インドネシアの銀行金融界情報2004〜06年


「5万ルピアと10万ルピアの新券発行は年内に」(2004年6月21日)
イ_ア銀行は贋造紙幣流通の増加にかんがみ、当初2005年に予定していた新券発行と旧券回収を5万ルピア札と10万ルピア札に関して2004年に開始する、と表明した。当初イ_ア銀行が組んでいた業務計画によれば、今年9月に新券のセキュリティ対応内容が確定され、2万ルピア、5万ルピア、10万ルピアの新券発行が2005年に行われることになっていた。そのスケジュールは贋札対応というよりはむしろ、5年ごとに切り替えられる流通紙幣交替の性格が強い。 それに対してアンワル・ナスティオン、イ_ア銀行上級副総裁は、市場での贋札急増への対策として5万と10万の二つの金種をできるだけ早く、可能なら年内にでも交替させるとの意志を表明した。今年5月までの贋札発見は金額で12.4億ルピアにのぼり、昨年年間の11億を既に突破している。贋札発見はイ_ア銀行と警察が行っているが、イ_ア銀行が発見するのは市中流通を経て銀行界から回収された紙幣がメインであり、一方警察が発見するのは製作者や流通者を摘発して市場に流される前のものを押収するというのが多い。今年の贋札押収がなされた場所は中央ジャカルタ市、東ジャカルタ市、ブカシ、スラバヤ、スラカルタ、その他スマトラやスラウェシの主要都市だと警察のデータは物語っている。 過去の統計から、総選挙があると贋札が増加するという傾向が知られており、贋札は総選挙の際に行われる買収などのマネーポリティクスや選挙キャンペーンの費用などに使われているものと見られている。


「プルマタ銀行が中古自動車購入ローンを開始」(2004年7月9日)
実業界へのローンが伸びない状況下で銀行界は消費者向けローンに力を注いでいるが、その目玉のひとつになっている四輪二輪の自動車購入ローンのおかげで自動車販売は大幅に伸びている。しかし新車だけでは、廉価車種は何ヶ月も待たされ、高額車種はだれでも買えるわけでなく、中古車市場は依然として確固たる存在感を示している中で、ローン拡大に中古車市場を狙わない手はない、とプルマタ銀行が新たな戦略を開始した。
アディティア・シャフリザル、プルマタ銀行オートファイナンスチーフは、新車購入ローンは今年目覚しい上昇を示しており、これに中古車購入ローンを加えることで年末のクレジット残高は8百から1千億ルピアに達することを期待している、と言う。プルマタ銀行は今年末のポートフォリオで、自動車セクターへのローンをメインディーラーから個別消費者まで2.2から2.4兆ルピアという目標を立てているが、他の大手は月額5千億ルピアのローン貸し出しを行っており、同銀行としてはその仲間入りをしたいところ。国内四輪新車販売が30万台レベルであるのと同様、四輪中古車市場もやはり30万台の規模で存在していると見られており、このセグメントを取り込むことで大きな成果が期待できる。同銀行は8千億ルピアの資金を自動車購入ローンに割り当てており、今年末までには3千から3千5百億ルピアの中古車ローン貸し出し実績をあげたいとしている。


「BCA銀行が来年ATM5百基を増設」(2004年9月7日)
スティブン・リスティヨBCA銀行コンシューマーバンキング部長は、今年トライアルとしてCDMキャッシュデポジットマシン20基を既に設置したと語った。この機械は銀行の外で口座に現金を入金するためのものだが、一基のコストが3万9千ドルもするため、顧客の利用状況をモニターしようとして20基限定で設置されている。
それとは別に、キャッシュを取扱わないATMであるKiosK BCAの拡充を同銀行は予定している、とも同部長は述べている。データによれば、同銀行ATM利用者のうち52%はノンキャッシュ取引をATMで行っており、KiosK BCA機を増やすことで待ち行列の短縮が可能になるはずと同銀行側が判断しているため。このKiosK BCA機はキャッシュを取扱うATM機が1万6千ドルするのに比べて、1基6千から7千ドルで済むために投資効率の良さもひとつのポイントになっている。加えてスティブン部長は、インターネットバンキングの普及を更に進展させることが目標だ、と語る。「ATMを使うと、ひと月のサービスコストはおよそ2千万ルピアかかる。機械への投資がそのメインだが、インターネットバンキングの場合、BCAが器材への投資を行うことはなく、使用されるコンピュータは顧客の持ち物であり、BCAはシステムを用意するだけでよい。」とBCA銀行のローコストハイリターン戦略を説明している。


「プライベートATMがインドネシアに登場」(2004年9月18日)
銀行が所有するATMとは別に、銀行ではないプライベート企業が所有するATMがインドネシアにも登場している。アメリカなどでは当たり前のこのシステムをインドネシアで始める口火を切ったPTインティ・セントラル・オペラシ社は4ヶ月前からこの事業を開始しており、いまやジャカルタ地区で30台のATMが稼動している。このビジネスでは、交通至便の場所を探してATM設置者に機械を1万5百米ドルで買い取ってもらい、故障と交換部品に対する三年間の保証を同社が与える。同社は既に14銀行と協力契約を結んでおり、その14銀行のキャッシュカード保有者はそのATMから現金を引き出すことが可能。一方、ATM設置者は、顧客が現金引出しを行うたびにかかる一回あたり1千5百ルピアや引き出し金額の5%といった手数料の中から80%を自分のものにでき、20%はPTインティ社が取る。ATM内に収納する現金はATM設置者が用意し管理する。
同社は近々スラバヤへの進出を図る予定で、段階的に全国展開を行い、5年後には5千台設置という目標を立てている。


「ATMを使った他銀行への振込みは上限1千万ルピアまで」(2004年9月22日)
ATMでの他銀行間の振込みを行うATM Altoシステムを開発運営するPT Daya Network Lestariは、今回Alto fund transferと名付けた新たなフィーチャーを公開した。この新フィーチャーでクレジットカード、電気料金、水道代、電話代などの支払いやモバイルバンキングもより安全でスムースに行うことができる。このサービス利用に加わっているのは現在8銀行だけだが、近い将来もっと多くの銀行間で送金が行えるようになる、と同社は期待している。
一方イ_ア銀行は、ATMを使った送金に関して、不慮のリスクが発生する可能性が高いために、一日一口座に対して送金できる金額を1千万ルピアまでとすることを明らかにした。ITの進歩と利用者にとっての利便性から、ATMを使った送金や振込みが増加傾向にあるのは疑いもないが、利用者が多大な損失を蒙るリスクが依然として高いために、イ_ア銀行は消費者保護の観点から上限規制を設ける、とマウラナ・イブラヒム、イ_ア銀行副総裁は表明している。
そのリスクの中には、外部から侵入してきてデータを混乱させ、銀行の資金管理を狂わせるハッカーのような不法襲撃に対する保全システムの信頼性に関するものや、銀行内部あるいは外部者で銀行の電子サービスを悪用してカードのクローニングを行い、銀行顧客の金を不正に手に入れようとするものなどがある、と同副総裁は説明している。


「百ルピアコインが品薄」(2004年10月)
イ_ア銀行が国内での貨幣流通を委託しているPTクロラジャサアルタが、百ルピアコインの供給増をイ_ア銀行に要請した。同社が造幣公社PTペルリから得た情報によれば、イ_ア銀行からの百ルピアコイン製造注文は確かに減っているとのこと。造幣公社マルラン・アリフ取締役の談によれば、イ_ア銀行からのコイン発注量は例年17億ルピアほどになるが、今年は14億しかなく、おまけに百ルピア、2百ルピア、5百ルピアだけに限られ、1千ルピアコインの生産オーダーはないそうだ。
PTクロラジャサアルタのマルディヨ社長は、もう半年ほど前から百ルピアコインが市場で品薄になっており、百ルピアを求める商店主や商人たちがいつも長蛇の列をなしている、と訴えている。同社はたいてい百ルピアコインを数十万個供給しているが、今年は4〜5万個しか造幣公社から入って来ておらず、総額20億ルピアほどの貨幣流通の中で百ルピアはきわめて影が薄くなっている由。同社は毎週1万ルピア以下の貨幣を40億ルピア相当、市場に流通させている。百ルピアコインが市場で稀有になれば、商品の値付けは2百ルピア単位に引き上げられる怖れが大だ、と同社長は懸念している。


「造幣公社の貨幣製造はノーマル」(2004年10月19日)
今年の紙幣製造は48億枚、コイン製造は14億個で、これはイ_ア銀行からのオーダーを受けて組まれた生産日程にしたがって作られており、ルバランの需要期に突然増減させるようなことはない、と造幣公社Perum Peruriのマルラン・アリフ配給担当取締役が語った。新造貨幣供給計画はイ_ア銀行が毎年組み、それに合わせて造幣公社に製造をオーダーしている。言うまでもなく、市場に供給されるのはイ_ア銀行が持つ在庫からで、造幣公社が製造した貨幣が市場に流される時期にはタイムラグが出る。
ルバランを祝う人たちは、その日現金を親族、特に子供やまだ定職を持たない若者に配る習慣があり、そのために新札の需要が大きく高まる時期でもある。そのため、ルバラン前には銀行でも多量の新札を用意するが、それ以外にもイ_ア銀行が委託市場供給者を使って人が集まりやすい場所に臨時マネーチェンジャーを設け、新札と古くなった現金を交換するサービスも行っている。それらの場所では額面通りの交換が可能だが、鉄道駅やバスターミナルで帰省者を狙って出現するにわかマネーチェンジャーは、新品1千ルピア札百枚で11万ルピアと交換するというサービスを行っている。ハードバーゲンを行う客には10万5千まで下げることはあっても、それ以上の値引きには応じない。かれらが手にしている新札は、卸し商人から新札百万ルピア当たり2.5から3万ルピアのコストをかけて得たものだからだ。
ルバランが近付けば近付くほど、額面1千や5千の小額紙幣はどこでも底をつき、イ_ア銀行でさえ供給量を制限する。そのときがにわかマネーチェンジャーの稼ぎ時となるのだが、需要ピークを超えるとこんどは一瞬にして需要が底をつくというこのビジネスは、一刻一刻が勝負なのかもしれない。


「銀行界が大量のキャッシュを準備」(2004年11月11日)
いよいよルバラン休み。公共サービスは明日12日で幕を閉じ、11月22日まで長い休みに入る。病院救急部門や治安秩序維持、そして最低限の住民生活維持をはかる公的対応は準備されているが、先延ばしできるものはすべて休み明けという原則から、パブリック活動はほとんど停止する。その時期がんばってビジネスを行う商魂たくましいのはモールなどのモダンマーケット。
銀行界も顧客へのサービスはATM一本に頼ることになる。民間銀行であっても、イ_ア銀行がクリアリングを行わない期間は顧客サービスが行えない。ATMの現金切れを起さないように夜中まで見守ってくれる銀行職員には感謝の一語だ。しかし銀行側も、ATMへの一極集中を避け、なるべくデビットカードを使って提携先モダンマーケットから現金を引き出すことを顧客に推奨しているのだが。
ともあれ、各銀行は自分の規模に合わせてその期間を乗り切るために現金を用意している。BRI銀行は全国6百基のATMにつぎ込むため2兆ルピア近い金額を手配済み。1基1日あたり2億ルピアの計算で手配を行っているが、これは平常期需要の二倍だそうだ。マンディリ銀行は全国に2,071基のATMを擁しており、用意される現金は7兆ルピア。リッポ銀行は680基のATMに7千億ルピアを用意する。同銀行はATMの世話をセキュリコールにアウトソーシングする予定。イ_ア銀行も突発的な流動資金欠乏に備えて、32.5兆ルピアの現金をストックしている。


「イ_ア銀行の少額貨幣交換システムが変更される予定」(2004年11月13日)
イ_ア銀行は従来少額貨幣流通のために使っていた業者指名方式をセントラル化することに決めた。イ_ア銀行本社は2005年1月に全国規模の入札を実施して、手数料の小さい業者を指名する計画にしている。イ_ア銀行東部ジャワ支店エディ・バスキ支払システム部長によれば、現在同支店は指名された三業者と40軒以上の庶民金融銀行(Bank Perkreditan Rakyat)を使って少額貨幣の流通を行っている。手数料はほとんどが1%だが、0.5%の業者もある。東部ジャワ州の庶民金融銀行は毎週2億ルピア分の少額貨幣流通ノルマを与えられており、それは着実に遂行されてきたが、イ_ア銀行本社は来年から庶民金融銀行を使わない方針を打ち出している。実際に庶民金融銀行はこのプログラムの中でイ_ア銀行との直接の取引はなく、交換業者の下請け的位置付けに置かれてきたが、従来認知されてきた少額貨幣交換ルートから排除されるのを恐れており、手数料なしで良いからこれまで通り取扱わせてほしい、と陳情している。イ_ア銀行スラバヤ支店はイドゥルフィトリを前に、10月末から小額貨幣交換業者三社に対する一回あたりの取引限度を5億ルピアから10億に引き上げた。これは激増する1千ルピア紙幣需要に対する対応措置で、同支店はその対応期間を公表していないが、情報筋によれば10月27日から11月12日まで、とのこと。そのため従来の週30億ルピアという東部ジャワ州内の小額貨幣交換限度が今は60億ルピアになっている。
その一方でバスターミナルなどでの無免許新札両替ビジネスが横行し、15%もの手数料が取られているという情報に関連して、イ_ア銀行の行っている少額貨幣流通システムに批判が投げ掛けれらている。


「クレジットカードの四分の一が不良口」(2004年11月17日)
インドネシア消費者保護財団YLKIのインダ・スクマニンシ理事長は、クレジットカード保有者の四分の一にあたる125万口座が支払い遅延を起しており、これはイ_ア銀行の適切な規制が欠如しているためだ、と政府の監督体制の不備を批判した。
YLKIがさまざまな資料をもとに独自の調査を行った結果、全国で使われているクレジットカードの四分の一で、毎月口座残高がマイナスのままにされていることを推定させる徴候が見られたとのこと。イ_ア銀行の報告によれば、クレジットカード発行枚数は毎年30%増で上昇しており、2004年9月時点のクレジットカード所有者は5百万人を超え、1998年の2百万人から二倍以上になっている。
インダ理事長は、クレジットカード発行者が発行時に顧客に対し、返済遅延を起せば取立て屋が訪問するといった債権リカバリーに関する話しを一切しない上、遅延に対する高金利や罰金もオープンにしたがらない例が数多く見られ、クレジット管理運営者の消費者に対する姿勢が公正さを欠いている実態が消費者からの訴えから明らかにされており、債権者側が不良口の多発を放置しているのは、高金利や罰金を取り立てて収入を増やす手段にするのを目的にしている可能性がある、と述べている。
イ_ア銀行モハマッ・イスハッ会計支払い制度局長は、クレジットカード利用に対する行政側の管理制度が遅れていることを認める。管理制度の草案はいま編成の最中にあり、まとまったところで早急に打ち出すことにしているが、それまではクレジット管理運営者と顧客間の契約にまかせてある現状が続くことになる。そのため返済遅延金利などのことがらについては規制が存在しておらず、問題が起これば当事者間での解決以外に方法がない。「クレジットカード発行銀行はまだまだ発行数を増やすことに専念しており、利用者の質にまで関心が及んでいない。そのため不良口が発生する可能性は高いと言える。イ_ア銀行はその実態がどうなっているのかをまず調べる必要があり、その調査も行う予定だ。プラスチックマネーで18兆ルピアもの取引が行われているので、問題が起これば影響は大きい。」と同局長は語っている。


