多く、白骨街道との別称を持つ。ピックアップ車が高速走行中、運転者が居眠りをしたらしく、対向車線に入り込んだ。前方から大型トラックが、これも高速で走ってきて衝突。ピックアップ車に乗っていた3人が死亡。

9月9日5時 西ジャワ州インドラマユ県ロブヌル郡ジャワ島北岸街道
ジャカルタからチレボンに向かっていた大型トラックが突然中央分離線を超えて対向車線に入り、対向車線を走ってきた牛肉を近隣パサルに配送するピックアップトラックと衝突。ピックアップトラックに乗っていた運転者を含む三人が現場で死亡。大型トラックの居眠り運転と見られ、警察は逃亡した運転手を追跡中。

9月11日3時 東ジャカルタ市プロガドン郡チピナンのソドンラヤ通りにあるコス
コスの一室で火災が発生し、室内の浴室で住人53歳が焼死体で発見された。一緒に暮らしていた弟46歳の話によれば、53歳の兄は精神を病んでおり、その夜室内で紙を焼いたらしい。火は室内に燃え移り、寝ていた弟は命からがら逃げ出したが、兄の姿がないのに気付いたときはコスの建物全体に火が回ってどうしようもない状態だったようだ。

9月16日13時 南ジャカルタ市パンチョランのブンチッラヤ通り
ゴジェッ運転手43歳が妊娠中の妻36歳と一子8歳を二輪車に乗せてマンパン方面から南下してきたが、突然Uターンして反対車線に入った。そこに南から都バスのコパジャS612が高速で走ってきた。コパジャバスはひとつ手前のブロックからトランスジャカルタ専用レーンに侵入して高速走行を続け、Uターンしてきた二輪車と出会いがしらにぶつかった。ぶつけられた二輪車は飛び出して別の乗用車二台に激しく衝突し、乗っていた夫婦が死亡した。警察はコパジャ運転手27歳を逮捕。

9月17日9時 西ジャカルタ市プリクンバガンのグローバルセヴィリャスクール
小学校三年生女児8歳が学校のプールで溺死。そのとき三年生生徒20人が水泳の授業中で、教師は生徒ひとりひとりの水泳テストを行い評点をつけていた。
死亡した女児は教師のおよそ7m後ろで同級生らと遊んでいた。他の生徒の救いを求める叫び声で生徒が溺れているのを知り、教師はすぐに救助して保健所に運び、その後プリインダ病院に運んだが、10時ごろ息を引き取った。女児の親は、子供を水泳教室に入れて泳げるようにしてあったのに、学校側の監督怠慢でこんなことになったと学校側を批判。

9月17日夕方 東ジャカルタ市チャクン郡プログバンのダマイ通り民家
菓子や飲み物を自宅で作って販売している主婦がその日も台所仕事をしていたところ、ガスコンロが爆発して猛火が壁伝いに屋根を燃え上がらせた。5キロ入りLPG2個が爆発した模様。主婦は動転して隣近所に消火の水を頼んで回っている間に、預かっている親戚の双子の幼児3歳が焼け死んだ。その親戚は夫婦共稼ぎで工場に働きに出ており、子供を毎日そこへ預けていた。

9月18日1時 西ジャワ州マジャレンカ県チパリ自動車道KM156
中部ジャワ州プルバリンガから来た9人が乗っているダイハツグランマックスが牽引トラックに追突。トラックはそのまま走り去ったが、グランマックスはコントロール不可能になり、道路フェンスに激突して横転した。グランマックス乗客の31歳・27歳・26歳の三人が死亡。

9月18日1時 リアウ州ベンカリス県スガイパッニン地区民家
深夜、停電になって後、二軒の家屋が燃えているのに住民が気付いた。ほとんどが眠っていた住民は消火に駆けつけたが、既に火が回っていて消火できる見込みはあまりなかった。鎮火してから、焼け跡から住人である母45歳と子供20歳と7歳のふたり、計三人の焼死体が見つかった。

9月18日16時半 西ジャワ州マジャレンカ県チパリ自動車道KM169
ダイハツゼニアが自損事故。乗っていた中部ジャワ州バニュマス県住民の一家4人のうち、75歳・58歳・51歳の三人が死亡。

9月24日6時10分 バンテン州タングラン市チョクロアミノト通り
道路交通のまだ閑散とした時間帯に高速で走ってきたボックストラックが突然コントロールを失って分離帯にぶつかり、そのまま対向車線に入り込んだ。そこへ走ってきた二輪車3台が次々にボックス車と衝突し、3台の二輪車に乗っていた3人が死亡、ひとりが危篤、ひとりが骨折。事故原因はボックス車運転手28歳の居眠り運転。

9月24日22時 東ヌサトゥンガラ州レンバタ島とアドナラ島間のワトゥウォコ海峡
レンバタ島のレウォレバからアドナラ島に渡る地元民15人を乗せた漁船が激しい風浪で転覆し、乗客の母子二名が死亡、ひとりが行方不明。12人は無事。漁船は港務長の許可なしに出港しており、また人と積荷が許容量を超えていたものと見られている。

9月27日4時半 東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県スブル郡マハカム河
スブル郡の催しに出演して帰途にあったサマリンダのクダルンピングループ47人とトラック2台を乗せた木造渡河船が対岸に到着しかかったとき、近くをLCTが通過したためその波を受けて激しく揺れ、一部乗客が水中に飛び込み、積んでいたトラックも水中に転落して船は座礁した。飛び込んだ乗客のひとりが行方不明になり、12時間後にあまり遠くない場所で水死体で発見された。
この船はトラックを2台のせたら乗客は数人しか乗れないところに47人が乗ったために積荷過剰になっていたことと、既に岸間近だったので船が沈没することはありえないのに、パニックになった乗客が数人川に飛び込んだことが重なった模様。

10月2日昼 南タングラン市チプタッ〜ポンドッブトゥン街道
アンコッ運転手37歳が運転中にテンカン発作を起し、下校していた中学生の集団に突っ込む。14歳女子生徒ひとりが死亡し、級友3人が負傷。

10月3日0時半 東ジャワ州スラバヤ市ブブタン郡ジュパラ町
国鉄パサルトゥリ駅とタンジュンペラッ港の間を走っている貨物列車が脱線して住宅密集地区に突っ込んだ。家屋の並びをはねながら走ったため、複数の家屋で破損が起こり、その事故で70歳の老婆が死亡しふたりが怪我をした。

10月5日15時半 中部ジャワ州バニュマス県プルウォクルトのアフマディヤニ通り
トラックがUターンしようとして車を右に寄せたとき、後方から高速で走ってきた高校生二人乗り(いずれも17歳)のオートバイが右サイドミラーに接触し、ガードフェンスに激突して二人とも死亡

10月5日夕方 南スラウェシ州ルウ県ラティモジョン郡ガマル村ウルサル部落
10月2日に消息を絶ったマサンバ発マカッサル行きアヴィアスター航空ツインオッター機の残骸が捜索活動に参加した住民によって発見された。乗員乗客総数十名は全員死亡。

10月6日10時15分 中部ジャワ州バニュマス県バトゥラデン郡クムトゥッキドゥル村グルンジャンの滝
西ジャワ州ブカシ在の自然愛好家28歳男性がスラムッ山清掃奉仕活動に参加してからグルンジャンの滝でセルフィービデオ撮影をバニュマス在住愛好家仲間と行い、そのあと滝の下流の川へ泳ぎに行った。15分くらいしてから助けを求めるかれの声がしたので、仲間たちが急いで川に向かったが、かれは川底に沈んで行った。11時半ごろ、深さ8mの川底からかれの遺体が引き上げられた。

10月9日 西ジャワ州スカブミ県チキダンの街道
ボゴール市職員男性が従業員仲間40人でプラブハンラトゥへ行楽に行くためオートバイコンボイを組んで走行中、雨上がりのためスリップして転倒したところへ走ってきたトラックにひかれて死亡。

10月11日3時半 アチェ州ランサ市スガイラヤ郡ガネフォ部落街道
ランサ市長一族7人が乗ったミニバスとコンテナトラックが正面衝突し、ミニバスの4人が死亡3人が重傷。メダンに向けて高速走行中のミニバスが道路脇に駐車しているトラックを避けて対向車線に入ったとき、メダン方面から高速で走ってきたコンテナトラックと衝突した。ミニバス運転者の前方不注意と警察は見ている。

10月11日11時50分 北スマトラ州トバ湖
サモシル島からクアラナム空港に向かって飛び立った民間航空会社所属ヘリコプターEC−130型機が、離陸してから17分後に消息を絶つ。乗っていたのはパイロットとメカニック及び乗客3人。捜索隊はトバ湖一帯を探しており、パイロット座席が湖上に漂っていたのが発見されている。しかしまったく成果がなかったため、捜索は20日15時に打ち切られた