「新ルピア札流通は今年12月29日から」(2004年11月26日)
イ_ア銀行は、新しいデザインの10万ルピアと2万ルピア紙幣を今年12月29日から流通させる、と公表した。1999年発行の現10万ルピア紙幣と1998年発行の現2万ルピア紙幣は当面、公式通貨として流通させながら徐々に新紙幣と入れ替えられることになる。
ブルハヌディン・アブドゥラ総裁はこの2004年発行新紙幣について、定期的な公式通貨の世代交代、紙幣サイズの規格化、贋造紙幣に対するセキュリティアップなどをその発行理由にあげている。新紙幣ではセキュリティスレッドが幅広なものにアップグレードされ、また紙幣番号もシンメトリックスタイルからテレスコピックタイプに変更された。ほかにも隠し文字、エンボス、マイクロテキスト、組合わせ画像、透かし模様、変色ピグメントなどの贋造対策技術が駆使されており、現行ユーロ紙幣よりもセキュリティレベルは高い、とルキ・ファトゥル通貨流通局長は自信を物語っている。
2004年12月29日に市場に出されるのは、10万札が3.68億枚、2万札が3.86億枚だが、イ_ア銀行は現行紙幣のストックを、2万ルピア札は2.3兆ルピア分、10万ルピア札は5.9兆ルピア分、まだ持っているとのこと。
今年の贋造紙幣発見状況についてルキ局長は、今年1月から9月までにイ_ア銀が入手したのは5万ルピア紙幣15,940枚、10万ルピア紙幣12,309枚、2万紙幣4,258枚、1万紙幣3,863枚、5千ルピア札は190枚、総数36,550枚であり、これは2003年実績の24,656枚より増加している、と語った。10万ルピア紙幣の贋札増加が特に顕著だとのこと。


「マスターカード利用者が急増」(2004年12月17日)
マスターカードインドネシアのフォディヤ・ムナワン、カントリーマネージャーが、同カード保有者は4百万人に達し、今年第三四半期の取引高は10億ドルの大台に乗って前年同期実績の3.5倍というファンタスティックな業績を示した、と語った。今年、同カード保有者は88%成長を示し、年間では倍増も夢ではないという状況。同社はそんな状況に更に追い風を当てるべく、旧来的なゴールドカード等々の戦略とは別にコーブランドプロダクト・カードのようなイノベーションのある商品開発を行うことにしている。今年9ヶ月間のマスターカード決済回数は1,690万件で、これは前年同期のほぼ二倍近い。


「ルピア新札の流通開始が遅れそう」(2004年12月28日)
イ_ア銀行が今月29日から10万ルピアと2万ルピアの新紙幣を流通させると公表していたが、その実施が遅れそう。
新紙幣流通開始は大統領が行うことになっているが、26日に突然発生したインド洋津波大災害の救援復旧に政府はかかりきりであり、大統領にはこの行事をこなす時間がないのではあるまいか、と造幣公社のマルラン・アリフ社長が洩らした。通貨当局は既に新10万ルピア札を3億6千万枚、2万ルピア札を3億8千6百万枚用意している。「新紙幣の流通が始まっても、一定期間市場では新旧の通貨が混在して使われるので、新紙幣が出たから旧紙幣はもう使えないと考える必要はない。」ともコメントしている。


「新紙幣特別エディションが発行される」(2005年1月11日)
1月10日、SBY大統領は昨年12月29日に発行された新デザインの10万ルピア紙幣と2万ルピア紙幣の未カットシート四種類に署名を行った。大統領がサインしたのは、その両金種それぞれ二枚一シートと四枚一シートの二種類という合計四種類で、このような未カット紙幣シートはインドネシアでこれまで発行されたことがない。それらのシートはそれぞれ5千枚用意され、津波大災害被災地の復興資金を募るのを目的に競売されることになっている。紙幣コレクターには垂涎ものかも。


「クレジットカード利用が増加」(2005年2月8日)
クレジットカード累計発行枚数が2003年の440万枚から2004年は550万枚に激増し、それに伴ってカード利用取引金額は14兆ルピアに達した、とイ_ア銀行マウラナ・イブラヒム副総裁が語った。
カード発行枚数のブランド別シェアはシティバンクで29%を占め、二位はBNI銀行の15%、三位はBCA銀行の13%、四位BII銀行11%、五位マンディリ銀行8%などとなっているが、カード利用の増加に伴って犯罪も増加傾向にあり、2004年に摘発されたクレジットカード関連犯罪は44件で被害額は3百億から5百億ルピアに達するものと見られている。また偽造カードの流通も数千枚に達していると推測されている。


「クレジットカード、信用、自己管理社会」(2005年4月21日)
クレジットカード保有者から消費者保護財団への訴えの60%は債務の返済困難に関するものだ、と同財団が表明した。イ_ア銀行と同財団がクレジットカード発行機関や銀行を誘ってクレジットカード苦情推進月間を展開している中、およそ3百件の苦情が同財団に寄せられている。直接銀行に出された苦情については状況報告がまだないためよくわかっていない。インダ・スクスマニンシ消費者保護財団理事長は、クレジットカード問題を訴えてくる消費者のほとんどが、金利が金利を生む返済システムの罠に陥っている、と既に受けた苦情の内容を説明した。先に小売業者協会Aprindoがコメントした、インドネシアでの小売市場は大きな変化が見られないものの、現金支払いからクレジットカード支払いへの移行が顕著だという状況とそれは基本線で一致している。つまりそれが意味しているのは、消費者は経済状況が悪化してもクレジットカードを使って買物を続けているということなのだ。同理事長は、クレジットカード保有者の不良債権を銀行が故意に放置している徴候が感じられるのは、債務返済遅れで生じるペナルティを銀行側が収入ソースのひとつと見なしているからだ、とも述べている。それに対してダナモン銀行のジェリー・ン取締役は、銀行側はクレジットカード発行に当たって適格性審査を慎重に行っており、返済遅れ債務は言うまでもなくカード保有者の誠意が必要とされることであり、カード保有者はカード使用にあたってイニシアティブを持たなければならない、とカード保有者の自己管理を問題の根底に置いている。
同財団に訴えてきた消費者の多数は、金利が金利を生んで大きく膨れ上がった返済金の支払い能力がないことを言い立てている。中には金利が元本の6割まで膨らんでいるケースもあり、消費者保護の立場から銀行が個々のケースを解決していこうという姿勢を示さないことに同財団は遺憾の意を表明している。「クレジットカードを顧客に持たせようとあれほどアグレッシブにマーケティングを行い、経済的適性もお構いなしにカードを持たせておきながら、顧客が金利が金利を生む問題に陥ったとき、銀行はまるで知らん顔をしている。」と同理事長は批判している。2004年末時点におけるクレジットカード債権残高総額は11.7兆ルピアあり、そのうち1.02兆が不良口となっていると見られていて、従来からクレジットカード発行者が行ってきたカード発行枚数競争で、適格性審査原則がおざなりにされてきた結果がこれだろう、とイ_ア銀行は見ている。


「クレジットカード不良口は犯罪?!」(2005年4月29日)
最近のクレジットカード犯罪増加は、イ_ア銀行並びにカード発行銀行の厳しい監視が行われていないからだ、とクレジットカード協会職員が語った。インドネシアクレジットカード協会西ジャワ州コーディネータのムイン・フィクリは27日バンドンで、西ジャワを含め全国でのクレジットカード犯罪は2004年に過去最高レベルに達した、と述べた。イ_ア銀行は先に、全国のクレジットカード利用残高11.7兆ルピアの8.7%にあたる1.02兆が不良口だとの統計数値を示している。
同コーディネータによれば、西ジャワのクレジットカード保有者は2百万人で、うち1百万人はバンドン市におり、民間企業職員が40%を占めている、とのこと。不良口発生の原因はファシリティの悪用に由来しており、商品を買うのでなく、現金を引き出すのにクレジットカードが使用されている、とかれは言う。「不良口総額1兆なにがしのうち、およそ4千億ルピアは現金引出しによる不良債権だ。クレジットカード犯罪者はたいてい最高金額の8割程度を即引き出す。その金額は銀行によって違うが、2百万から4百万ルピアの範囲だ。予防措置としてカード保有者のデータを厳密に管理しなければならない。またイ_ア銀と発行銀行は共同でカード利用状況や発行枚数などのデータ管理を行い、一方銀行とマーチャントはカード利用者への割引やプロモーション価格などの励行を呼びかけて、カード保有者にカードは商品購入のためのもので、現金を引き出すためのものでないという意識付けを推進していこうとしている。」かれはそう述べている。
不良口アカウント保有者については、どこまでも返済を迫っていく、と言う。「追及し続ける。引っ越そうが職場を変わろうが、徹底的に食い下がる。請求にはエージェントを使う。一種の法律会社だ。エージェントを使った成果はかなり良く、半分は戻ってくる。カード保有者を法廷に連れ出したことはない。クレジットカード犯罪の増加はインドネシアのクレジットカード使用に対する国際社会からの信用失墜を招き、またカード保有に悪イメージを起こして保有者が減少することにもつながるので、この増加は食い止めなければならない。」同コーディネータはそう語っている。


「コンパス紙への投書から」(2005年5月19日)
拝啓、編集部殿。わたしはBRI銀行ランカスビトゥン支店でBritama預金を行っている顧客であり、そしてATMカードファシリティを使っています。2005年2月7日に貯金したとき、最終残高は3,553,132ルピアでした。次に2月18日に50万ルピアを口座に入れた後、通帳に記帳された内容を見て驚きました。最終残高は4,053,132ルピアとなっているべきなのに、そこには513,132と記されているのです。わたしはその間、窓口からもATMからも一度もおろしていません。担当者は上司と話してくれと言うので、別の職員に事情を説明したところ、その職員はフォーンバンキングで出金されている、と説明しました。わたしはフォーンバンキングというファシリティがよくわからないので、その登録をしたこともありません。あれやこれやと説明し、その職員は口座の持ち主側が責任を負うことがらだという主旨のことを言い立てました。そしていまわたしが持っているATMカードは廃棄し、数日後にまた来てくれと要請されました。いろいろ忙しかったので、わたしは4月1日にやっと銀行へ出かけました。
銀行側の事情調査はいったいどうなっているのかを尋ねたところ、BRI銀行本店からの情報では、わたしは2004年10月にフォーンバンキングの登録をしていることになっていました。わたしの貯金はムンタリ度数買い足しバウチャーに使われたほか、2月12日にはBRIポンティアナッ支店の誰やらに50万ルピアと3百万ルピアの送金がなされているのです。そして2月13日に6万ルピアが入金され、そのあと10万ルピアが引き出されています。銀行側は、それは口座オーナー自身の問題であり、わたしの口座を破った犯人を探すのに、どうぞ警察に訴え出てかまいませんと言って、そのフォーンバンキングにコンタクトしてきた携帯電話番号を二つ示しました。しかしそこに電話してみたところ、電話はアクティブでありませんでした。
結局わたしは、4月1日時点の残高をプリントするよう要請し、そしてふたたび驚きがわたしを襲いました。なんと2月18日に入金した50万ルピアも、その口座破りが使っていたのです。ムンタリの度数買い足しに25万、10万、10万と使われ、そして4万入金したあと、またシンパティの度数買い足しに10万ルピアが、今度はATMカードを使って出金されていました。こうしてわたしの口座残高はわずか3,132ルピアになっていたのです。
[ バンテン州ランカスビトゥン在住者、シャムスM ]


「未カット紙幣コレクションをイ_ア銀行が発売」(2005年5月31日)
昨年発行された2万ルピアと10万ルピア紙幣をイ_ア銀行が未カット状態で限定販売する。それぞれ2枚未カットのものと4枚未カットのものがあり、美麗装丁カバーに本物であることを証明するサーティフィケートが添えられ、特別ルピア紙幣(Uang Rupiah Khusus)と称されて一般愛好者向けに販売される。販売価格は、
2万ルピア紙幣 : 2枚組み 15万ルピア、 4枚組み 25万ルピア
10万ルピア紙幣 : 2枚組み 50万ルピア、 4枚組み 100万ルピア
で、都内イ_ア銀行本店をはじめ、地方のイ_ア銀行支店でも購入することができる。ジャカルタの本店では月曜から金曜まで午前9時から正午までの間、タムリン通り2番地のBagian Pengelolaan Uang Keluar, Gedung C Lantai 1(Loket Kas)で取り扱われる。電話番号は381-7233/7287。
なお販売開始は2005年6月1日からとなっている。


「コンパス紙への投書から」(2005年6月4日)
拝啓、編集部殿。わたしは民間企業の従業員で、給料はBCAの口座に振り込まれています。1997年からわたしはBCA銀行に口座を持っています。いつものように月末(2005年4月27日)、わたしはクリックBCAで振込みを確認しました。そして次のような記載を見て驚きました。
ND-biaya ADM, Biaya LLG Your Salary Rp 5.000 DB
(訳注:LLGとは他行間トランスファー)
つまり振込みの際に5千ルピアがわたしの口座から引き落とされているのです。
わたしはすぐに、わたしの会社の人事総務マネージャーに問い合わせました。「4月から給与振込み費用は従業員負担になったんですか?」答えは「ノー」。そして確実なことは経理財務マネージャーに聞いてくれと言うので、そちらに問い合わせると、わたしの会社はABN−AMRO銀行に従業員への給与振込み手数料を一括で支払っているというのです。わたしの会社では、ペイロールはABN−AMRO銀行のサービスを利用し、日常の取引はシティバンクを使っています。これまで従業員への給与支払いのための振込みは会社がその費用を負担していましたので、自分の口座がジャボタベッ地区外でない限り、従業員は1センの費用を負担することなく満額を受け取っていたのです。
4月28日、わたしは東ジャカルタ市オティスタにあるBCAオティスタ支店に、振込み受け入れ銀行であるBCAがどうして手数料を取るのか質問しました。電話を受けたハリーさんは、ウィスマミレニアのBCAにコンタクトするよう言いました。振込み手数料の実務はオティスタ支店ではなくウィスマミレニアの本店が行っているというのです。わたしはウィスマミレニアの営業課長アティさんにコンタクトしたところ、かの女はLLGサラリー管理費として5千ルピアを口座から引き落としている、と言いました。どうして受取人から費用を取るのでしょう?会社のコーポレートバンクであるABN−AMRO銀行は振込み費用をまとめて受け取っているではありませんか。BCA銀行はどうしていっしょになって、LLG取引から利益をかき集めようとするのでしょうか?
もしBCA銀行の口座所有者が一日10回振込みを受ければ、BCAは5万ルピアの利益をあげるのです。BCA銀行の口座所有者は何人いて、そしてこんなアンフェアなやり方で、BCAは何十億の利益を濡れ手でつかみ取りするのでしょうか?[ リッポチカラン−ブカシ在住、イェティ・ウィジャヤ ]


「金融界の4月資金状況」(2005年6月9日)
イ_ア銀行が公表した今年4月のデータによれば、国内金融界の新規ローン貸し出しは16.1兆ルピア、LDRは51.3%、CARは21.2%であり、ROAは3.5%、NII6%という数値になっている。
ところで金融界が持っている第三者資金の状況を見ると、残高は981.1兆ルピアに達し、前年同月を12.1%も上回る盛況を示しているが、実は資金の多くが外国系銀行にシフトしていることが明らかになった。外国系・外資合弁銀行は32兆ルピアの増加で34%成長である一方、国有銀行は10兆の増で3%しか成長していない。経済財務開発院(Indef)のイマン・スゲマ理事は、外銀の競争力が優位にあること、最近国有銀行で続発している不祥事で得をしていること、などの要因によるものだろうと分析しているが、シギッ・プラモノBNI銀行社長は、特定の国有銀行で起こった不祥事の影響はまったく受けていない、と語る。「BNI銀行の第三者資金は変動サイクルを持っている。大口預金者が資金を引き出すので、年初は残高が低下するが、年の中ほどになると資金がまた戻ってくるため、アップする。当銀行の残高が低いのはまったくその理由による。」との談。BRI銀行のクリスナ・ウィジャヤ監査役は、ここ数ヶ月のドル変動で大勢がドルを購入しており、それを保管するのに外国系銀行の方が都合がよいためだろう、と推測する。外貨を置いておくのは、外銀の方が安全ということのようだ。
3月のルピア定期預金金利率は外銀の平均は6.14%、国有銀行の平均は6.34%、国民系民間銀行の中にはもっと高い利息をつけているところもある。米ドル定期預金は外銀が平均2.17%、国有銀行は1.93%となっている。またローン貸出し状況は国有銀行が368.7兆ルピアの残高で全体の38%を占め、外国系・外資合弁は127兆で13%を占めている。


「不渡り小切手発行者のブラックリストは8月1日から開始」(2005年6月11日)
8月1日から開始される全国手形交換システム実施を前にイ_ア銀行は、不渡小切手や手形発行者の名前を公表する全国ブラックリスト制度を同時に開始する、と表明した。いま全国には104のクリアリングハウスが個別に存在しており、それらを統括して全国的な手形決済網を構築するのがこれまでの課題となっていた。イ_ア銀はその第一段階としてジャカルタ、バンドンおよび西ジャワ州主要地区から導入を開始し、全国ネットワーク完成は2007年を目標にしている。
ところで全国ブラックリスト制度に関してイ_ア銀行ディヤ・ナスティティ会計支払い制度局長は、支払いツールとして国民が使っている小切手や銀行間口座振替小切手の社会信用維持を図るのが第一目的だ、と説明した。今年最初の4ヶ月で発見された不渡り小切手は全国で133,801枚、総額2.6兆ルピアに上っており、不渡りの率は全国平均だと0.6%だが、ジャカルタは2.5%から3%と全国の4〜5倍に達している。そのため不渡小切手発行者に対してイ_ア銀が用意している制裁措置は、10億ルピアを超えるものに対して即座に1年間小切手の振り出しを禁止し、個人名や会社名が公表される、というもの。さらに金額を10億から5億に引き下げるのがその次のステップ。
イ_ア銀行はこの新クリアリングシステム導入で、銀行間決済のスピードアップとともにペーパーレス決済をはかり、金融界のコスト削減を目指している。


「クレジットカード界ナンバーワンはシティバンク」(2005年6月13日)
今、インドネシアのクレジットカード市場は1千万人で、カード枚数は2千3百万枚とされている。しかし実際のクレジットカード利用者はその四分の一に過ぎず、残る四分の三は現金、デビットカード、小切手などを使っている。また発行クレジットカード枚数はおよそ5百万枚で、小売市場30兆ルピアのうち1.2%のシェアしか占めていない。そんな中で、クレジットカード市場をリードしているのがシティバンクで、カード発行枚数では32%のシェアを占め、また利用金額では40%のシェアを誇っている。
カード利用者拡大で返済遅延が増加し、回収者とカード利用者間での社会問題発生などの状況に鑑みて、政府は2005年12月から最低返済金額をこれまでの6%から10%に引き上げる決定を下している。


「未カット紙幣コレクションは売れ行き好調」(2005年6月15日)
2万ルピアと10万ルピア紙幣の未カットコレクションが6月1日に発売された。その日、午前9時から正午までの受け付け時間にイ_ア銀行のロケッカス窓口に並んだ収集家は150人ほど。時間内に受け付けられたのは77人だけ。残りの収集家たちは「明日またどうぞ」と言われて解散した。イ_ア銀行が用意したストックはそれぞれ5千セットだが、初日にその30%が売れた。ストックが売り切れても、イ_ア銀は再発売を決してしない、と表明している。それでこそ希少価値を持つコレクターズアイテムというもの。今年末には5万ルピアと1万ルピアの新札発行が予定されており、イ_ア銀は再び金種を替えて未カット紙幣パッケージを販売する予定。


「対外国間の通貨取引規制」 (2005年6月17日)
イ_ア銀行は、6月14日付け即日施行の中央銀行令第PBI7/14/2005号で、通貨取引の規制を打ち出した。この中銀令は2001年1月12日付PBI3/3/PBI/2001号を補足するもので、1ドル9600ルピア台が続いているルピアレートの修正をはかるのが目的。インドネシアの銀行は外国勢との取引にあたって下の10ポイントが禁止されることになった。
1.ルピアあるいは外貨でのクレジット供与
2.ルピアの預託
3.外国勢の発行したルピア建て有価証券の購入
4.ルピア建て店間請求
5.国外でのクレジット供与を目的にした外貨建て店間請求
6.ルピアでの増資
7.国内の銀行にある外国勢の口座もしくは外国勢と非外国勢共同口座へのルピア送金
8.国外の銀行にある外国勢の口座もしくは外国勢と非外国勢共同口座へのルピア送金
9.外国にいる非外国勢へのルピア送金
10.シャリア原理(イスラム法)にもとづく9.の取引
ただし3.の例外として、インドネシアからの輸出・インドネシアへの輸入並びに国内通商に関わるもの、海外にいる出稼ぎ者のために外国にある銀行が発行するルピア建てバンクドラフトで国内にいる非外国勢が受け取るものがあげられている。


「コンパス紙への投書から」(2005年7月6日)
拝啓,編集部殿。わたしはBCA銀行の口座保有者です。忙しいので、BCAのm-bankingファシリティを携帯電話からよく利用します。2005年6月1日、わたしは送金するためにそのファシリティをまた使いましたが、フェイルばかりでした。戻ってくるレスポンスは"Error from content provider"というメッセージばかり。わたしの送金はうまく行かなかったという意味です。わたしは三回トライしましたが、三回とも同じ結果でした。
それで近くのBCA支店に出かけて窓口から送金しようとしましたが、わたしの送金はm-bankingですでになされており、しかも三回も同じ金額が送金されているといわれてびっくりしました。それでわたしはすぐにBCAのカスタマーサービスに抗議し、ハローBCAに苦情電話を入れました。返事は銀行側のシステムがエラー中で、m-bankingの指示は正しく実行されているのに、システムがフェイルのレスポンスを返しているということだそうです。送金決済は既に実行されているため、それに対して銀行は何もできない、と言われました。BCAm-bankingはなんと最先端ですばらしい、ご立派なシステムなんでしょうか。決済は行われたのに、できませんでしたという返事をしてくるのですから。
銀行側はこのケースの責任を取ろうともせず、「受取人に電話して払いすぎた金額を返してもらいなさい。」とわたしに言うのです。受取人のわたしの友人が善良な人で幸いでした。もしこの送金相手がそうでない人だったらどうなっていたか、想像するだけでぞっとします。わたしは近いうちにこの口座を閉じようといま考えています。[ 西ジャカルタ市在住、Cジュティ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年7月9日)
拝啓、編集部殿。わたしは今年5月半ばにプルマタ銀行のクレジットカードを申請するために、申込書を同銀行のカードセンターに送りました。それから10日ほどたったある日、ある外国系銀行のセールスマンが予告もなく、無担保ローンの売り込み電話をかけてきたではありませんか。わたしは呆気にとられ、どこからわたしのデータを入手したのかそのセールスマンに尋ねました。そして、プルマタ銀行に勤めている友人から得たという返事を聞かされました。
やっかいなことに、そのセールスマンはわたしの自宅、携帯、会社のすべての電話番号を手に入れており、三日後には会社に電話してきて、会社を訪問するからすぐにローン手続きをしてほしい、と言うのです。わたしはプルマタ銀行に苦情しました。わたしの苦情電話を取ったプルマタ銀行職員は入れ替わり立ち代りわたしのデータを聞き取り(3人もですよ)、最後の人が三日後に銀行から確認の電話を入れますと約束して切りました。
しかしその言葉は嘘同然で、わたしはまた銀行に電話しましたが、三週間前に送った申請書はまだ届いていない、と銀行側は言うのです。申請書に書いた届け先よりも先に第三者の手に渡るなんて、いったいどうなっているんでしょうか?自分で届に行って、いつどこで誰の手に渡したということを控えておかなければならないのでしょうか?そんなに厄介なことなら、どうして申請書には切手不要とか送り先の住所とかがプリントされているのでしょう?
顧客になろうとしている人の個人データを秘密にすることのできない職員を雇っているプルマタ銀行に、わたしはたいへん憤りを覚えています。[ 南ジャカルタ市ぺラマンパン在住、オトン・ソマントリ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年7月16日)
拝啓,編集部殿。わたしはマンディリ銀行アルゴマヌンガル支店に口座を持っています。わたしは去る5月5日にATMカードを紛失し、8日になってはじめてそれに気が付きましたので、すぐにそのカードをブロックしました。しかし口座からは、わたしが行ったのではない買い物によってわたしの金が引き落とされていました。
マンディリATMカードはデビットカードとして使用でき、サインさえあればPINは使わなくてよく、また販売店はカードの裏側にあるサインサンプルとスリップ上のサインを照合すらしません。ある店で使用された際の店側の保存スリップを見せてもらいましたが、そこにはわたしの名前が書かれているものの、サインは似ても似つかないものでした。わたしのカードが使われた日、わたしはバリにおり、ジャカルタでそれを使えるはずがありません。アリバイ証明はトラベルエージェントとバリのホテルから得ることができます。
わたしはマンディリ銀行本店Eバンキング処理部門のセクションヘッドに二度手紙で苦情を申し入れていますが、いまだに解決案の提示すらありません。先方は口頭で、「その買い物に使われたATMカードをわたしが提出すればその取引は取り消すことができ、引き落とされた金額は戻せる」と言うのです。カードの裏にあるサインとスリップ上のサインの不一致が証明できれば、それができる規定になっているとのことです。わたしのカードを誰が持っているのかわからないし、わたしはカードのフォトコピーを残していませんでしたので、その条件を今満たすことは不可能です。しかしもしそれらをわたしが提示できたら、銀行側はわたしがごまかしていると非難しないでしょうか?つまりわざと違うサインをスリップ上にしておき、銀行に誰かがしたことだと言ってその金額を払い戻してもらうようなことがそう簡単にできるのかという疑問です。マンディリ銀行は、わたしが満たせない条件を出して、この問題を終わらせようとしているだけのように思えます。これでは国内最大の銀行という名前が何の保証にもなりません。願わくば、マンディリ銀行が誠意を見せ、わたしの金を払い戻してくれることを期待します。[ タングラン市リッポカラワチ在住、マハラニ・エクピ ]


「今年第二四半期の貸付は上向き」(2005年7月26日)
イ_ア銀行が今年第二四半期の金融界ローン貸付け状況を報告した。それによれば、50普通銀行におけるローン申し込みは第一四半期の54.5%から85.6%に上昇しているとのこと。このローン需要の増加についてイ_ア銀は、実業界の事業資金需要が高まっていること、金融界のローンプロモーションが活発化していることの両側面がある、と説明している。新規ローン申請の使途については、事業資金が66%、消費用21%、投資12%という内訳で、金額では50億ルピア以上が33%、5億から50億が26%、5千万から5億が19%、5千万以下が21%となっている。また既に組まれているローンへの金額追加も旺盛で、第二四半期は第一四半期の二倍に達している。この金額追加の使途は事業資金が83%を占めており、消費ローンは13%だが自動車や不動産購入用が大半。
ローン申し込みに対する金融界からの承認も第一四半期から40%近く増加している。金融界はこの状況について、資金があること、金利率が妥当な利潤を生むレベルにあること、実業界の経済活動が国家経済プロスペクトの好観にともなって活発化していることなどの要因をあげている。金融界がローン承認をおろしているものは、商業セクター、ホテルレストランセクター、加工産業セクターなどがメインになっており、また金額ブラケットは50億以上が36%、その下が24%、5千万から5億が26%、5千万以下が14%という内訳。
一方金利率はルピアローンの場合、事業資金が平均13.6%、投資14.5%、消費14.1%、外貨ローンの場合は事業資金が6.4%、投資6.9%、消費6.4%となっている。第一四半期と比べると、ルピアローンの金利率は下降しているが、外貨ローンは上昇傾向が見られる。