10月11日15時 中部ジャワ州チラチャップ県ムガンティ海岸
チラチャップの職業高校女子生徒4人(全員15歳)が海岸で泳いだりして遊んでいたところ、ふたりが大波にさらわれた。ひとりは死体で発見され、もうひとりは行方不明のまま。

10月11日夕方 中部ジャワ州バンジャルヌガラ県プルワレジョクランポッ郡カリマンディ村
村の一軒の家に雇われた井戸掘り人足ふたりが水を汲出すために井戸の底に降り、少ししてから「助けてくれ!」と叫び声をあげた。上にいたひとりが助けに降りたが、井戸の中で気を失って倒れ、病院に運ばれてから死亡。先に降りたふたりは、井戸の中で死亡。

10月14日 北ジャカルタ市パドゥマガンのロダンラヤ通り
マルンダのルスナワの住人23歳男性が二輪車に姉25歳を乗せて走行中、大型トレーラートラックを追い越そうとした。二輪車は一度路肩に降りてトラックを抜き、路肩から路上に上がろうとして右側に転倒。ふたりはトラックの左後輪にひかれて即死。

10月17日15時半 バンテン州セラン県チクヤ海岸
行楽に来たジャカルタの高校生16歳が友人たちと海で泳いでいて、行方不明となった。18日8時半ごろ、水死体で発見された。

10月17日10時 バンテン州パンデグラン県チリマン川
橋の上から川に網を打って魚を獲っていた男性21歳が足を滑らせて川に転落。14時ごろ、橋からあまり遠くない場所で死体が発見された。

10月18日午後 中部ジャワ州マグタン県ラウ山
午前8時ごろ、ラウ山チュモロセウ第3ポストで山火事の煙が観測されたため、消火隊が出動。折りしも、ジャワ暦新年のスロアンの儀式をラウ山頂で行なうひとびとが多数登山しており、山を下っていて火に包囲されたひとの内7人が死亡し、2人が重傷。治療中だった怪我人のひとりも26日に死亡。

10月18日19時 マルク州アル諸島県ワマル海峡
島々を移動するのに定期船がないた普段から漁船を使っているエリアで、定員15人のロングボートに26人を乗せて走ったところ船が沈没し、22人は救助されたが、高校生4人が死亡。

10月19日3時 北スマトラ州ランカット県パンカランブランダンの31海里沖合い
出漁中の5GTの漁船が転覆し、6人の漁民のうちのひとり37歳が死亡。5人は仲間の漁船に救出されている

10月22日3時 東ジャワ州マディウン県バレレジョ郡ジュルッグヌン村のマディウン〜スラバヤ街道
トラックが追い越し禁止区域で追い越しを行い、トラック2台と州間長距離バス1台の衝突事故が発生。3人が死亡し、7人が重傷。

10月23日16時40分 ジャカルタ外環状自動車道チャクン第1料金所付近
女性31歳が運転するスズキキャリーが料金所に入ろうとして路肩に車を寄せたところ、路肩に修理中のトレーラーがおり、気付くのが遅れたためキャリーがトレーラー後部に引っかかって衝突した。キャリーに乗っていた5人のうち3人が死亡し、ふたりが重傷。

10月25日0時半 北スラウェシ州マナド市メガマスのファミリーカラオケ店
著名ダンドウッ歌手の経営するファミリーカラオケチェーンのひとつで火災が発生し、客で賑わっている時間帯に店側の避難誘導がほとんどなされず、逃げ遅れた12人が死亡し、70人以上が怪我をした。

10月25日20時半 東ジャワ州マラン県クドゥンカンダン郡ブミアユ町民家
37歳男性所有の民家で半径3百メートルまで揺さぶる大爆発が起こり、25歳男女と8ヶ月の赤児が即死し、25歳男性ひとりが病院で死亡。他の三人が重傷。その家と両隣の家屋が崩壊した。
家の所有者と妻は親の家へ行って留守中のできごと。所有者は定職がなく、売買が公的に禁止されている爆竹を、注文があれば作っていた。爆発被害者はその仕事に雇われた住民たち。

10月26日0時半 パプア州ミミカ県ワニア郡ワニア村
民家5軒が焼け落ちる火事があり、発火した家の妻35歳と4歳の息子が焼死。その女性は妊娠7ヶ月だった。
火災の原因は電線のショートと見られ、火災発生直後夫は四輪車を離れた場所へ避難させに行き、その留守の間、浴室に避難した妻子が死亡した。

10月26日午後 北ジャカルタ市パンタイインダカプッ住宅地内
井戸の掃除に降りた48歳男性が、中から「助けてくれ」と叫んだため、35歳と24歳の仲間ふたりが井戸に入った。最初の男性は井戸底に落ち、助けに入ったふたりも落ちたがひとりは綱にかかって途中で助かり、底まで落ちた二名は底にたまったガスを吸って死亡。

10月28日20時45分 ボゴール県ナングン郡バンタルカレッ村ポンコル金山
PTアネカタンバン社の専有鉱区であるポンコル金山に多数の一般人が侵入して不法採鉱を行っている。その不法採鉱場のひとつクンティ縦穴で壁が崩れ、12人が生き埋めになった。救助隊がそのうちのふたりの遺体を引き上げたが、二次災害のおそれが高いため、救助活動は打ち切られた。

10月29日 ブカシ市ジャティアシ郡ジャティムカル町パマハン小路の民家
44歳の祖母が3歳の孫娘に紙パック入りミルクを飲ませたところ、孫娘は急に引き付けを起こして苦しみ、口から泡を吐いて死亡した。父親24歳は雇われ雑用仕事で家におらず、母親21歳はナルコバ犯罪で逮捕されてポンドッバンブ留置所に入っている間のできごと。

10月30日 南ジャカルタ市クバヨランバルのファッマワティ通り
チプタッ〜タナアバン間ルートNo.102を走っているコアンタスビマバスがラディオダラム通りに向けてターンしたとき自家用車と接触し、そのあげく通行中の二輪車をひいた。二輪車運転者22歳は死亡。49歳のバス運転手はバスを運転して現場から逃走し、ハジナウィ通りで別の二輪車にぶつかった。無謀運転のバスに群集が怒り、バスを攻撃して破壊したため、運転手は警察に捕まった。

11月1日 西ジャワ州ボゴール県チトルップ郡タジュールにあるセメント採鉱あとの池
インドセメント社が採鉱した跡地が巨大な池になっており、近隣住民がよくそこで水浴している。近隣村落住民女性17歳ふたりと23歳ひとりがマンディし泳いでいたところ、17歳と23歳のふたりが溺れた。もうひとりが助けを求めに走り、捜索隊が2時間探した結果ふたりが水中で発見され、病院に運ばれたが助からなかった。

11月5日 中部ジャワ州スマラン市カリガウェ踏み切り
ソロ発スマラン行き列車が通過しようとしているとき、線路内に入った四輪車一台と二輪車一台が列車にはねられ、二輪車運転者がおよそ百メートル引きずられて即死。

11月7日12時半 西ジャワ州クニガン県チサンタナ村イプカンキャンプ場
チレボン県ジャンブラン国立第1高校が70人の生徒や卒業生らによるキャンプ大会を実施。この日、11時半ごろから激しい雷雨が始まり、12時半ごろ雨がほぼ上がった。みんなが雨で傾いた自分のテントを直し、一部はそれが終わってムソラなどで休憩しているときに落雷が起こり、あるテントを直していた四人が地上に横たわっていた。すぐ病院に運ばれたが、三人は到着前に死亡し、もうひとりも病院で落命。

11月11日午後 西ジャワ州ブカシ市ジャティアシ郡ジャティムカル町ラワボゴ部落民家
改築中の自宅を見に来た一家三人が、電柱につながっている電線に触れる事故が発生。その家の主婦33歳は死亡し、夫38歳と息子13歳は病院で治療中。

11月12日9時 西ジャワ州プルバルニ自動車道KM99地点
バンドン方面からジャカルタに向かう乗用車がスピードの出しすぎで制御できなくなり、車線から飛び出して横転する自損事故が発生。乗っていた5人のうちひとりが死亡し、負傷した4人は病院に運ばれた。

11月12日夜 西ジャワ州デポッ市デポッバル鉄道駅
駅の切符売場で切符を買おうとしていた13歳の少年が感電死した。そのとき、雨が降っており、売場窓口前の電柱から漏電があったものと見られている。

11月12日23時 アチェ特別州アチェトゥガの山岳部
山崩れが起こり、道路を走行中だった自動車が土砂に巻き込まれて百メートルほど崖下に転落。乗っていた三人のうちひとりが死亡、ふたりが怪我をした。

11月13日2時 南カリマンタン州バンジャルマシン市バンジャルマシントゥガ郡アンタサンブサール町密集住宅地区
二軒の住宅を燃やしたその火事で、一軒の家の主婦47歳は13歳の子供を避難させたあと、また家の中に入って行った。焼け跡に主婦の焼死体があった。火元はその家だと見られてる。

11月14日未明 西ジャワ州ボゴール県ジャゴラウィ自動車道
ビヌス大学生4人が乗ったフォード乗用車が袋入り小麦粉を満載して時速60kmで低速車線を走っているふそうトラックに突っ込んだ。現場には急ブレーキの痕がまったくないため、乗用車は高速走行のまま突っ込んだ模様。
後ろに乗用車をはさんだまま、それに気付かず2百mほど走行を続けていたトラック運転手は、通り過ぎる車両から異常を教えてもらい、路肩に寄った。その直後、フォード乗用車が炎上した。事態が収拾されたあと、警察は乗用車の中に黒こげの死体を四体発見。

11月15日9時 中部スラウェシ州ポソ県ロレウタラ郡セドアの山道
マカッサル戦略予備軍降下部隊が、テロリストグループ壊滅作戦に加わるために本隊を目指していた。部隊はパル第711歩兵大隊本部を深夜0時に出発し、民間から借り上げた5台のトラックに分乗してチャマルマレオ第四次作戦本部を目指した。パルからおよそ70km離れた山間の場所で、トラックの1台が前のトラックを追い越そうとしてスピードをあげた。ところが下り坂の道でスピードがつきすぎたために横転して道路から飛び出し、乗っていた兵士18名のうち5人が死亡、他の者も負傷した。

11月17日20時 ボゴール県ルウィサデンのチベベル通り路上
バンテン州セランに住む42歳の男がボゴール県ルウィサデン地区の民家からオートバイを盗んだ。盗難に気付いた地元民らが追いかけてくるので振り切ろうとしてスピードをあげる。ところが盗難現場からおよそ10km離れた路上でオートバイ泥棒が四輪車と接触事故を起こし、投げ出された泥棒は死亡。

11月18日夕方 東カリマンタン州サマリンダ市ロッバフ町カランムリヤ通りに近い石炭採掘跡の池
サマリンダ第25国立中学校一年生13歳女生徒が帰宅しないので携帯電話に電話しても応答がないため、家族が捜索を開始。池から近い場所に本人のオートバイが置き去りにされており、池に着衣のまま沈んでいた本人の遺体が発見された。最初、仲間たちとその池で遊んでいたことが判っており、警察は本人が池に沈んだ理由を調べている。

11月19日昼 南ジャカルタ市ブンチッラや通り
イスラムアラブ科学院の女子学生22歳がプンチッラや通りを横断中、トランスジャカルタバスにはねられて死亡。バス運転手が運転に集中していなかったのが原因と警察が表明

11月19日夕方 中部ジャワ州バニュマス県チロゴ郡ソカウェラ村の民家
長雨で小規模な崖崩れが発生し、家の裏で祖父の仕事を手伝っていた小学校6年生12歳男児が土砂に埋もれて死亡。

11月20日4時半 中央ジャカルタ市プタンブラン地区アドミニストラシ通り住宅地区
大規模な火災が発生して2百人が焼け出された。その中のひとり、57歳男性は火事から避難できたが、安全な場所まで逃れてから心臓発作で急死。

11月20日朝 南ジャカルタ市クバヨランラマ郡グロゴルウタラ町カリマヤ通りのアパルトメンプルマタレジデンス
アパート構内の地面に横たわっている女性の死体が発見され、タワーA9階のユニットで働いている家庭プンバントゥ20歳であることが判明。その仕事場から6階のバルコニーまでひもがおろされており、逃げ出そうとして転落死したのではないかと警察は見ている。

11月21日14時 ブカシ県西チカラン郡スカダナ村イマムボンジョル通り
光ファイバー線の敷設工事中、作業員が高圧電線に触れ、19歳男性一名が死亡し、ほかの5人が怪我。

11月22日7時 ランプン州西プシシル県ラブハンジュクン海岸
海で遊んでいた10歳の男児が海流にさらわれて沈み、4時間後に遺体で発見された。

11月23日5時36分 西ジャカルタ市チュンカレン郡東チュンカレン町パンラゴ通りのお粥ワルン
ワルン主の68歳男性が料理中にLPGが爆発して火事になり、ワルン主が焼死した。

11月24日13時半 東ジャワ州スラバヤ市ジャギルシドレスモ地区
13家族が住んでいる密集住宅地区の一軒の住居で火災が発生し、40歳の母親とそのふたりの娘19歳と12歳が逃げ送れて焼死。母親は一度脱出したが、ふたりの娘が逃げ出してこないため、また屋内に入ったとのこと。

11月28日 東カリマンタン州バリッパパン市マングローブグラハインダ川
全身傷だらけの12歳の少年の死体が川で発見された。傷はワニの歯や爪でかまれたり引き裂かれたものと見られ、河口をハビタットにしているイリエワニに襲われた模様。少年は27日に友人たちと川へ泳ぎに行き、姿が見えなくなったので捜索が開始され、およそ8百メートル下流で死体が発見された。

11月29日6時半 西ジャカルタ市ダアンモゴッ通り
タングラン方面からグロゴルに向かって走行中のコンテナトラックを15人くらいの男たちが無理やり止め、その中の27歳と17歳のふたりが車体に飛び乗ったが転落し、車輪にひかれてその場で死亡した。目撃者の話では、大勢の男がトラックの進行を阻んだので運転手がパニックになり、男たちの群れを避けようとして急ハンドルを切り、歩道橋の柱にぶつけた。既に飛び乗っていたふたりはその衝撃で転落し、車輪にひかれたとのこと。

11月29日11時半 西パプア州ラジャアンパッ県マンサル群島海中
観光客4人を案内して潜った潜水ガイドが海中で行方不明になり、捜索隊が海底で12時45分にガイドの遺体を発見。海底の急な水流に引きずられた模様。

11月29日13時半 西ジャカルタ市国鉄ジャカルタコタ駅近くのトランスジャカルタ専用車線
トランスジャカルタバス以外の車両が入るのを禁止されている専用車線に二人乗り二輪車が侵入し、バスに追突されて二輪車後部座席に乗っていた63歳男性が振り落とされ、バスの車輪にひかれて即死した。34歳男性が運転する二輪車は、走ってくるバスを先行しようとしてその前に飛び込んだ形になり、間髪の差で追突された模様。

11月30日昼 東カリマンタン州バリッパパン市MTハルヨノ通り民家
自宅でシンコンとバナナのチップスの家内工業を行っている民家で、石油コンロが爆発して火災が発生し、コンロの近くにいた作業員ひとりが死亡。事業主の息子が一度避難したが、出てこない作業員を助けようとして中に戻り、酸欠で死亡し、ふたりが落命した。

12月1日夜 北スマトラ州プマタンシアンタル市バンジャル町
5時間降り続いた豪雨で洪水と崖崩れが起こり、中国人墓地の塀が破壊されて、流された塀のブロックが12軒の民家を次々に倒壊させた。別の場所でも川床に立てられていた家屋があちこちで水に流され、土砂に埋まった。この事故で、ふたりが死亡している。

12月2日6時半 北スマトラ州カロ県ブラスタギ郡スンパジャヤ村民家
妻30歳が朝食の料理をしていたところ、LPGボンベが爆発して瞬く間に家屋に燃え広がり、妻と4歳・2歳・一ヶ月の子供三人が焼死した。夫は事故が起こる前にワルンへ出かけていたため、無事。この一家はシナブン火山噴火でその場所に移り住んでいた。

12月3日4時半 西ジャワ州インドラマユ県トゥリシ郡チパリ自動車専用道KM136.9地点
中部ジャワ州ブルブスに帰省する零細商人や労働者など19人の乗ったミニバスがボゴールを前日20時に出発した。そしてミニバスがぐしゃぐしゃにつぶれる激突事故が発生し、乗客11人が死亡し、8人が重軽傷を負った。事故現場にはつぶれたミニバスが残っているだけで、ミニバスが激突した車両はどこにもなく、ぶつけられたあとそのまま逃走したのではないかと警察は見ている。ミニバスはブレーキを踏んだ形跡がまったくなく、また衝突地点からおよそ10メートル前方に引きずられている。