「預金金利率上昇で投資信託が減少」(2005年7月27日)
イ_ア銀行債券金利が上昇を続けているため、投資信託に集まっていた資金が定期預金に還流しはじめている。イ_ア銀債金利率の最新は先週の8.49%で、イ_ア銀はまた四半期ごとの金利率先物指標としてイ_ア銀行レートというシステムを設置し、この第三四半期の金利率を8.5%としている。
金融界はその動きに追随して、預金金利率を引き上げる態勢に入っており、0.25から0.5%の範囲で利率を高める動きが始まっている。一ヶ月定期はいま一般的に、6.0%から7.5%のレンジにある。投資信託から定期預金への資金の動きは、しかし1ヶ月ものと3ヶ月ものがメインになっており、さまざまな金融インストルメントの動きが半ば予測不能な状況のインドネシアでは、機会損失を嫌う投資家たちの姿勢がくっきり投影されているように見える。ある証券会社社長はこの現象に関して、投資信託から資金が逃げていくことに特に危機感は感じていない、と言う。「この状況は暫定的なものだ。今の資金の動きは、今年第一四半期に起こった証券離れほど凄まじいものではない。顧客はいま、マネービルドのさまざまなツールを学習している段階にある。たとえば、定期預金だと一度組んでしまえば満期になるまで寝ていてかまわないが、投資信託だと四六時中目を光らせている必要がある。」
資本市場監督庁のEモニタリングデータによれば、7月前半の償還金額は197兆ルピアである一方、新規契約は167兆で、ネットはマイナス30兆ルピアとなっている。この結果投資信託業界が運用している第三者資金は1月時の108兆ルピアから79兆ルピアに低下している。


「6月度銀行界資金保有状況」(2005年8月10日)
イ_ア銀行が今年6月の銀行界資金保有状況を公表した。それによれば国有銀行は386.5兆ルピア、民族系民間銀行433.1兆、外国銀行・合弁銀行121.3兆、地方開発銀行72.4兆で合計1,013.3兆ルピアとなっている。前月との比較では、国有銀が5.5%増、地方開発銀が10.4%増、民族系民間銀が1.6%の増加を示しているが、外銀・合弁銀は7%減少している。しかしその四カテゴリーともに今年1月からは増えており、国有銀は5%、民族系も5%、外銀11%、地開銀19%、そしてトータルも6.5%の上昇となっている。一方それらの第三者資金が銀行内でどう置かれているかについては、定期預金が454.7兆ルピアで45%シェアを占め、貯金284.4兆、そして当座預金が274.1兆という配分であり、6月度は定期が2%、当座5%、貯金1%とそれぞれ増加している。


「コンパス紙への投書から」(2005年8月18日)
拝啓、編集部殿。わたしはもうずっと前から、インドネシア最大の国有銀行であるマンディリ銀行に口座を持っています。今年7月16日、わたしはマンディリ銀行ATMで現金を引き出しました。そして口座残高をATMのプリントアウトとつきあわせたところ、50万ルピアが足りなくなっていたのです。月曜の18日になって、わたしはすぐにマンディリ銀行カスタマーサービスにこの不足を訴えました。カスタマーサービス担当者は、まず通帳に記入するよう勧めるので、そうしましたが、最終残高はやはり同じです。するとその担当者は、7月13日にATMから50万ルピアを引き出しているからだ、と説明しましたが、わたしは7月13日にATMからの現金引出しをしていません。わたしは毎回ATMで現金をおろすと、プリントアウトはきちんと保管しているのです。
マンディリ銀行の忠実な顧客であるわたしは、今回のできごとにいたく失望しています。この問題についてマンディリ銀行からの納得いく説明を期待しています。[ デポッ在住、アグス・スリヤナ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年9月15日)
拝啓、編集部殿。わたしはジャカルタのBCA銀行クラパガディン支店とメガ銀行クラパガディン支店の口座保有者です。2005年7月24日、わたしはバタム島ティバンのBCA銀行ATMターミナルで、メガ銀行のメガパスカードを使って50万ルピアをおろしました。そのとき何が起こったかというと、口座残高からその金額が引き落とされましたが、現金は出てきませんでした。それでわたしは7月26日にバタム島のメガ銀行に苦情フォームを提出しましたが、8月10日にメガ銀行カスタマーサービスがわたしに知らせてきたのは、24日のその出金は『決済成功』という案内でした。つまりわたしはその現金引出しで損をしたということです。
2005年8月2日、わたしはバタムのメガ銀行からジャカルタのBCA銀行クラパガディン支店あてに、3百万ルピアを送金しました。当日決済の時間を過ぎていたので送金は8月3日になされ、それでも8月4日にはBCA銀行クラパガディン支店の口座にその送金が入っていなければならないはずです。ところが8月11日になってもいまだにその金は入ってこないのです。バタムのメガ銀行業務担当支店長代理によれば、BCA銀行がシステム変更を行ったので、送金トレースには時間がかかるのだそうです。このふたつの出来事で、わたしはBCAという大銀行から損害を受けています。銀行の口座保有者というのは、常に弱者の側に置かれるのでしょうか?ATMでの現金引出しに金が出たかどうかは、カメラで調べることも可能なのではありませんか?[ 北ジャカルタ市在住 トリスナ・ハビバ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年9月17日)
拝啓、編集部殿。わたしは1995年以来、都内クニガン地区にあるBII銀行グラハイラマ支店の口座保有者です。最初にATMカードをもらったとき、わたしはすぐにカードのブロックを要請し、それ以後も新しいカードを受け取っていません。それ以来2005年6月まで、わたしの口座残高は平穏無事でした。2005年6月に同銀行は、カウンター取引の場合でもATMカードをテラーに見せなければならない、という規則を開始しました。5百万ルピア未満の現金出金には5千ルピアの手数料が相変わらずかけられるというのに。
不安ではありましたが、結局わたしはBIIのATMカードを作ってしまいました。そして2005年7月31日に西ジャカルタ市クドヤのATMで出金したとき、口座残高がかなりの金額減っているのを見つけました。最初わたしは給料振込みが遅れていると思いましたが、8月1日に通帳に記帳すると、7月20日に合計6回も他人宛に出金されており、360万ルピアが無くなっていました。その日すぐに、わたしはBIIグラハイラマ支店にクレームを出し、8月4日にBIIセンターから調査結果の報告が来ました。それによると、わたしのATMカードと同一のカードで同一PIN番号による現金引出しがスリピプラザにあるBIIのATMでなされたというのです。ところが7月20日は、わたしはオフィスにいて、カードも自分のポケットの中にありました。BIIのATMカードはダブル発行されているのでしょうか?
わたしはこれまで、だれにもカードを渡したことがなく、またPIN番号も妻にさえ教えたことがありません。BII銀行はわたしのクレームに対して責任を取るそぶりもなく、自分の側は悪くないことを主張します。それでわたしは、たとえば防犯カメラの記録というような他の証拠を要求しましたが、スリピプラザのATMには防犯カメラ設備が備えられていないというのです。10年間もBIIの顧客でいながらわたしの側にはたいしたメリットもなく、反対に勝手に決まりを客に押し付けて金銭上の損害を及ぼしたこの銀行にたいへん失望しています。ATMカードを持たせるという規則については、客に選択の余地を残してオプションを与えるのがあるべき姿ではありませんか?客は常に弱者の側に置かれます。銀行が安全なところでないなら、今後は現金をどこに保管すればよいのでしょうか?[ 南ジャカルタ市スレンセン在住 ウィヨト ]


「国民の預貯金保証制度がはじまる」(2005年9月23日)
いよいよ政府が、国民の預貯金に対する保証スキームの変更を開始した。もともと国内の通貨オーソリティである政府が、国内経済振興推進に当たってそのメカニズムのひとつである銀行界に預けられた国民の資金を銀行倒産などの不慮の事態から救済するために設けられた方針ではあるが、これまで取られて来た個別対応方式では、ケースによってあまりにも大きく国家予算を揺さぶる可能性が生じ、さもなければ政治体制に大きい影響を及ぼすことにもなるため、経済危機以後その負担軽減を図って制度確立準備が進められてきた。
1998年11月10日、政府は1992年度第7号法令銀行法の内容を一部修正する1998年第10号法令を制定し、銀行は自行内に預けられた第三者資金の保証義務を負うことになった。2001年1月26日、大蔵省は預貯金保証機関(LPS)設立準備会を編成して、銀行界に対する第三者資金保証の監督と支援を行う政府機関であるLPS設立に向かった。ある調査によれば、預貯金保証制度が完備された国は、1980年に16カ国しかなかったが、2000年にはそれが68カ国まで拡大したとのこと。インドネシアはその69番目にあたり、アジア域内では10番目になる、とその調査は報告している。
LPSの預貯金保証スキームは、各銀行から掛け金を徴収して年間の保証を行うが、保証対象が段階的に縮小される予定になっている。2005年9月22日から開始されるこの保証対象は、2006年3月21日まで銀行間ローンを除くすべての第三者資金が対象となっており、1口座あたりの金額限度はない。しかしその次の半年間は口座残高50億ルピアが限度となり、その次の半年つまり2007年3月21日までは10億ルピア以下、そしてそれ以降は1億ルピア以下しかLPSの保証対象にならない。LPSは既にこの保証スキームに加わる国内の銀行をリストアップしているが、国内全132銀行中103銀行だけが加入しており、外銀および外資合弁銀行はこのスキームに加わっていない。掛け金は0.25%で前払いとなる。
ところで、銀行にあっさりと保証義務を負わせたが、それでうまく行くのかという疑問が有識者から出されている。国内保険業界の一般保険会社106社が持つ2004年末時点での総資産高は19兆ルピア、保険料収入16兆ルピアとなっているが、2005年6月時点での132銀行が持っている第三者資金総額は1千兆ルピアを超えている。口座残高1億ルピアを超えるものが全体の2割程度だとしても、国内保険業界でとてもカバーしきれるものではない、というのがその骨子だ。おまけに、保険付保自体にまだ無駄金という認識の色濃いインドネシアで、保証義務を間にはさんでの銀行と監督機関とのいたちごっこや、保険プレミアムの顧客負担といった対応が出現しないという保証もない。一朝有事のさいに当の銀行が手をあげれば、収拾が制度の外で行われることになるのであれば、その後の制度運営に大きい困難が生じるのではないだろうか。


「コンパス紙への投書から」(2005年9月24日)
拝啓、編集部殿。わたしはジョクジャでの学生生活のために、マンディリ銀行ジョクジャカルタディポヌゴロ支店で2004年11月に口座を開きました。2005年8月25日にATM引き落とし10万ルピアプラス手数料3千ルピアという決済があり、カスタマーサービス(CS)に尋ねたところ、ガジャマダ大学近くのBNI銀行ATMでおろしたものという回答をもらいましたが、わたしのATMカードはその日わたしのポケットの中にあり、一度もポケットから出ていません。CSは、おかしいところはまったくない、と言いますが、リンクATMから一度も引き出したことのないわたしにとっては、まるで奇妙なことです。CSは、通帳へのプリントアウトを頻繁にしない人には、よく起こることです、と述べていました。これは要するに、残高を頻繁にチェックしない人で、大きい口座残高を持ち、ATMから頻繁に現金を引き出している人を狙って、目立たないように小額の引出しをこまめに行うという新しい口座破りの手口が広まっていることを意味しています。
マンディリ銀行口座保有者は、頻繁に残高のチェックを行い、また記帳を励行するよう、お勧めします。またマンディリ銀行経営者に対しては、社内監視をもっと厳しく改善するよう希望します。なぜなら内部の不良職員にしか、そのようなことはなかなかできないのではないかと思われるからです。[ マカッサル在住 マジュディ・アリ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年9月29日)
拝啓、編集部殿。わたしはこれまでただの一度もANZ Panin銀行と関係を持ったことがありません。ましてやクレジットカードを作り、その銀行から借金するなどということも。ところが8月30日に、借金返済をしろという男からの電話がかかってきました。前名乗りもなにもなしにいきなり罵詈雑言が浴びせられ、まるでけだもののように「殺すぞ」と脅かされました。見知らぬ人間から怒鳴りつけられ、脅かされてわたしは心底驚いてしまいました。この男はいったいどこからわたしの電話番号を手に入れたのでしょうか?
何度も同じような電話が来るので、わたしは「あなたは誰で、誰を探しているのか?」と尋ねましたが、答えてくれません。電話の間、一方的に罵詈雑言と威嚇が続くのです。5740xxx番と5741xxx番からその聞くに堪えない電話が8回かかってきました。あるとき一度、その男は、「自分はANZ Panin銀行のハリヤント・ウィジャヤだと名乗りましたので、わたしはテルコムにその番号を照会したところ、電話番号登録は都内GKBIビル内の会社で、実際にANZ Panin銀行がその番号を使っていることがわかりました。
それでわたしは同銀行のカスタマーサービスに電話し、事情説明を求めましたが、その担当者は「自分にはその問題は何もわかりませんので、コレクション担当者とお話しください。」と電話を転送されました。ところがわたしの電話を取ったコレクション担当者も似たようなもので、「自分にはまったくわからないので、上司とお話しください。」とまたバトンタッチです。ところがその三人目もまた同じようなもので、まったく埒があきません。
わたしはその電話に大変な迷惑を蒙っています。これは同銀行がまったくプロフェッショナリズムに欠け、社会に対して悪行を働いていることの証明です。考えてもごらんなさい。4千万ルピアの借金のために人の生命を奪おうと言うのですよ。人命とはそんなに安いものだったのでしょうか。金銭貸借で問題が起これば、それを解決するための法的ツールがこの国にはあるはずですが。[ 中央ジャカルタ市在住 ギルベル・ルモインドン ]


「クレジットカード返済に焦げ付きが増えるか?!」(2005年9月30日)
クレジットカード返済の最低分割返済額が従来の5%から10%に引き上げられる。イ_ア銀行は2004年の中央銀行規則第6/30/2004号でその変更を定め、2005年12月27日から実施するとした。しかしクレジットカード業界は、この規則施行が現在健全なクレジット返済状況をかえって悪くする可能性が高いとして反対している。ビザカードのカントリーマネージャーは、まだそれを行う時期ではない、と言う。「東南アジアでは、マレーシアでもまだ5%、タイではこれまでなかった最低分割返済額規定をこれから設けようという段階だ。シンガポールには、制度自体が存在しない。それをどうしてインドネシアだけは10%にまで引き上げなければならないのか?従来の5%では、客は努力してその条件を満たそうとしてきた。ところがそれが二倍になれば、最初からあきらめる客が増えるから、かえって未返済クレジットが増加することになる。当方はこの問題に関して再度イ_ア銀行と話し合いを持つ予定にしている。」そうカントリーマネージャーは述べている。多くのクレジットカード発行銀行もほぼ似たような意見だが、クレジットカード保有者に対する規則変更の通知は積極的に行っている。
ルピア為替レートが1万ルピアを割ったままで、さらに石油燃料値上げがインフレ昂進をもたらすこの時期、クレジット返済最低額が引き上げられるのはカード利用者にとって重荷となるにちがいないことから、何もわざわざこの時期に、という声も強い。


「銀行業界のゆくえ」(2005年10月4日)
2年程前にイ_ア銀行は、『インドネシア銀行産業アーキテクチャー』を作成した。
国家経済に大きい地歩を占める銀行界を健全に、強固に、そしてハイ効率なものにすることを目指した中央銀行の意図は、しかし遅々として進んでいない。
イ_ア銀行のターゲットのひとつは、自己資本金が1千億ルピア以下の一般銀行が2010年にはひとつもなくなること。銀行数もいまの132から半減させる必要があるとしている。銀行界の産業構造として描かれているのは、資本金が50兆ルピアを超える国際銀行、10兆ルピアを超える全国銀行、1千億ルピアを超えるフォーカス銀行という三層構造。
ところが銀行の自己資本は減少傾向にある、とイ_ア銀行銀行調査統制局長は明らかにする。2005年5月時点の1千億未満銀行は48、8百億未満は34もあるが、2004年には1千億未満銀行は40しかなかったのだ。そのターゲットに向かう努力が銀行合併や吸収だったが、合併は2004年12月にCIC銀行・ダンパック銀行・ピッコ銀行がバンクセンチュリーになった一回だけ。一般的に銀行オーナーたちは合併を敬遠する。かれらの目にはプラス面よりマイナス面のほうがたくさん映っている。組織トップとして自由に采配をふるっていたことが、やりにくくなる。複数の人間が協力と協調の中で権限をふるっていくという習慣がまだ確立されていないインドネシアでは、どうしてもマイナス面の方が大きく目に映るようだ。
グローバル金融競争時代に、インドネシア国内銀行界のコンソリデーションは避けて通れないことがらであり、それゆえにイ_ア銀行はバーゼルアコード?を2008年から実施することを決めた。そして銀行産業アーキテクチャーに向かう意思をブルハヌディン・アブドゥラ総裁が今年1月の銀行界年次会合で宣言した。総裁が明らかにしたコンソリデーションのための三つのオプションは、まずアンカーバンクによる吸収、二つ目は銀行間合併、三つ目はそのふたつのコンビネーションというもの。その周辺環境の整備も進められており、今年7月には一般銀行の最低核資本を2007年末までに8百億ルピアとすることが定められた。それを怠った銀行は、貸付先制限や第三者資金収集制限を受け、事業は同一州内に限られて州外の全ネットワークは閉鎖しなければならないといった罰則を受けることになる。現在既に1千億以上の自己資本を持つ銀行も事業内容経営内容が厳しくチェックされ、優良でない銀行にはイ_ア銀からさまざまな監督と指導が入ることになる。2010年末にはその8百億ルピアが1千億ルピアに引き上げられ、1千億ルピアを超える核資本を持つ銀行は優良銀行の格付けをイ_ア銀から得なければならず、もしそれに失敗すれば、一般銀行から庶民貸付銀行へと格落ちがなされる。
しかしイ_ア銀行が中央銀行として描いたアーキテクチャーに銀行界がすんなりと鼻先を向けているわけではない。中小銀行オーナーたちは、自己資本金の問題は事業利益の積み上げと外部からの資本金注入でクリヤーしようとしており、吸収合併によるコンソリデーションは毛嫌いされている。バンドンを本拠とする資本金3百億のある銀行は、株主が増資をすることで基本合意はできており、あとはそれまでに事業利益をどれだけ貯められるかだ、と語っている。一方、為替レートとインフレ抑制でふたたび上昇気流に乗った金利率が貸付減少を招いて銀行事業への逆風となることから、銀行界ではイ_ア銀が単に撫で斬りするだけでなく、銀行の経営健全化をどこまで下支えしてくれるのか、と期待のこもった視線を行政側に向けている。


「金融投資資金は定期預金へと集まる」(2005年10月12日)
イ_ア銀行債金利率上昇に伴って銀行の金利率がアップしており、それにつれて銀行界第三者資金総額も増えている。2004年12月には963兆ルピアだった第三者資金は2005年7月に1,353兆ルピアへと増加した。証券市場が急速に縮小したのと裏腹に、資金はどうやらローリスクローリターンの定期預金に戻ってきているようだ。興味深いのは定期預金の6割が一ヶ月ものということで、資金オーナーは短期流動性を強く求めていることがわかる。
一方の証券市場は、2005年2月末には110.8兆ルピアまで投資が膨らんだものの、急激な縮小に見舞われて9月16日には34.5兆にまで落ち込んでしまった。二次証券市場での価格低下が投資家の暴落不安を煽り、続々と償還の動きを誘ったことで証券市場は暗黒の中に転落して行った。証券市場の動きにまだ慣れていないインドネシア投資家の半ばパニック的な行動で相当数の投資家が火傷をしており、米ドル金利上昇とルピア交換レート暴落で生じた金利率アップのおかげで当面投資資金はリスクレスと見られている定期預金に集まるのではないかと業界筋では見ている。


「市中の資金流動性が悪化」(2005年10月13日)
為替レートのルピア安やインフレ抑止対策として中央銀行が行っているタイトマネーポリシーの影響で、市中から巨額の流動資金が中央銀行に吸い上げられている。
イ_ア銀行が行っている市中の流通通貨量コントロールは、イ_ア銀行がタイトマネー原則を敷いているために資金がイ_ア銀に溜められる傾向が強い。市中銀行に対する強制預託金は、各銀行における第三者資金額と預貸率(LDR)に応じて率が決められ、かつての最高5%が13%まで引き上げられた結果、イ_ア銀行に置かれている強制預託金はかつて41兆ルピアだったものが9月15日時点では90.4兆ルピアまで増加している。このような流動性の悪化は経済活動の動きを拘束する結果をもたらすため、可及的速やかにタイトマネーを緩和する必要があり、イ_ア銀行は通貨状況が安定し次第、それを行う方針でいる。
一方、イ_ア銀債に投資されている流動資金は9月15日時点で62.4兆ルピア、そして8月の総貸付残高は659.6兆、銀行第三者資金総額は1,050.3兆ルピアであるため、LDRは62.8%となっている。他にも8月までに銀行界は265.3兆ルピアの証券投資を行っているほか、42.7兆ルピアの債券を保有している。


「コンパス紙への投書から」(2005年10月15日)
拝啓、編集部殿。2005年8月26日午前9時半ごろ、わたしはBRI銀行クラパガディン支店で土地建物税の納税をしました。そのときは現金での納税でしたが、その現金の中にかなりぼろぼろになった5千ルピア札が混じっていました。ところが銀行の窓口女性は、その札がひどい状態なので受け取れない、と突き返すのです。もっと状態の良い紙幣を持ってこないと銀行側は入金しない、と言います。
土地建物税納税期限が8月29日なので、わたしはすぐに5千ルピア札を探しました。その銀行のオンラインは壊れているのですから。
わたしの知識では、銀行は紙幣の状態が良かろうが悪かろうが、贋札でない限り受け取ることになっているはずです。そうでなかったら、パサルの商人や公共運送機関からとてもひどい状態のつり銭をもらう下級勤労者は、いったいどうなることでしょう?かれらは銀行に金を持ち込んではいけないとでも言うのでしょうか?そしてBRI銀行に金を持ち込むために、状態の良い紙幣を持たなければならないのですか?BRI銀行に金を納めるとき、悪い状態の紙幣を持っていたら、受け付けてくれないかもしれません。皆さん、気をつけましょう。[ 東ブカシ在住、ヘンリー ]


「5年後を目指す銀行界のダークホース」(2005年10月18日)
2010年の『インドネシア銀行産業アーキテクチャー』実現の中で、中堅銀行が大きい役割を担うようになるのではないか?Indefはしばらく前に行った研究の中で、そのように結論付けた。ダークホースとしてインデフが指名した民間中堅銀行とは、Bank NISP. Bank Panin (Pan Indonesia),Bank Bukopin, Bank Buana, Bank Mega。パニンとメガは強力なリテール銀行となり、NISPは中小事業向け貸付事業の雄となり、ブアナは強固なエスニックバンクとなり、ブコピンはコペラシ事業の進展とともにその力強いバックアップ銀行となるだろう、というのがその予想図だ。
インデフのその予測は、ここ数年のそれらダークホース銀行が示す利益の伸びに立脚している。2005年6月、ブアナは1年間で50%もの純利の伸びを示し、パニンも22%成長を記録している。それら中堅銀行は、貸付金比率(LDR)も高いレベルにある。パニンは資本金シェアの29%をANZ銀行が持っており、最大株主はパニンライフで42.2%。NISPは今年3月でシェアの51%をシンガポールのOCBCが握った。ブアナはやはりシンガポール第二のUOB銀行子会社であるUOBIIにシェアの53%を持たせている。海外からの資本導入と技術援助は、経営基盤強化の重要な布石として期待されている。ともあれそれらダークホース銀行は既にアンカーバンクのクリテリアを満たしており、今後の拡大の大きな足がかりをつかんでいるのだ。
2010年にそれらのダークホース銀行はどうなっているだろうか?今資本金が5.4兆ルピアのパニンが毎年13%の成長を続ければ、2010年には10.6兆になると同行社長は語る。しかし、銀行業界の競争は熾烈さを増している。かつてはコーポレートバンキングに集中していた大型銀行も、リテール分野への拡大を積極的に推進している。この先5年後の状況は、まだまだ予断を許さないものがあるにちがいない。


「新紙幣が発行される」(2005年10月20日)
イ_ア銀行は2005年10月20日に、1万ルピアと5万ルピアの新デザイン紙幣を発行する。1万ルピアの新札は表のデザインに国民英雄スルタン・マフムッ・バダルディン二世の肖像画、5万ルピアは国民英雄イ・グスティ・グラライの肖像画が描かれたもので、用紙は綿繊維製紙、サイズは昨年発行された10万ルピア・2万ルピア紙幣と同じ65ミリ幅で統一されている。
新紙幣発行記念としてイ_ア銀行は、新札2枚組、4枚組、45枚組ノーカットシートを発売する。この件に関する問い合わせは月曜から金曜の午前9時から12時まで、下宛に。イ_ア銀行ホームページ www.bi.go.id でも新札発行関連情報は入手可。
BAGIAN PENGELOLAAN UANG KELUAR, BANK INDONESIA
Gedung - C, Lantai - 1 (Loket Kas)
Jl. MH.Thamrin No.2 Jakarta 10110
Telp.381-7233/7287
尚、これまで流通していた1998年発行1万ルピア紙幣と1999年発行5万ルピア紙幣は、依然として有効。


「二輪車ローン返済にかげり」(2005年10月27日)
自動車購入ローンが付けられて売れに売れていたオートバイのローン返済に赤信号が点滅しはじめている。10月1日の石油燃料大幅値上げの影響で高騰した諸物価が二輪車のメイン市場だったロワーミドル層の生活コストを圧迫しており、返済に行き詰まった購入者の多くは支払い義務放棄に傾いている。
リース販売会社は10月に入ってローン回収が遅々として進まなくなり、購入者に対するオートバイ差し押さえにあわただしい動きを示している。9月までは返済が遅れても、オートバイ差し押さえに出向くと、購入者は『待ってくれ』を言い張っていたのに、今では購入者の方からオートバイを差し出してくる、とある現場担当者は述べている。かれの会社の倉庫には、もう1千2百台以上がたまっている、とのこと。そんな人々の多くは、小規模自営商人、オートバイオジェッ運転手、下層勤労者たちで、かれらの収入は食費と家賃に優先的に割り当てられるため、ガソリン代やローン返済に金が回らなくなっているのだ。
ローン返済がそんな状況であれば、新規ローンもがた減りにならないはずがない。イ_ア銀行債金利が11%に達し、諸物価が高騰しているさなかに、二輪車の動きは停滞している。かつては頭金数十万ルピアでオートバイを持って帰れたが、今は頭金が100から250万ルピアのレベルにアップしており、オートバイディーラーは需要がロワーミドルからアッパーミドルへシフトしている、と述べている。
デポッにある自動車リース販売会社は、以前はひと月8百台レベルの成契業績だったのに、10月はやっと124台だ、と苦い顔を見せている。「今までは四輪で通勤していたサラリーマンが、道路渋滞も悪化の一途なので、二輪を使うように変わりつつある。四輪を使うのは一家でどこかへ出かけるときだけ。」と説明する同社の管理職は、今後二輪車を使っての通勤がもっと増加するのではないか、と予見している。


「ルバランの季節、新札の季節」(2005年10月28日)
ルバランには、断食という厳しい宗教の勤めを乗り越えて清い人間に浄化された悦びとともに、過去一年間の悪しき行いや過ちを互いに赦し合って古いことは水に流し、新しい衣服を着て思いを新たにし、次のラマダンまでの一年を幸福に暮らそう。そのために親族一同が寄り集まり、ファミリーの絆を新たにし、和気藹々たる雰囲気の中で豪華な食事を楽しみ、子供たちにはお年玉ならぬ『ルバラン玉』を分け与えて喜ばせてあげよう。・・・・・
インドネシアのイドゥルフィトリで飛び交うルバラン玉は、ルバラン精神からいけば、新札でなければならないことになっている。そのために、市場で新札の流通が進む。普段は銀行ですら、どろどろに汚れた紙幣の受け取りを拒むところがあるくらい新旧紙幣の交換がスローである中(「コンパス紙への投書から」(2005年10月15日)参照)で、ルバランは一年一度の全国的な市場流通紙幣大蔵ざらえの機会であるとも言える。ルバラン当日に向けて通貨発行量は数十兆ルピアのレベルで増加し、総量の中での新札比率もぐっと増加するというのが、インドネシアの通貨サイクルの特徴。
この時期、新札需要が高まるために、新札供給ビジネスが動き出すのもインドネシアならでは。いかんせん、猛烈に高まる需要のために、銀行で新札の両替を頼んでも希望がすべてかなうとは限らず、タイミングを失すれば「残念ながらもうありません。昨日きたら(あるいは午前中にきたら)よかったのに。」との言葉に送られてすごすごと帰途をたどるひとも少なくない。イ_ア銀行でも両替窓口が開かれるが、限られた時間内に長蛇の列に並んでほとんど半日を浪費できる人間は限られているにちがいない。こうしてバスターミナルや鉄道駅、あるいは庶民が集まる場所に新札両替屋が登場する。かれらもこの季節ビジネス労働者で、元締めから新札を受け取り、それを売って上がりを納める。名前は両替屋でも、紙幣を売っているという感覚の方が強い。なにしろ1千ルピアや5千ルピア紙幣の新札10万ルピア分を束にして、11万ルピアと交換しているのだから。加えて10月20日に新デザインの1万と5万ルピア紙幣が発行されてルバラン新札需要の供給戦線に加わってきたから、ことしの両替ビジネスは商品がバラエティに富んでいる。
首都圏ではルバラン玉が地方より高額であるのは、経済格差を如実に反映するものである。今週に入ってルバランまであと一週間程度となったこの時期、スマランとジョクジャでは新札交換需要が平常期の四倍に跳ね上がっている。イ_ア銀行スマラン支店では、平常期の一日7億ルピア程度の交換需要が、今週に入って一日30億ルピアに増加している。イドゥルフィトリ日のザカート(喜捨)、ルバランボーナスあるいはルバラン玉などの需要にあてられるもので、イ_ア銀行は交換量制限も、フィーを取ることもなく、市中からの需要にこたえている、とスマラン支店長は説明している。イ_ア銀行指定の小銭両替業者もこの時期は例年大忙しで、スマランでは平常期の一日当たりのシーリングである5億ルピアはいまや10億ルピアまでかさ上げされている。
ジョクジャでは今週に入って、交換需要が平常期の一日3億ルピアから33億ルピアに増えている、とイ_ア銀行ジョクジャ支店の談。イドゥルフィトリ前日のピークにはそれが200億まで膨らむだろうと予測されており、その日まで右肩上がりの毎日が続くと見てイ_ア銀ジョクジャ支店は供給体制を整えている。