12月3日19時 ブンクル州北ブンクル県ナパルプティ郡ルボンタンダイ村金鉱現場
黄金採鉱しているムアラアマン村住民が住んでいる20軒の仮説小屋が土砂崩れで埋もれ、18人が行方不明となる。救助隊が3人を掘り出したが、ふたりは死亡しており、ひとりは重態。18人の中には5歳未満幼児3人が含まれている。

12月5日昼 南スマトラ州パレンバン市13イリル郡スガラン通り
ナルコバ地区になっている13イリルの住宅密集エリアで、ナルコバ運び屋を逮捕しようとした刑事ふたりが、刃物をふるって抵抗し逃げようとした運び屋に発砲し、その一発の流れ弾が近くで遊んでいた11歳の少年の頭に当たって死亡させた。

12月6日3時半 西ジャワ州マジャレンカ県クルタジャティのチパリ自動車道KM164.6地点
チレボン方面からジャカルタに向かって走行中だったトラックが別のトラックに追突し、運転手41歳と助手24歳が死亡

12月6日4時15分 西ジャワ州インドラマユ県ガンタルのチパリ自動車道KM128.2地点
ダイハツルクシオがトラックと思われる別の車に追突し、ルクシオに乗っていた6人が死亡した。

12月6日 西ジャカルタ市トゥバグスアンケ通り有人踏み切り
中型都バス「メトロミニ」ルートB80(カリドゥルス〜ジュンバタンリマ)が踏み切りに差し掛かり、遮断機が下りているにもかかわらずバス運転手はむりやりそこを突っ切ろうとして踏切内に入った。そこにジャティヌガラ発ボゴール行きコミュータ電車が走ってきた。衝突は避けられず、電車はバスを2百メートル引きずって止まった。バス運転手と乗客18人が死亡。

12月6日 中央ジャカルタ市タムリン通り
スマンギ方面からHIに向けて高速で走ってきたコパジャバスを運転手が制御しきれなくなり、左側に向けてハンドルを切ったところ、歩道にいた18歳男性を直撃してから横転した。男性は死亡し、ほかの三人が病院に運ばれた。

12月9日8時 中部ジャワ州プカロガン県クドゥンウニ郡レガス村シンカラン川
小学生10歳男児一名が川で溺れて死亡。

12月9日9時 ヨグヤ州スレマン県テンペル郡ルンブンレジョ村クラサッ川
プサントレンが野外学習を行った際、川に入ることが禁止されたにも関わらずサントリ男子数名が川の中ほどまで入り、突然深くなっているためひとりが沈んだ。学友たちが救助に入ったが、そのうちの3人と沈んだ生徒の4人が死亡。

12月9日 東カリマンタン州サマリンダ市パララン郡ブントゥアス町の石炭採鉱跡の大池
8日に友人たちと大池に泳ぎに行った16歳の男子高校生ひとりが、泳いでいるうちに姿が見えなくなった。捜索隊が翌日、かれの水死体を発見。

12月9日夜 マルク州中央マルク県テホル村の民家
6.9リヒタースケールの地震に襲われたマルクで、パニックになった55歳の病人女性がベッドから落ち、死亡した。

12月10日10時 南ジャカルタ市パサルミング郡TBシマトゥパン通りアルカデイアグリーンオフィス地区内PTネスレインドネシアビル
ネスレビル内の従業員用総ガラス張りカプセル型リフトに26歳女性と33歳男性従業員および清掃員が乗ったとき、リフトの主牽引ワイヤーが外れて7階から3階まで落下。従業員ふたりが死亡し、清掃員は重傷。

12月11日2時40分 バンテン州チレゴン市タングラン〜ムラッ自動車道KM95地点
運転手50歳と助手20歳が運転するトラックが40歳の運転するトラックに追突され、追突されたトラックが横転して防御フェンスに激突し、運転手と助手が死亡。

12月11日16時 南ジャカルタ市クバヨランラマ郡サイキン通り
クリーニング会社洗濯作業場で従業員21歳が配達用ボックス車のエンジンをかけたところ、車が突然飛び出してフェンスを突き抜け、民家の表で遊んでいた子供たちを直撃し、4歳の男児が死亡、9歳女児ふたりが怪我。21歳従業員は自動車の運転を知らず、免許証も持っていない。エンジンをかけるとき、アクセルペダルを踏みながらエンジンキーを回したとのこと。

12月12日 東ジャワ州ジョンバン県ぺラッ郡スコレジョ村土砂採掘跡地の池
小学校4年生60人が男性教員一人女性教員三人の引率で野外授業に出た。池の一帯に散らばって教員が与えたテーマの作業を行い、終了時間が来て全員を集めたところ、生徒四人が戻って来ない。捜索が行われ、池の底に沈んでいる四人の遺体が発見された。教員たちも他の生徒たちも、四人が池に入ったのを誰も見ていない。

12月12日 アチェ州ピディ県グンパン郡ガンポンプロロイの黄金採掘場
県庁は住民のその場所での黄金採掘活動を禁止しているが、違法行為はやまない。12日に降った長雨で採掘者が雨宿りしていた崖の上部が崩れ、多数が生き埋めになった。救出活動の結果、遺体で引き出された者が4人あった。年齢30歳ふたり、24歳と38歳各一名。

12月12日昼 リアウ州ムランティ県ムルバウ郡トゥルッブリトゥン
学校帰りの渡船にいつものように乗った仲良し高校男子生徒ふたり17歳がふざけあっている内にひとりが船から落ち、もうひとりが助けようとして飛び込んだが、早い水流に流されて行方不明となる。捜索隊が翌日ひとりを水死体で発見。もうひとりも絶望視されている。

12月13日8時 西カリマンタン州クブラヤ県カプアス川
7時ごろ乗客38人を乗せてバトゥアンパル郡からラサウジャヤ郡に向かったスピードボートが、ラサウジャヤ郡水域に入ったあと、流木に高速で激突して転覆し、乗客が水中に転落。死者は12人に上っている。

12月15日22時 中部ジャワ州バンジャルヌガラ県バワン郡マントリアノム村農家
激しい長雨で一軒の農家の脇の丘が崩れ、土砂と竹の巨塊が落下して農家の主55歳が死亡した。そのとき主はヤギ小屋で雨宿りしていたとのこと。バンジャルヌガラ県は中部ジャワ州で雨季の土砂崩れリスクがもっとも大きい地区

12月16日朝 西ジャワ州ボゴール県チグドウッ郡ブナル村チグドウッ街道
ボゴール市内からジャシガのガソリンスタンドへガソリンの配達に山道を走っていたタンク車が下り坂でスピードが出すぎたため10m以上深い谷に転落して爆発した。運搬中の2万4千リッターのガソリンが山火事を惹き起こしたが、人家から離れていたために建物の火災被害はなし。タンク車の運転手と助手が焼死。

12月16日 東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県テンガロン郡ロアイプ町石炭採鉱跡の池
住宅地区の民家から10mほどしか離れていないその池に15日に仲間たちと泳ぎに行った16歳の少年が行方不明になり、捜索隊が16日に池の底で水死体を発見。石炭採鉱会社の多くが露天掘り跡地を放置し、雨水がたまって深い池になっており、子供たちの水死事故が絶えない。

12月17日12時 西ジャワ州チレボン県アスタナジャプラ郡ムルタパダウエタン村
親の住んでいる家の井戸の水替えを頼まれた30歳の息子が井戸に入り、しばらくして「助けてくれ」という叫び声が聞こえた。隣人が助けに飛び降りたが、気絶。チレボン県SARチームが出動し、井戸の中で息子の遺体を発見。助けに入った隣人は担ぎ出されて病院に運ばれ、一命を取り留めた。この井戸では7年前に別の息子が溺死している。

12月18日13時半 南カリマンタン州タナブンブ県クサンヒリル郡パガタン海岸
前日海遊びをしていた12歳と9歳の少年が波にさらわれて溺れた。12歳の少年は前日死体で発見され、翌日9歳の少年も遺体で発見された。

12月19日 マカッサル海峡南部スラウェシ島寄りの海域
東南スラウェシ州北コラカ港から南スラウェシ州ワジョ県バンサラエ港に向かっていた客船マリーナ号が連絡を絶つ。捜索の結果、激しい波で沈没したことが判明し、乗っていた乗客106人と運航クルー12人が海に投げ出されて早い海流に流された。救難活動の結果、死亡66人、生存者40人が発見され、未発見者12人の捜索は12月29日に打ち切られた。

12月20日3時半 東ジャワ州マラン県シゴサリ郡ソンソン地区のマラン〜スラバヤ街道
デンパサル発トゥルンガグン行き大型長距離バスと乗客を満載したミニバスが衝突し、ミニバス運転手と乗客4人が死亡。デンパサルのバスは街道沿いのバスターミナルに入る前で、正規の運転手は車内で仮眠しており、運転していた助手も居眠ったための事故と警察は見ている。

12月20日9時53分 ヨグヤカルタ特別州スレマン県アディスチプと空軍基地内の空軍アカデミー東側
19〜20日に開かれた一般市民開放航空祭りで、アトラクションとして練習用戦闘機T50i一機のデモフライトが行われた。同機はしばらく急上昇や背面飛行などを行っていたが、スピードが低下して降下をはじめ、射出座席が出ないまま地上に激突した。ベテランパイロット二名が死亡。

12月25日6時45分 西ジャワ州スバン県チアスム郡チアスムヒリル村街道
12人が乗ったスズキAPVが停車中のトラックに激突し、APVの5人が死亡。スズキ運転者の居眠り運転と警察は見ている。

12月25日 西ジャカルタ市ダアンモゴッ通りグロゴル地区高架道路
一人乗りオートバイが高架道を通っていて上り坂にさしかかり、運転が不安定になって右側排水溝にぶつかり、反動で左側にふれてガードフェンスにぶつかり、横転した。そこへ走ってきたトランスジャカルタバスが27歳の二輪運転者をひき、運転者はその場で死亡。

12月25日14時 西ジャワ州スバン県チパリ自動車道KM121地点
ダイハツグランマックスのピックアップ車がタイヤの破裂で側溝に落ち、乗っていたふたりのうちのひとりが死亡。

12月25日 東ジャワ州トゥバン県の街道
高速で走ってきたマラン〜スラバヤ〜チレボンルートの州間長距離バスが二人乗りオートバイを跳ね、ふたりを死亡させた。

12月27日5時 西ジャワ州マジャレンカ県チパリ自動車道KM148地点
ジャカルタ方面に向かっていたトラックの右後部タイヤがバンクしたので、運転手31歳が路肩でタイヤ交換していたところ、走ってきたミニバスにはねられて死亡した。ミニバス乗客11人もその事故で軽い怪我をしている。警察はミニバスのスピードオーバーではないかと見ている。

12月28日 東ジャワ州シドアルジョ県クリアンのウォノカワン通り
16歳と3歳の女児および13歳の男児が三人乗りしたオートバイが大型トラックを追い越そうとして接触し、転倒してトラックの車輪にひかれて即死した。三人は実の兄弟姉妹。

12月29日2時 西スマトラ州ブキッティンギ市ググアッパンジャン郡タロッディポ町タンブオブキッ地区民家
降雨はなかったが土地が緩んでいたため、家屋の裏手にある高さ25mの崖が崩れて家の一部を埋めた。埋まった部屋に寝ていた40歳女性が死亡。他の住人は無事。

12月30日 中央ジャカルタ市マンガブサールのマンガドゥアラヤ通りトランスジャカルタバス停留所近く
道路の水溜りを歩いていた歩行者ふたりが、感電死した。電柱からの漏電があったものと見られている。

12月30日7時 東ヌサトゥンガラ州東フローレス県ウォタンウルマド郡デモンデイ村
アドナラ島奥地では、トラックが公共運送機関に使われている。デモンデイ村住民が毎週水曜日に開かれる物々交換市場に向かってトラックに乗ったが、途中でトラックが横転したため荷台に乗っていた乗客のうち13歳と14歳の子供が死亡し、ほかの3人が怪我をした。
市場は村から7キロほど離れており、起伏の激しい山道を走行中に下り坂でブレーキが利かなくなったものと警察は見ている。

2016年1月1日0時15分 東ジャワ州トゥバン県バギラン郡バギラン村
80歳の老婆と 73歳と71歳の老夫婦が住んでいる隣り合う二軒の家屋が燃え、80歳の老婆が焼死した。老夫婦は助けに行こうとしたが、かえって火傷を負って入院している。
火元は老夫婦の家で、妻がガスコンロで湯を沸かしたのを忘れて寝てしまい、コンロの火が台所の木製の壁を燃やして火災となった。

1月2日早朝 ランプン州西パシル県ペコンマラン郡ムラスティ海岸
前日に波にさらわれた34歳男性の溺死体が14時間後に発見された。

1月2日7時 ジャカルタ首都特別区スリブ群島のアイル島
21歳の行楽客が水泳中に海流に流され、友人23歳が救助しようとしたが、ふたりとも流されて行方不明となる。約二時間後、離れた場所でふたりの溺死体が発見された。

1月2日昼 東ジャワ州パチタン県ドノレジョ郡クラヤル海岸
海遊びをしていた行楽客4人が波にさらわれ、ふたりは無事救助されたが、もうふたりは水死。
地元自治体は、遊泳禁止等の警告表示看板を出しているが、それでも事故はやまない。

1月2日朝から夕方にかけて 東ジャワ州マラン県バジュルマティ海岸
前日、海岸でセルフィ撮影していた4人の行楽客が波にさらわれて行方不明となる。2日朝にまず35歳男性の遺体が上がり、夕方に22歳と23歳男性の遺体が発見された。もうひとりは依然捜索中。

1月2日19時半 東ジャワ州トゥバン県ジュヌ郡スムルグヌン村カリグバン橋
デンパサル〜ジュパラ間州間長距離バスを運行させているバリのバス会社のバスが、トラックを追い越そうとして反対車線に出た。そのとき、近郷の村人二人が乗ったオートバイが前方からやってきた。オートバイに乗っていた29歳と27歳の男性ふたりが、その場で死亡。

1月3日15時半 バンテン州ルバッ県チブラン川
37歳・26歳・25歳の男性三人が、雨季で水量の増しているチブラン川で水泳した。他の住民が危ないと注意したが三人は聞く耳を持たず、結果的に三人とも水に流されて溺死。

1月5日12時45分 東ジャワ州マラン市内アグッサリム通りのショッピングセンター
ショッピングセンター看板のライティングが故障したので作業員三人が建物備え付けのゴンドラで修理に上がった。ところが、ゴンドラがおよそ25mの高さから転落し、三人が投げ出されて地面に落下し、三人とも死亡。

1月5日15時 西ジャワ州チレボン県パリマナン〜カンチ自動車道KM197地点
ピックアップトラックを運転していた34歳男性が居眠り運転で大型トラックに追突し、運転手が死亡。

1月5日16時半 ジャカルタスリブ群島コトッ島海岸
ブカシのイスラム中学がコトッ島で野外活動を実施。参加生徒190人が一斉に浅い海で水泳を行ったとき、一年生13歳男子生徒が海流に流されて溺れた。同級生5人が助けようとしたが、溺れそうになったため、溺れた生徒ひとりが死亡。同級生5人も治療を受けている。海流は強くなかったので、死亡した生徒は泳げなかったために流されたのではないか、と学校側がコメント。

1月9日6時半 北ジャカルタ市クラパガディン地区
暴走四輪車が35歳の歩行者と55歳の自転車各ひとりをはねて死亡させた。アルタガディンのアレグロビル前を時速百キロで走っていた一台のViosが突然左に揺れて歩行者をはねたが、スピードを緩めずに歩行者を70mほど引きずり、歩行者の体がはずれたあと、今度は自転車に激突。自転車に乗っていた被害者は車のフロントガラスの上に落ちて体の一部が車内に入ってきたが、車はまだ暴走を続け、ガディンプルイッ病院前でエンストを起こしてやっと停まった。

1月9日昼 リアウ島嶼州ビンタン島ラゴイ観光地区
モーターボートが引くバナナボートに乗っていた韓国人観光客二人が海に落ち、モーターボートがその近くまで戻って来て、落ちた二人を引き上げようとした。モーターボート運転者とガイドが二人を引き上げようとして、自分たちも海に落ちた。ハンドルが傾いて固定されている無人のモーターボートは旋回を続け、そのうちに観光客のひとり韓国人19歳男性をスクリューに巻き込み重傷を負わせた。
一番近い病院は35キロ離れており、被害者は病院に運ばれる前に死亡した。

1月10日夕方 ランプン州西ランプン県ルンボッ郡南ルンボップコン
セメント450袋と4人を乗せたトラックが左カーブの急坂で制御不能となり、深さ17mの谷に転落。乗っていた25歳男性ひとりが死亡し、他は重軽傷を負う。

1月11日6時半 中部ジャワ州チラチャップ県ジュティス海岸
出漁した漁船2隻が激しい波浪で沈没し、乗っていた4人が海に投げ出された。ひとりは救助され、ひとりは遺体で発見されたが、あとのふたりは行方不明。