「ルバラン長期休みに現金調達は?」(2005年11月2日)
11月2日から8日まで、銀行界は7日間の長期休みに突入するが、市中への現金供給をおろそかにすることはできない。その間ATMが唯一の現金供給窓口となるとあっては、マシーンへの補給とマシーンの機能保全を怠れば一大社会問題となりかねない。そのためATMを抱える各銀行は、7日間の長丁場を乗り切るための準備に余念がない。ましてや、一年間で市中流通通貨量がピークに達するこの時期なのだから。
民間最大手銀行であるBCAは擁するATM台数でも国内最大。同銀行が7日間の現金需要に応えるために用意したのは6兆ルピア。同行データによれば、ATMの一日平均取り扱い金額は5千億ルピアだそうで、だから7日間の需要は6兆ルピアでしのげるはず、という計算。マシーンへの現金補給は、Amorindo、TAG、Andalanなどの外注業者が請け負っており、かれらとの業務態勢は調整が終わっている。またマシーンの機能保全に関しても、Wincor、NCR、DeBoltなどマシーン納入業者とのより緊密な監視体制が整えられている。
ニアガ銀行も休み中のATMマシーン管理には怠りない。ニアガ銀行は各支店に置かれたATMに職員をはりつけて、利用者へのサービスにあたることにしている。現金供給は平常日の二倍を規準にしているが、ハリラヤ前日まではジャカルタのATMがたいへん賑わい、当日以降は地方部でのATM引き出し金額が急増するとのことで、現金供給対応は一筋縄ではいかない。同行では利用者へのサービス態勢強化を、インターネットバンキング、SMS、コールセンターなどで充実させる方針。
また例年、スーパーマーケットなどに集まった現金もその7日間は銀行へ還流されないため、現金の流通サイクルが袋小路に入ってアンバランスな状況が生まれることから、デビットカード利用者は極力現金デビットを受け付ける商店から引き出すように、と銀行界は利用者に呼びかけている。


「コンパス紙への投書から」(2005年11月5日)
拝啓、編集部殿。わたしはBCAマスターカードのクレジットカード保有者です。2005年9月のビリングステートメントに異状を発見しました。8月20日にベルマン・ウイリー・シリトガ名で863,818ルピアの決済がなされており、わたしに思い当たるフシはまったくありません。そのためわたしはすぐにハローBCAにコンタクトし、苦情窓口の電話番号をもらうとともに、カードセンターに連絡してもらいました。二日後わたしはまたハローBCAにコンタクトし、調査結果を耳にして驚きました。その決済はBCAジョクジャ支店でベルマン・ウイリー・シリトガによってなされたものだというのですが、わたしの名前はベルマン・シリトガで北スマトラ州プマタンシアンタルに居住しており、ジョクジャには行ったこともありません。
BCAともあろう大銀行が、客の名前が似ているからといってこんな間違いを犯すのでしょうか?顧客のコード番号やその他のIDコードがつけられているでしょうに。この世に名前が似ている人はたくさんいます。BCAのコンピュータは、名前が似ているからといって他人の決済を別の者の口座に記帳するのですか?おまけにもっとひどいことには、BCAカードセンターはわたしの申し立ては処理ができないので、その請求を一度支払ってくれと言うのです。BCAのクレジットカードを持っている皆さんは、カード使用に用心しましょう。自分がまったく行っていない、名前の似た人の行った支払いの請求があなたのところにやってくるかも知れませんので。[ 北スマトラ州在住、ベルマン・シリトガ ]


「外貨預金が大幅増」(2005年11月8日)
今年第三四半期に銀行界が集めた第三者資金は35.8兆ルピアにのぼった、とイ_ア銀行が報告した。ルピアレートの軟化に伴って、第三四半期の第三者資金は外貨預金が19%増加し、ルピア預金の増加は0.7%しかなかったことから、国民の資金は証券市場から金利の上昇した銀行界に、さらにルピア安で有利なオプションと見られた外貨に流れたものとイ_ア銀行は論評している。一方銀行ローンは37.9兆ルピアアップしたために、貸付金比率は65.7%から67.1%に上昇した。
オブザーバー界が懸念していた不良債権も7.9%から8.9%に上昇し、特に実業界からの回収悪化が顕著。銀行界の純資産利益は2.9%から2.8%に低下し、適正自己資本比率は19.5%から18.9%にダウンしているが、東南アジアではまだ高いレベルにある。しかしマクロ経済の先行き不安定から銀行界の業績悪化への不安が生じており、国内のルピア安が導く金利上昇とグローバルな金利上昇があいまって市場リスクが高まるだろうとイ_ア銀行は予見している。預貯金保証機関が去る9月22日に発足したのと同時に銀行間通貨市場保証金利が廃止されたが、銀行間資金流動性は安定している。


「コンパス紙への投書から」(2005年11月17日)
拝啓、編集部殿。わたしはNISP銀行ガラクシ支店の口座保有者です。2005年10月11日、わたしは自分の預金口座からなにがしかの金額を引き出そうとして同支店を訪れました。ところがカウンターの係員はふたりともオンラインコンピュータシステムが動かないので引出しはできない、と言うのです。ところがその後に、「入金はできますよ。」と言いました。もしコンピュータが止まっているなら、出金も入金もすべての決済ができないという論理にならないのでしょうか?その変な話を聞いて、わたしは馬鹿にされているように感じました。お金の引き出しだけがそのように難かしくなっているのは、銀行が、お金が入るのは歓迎だけど、お金が減るのはお断りだ、という姿勢を示しているように思えます。
がっかりしたのは、カウンター係員がわたしの必要性を解決するための手助けを何もしてくれなかったということです。たとえばコンピュータシステムが再開されて出金ができるようになった、と電話で知らせてくれるとか、あるいはほかのどのようなことでもお客のためになることが何かできるのではありませんか?決して小さくない民間銀行のひとつであるNISP銀行経営者は、顧客に良いサービスを与えることができるよう、そのようなことに注意して従業員を指導してください。顧客に失望を与えてはいけません。[ ブカシ在住、レニー・チャヒヤディ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年11月19日)
拝啓、編集部殿。わたしはアシスタントに金を横領されました。しかしその男は逮捕され、西ジャカルタ地方検察所長が発行した命令書で、タンジュンカランにあるマンディリ銀行カルティニ支店の本人名義口座の通帳が、金を奪われた被害者であるわたしのものになりました。ところがその口座に入っている1千万ルピア弱のお金を引き出すことがどうしてもできません。
わたしの息子が、西ジャカルタ地方検察所からの証拠品返却調書を持って、ガトッスブロト通りのマンディリ銀行本社に出向きました。ところが銀行側は、現金引き出しは口座開設を受け付けたタンジュンカランの支店が法的にそれを行う権利があるため、ここではそれができない、と言うのです。息子がマンディリ銀行法務部門に勤めている知り合いに相談をかけ、その調書に口座番号と名義人の名前をはっきり表示してもらうように、というアドバイスをもらい、地方検察所にお願いしてそうしてもらいましたが、それでもお金の引き出しはできません。法務部門の息子の知り合いは、マンディリ銀行タンジュンカランのカルティニ支店に対して口座残高全額支払を命令する文書を出してもらうよう奨めましたが、地方検察所はそれをしてくれないので、わたしは袋小路にはいってしまいました。
最後の手段に、わたしのいとこが刑務所に服役中の元アシスタントに面会に行き、銀行の出金スリップにサインしてもらいました。それをタンジュンカランに送りましたが、サインが一致していないという理由で出金は拒否されました。もう何ヶ月にもなるというのに、わたしはいまだにマンディリ銀行タンジュンカランのカルティニ支店にあるお金を受け取ることができません。それは退役軍人の妻であるわたしにとって、とても大切なお金です。どうすればわたしはそのお金を受け取ることができるのでしょうか。犯罪者のその男は間もなく刑期を終えて出所してきます。そしてかれはATMカードを持っているので、その金を全部引き出してしまうでしょう。[ 西ジャカルタ市在住、ヌルハヤティ ]


「コンパス紙への投書から」(2005年11月22日)
拝啓、編集部殿。会社の給与支払いの関係で、わたしは2005年6月に、BRI銀行に口座を開かなければなりませんでした。さすがにインドネシアで最も古い銀行のひとつであるBRI銀行は、年数相応にサービスがよく、わたしは満足していました。
2005年8月、わたしは自分の通帳と友人数人のものを記帳するため、タングランのBSDプラザ内BRI銀行に持参しました。ところがカウンターの係員は、通帳所有者の委任状がなければだめだと言うのです。記帳するだけのために委任状が本当に必要なのでしょうか?わたしはすぐにBRIコールセンターにコンプレインしました。するとカスタマーサービス担当者は「来月もう一度行ってみてください。今度はちゃんとサービスするでしょうから。」と請け負うのです。
10月12日、わたしは同じ用向きでそこを再訪しました。するとカウンター係員は傲慢にもわたしと友人たちの通帳を押し戻し、委任状がなければ記帳できないと言い張ります。翌日わたしは、ビンタロのBRIに赴き、問題なく記帳することができました。10月18日には、はるかに小規模なスルポンのクブンナナス支店でためし、これも問題なく記帳できました。問題が起こるのはBSDプラザのBRIだけであり、BRI第二ビル、ムリアタワー、ビンタロ、グヌンサハリ、スルポンではぜんぜん問題がありません。BSDプラザのBRI銀行カウンター係員はいったいどうしたのでしょうか?BRI銀行の責任者から、どうしてサービスが一様でないのか、その説明を伺いたいと存じます。[ 北ジャカルタ市在住、プジアント ]


「コンパス紙への投書から」(2005年11月26日)
拝啓、編集部殿。今年8月29日、わたしのいとこはBCA銀行ポンドッウグ支店からわたしの兄に150万ルピアの送金を行いました。翌30日、わたしはATMで残高をチェックし、金額150万ルピアのファーストキャッシュで引き出そうとしましたが、ATMマシーンに「残高不足のため、この取引はできません」というメッセージが出ました。わたしの後ろに大勢ひとが並んでいるので、わたしはすぐにATMブースを後にしました。翌8月31日、わたしの兄は自分でチェックするため通帳に記帳したところ、なんと8月30日の出金が行われたことになっているではありませんか。
兄がBCAチトルッ支店のカスタマーサービスに連絡すると、担当者は苦情レターを提出するように言い、回答は三週間後になるとアドバイスしてくれました。その三週間の間にBCAの担当者は兄に電話し、ATMカメラにおかしいシーンが映っていることを明かしてくれました。わたしの次にブースに入った人が、ATMマシーンに出金操作をしないまま、右左の様子をきょろきょろ見回し、そのままブースを出て行ったというのです。BCAの担当者は、その人がお金を持って行った可能性が高いが、出金決済をしなかったので、それがだれかを調べることはできない、と言いました。
9月20日にBCAから届いた手紙には、コンピュータを通した自動的な出金決済が行われ、その内容は通帳に記載された通りであるため、苦情レターは受け付けられない、と記されていました。わたしたちにとってその150万ルピアはたいへん重要な意味を持つ金であり、ATMのエラーでわたしたち素人がその金を失ってしまうということに言い知れない不満を感じます。
ATMのスクリーンに出た「残高不足のため、この取引はできません」というメッセージは、出金がなされたということを意味しているのでしょうか?それともBCA銀行の職員のひとりが言った「災難だよ。ATMの前でぼけっとしてはいけない。」という言葉のように、自分の金を手にする権利がわたしたちにはないということなのでしょうか?
わたしの次のひとの振る舞いに奇妙なフシがある、とカメラ映像を見たBCA職員が言っているのです。もし本当に出金されているなら、そのひとが持って行ったことになります。BCA銀行はどう責任を取ってくれるのでしょう?[ ボゴール在住、ヘンドラ・フィルトナディ ]


「造幣公社は来年増産」(2005年12月2日)
来年のイ_ア銀行からの大量注文を捌くために、造幣公社が紙幣製造工程の増強を図っている。イ_ア銀行からの来年の注文はルピア紙幣が今年より2億枚増加しており、これは造幣公社の生産能力を上回る量。いま公社は2シフト体制での生産に入っているが、現有設備のままでは来年3シフト生産を行わなければならず、そのため公社側は紙幣印刷機を購入して生産ラインを更に増やす対応を進めている。今は6ラインが稼動しており、最終的には8ラインまでもっていく計画。来年の紙幣生産は大幅増だが、貨幣生産は一定レベルからあまり上下しておらず、来年も11億個の生産予定になっている。