1月11日 南ジャカルタ市国鉄マンガライ駅
線路沿いのレンガ塀が突然倒壊し、通行中の歩行者三人を直撃。17歳の女子高校生ひとりが死亡し、別の女子高校生ひとりと29歳の主婦が負傷した。レンガ塀の裏側は捨てられたゴミが山になっており、絶え間ない電車の振動で構造が緩んでいてその圧力に耐え切れなくなったものと見られている。

1月17日14時 ブカシ市東ブカシのアレンジャヤ貯水池
9人の男児が貯水池に遊びに来た。そのうちの小学6年生12歳男児と16歳の男児が池に飛び込んだ。しかし水量が増しており、ふたりは水中に沈んだ。15歳の少年は大量の水を飲みながらも、なんとか岸にたどりついたが、12歳男児は沈んだまま浮いてこなかった。捜索隊が池の底で遺体を発見した。

1月18日昼 東ジャカルタ市マトラマン郡クブンマンギス町のスラム地区、通称ベルラン地区
中央ジャカルタ市警スネン署刑事三名が数軒の家を強制捜索し、一軒でナルコバを発見して証拠品として押収した。するとおよそ15人くらいの男たちが手に手に刃物を持って三名に襲い掛かった。白昼堂々の警察に対する集団襲撃行為だ。三名は追い詰められ、ひとりは川に飛び込んで避難したが、14時ごろ水死体が上がった。他の二名は刀傷を受けながら、逃走することができた。

1月18日夕方 南タングラン市ポンドッカレンのブルヴァールラヤ通り
オートバイに二人乗りしていた19歳女子大生と20歳男性が、40歳男性が運転するトラックを追い越そうとして転倒し、トラックにはねられた。病院に運ばれたが、ふたり共死亡。

1月19日未明 西ジャカルタ市タンボラの住宅地区
盗電家屋で電線のショートが原因と見られる火災が発生し、15軒の家屋が燃えて住民2百人が焼け出された。同じ家に住んでいる夫婦と子供、老人と同居人の5人が焼死。

1月19日13時半 南ジャカルタ市クバヨランラマのチプリル市場
パサル建物4階の駐車場にボックス車を停めてエンジンキーを抜き、運転手35歳はキーを20歳の男に預けて礼拝に行った。20歳のその男は自動車の運転ができないが、どうしたことか、そのあとしばらくしてボックス車を1階に移動させようとし、自分が運転席に入って発車させた。車は右折して出口の下り坂に向かわなければならないのに、そのまま直進して鉄とレンガのフェンスを突き破り、建物内1階に墜落。1階の床に商品を広げていた25歳の商人が下敷きになって即死。20歳の男は重態。

1月19日17時半 西ブカシ郡コタバル町ラワベベッの踏切
電車が接近中に踏切を渡ろうとした42歳のオートバイ運転者が、車輪がスリップして渡りきれないまま電車にはねられて即死。

1月20日11時 ジャンビ州クリンチ県東アイルハガッ郡プグッムディッ村山陵
傾斜の急な山陵地帯でシナモンの木の皮の採り入れに精を出していた村人たちが、崖の上方から崩れ落ちてきた土砂に埋まる。三人の遺体は既に掘り出され、もうひとりがいまだ行方不明。

1月27日朝 マレーシアのジョホールバル沿岸
夜間に密航者をバタムへ運ぶ船が沈没したようで、インドネシア人出稼ぎ者13人の遺体が海上で発見された。その後、死者の数は22人に増加している。陸地に泳ぎ着いた者も多数おり、マレーシア当局は40人くらいが乗っていたのではないかと推測している。

1月27日夜 東ジャワ州ジュンブル県ウルハン郡クシシル村マンガル山のチーク林
1月23日から黄金採掘のため山に入った25歳の息子を探しに行った親が、穴の中で死んでいる息子を発見。この黄金採掘は違法活動。

1月28日20時 西カリマンタン州ランダッ県マンドル郡
違法黄金採掘場で、崖の土砂が崩れて穴を埋め、ふたりが死亡、三人がけが。

1月30日夕方 西ジャワ州スカブミ県チジャンブ灌漑用水池
3千5百人の学生が参加したジャカルタ国立大学の学外研究実習で、30人の学生がスカブミ県チサアッ郡スカサリ村に派遣された。日中の活動を終えてチジャンブ用水池に集まっていたとき、上流で降った雨が鉄砲水となって用水池を突然襲い、リラックスしていた数人をさらった。女子学生ふたりが行方不明になり、6百メートル下流で遺体で発見された。

2月1日5時 東ジャワ州トゥバン県バンチャル郡マルゴスコ村トゥバン〜スマラン街道
2台のトラックの衝突事故があり、片方のトラック運転手が死亡。

2月1日6時 東ジャワ州トゥバン県ジュヌ郡ジュヌ村トゥバン〜スマラン街道KM8−9
道路わきの側溝で30歳男性の遺体と乗っていたオートバイが発見された。警察はひき逃げ事件として捜査している。

2月3日9時 ヨグヤカルタ特別州クロンプロゴ県サミガル郡パグルハルジョ村グリンゴ部落
部落民たちが前夜崩れた崖を総出で掃除していたとき、再び崖崩れが発生し、住民ひとりが死亡、ひとりが重態。

2月3日夕方 西ジャワ州ボゴール県スカマッムル村ナングレン通り
妻を乗せた二人乗りオートバイが山道で谷に転落し、運転者25歳が現場で死亡した。路面の穴を避けようとしてバランスを失ったとのこと。

2月5日19時と20時 中部ジャワ州プルウォレジョ県グバン郡プヌンクラン村
高さ50mの崖が崩れて3軒の民家を直撃した。土砂崩れは二度起こり、住民7人が生き埋めになった。5人が死体で掘り起こされ、もうふたりは捜索中。

2月8日4時 西ジャカルタ市カリドゥルス地区ダアンモゴッ通りKM15
9人が乗った乗用車フォーチュナーが交通の頻繁な大通りを高速走行し、早朝の仕事に向かうひとびとの運転するオートバイに衝突して4人を死亡させてから、歩道と交通標識にぶつかって横転した。車内の9人中ふたりが重傷。
この9人は西ジャカルタ市カリジョドの赤線地区で遊び、アルコール飲料を飲んだ27歳男性が運転していた。

2月8日4時 西ジャワ州マジャレンカ県スンブルジャヤ郡チデノッ村のプルタミナ油井
油井改修作業中に火災が発生し、作業員ひとり30歳が死亡、他の6人が重傷。

2月9日 西ジャカルタ市チュンカレン地区ドゥリコサンビの鉄道踏切
踏切を無理に横断しようとした二輪オジェッ運転手が列車にはねられて即死。

2月10日 ヨグヤカルタ特別州内諸村
オプロサン(混ぜ物)アルコール飲料を飲んだ者が2月第一週から26人も死亡している。販売者はその非合法飲料を店舗販売せず、電話/SMS注文に配達する方式でビジネスしており、警察のルート究明が難航したが、販売者2名が既に逮捕された。成分分析でメタノールが12%含まれていることが判明している。

2月10日10時7分 東ジャワ州マラン市の住宅密集地区
ヨグヤカルタのアディスチプと空軍基地所属の単発複座訓練用戦闘機一機が墜落し、乗っていた4人が死亡。事故機は2003年にブラジルの航空機メーカーが製造したもので、2012年からインドネシア空軍が使用を開始していた。

2月11日12時半 南カリマンタン州バンジャルバル市チュンパカ郡スガイチウン町プンプン
チウン川岸で穴を掘り、ダイヤモンド採鉱を日常活動にしていた地元民ふたりが、穴の中で生き埋めになった。ひとりは救出されたが、もうひとりは死亡。

2月11日19時半 北スマトラ州メダン市グンバンスルバクティ通り民家
自宅ワルンでタバコとガソリンを販売していた家が停電のためにろうそくを点灯していた。そして火災が発生し、夫婦と子供三人の一家5人が有毒ガスを吸って意識を失い、主婦50歳、長男21歳、三男12歳の三人が死亡。夫ともうひとりの子供は生命をとりとめた。

2月13日 リアウ州ドゥマイ沖に投錨していたタンカー内
7千リッターの灯油を積んでいたタンカーのプロペラ付近の船腹に亀裂が起こり、海水が侵入してきたため船員たちがその対応処置を始めた。そして排水ポンプを使うことになり、操舵士26歳が船の前方に置かれているポンプを取りに行ったが、いつまでも戻って来ない。他の船員が様子を見に行ったところ、操舵士の遺体が真水タンクで沈んでいるのを発見した。警察は原因を調査中。

2月14日10時 ブカシ県北チカラン郡パシルゴンボン村チカランチバルサ街道
テルコム電話線敷設のために電柱を立てていた作業者6人が感電し、ふたりが死亡、4人が怪我。ちょうど電柱を立て終わったとき、金属製電柱の先端が送電線に接触し、作業していた6人に被害が出た。

2月14日12時15分 西ジャワ州ボゴール県メガムンドゥン郡チボゴル村プンチャッ街道
一台のバスが長い下り坂でブレーキが壊れ、前を走っていた車両やオートバイに次々と衝突した。乗用車3台に追突したあと、バスは対向車線に入り、二輪車2台をなぎ倒してから、上り坂を上がってきたトラックと正面衝突し、横転して対向二車線道路の一車線をふさいだため、交通繁華なこの街道が大渋滞に陥った。この事故で、バスとトラックの運転手合計二名が死亡し、62人が重軽傷。

2月15日8時 西ジャワ州インドラマユ県ジャティバラン郡ロブヌルロール村
違法と見られる爆竹製造作業所で火薬原料に火が走り、爆発炎上した。この事故で地元民作業者47歳ひとりが死亡している。

2月15日13時 東ジャカルタ市ドゥレンサウィッ郡ポンドックラパのボジョンインダ通り
7つ並んでいる掘立小屋のひとつから出火し、瞬く間にすべての掘立小屋に延焼。脚の麻痺で動けない60歳女性ひとりが焼死した。この女性は遠縁の男性27歳と18歳の兄弟が世話していたが、白昼ふたりとも稼ぎに出ていたため、周辺居住者による救出が遅れてしまった。

2月15日21時 パプア州ミミカ県トゥンバガプラ郡ウィンニ
フリーポート社が廃棄物を流しているカブル川の川岸に小屋を建てて黄金採取を行っていた30歳と50歳の地元民男性二人が土砂崩れで埋まり、ひとりは救出されたがもうひとりは死亡。

2月16日昼 中央ジャカルタ市チデン町第7国立小学校前の路上
市の施設保全作業員が小学校前にあるブリギンの木の枝を払っていたところ、枝が反動で作業員35歳の頭を直撃し、作業員は1.5mの高さから路上に後ろ向きに転落した。病院に運ばれたが、病院到着時に死亡していた。

2月19日3時15分 タングラン市ネグラサリ郡の中国寺院ウィハラダルマブディバクティ
寺院内で出火し、鉄製扉に鍵がかけられていたため、寺院内に住んでいた一族4人が焼死した。死者は60歳男性ふたり、28歳女性ひとりとその娘10歳。出火原因は警察が調査中。

2月19日 タングラン県パノガン郡チカカル村グラハラフレシア住宅地ブロックEにある民家
長男の話によると、父親がガスボンベをいじくっていたとのこと。その後に爆発が起こり、二階にいた長男が階下に下りてきた。すると客間と台所が火に包まれており、母親が床に転がっている。父親はパニック状態で車の鍵を探している。幼い弟妹ふたりが泣き叫んでいる。長男は二階から毛布を取ってくると、弟妹をそれで包み、火の中を潜り抜けて外に出たが、そのうちひとりは火傷がひどく、息を引き取った。残る三人も火傷のため、病院で救急治療を受けている。

2月19日9時10分 西ジャワ州スムダン県ダルマラジャ郡チボゴ村ジャティグデダム
17歳の青年がダムの岸壁近くで泳いでいたとき激しい降雨があり、足が痙攣して溺れそうになったため、27歳男性が救助しようとして水中に入ったが、ふたりとも溺死した。

2月21日11時45分 タングラン市ジャティウウン郡ガンダサリ町役場前
勤労奉仕で町内清掃を行っていた住民のひとり40歳が役場前の街路樹の枝を払おうとして木に登った。かれが枝を払ったとき、その枝付近に電線が引っかかっていたのに気付かなかったため、感電して即死した。

2月23日11時 南ジャカルタ市パンチョラン地区MTハルヨノ通り
首都警察交通局所属警察官が公用二輪車でチャワンからパンチョランに向かってトランスジャカルタバス専用車線を走行中、バランスを崩してセパレータに激突し、死亡。

2月24日4時 東ジャカルタ市プルンプンのウィヨトウィヨノ自動車道KM3
25トン積みセメント運搬トラックが鉄板ロール運送トラックに追突して炎上し、セメントトラック運転手が死亡。
現場にはブレーキの痕が見られず、居眠り運転による大事故と見られている。二三ヶ月に一度、このような大事故がウィヨトウィヨノ自動車道で起こっている由。

2月24日朝 西ジャワ州チレボン県べベル郡ハリンピ村ベベル街道
ハリンピ村長55歳とその妻51歳が二人乗りして走行していた二輪車が、高速で走ってきたミニバスにはねられ、ふたりとも現場で死亡した。ミニバス運転者は47歳。l現場は事故多発地区であり、スピードは控え目にしなければならない、とハリンピ村駐在警官は語っている。

2月24日9時 北スマトラ州カロ県クタブル郡リトゥガ村発電所建設工事現場
建設工事のために掘られた地下トンネルをコンクリートで塞ぐ作業中に爆発が起こり、作業者6人が死亡し6人が怪我をした。爆発原因を調査中の警察は、作業者の言う発電機のコードがトンネルを流れている水に触れた可能性はさておき、地中から噴出したガスが作業者のタバコで発火した可能性が高い、との途中見解を表明している。

2月24日18時15分 北ジャカルタ市マルタディナタ通りアンチョル発電所前
警察官と軍人の二人乗りオートバイがトレーラートラックと接触し、オートバイの二人とも死亡

2月25日 東カリマンタン州クタイカルタヌガラ県ムアラサリキのマハカム川河口
水上で石炭運搬船からバージへの石炭積替えが終わり、荒れ始めた天候下にバージ船を引くタグボートの操縦者ふたりがバージに乗り移って石炭船との係留索を外したとき、タグとバージの係留索が外れて無人のタグが早い水流にどんどん流されて行った。操縦者ふたりは通りかかったボートを止めてそれに乗り、タグを探しに向かった。
ところが、そのボートが沈没し、乗っていたボートオーナーと助手および乗客ひとりとタグ操縦者ふたりの5人が水中に投げ出された。捜索隊が出動してボートオーナーを救出し、ボートの助手とタグ操縦者ふたりの遺体を収容した。乗客はまだ見つかっていない。

2月26日11時半 バンテン州ルバッ県チバダッ郡パンチャナガン村農業用水路
近隣のマラバル村で洪水を引き起こした用水路の激しい水流にさらわれた村民16歳が死体で発見された。その少年は仲間三人と用水路で遊んでいた。

2月28日未明 南ジャカルタ市パクブウォノ〜ハントゥア通り交差点
二輪車を運転していた20歳男性の死体が路上で発見された。自損事故かひき逃げ事件かを警察が捜査中。

2月28日7時 西ジャカルタ市チュンカレン郡ヌリ通り民家
自宅裏手で5歳の姉と遊んでいた2歳の男児が、雨で流れの強まった自宅の裏を流れる川に落ちて行方不明となり、9時半に死体が見つかった。

2月28日11時 ボゴール県メガムンドゥン郡チタミアン村
ジャカルタから野外活動に来た生徒たちが雨上がりの原野をナガ滝からパンジャン滝に向かって歩いていたところ、立ち木が倒れて数人の生徒が下敷きになった。そのうちの女子生徒16歳ひとりが脳内出血で死亡。

2月29日未明 タングラン県ティガラクサ郡プマタン村ババカン部落民家
一日中台所で使っていたコンロの熱が夜中に台所に燃え移り、ひとり住まいの99歳の老婆が焼死。隣人が火災を発見したが、家中が中から施錠されていたため、救出できなかった。

3月1日2時半 南スマトラ州OKU県プニンジョアン郡ビンドゥ村
石炭輸送列車が脱線転覆し、運転士36歳が崩れた崖土に埋もれて死亡。

3月2日2時半 デポッ市マルゴンダ通りデトスモールビル内駐車場
2階駐車場から1階に降りようとしていた赤塗りホンダジャズが下りスロープに曲がらず直進して壁を突き破り、階下に転落。運転者と同乗者ひとりの女性二名が即死した。運転者はモール内カラオケ店勤務のホステスで、下着から鎮静剤のタブレットが発見されている。

3月2日4時半 西スマトラ州パヤクンバ市西パヤクンバ郡パリッランタン地区
伝統家屋ルマガダンで火災が発生し、居住者4人のうち10歳と7歳のふたりが死亡した。電気系統のショートが原因と見られている。