「コンパス紙への投書から」(2005年12月13日)
拝啓、編集部殿。2005年10月3日、わたしはプルマタ銀行のクレジットカードを紛失しました。その日すぐ、21時30分ごろ、わたしは同銀行カスタマーサービスに依頼してそのカードにブロックをかけました。そのとき、カスタマーサービス担当者は10月1日から3日までの間に、そのカードによる2,987,920ルピアのクレジットがバンドンで発生していることを教えてくれました。でもそれは、わたしが行ったものではありません。カスタマーサービス担当者はわたしに、銀行側が調査するようKTPのフォトコピーを添えて不服状を出したらどうか、と勧めました。調査結果は90稼働日以内に出るとのことでした。
2005年11月4日にわたしが受け取ったビリングステートメントでは、とても細かい明細の総額3,249,506ルピアがわたしに請求されていました。わたしがプルマタカードコールにその件を電話で問い合わせると、わたしの件の調査が終わっており、結果が出ていると言うのです。しかしその結論は、調査費用を含めてすべての請求金額をわたしが支払わなければならない、というものでした。わたしが調査でわかったことは何かを尋ねると、その担当者は、それらの取引スリップのサインはわたしのサインではなかったことだ、と返事しました。 しかし、そのようなことはすべてのクレジットカードに普通に起こっていることなので、わたしがその請求に応じなければならないのだそうです。正直に言って、明らかにわたしが行ってもいない請求を負担しなければならないというプルマタ銀行のクレジットカード規定にわたしはたいへん不満です。サインが違っているということは、法的にサイン偽造となるのではありませんか?プルマタ銀行クレジットカード部門責任者に、この問題についての説明と処理をお願いしたいと思います。[ タングラン在住、リカ・スリタンティ ]


「クレジットカードに関する中銀規則」(2005年12月30日)
イ_ア銀行がカード利用支払いツール運営に関する中央銀行規則第7/52/PBI/2005号を12月28日付けで制定した。この規則の狙いは、クレジットカード利用者勧誘に対する条件を厳しくすること、カード利用者への消費者保護を強化すること、プロダクト情報の透明性を高め、利用者の権利と義務を明らかにすること、関連テクノロジーの保安向上、イ_ア銀行の許可が必要なプリペイドカードの種類を明確にすること、利用者データの守秘義務違反の明確化、などがそのポイントになっている。これまでクレジットカード発行に際して業界は、利用者の妥当性に関する分析をほとんどしないまま発行枚数競争のしのぎを削っていたのが実態であり、それが不良債権増を招き、デットコレクターの舞台をしつらえ、利用者の苦情を招くという流れが作られていた。今後はカード保有者の収入にふさわしいカード発行という方向性が示されており、わずかな収入しかない消費者が何枚もクレジットカードを持っているという今の不健全な状況を改善するため、クレジットビューローを編成して利用者の管理を行い、業界が共通データを持てる方向に進めていく方針。
またこの規則の施行で、クレジットカード返済の最低分割返済額が従来の5%から10%に引き上げられた。本来、抵当のない与信行為という性格から、クレジットカード発行とクレジット回収はバランスが取れた形で連動しているのが望ましいが、そうでなかったこれまでのあり方が今回の規則施行でどこまで改善されるか、長期的視点で見守っていく必要がある。


「コンパス紙への投書から」(2005年12月31日)
拝啓、編集部殿。わたしは1991年以来のシティバンクゴールドカードの保持者です。2004年7月にわたしはフランスのパリスルック免税店で、現金で買い物をしました。支払いを終えた後、店側は旅行者のわたしに、タックスリターン制度について説明し、税金の払い戻しを受ける権利があるので、それを振り込むためにクレジットカードの番号を教えてほしいと要求されました。
帰国した後、2004年8月にわたしは、シティバンクのわたしの口座から「プレミアタックスフリー2590168パリ」という記載とともに388,934ルピアが引き落とされているのを発見し、銀行側にクレームしました。銀行側はそれをフォローし、2004年9月に同じ金額がわたしの口座に入金されました。
2004年11月、今度はプレミアタックスフリーfr(1)パリIEという記載とともにわたしの口座に373,860ルピアが入金されましたので、わたしはそれがフランスからのタックスリターンだと考えました。ところが2004年12月にシティバンクは、その金額をわたしの口座から引いたのです。その件についてわたしは何度も、電話するたびに別の人間が応対するシティバンクのカスタマーケアオフィサーにコンプレインしましたが、現在まで解決されていません。
2005年11月15日にかけた最新の電話では、同銀行担当者によるとこの件は今同銀行調査部が調べているとのこと。シティバンクは一度も文書での連絡をしてきたことがなく、わたしはその話を信じるしかありません。2004年12月にシティバンクはいったい何を根拠に373,860ルピアをわたしの口座から引いたのですか?あの買い物は現金で行ったものであり、タックスリターンによる返金は購買者であるわたしの権利です。[ 東ジャカルタ市在住、ハルトノ・グナディ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年1月6日)
拝啓、編集部殿。BRI銀行のでたらめの預金管理システムは社会信用を大きく失墜させるものです。わたしはBRI銀行のBritAma口座所有者で、またATMカードも持っています。2005年9月5日、BRIマナド支店で通帳に記帳したさい、わたしは思いがけない結果に驚きました。8月25日に100万ルピアの引き出しが四回もなされており、9月4日にも100万ルピアの引き出しが一回と125万ルピアの引き出しが二回、総額350万ルピアの払い出しが記帳されていたのです。
2001年に開設したこの口座はわたしのBRI定期預金の金利を振り込むためのものであり、いまだかつて一度も引き出しを行ったことがありません。ということは、ATMカードも使われたことがないということです。この件をBRI銀行マナド支店に届けると、銀行側はわたしの方の責任であるという態度を示しました。大いに不満を抱いたわたしは、地元営業所にも届けましたが誠意ある姿勢が見られず、いまだにまともな対応をしてくれていないようです。もし必要なら、わたしは警察に訴えることも辞しません。わたしの口座が眠っていると見た銀行内悪徳分子が750万ルピアの虚偽出金データをでっちあげて金を横領したものか、それともBRI銀行ATMシステムが誤動作をしているのか、いったいどうなっているのでしょうか?この顧客の預金横領犯罪に対して、BRI銀行経営者からの満足いく対応を期待します。[ マナド在住、マリー・フランス ]


「コンパス紙への投書から」(2006年1月9日)
拝啓、編集部殿。わたしは2005年7月27日にインドビジョンの利用を始めました。8月分を払おうとすると、インドビジョン職員は、9月に払えばよい、と言うのです。それで8月28日にわたしは9月分を支払い、インドビジョンに受取を確認し、受領済みの返事をもらいました。ところが10月3日、インドビジョンはまったくつながらなくなりました。問い合わをかけると、支払いがまだなされていないから、という返事です。ところが実際にはひと月前に支払っているので、支払い証憑をファックスしてくれと言われ、もうインクの薄くなったATMの取引明細と通帳をファックスしました。一週間カットされていたインドビジョンがまた見えるようになりました。ところがまた11月に同じことが起こったのです。わたしは11月1日に支払いしましたが、インドビジョンはまた見えなくなりました。理由は同じで、10月の支払い証憑がないから、というのです。11月15日から月末まで、わたしはインドビジョンを見ることができず、とても損した気分になりました。
インドビジョンのカスタマーサービスにデコーダーを持って行ってくれ、と言うと、お金は全額戻らないと担当者は言います。ところがこれはわたしが悪いわけではありません。ちゃんと料金を払っているのに、インドビジョンを見ることができず、わたしは消費者として損害を受けているわけです。わたしは料金を払い、苦情の電話を入れましたが、担当者は問題解決努力をしようという姿勢が少しも見えません。[ 中央ジャカルタ市在住、リスマ・シナガ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年1月12日)
拝啓、編集部殿。2005年9月14日、わたしはバンテン州ランカスビトゥンにいました。ジャカルタ州外地区担当セールスマンであるわたしは、保安と効率のためにBCA銀行のサービスを利用せよという本社の指示に従いました。売上はその町にあるBCA銀行に入金するのです。その日わたしは190万ルピアの小銭を含む5,370,400ルピアを銀行に持ち込みました。小銭というのは1千ルピア紙幣と5百ルピアコインです。小銭は全部数えやすいように自分でまとめました。コインは2万5千ルピアをひと袋にしました。管理チャージなしと書かれているスリップに小銭入金費用として1%がチャージされているのを見て、わたしは驚きました。これはBCAの内部規定なのでしょうか?もしそうなら、どうしてこれまで店内のポスターやチラシで一度も公表されていないのでしょう?それともパサルの近くにあるランカスビトゥン支店だけの規定なのでしょうか?中央銀行は認めているのでしょうか、そしてBCA銀行本社は?責任者からの説明を望みます。[ ジャカルタ在住、ウェンノ・サントソ ] 「コンパス紙への投書から」(2006年1月18日)
拝啓、編集部殿。2005年8月中旬、わたしはシティバンクのワンビルシステム勧誘を受け、9月から電気代・電話代の自動支払いをそれで行うようにしました。9月末にシティフォーンオフィサーに電話して電気・電話の支払いがなされたかどうか尋ねると、まだだという返事で、その担当者は先にマニュアルで払っておきなさいとわたしに勧めました。10月7日、わたしは9月分の電気・電話代支払いをマニュアルで行いました。シティバンクのビリングステートメントをまだ受け取っていなかったので、10月10日にわたしはふたたびシティバンクに電話しました。
担当者が言う9月分請求金額がわたしの計算より多いので、その明細を尋ねたところ、なんと電気・電話代がそこに含まれているではありませんか。それでは二重払いです。わたしがその担当者に、9月末にこう勧められたから、そのようにしたのに、と苦情を言うと、その担当者は電気・電話代請求書のオリジナルを送るから、と約束してくれましたが、現在いまだにそれはわたしの住所に届いていません。
そのあとわたしの電話はワンビル閉鎖担当者に回され、マニュアルで支払ったときの証憑をファックスするので二重払い分はわたしの口座に戻すこと、電気・電話のワンビル支払いをやめることの二つについてその担当者に依頼しました。11月に入って、10月分請求額をチェックしたところ、確かに二重払い分はわたしの口座に戻されていました。それで、電気・電話のワンビル支払いはもうないと考え、わたしは11月10日にマニュアル支払いを行いました。ところが、11月分シティバンク・ビリングステートメントを見てわたしはふたたび驚愕に襲われました。電気・電話のワンビル支払いがまたそこで行われていたのです。[ タングラン在住、ダフィッ・サムスリ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月1日)
拝啓、編集部殿。2005年11月21日、わたしは南ジャカルタ市カリバタモールのプルマタ銀行で、インド宛に5,744.60ドルのTT送金を行いました。12月6日、先方から商品発送の準備が整っているが、まだ入金がない旨連絡がありましたので、わたしはすぐにカリバタモールのプルマタ銀行に行きました。プルマタ銀行は、調査費として10万ルピアを要求しました。調査などしなくても、わたしの送金は先方の口座に入って当然ではありませんか?ところがそんな期待は間違っていました。結局12月15日、わたしは調査を依頼しました。ところが12月26日になってプルマタ銀行は、やっとコルレス銀行から受取人の銀行への転送証憑を示すことができました。わたしの金はその間どこにあったのでしょうか?わたしはその金をジャカルタのわたし口座に戻すよう依頼しました。今回のミスでわたしは取引先からの信用を失墜させ、精神的に大きなストレスを蒙り、おまけに借入れ先からの金利が膨らんでしまったのですから。わたしはプルマタ銀行に説明を要求します。[ 東ジャカルタ市在住、スリ・ラクシタ ]


「デットコレクター再登場」(2006年2月6日)
2005年11月28日、ふたりの男が北ジャカルタ市プジャガランにあるデウィの自宅へやってきた。そして、挨拶もなく家の表門を開こうとしたが、中から南京錠がかかっていて開けることができない。男たちは表門を揺さぶりはじめた。「おい、このドアホウのクソッタレ。おれたちゃ、プルマタ銀行から遣わされて来た者だ。みっともねえ思いをしたくなきゃあ、さっさとここを開けろ!」しょっぱなからとても失礼な態度で汚い言葉を怒鳴り散らし、家の中へ押し入ろうとする。デウィの弟が表へ出て鉄製門扉の隙間から応対した。
「誰に何の用事ですか?」
「デウィ・マルガレタの借金を取りに来た。金を借りたら、返すのが当たり前じゃねえか。金を借りて踏み倒すやつは泥棒だ。他人の金でこんな結構なお屋敷に住んで、恥ずかしくねえのか!デウィ、さっさと金を返せ!」男たちはわざと大声を出して、辺りに聞こえよがしに言う。
「あなたがたは業務命令書か家宅捜索状でも持っているんですか?そうやって他人の家に押し入ろうとして。」
「業務命令書はあるけど、おめえに見せる気はねえんだよ。おめえじゃあ、話にならねえ。デウィ・マルガレタ、プルマタ銀行の借金をさっさと返しな。早くおれたちを中へ入れろ。」かれらは一層いきり立って、プルマタ銀行から遣わされた者だと叫びながら、門の中へ入れるよう無理強いする。ガンガンと門扉を叩きながら、そこを開けないと押し破るぞと怒号して家の中にいる姉と弟を威嚇する。罵詈雑言は止む気配もない。
そのとき、家の中には姉弟しかおらず、かれらの暴力に対抗できる男手が足りなかったので、かれらを決して家の敷地内に入れまい、とデウィは決心していた。弟では御しきれない、と判断したデウィは、みずから表門まで出て行った。
「わたしがデウィ・マルガレタです。用件は何ですか?」するとかれらは声を張り上げて「借金を払えよ。」と叫ぶ。
「クレジットカードの請求は11月1日に済ましています。毎月12日の支払期限よりずっと先に済ませてますよ。わたしは借金なんかありません。」
「口先でごまかそうたって駄目だ。さあ、中へ入れろ。ここで騒ぎゃあ、あんたが恥ずかしい思いをするんだぜ。さあ、開けろよ。」
男たちは頭からデウィの説明を信用せず、振る舞いは一層荒っぽくなり、門扉をはずそうと持ち上げたり揺すったり。
「プルマタ銀行にチェックしてくださいよ。調べりゃわかることだわ。」デウィは言うが、男たちは罵詈雑言を吐き続けながら、破壊行為に熱中する。静かな住宅街の中に起こったこの突然の騒動に、隣近所の人たちも表に出てきた。最初、何がどうしたのかと見物していたが、男たちの行動が目に余るので、「ここで犯罪行為はしちゃいけないよ。」と隣人がたしなめると、かれらは「関係ねえ者は引っ込んでろ!」と反対にすごむありさま。
情況が一層過熱してきたため、デウィはプルマタ銀行カスタマーサービスに電話して、何が起こっているかを詳しく話して聞かせた。ところが電話を受けた銀行職員の返事は、「プルマタ銀行はお宅に誰も人を遣わしていません。」というだけ。「そんな馬鹿な。現実にここにふたりの人がプルマタ銀行から命じられて来た、と言ってるじゃありませんか。じゃあ、あなたがかれらと話してよ。」デウィが食い下がると、その担当者は電話を他に回した。電話に出てきたカスタマーサービスの責任者と名乗る人にもう一度情況を説明すると相手は「お宅に来た二人はどの会社の所属で、ボスは誰かを聞いてください。」と言う。サルティと名乗るプルマタ銀行のカスタマーサービス責任者の言葉を取り次ぐと、男のひとりが逡巡を示した。「おれたちゃあPTワイラの者で、バパ・ドルフィンに命じられた。」と言う。そして更に付け加えた。「イブ・サルティに、おれに電話するよう言ってくれ。おれはクスニだ。電話番号は08xxxxxxx。」
デウィがそれをサルティに伝えると、電話は切れた。一分もしないうちにクスニの携帯電話が鳴った。クスニはサルティと話しているにちがいない。そのうち警察のパトカーがやってきた。RT(隣組長)が隣組内の騒動を解決するために警察を呼んだのだ。情況不利、と見たクスニともうひとりは、「このドアホウのクソッタレ。おれたちゃ、また戻ってくるからな。今度は、借金を耳をそろえて返さなきゃあ、ただじゃ済まねえから、覚悟しとけよ!」とすごみながらその場をあとにした。こうして、巷に何百何千とあるデットコレクター物語にまたひとつ、エピソードが加えられた。