3月4日13時7分 東ジャワ州バニュワギ県クタパン海域
バリ州ギリマヌッ港からジャワ島クタパン港に向かっていたバリ海峡横断フェリーが、クタパン海岸からおよそ百mの位置で沈没し、乗員乗客が海中に投げ出された。船が出港してから間もなく海水が船内に浸入しはじめた模様で、乗客乗員77人は救出されたが、船長を含む5人が死亡。

3月9日0時ごろ 西ジャワ州チアンジュル県チパナス郡バトゥラワン村のホテルクラブバリコタブガレゾート&スパ
土砂崩れでホテル建物ロビーが直撃を受け、建物の一部が倒壊して、宿泊客11人が被害を受け、そのうちの一家三人が死亡。

3月9日6時45分 ブカシ市東ブカシ郡ブラッカパルの鉄道踏切
42歳女性がオートバイで遮断機のない無人踏切を強引に横切ろうとし、走って来たジャカルタ行きチレボンエクスプレスにはねられて死亡した。
ブカシ市内には、あと二ヵ所類似の踏切があり、運転者の中に一旦停止をせず、ダイレクトに突っ切ろうとする者があとを絶たないため、事故発生率が高い。

3月9日 西ジャワ州チレボン県ウェル郡トゥガルワギ村
村の墓地で14人の若者たちがオプロサンアルコール飲料飲み会を行い、17歳ひとりと19歳ふたりの三人が死亡した。飲み会に集まったのは失業者がほとんどで、日雇いの肉体労働をしている。
アルコール飲料を持ってきたのはジャカルタに住む者で、警察はその者に警察への出頭を命じている。

3月10日夕刻 中部ジャワ州トゥガル県ボジョン郡レンコン村エラン川
仲間4人と川で泳いでいた14歳の少年が、突然押し寄せた鉄砲水に流され、翌日正午前、およそ10キロ離れた水門で死体が発見された。泳いでいた5人の少年たちのうちふたりは、村民に危険を注意されたため川岸に寄って遊んでいたが、ほかの三人は注意を無視して鉄砲水の被害を受けた。流された三人のうちのふたりは村民に救われ、ひとりだけが死亡した。

3月11日昼 西ジャカルタ市チュンカレンのKFCタマンスマナン店
賞金50億ルピアのかかった、3分以内に鶏手羽肉3本を早食いする競争に出た45歳男性が2分目に3本目を食べていたところ、喉につかえたが水を飲んで飲み下した。ところがしばらくしてからその男性が痙攣しはじめたため、急遽クリニックに運んだものの、死亡した。

3月13日夕方 チカンペッ自動車道KM21地点
キジャンクリスタ1台、トレーラートラック2台、ダイハツゼニア2台を巻き込む衝突事故が発生し、キジャンに乗っていたふたりが死亡した。事故原因はキジャンが路肩を通って車両を追い越そうとしたこと。

3月14日13時 中央ジャカルタ市ブンドゥガンヒリル通りミントハルジョ海軍病院
高気圧酸素治療室で11時半にセラピーが始まり、13時に平常気圧に戻しはじめたとき、漏電の火花が飛んで治療室内が濃い白煙に包まれてから燃え上がり、セラピーを受けていた4人が全員死亡した。

3月15日11時半 アチェ特別州ブヌルムリア県バンダル郡タンサランビディン滝
結婚式を間近に控えた27歳と23歳のカップルが風光明媚な滝でプレウエディング写真を撮るために兄弟たちと前日から泊まり込んだ。15日に自分たちで写真を撮っていたところ、カップルがふたりとも足を滑らせて滝に転落し、行方不明になった。捜索隊が出動して女性の遺体を16時半に、男性の遺体を翌日11時ごろ発見した。

3月18日4時半 西ジャワ州ブカシ市チクニルのチカンペッ自動車道KM10+400地点
都内自動車環状道と交差する高架道下で、ジャカルタに向かって走っていたトレーラー車の右前輪がバーストし、車が右に振れたためにトレーラーは右端車線に停車した。ひとりだけで運行していた運転手が外れたキャブレターホースをつないでいるとき、時速90キロで走って来たタングラン行ブディマン社長距離バスがブレーキも踏まずに激突し、そのあとを追ってきたもう一台の長距離バスが続いて激突、さらにトヨタアヴァンザ1台が追突した。この事故で最初の長距離バスの運転手と助手、二台目の長距離バスの運転手の三人が死亡し、多数のけが人がでた。

3月18日13時半 バンテン州タングラン県ムダン郡チャランプラン部落の新道
街道を走行中だったBナンバーのトヨタアヴァンザの前方にいきなりヤギが一頭進み出てきた。驚いた25歳の運転者はハンドルを右に切って避けようとしたが、ガードフェンスを突き破って2メートル下の川に転落し、車輪を上に向けて深さおよそ2メートルの川に浸かった。乗っていた三人は車外へ出ることができず。救助隊が来たときにはもう死んでいた。

3月20日3時 都内ウィヨトウィヨノ自動車道KM13地点
配送会社のボックス車に運転手と友人ふたりが乗っていた。ところが運転手が居眠り運転し、大型トラックに追突。ボックス車は大型トラック後尾にひっかかったままおよそ1キロ走って、トラックがやっと停止した。
ボランティア市民がボックス車をトラックから離して被害者を救出しているときに警察が到着。運転手は死亡し、友人ふたりは重傷だった。警察が運転手の身分証を探したが見つからない。トラック運転手の話では、救援にやってきた者たちのひとりが死者の財布を持って立ち去ったとのこと。

3月20日15時 中部ジャワ州マグラン県サワガン郡ウォノレロ村
ムルバブ山麓の村に突然山から大量の泥水が流れ落ちてきた。その結果70歳の女性が死亡し、55歳の男性がけがをした。そのとき、村の上空は曇り空で、鉄砲水の襲来があってから15分後に大雨が降りだした由。

3月20日17時50分 中部スラウェシ州ポソ県ポソプシシル郡カシグンチュ町カカオ農園
サントソ指揮下のテロリストグループ撲滅のために作戦行動中だった陸軍ヘリが農園に墜落し、乗っていた軍人とクルー13人が死亡した。純然たる事故と見られている。

3月23日昼 東ジャカルタ市クラマッジャティ郡ドゥク町民家
7年前に屋根の上に建てられた高さ15mのインターネット用アンテナが古くなったので、倒壊事故を懸念したその家の主婦60歳が取り壊しを決定。アンテナ取付工事業者である息子が工事を引き受け、普段から使っている作業員4人がそのアンテナに取りかかった。雨が降ってくるたびに四人は雨宿りに降りてくるということを繰り返してから、作業員のひとり29歳が頂上にのぼって分解作業をしていたとき、アンテナが折れて倒壊した。作業員は安全装置を着けて作業していたものの、それを支えるべきアンテナ自体が地上に落下したため、その作業員は死亡し、下にいた別の作業員ひとり28歳も軽傷を負った。

3月26日8時 ヨグヤ特別州バントゥル県デポッ海岸
ヨグヤ特別州観光局がアディスチプト空軍基地と共同で例年開催しているジョグジャエアショーは2016年3月25〜27日。26日行われたアトラクションのパラシュート降下に参加した44人の市民の中で、24歳女性ひとりが飛行機からジャンプしたあと、他のひとびとから離れて海上に流れ、岸辺から35m離れた海面に着地した。125回の降下実績を持つかの女は海面着地のプロセスをとどこおりなく行ったが大波にもまれて水を大量に飲んだ。
波が高いために救助隊が15分かけて陸地に引き上げて水を吐き出させ、人工呼吸を行った。病院に送ったときには呼吸していたが、病院到着時には停止していた。
事故当時、デポッ海岸上空は2〜3ノットの微風で天気も良く、空軍責任者は事故原因を究明すると語っている。

3月29日15時15分 東南スラウェシ州クンダリ市ハルオレオ大学構内
ハルオレオ大学警備員に対する教育訓練が州警察本部の協力で三週間行われている。その8日目のプログラムとして爆発物に関する知識の講義を州警察機動旅団員が担当した。そして手りゅう弾を紹介中、教官が安全ピンを抜いたもののうっかり手りゅう弾を取り落として爆発した。そのため、教官の機動旅団員と近くにいた警備員3人が死亡し8人が負傷した。

3月31日19時20分 中央ジャカルタ市都庁コンプレックス内建物
高さ6mの天井の上で空調設備の修理をしていた作業員30歳が天井板の弱い部分を踏み抜いて転落し、脳内出血で死亡した。作業員は保安ロープを体に結んでおらず、都知事は安全管理状況の調査を命じている。