「コンパス紙への投書から」(2006年2月6日)
拝啓、編集部殿。わたしはBCAに口座を持っており、12月30日18時ごろ、北ジャカルタ市クラパガディンモール3でBCAのキャッシュデポジットマシーンに現金を入れました。一回目はうまくいきましたが、二回目の250万ルピアは機械がハングを起こしてしまいました。そのあとATMで残高チェックをしたところ、金額が増えているので、入金は成功したと思いました。ところが翌日になって、残高がまた元に戻ってしまっているのに、わたしは奇異の感に打たれました。二回目に入金した金額は消えてしまっており、通帳に記帳しても何も入っていません。
わたしはこの件についてハローBCAに電話し、またBCAのクラパガディンメイン支店にも届け出ましたが、その調査に14稼働日必要だというのです。最先端のキャッシュデポジット機械には入金データが記録されていないのでしょうか?どうしてそんなに長い日数が必要なのでしょうか?[ クラパガディン在住、ディアン・ノヴィタ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月10日)
拝啓、編集部殿。およそ4ヶ月前、リッポ銀行カードセンターからわたし宛に、カード利用者年会費の請求書が送られてきました。レギュラーマスターカード番号5424 6615 1238 5002 の請求になっていますが、わたしはいまだかつてクレジットカードを持ったことも使ったこともありません。これに関して2005年8月にリッポ銀行カードセンターカスタマーサービスに電話で苦情を申し立てました。9月にも、10月にも、わたしは苦情を届けていますが、請求書はいまだに送り続けられています。11月には、全額をすぐ払い込み、カードを返却するように命令が記されていました。
リッポ銀行ともあろう大銀行がこのような架空の請求を行うことがわたしには信じられません。リッポカードセンターの内部管理システムはいったいどのように行われているのですか?カードすら持っていない人間に請求してくるなんて。それともこの経済危機のさなか、リッポ銀行はそんなやり方で金を稼ごうとしているのですか?リッポ銀行経営者にこの問題を調査するようお願いします。そのようなやり方が行われている事実は、内部コントロールの弱さと管理システムが狂っていることを示すものですから。[ ジャカルタ在住、エリザベッ・エルワティ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月13日)
拝啓、編集部殿。BRI銀行ATMシステムのでたらめさのおかげで、BNI46銀行パランカラヤ支店のタプルス口座所有者のわたしは損をしてしまいました。2005年12月2日午前8時35分、わたしはBRI銀行カンタランタウ店のATMで出金しようとしました。わたしの口座残高は72万8千ルピアありましたので、30万ルピアを引き出す操作をしたところ、ATMスクリーンに突然「通信障害のため、取引できません」という文章が出ました。それでわたしはもう一度操作をやり直し、今度は順調に30万ルピアの現金を手にすることができました。ところが取引結果をプリントアウトしたところ、残高は12万8千ルピアとなっているではありませんか。わたしはその場で銀行窓口にクレームし、数日後に問題の処理が終わるからと言われて帰りました。
12月7日、わたしがBRI銀行カンタランタウ店に電話すると、お金はわたしの口座に戻されたと返事するので、残高をチェックしましたが入っていません。12月14日、再度カンタランタウ店に電話すると、わたしの金はATMの決算が終わらなければ返却できないと言うのです。BRI銀行カンタランタウ店のシステムは複雑怪奇で、顧客が受け取る権利のある金を渡すのにとても長い時間客を待たせるのです。BRI銀行ATMから現金を引き出そうとする人は、わたしのような目にあわないよう、お気をつけなさい。[ タピン在住、カスタラニ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月14日)
拝啓、編集部殿。2005年11月26日、わたしが南ジャカルタ市チランダッタウンスクエアのATMで出金しようとしたところ、現金は出ず、出金データだけが残されたので、わたしは12月2日、BCAにクレームを出しました。12月29日になって、12月14日付の返事がBCAから届きました。それは、コンピュータデータとその他のサポーティングデータの分析から、わたしの出金は実行されたものである、ということを表明していました。つまりわたしが引き出そうとした250万ルピアの金は出たのだ、と言っているのです。
BCAの返事はどう考えてもおかしいので、わたしは妻にこの問題をハローBCAに尋ねるように頼みました。妻はある銀行で何年間もATMを担当しているのです。ATMセンターとコンタクトするか、エレクトロニックジャーナルのコピーを見せるか、というようなもっと詳細な証憑の提示を妻は要求しました。するとハローBCA担当者は、エレクトロニックジャーナルは口座所有者しかリクエストできないと言うのです。それでわたしが電話すると今度は別の担当者につながり、中央銀行規定によってそれは極秘になっているので、見せられないという返事です。別の担当者と妻との会話について話すと、その話は間違っており、口座所有者もそれを見ることはできない、と言います。担当者たちの間ですら言うことが違っており、そして担当者たちはみんなまるで録音機械のように、自分が言っていることを繰り返すばかりです。ハローBCAのそのような担当者に問題解決を頼んでも、何の役にも立ちません。ATM問題では、口座所有者は弱い立場にいるのです。BCA銀行はもっと正確な情報を出さなければならないのではありませんか?
中銀規則第7/7/PBI/2005号第13条(3)cには、苦情処理には十分な根拠と説明が添えられること、と記されています。銀行管理職が表明する手紙一枚ではなく、正確な証拠がそこに添えられることは当たり前すぎることではないでしょうか?[ デポッ在住、ルディ・ヌルチャハヤ ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月16日)
拝啓、編集部殿。石油燃料値上がりや高率のインフレのおかげでルピアの価値はますます低下しており、その結果小額通貨の使用が減少しています。ATMを見れば、一目瞭然。以前はたいてい2万ルピア紙幣が入っていたのに、物価が上がってしまったために今では10万ルピア紙幣が入っているのが普通になっています。小額通貨があまり使われなくなっているのは事実です。高額紙幣の需要は高まる一方で、小額通貨はますます大衆に嫌われるようになっており、100,200,500ルピア硬貨はキャンディにその場を譲っているのが実態です。
世の中に貨幣の流通回転を行う機能を担っている銀行でさえ、小額貨幣を嫌っています。多くの銀行が密かに、小額通貨の入金に対して、自分で勝手に決めた費用を徴収するチャンスをそこに設けているのです。こうして企業は小額通貨を銀行に持ち込むことに消極的になってしまい、今や小額通貨は市場で過剰状態となり、イン・アウトのバランスが取れていません。銀行が小額通貨の受け入れにチャージするのは正当な行為なのでしょうか?
イ_ア銀行は早急にこの状況を改善するための手を打たなければなりません。大衆がいつまでも不健全な情況の中に放置されないようにするために。イ_ア銀行は、有料自動車道路通行料金値上げが既になされた現状を考えて、必要以上の小額通貨発行を減らすようにし、また市場に偏在している小額通貨の回収を、政府系民間系の銀行を使って進めていけばどうでしょう。小額通貨の受け入れにチャージするような銀行には制裁を与えて、市場からの小額通貨回収がスムースに行えるようにする必要があると思います。[ 南ジャカルタ在住、ウェンノ・スタント ]


「コンパス紙への投書から」(2006年2月28日)
拝啓、編集部殿。わたしはシティバンククレジットカードの利用者です。2005年11月はじめ、シティバンクカスタマーサービス担当者からわたしに電話があり、今持っているカードの期限がもうすぐ切れるという連絡をしてきたあと、新しいカードが送られてきました。前のカードの番号は4541xxxx27161649、新しいのは4541xxxx61621789でした。
12月半ばごろ、プラザスナヤンで友人と昼食した後、わたしがその新しいカードで支払いしようとすると、レストランのキャッシャーにあるEDCマシンにリジェクトされたのです。わたしはそのとき十分な現金を持っていなかったので、わたしがおごることになっていたその支払いを友人が仕方なく行いました。わたしはどれほど恥ずかしい思いをしたことか。わたしはそれまでクレジットの支払いをシティバンクのATMで行っていました。実際には、シティバンクのATMカードを持っている弟が支払いを行ってくれていたので、わたし自身は最後の支払いがどうなっていたのか知らないのです。
忙しさに紛れてわたしはクレジットカードの残高がどうなっているのかシティフォーンに尋ねそこなっており、支払い期限が来たので今回は自分で支払いしようと考えて、12月27日にマンディリ銀行ATMからその新しいカード番号宛に50万ルピアを振り込みました。ところがそれから数日後、シティバンクのコレクション担当者から電話が入り、支払いを督促されたのです。わたしは支払いはもう済ませたと返事し、マンディリ銀行ATMの振込みスリップをその担当者にファックスしました。そのあとわたしはシティバンクのシティフォーンオフィサーに状況を電話で問い合わせたところ、クレジットカード番号4541xxxx61621789は登録されていない、という返事です。カードにその番号をプリントしてわたしに送ってきたのはシティバンク自身だし、それをシティバンクの担当者が「その番号は登録されていない」と言うのですから、こちらには訳がわかりません。
シティバンクカードセンターは間違った番号をカードにプリントしてわたしに送ってきたのでしょうが、そのような良い加減な仕事をされては、こちらはいい迷惑です。友人の前では恥をかかされ、マンディリ銀行から50万ルピアを振り込んだのに、シティバンク側では未払いの処理になっているのですから。その50万ルピアは早急にマンディリ銀行のわたしの口座に払い戻しされるべきものです。電話で何度もシティフォーンオフィサーにその確認をし、シティフォーン担当者もすぐにそうすると返事してくれますが、いつまでたっても実現されません。このトラブルによる支払い遅れでシティバンクがペナルティを科しても、わたしにそれを払う気はまったくありません。[ 南ジャカルタ在住、ウィスヌ・バラタ ]


「BCAは外貨取り扱いもビッグ」(2006年3月8日)
「銀行顧客が外貨の取り扱いをする場合、10人中6〜7人はBCA銀行に来る。」そう語るのはヤヒヤ・スティアアッマジャBCA銀行取締役代理。BCA銀行はアジアマネー誌で、ベスト国内外貨プロバイダー、ベスト単一電子プラットフォーム、ベスト国内外貨交換サービスプロバイダーの栄冠を受けたばかり。
2005年のBCA外貨取り扱い高は顧客分が130億ドル、銀行間取り扱い分が96億ドルとなっており、外貨取り扱い収入は1980億ルピアに達した。もちろん国内外貨総取り扱い高のトップがBCA銀行というわけではなく、マンディリ銀行の方が大きいのだが、それは国有事業体がマンディリ銀行を通して外貨売買を行わなければならないため。インドネシア銀行界のシェアナンバーワンとナンバーツーであるマンディリとBCAは、外貨取り扱い高でもしのぎをけずっている。


「コンパス紙への投書から」(2006年3月18日)
拝啓、編集部殿。BNI銀行の「生活は常にもっと容易にできる」というモットーと、ジャンビ州クリンチ県スンガイプヌ支店が示す便宜と恩典に惹かれて、わたしはクレジットカードを持つことにしました。すべての条件をクリヤーし、タプルス口座を開き、クレジットカードを手に入れました。2005年10月28日、わたしはそのクレジットカードを使ってソニーパダン社でオーディオを購入しました。ところが取引オーソライズをしているとき、ラインが停止したので、わたしは現金で330万ルピアを支払いました。2005年11月26日、わたしがタプルス口座に記帳したところ、そのときの取引が行われており、330万ルピアが残高から減らされているのです。わたしはすぐにソニーパダン社に連絡して確認を取ると、そのときのクレジットカード取引はキャンセルされている、と言います。それでわたしはBNI銀行にこの件で連絡を取ったところ、ただ「待つように。」の一点張り。銀行担当者は、自分の方からわたしに連絡するから、と言いましたが、いまだに何の連絡もありません。
わたしは顧客として、自分の金がどこへ行ってしまったのかを知る権利があります。BNI銀行責任者は、わたしの金がどこへ消えてしまったのかを明らかにしてください。銀行側は、そのフェールとなったクレジットカード取引の330万ルピアがわたしのタプルス口座から引き落とされた理由を説明できるはずです。BNI銀行クレジットカード利用者の皆さんはよくよく警戒して、わたしの轍を踏まないように。[ ジャンビ在住、アルディマン ]


「3月31日に銀行界は営業」(2006年4月1日)
間際になって公務員一斉休暇とされた3月31日ではあったが、月の最終日ということもあってイ_ア銀行は国民の経済活動に密接に関わっている業務を実施することにし、それにあわせて市中銀行も営業したために、国民生活に大きい影響が出なかった。イ_ア銀行支払いシステム会計局長によれば、月末に国民が必要としている主な通貨業務は、国内実業界と海外との間の送金決済および給与支払いのための現金引出しである、とのこと。イ_ア銀行では、3月31日午前10時半ごろまでに34銀行が9千1百億ルピアの現金を引き出し、また14銀行が785億ルピアの現金を持ち込んだ。ジャカルタ以外でも、全国で257の銀行支店がイ_ア銀行各地方支店との間で4.2兆ルピアの現金引き出しを行った。RTGSによる銀行間決済は5千5百件総額109兆ルピアが行われた。それらイ_ア銀の業務量は平常日とほとんど同じだ、と同局長は述べている。イ_ア銀行は、次の公務員一斉休暇日にも同じような態勢で臨むことにしている。
一方、首都警察交通局統合管理ユニットでは、自動車税の納税手続きに来た市民が途中までしか手続きを行うことができず、不満のまま帰宅せざるをえなかった。同ユニットの管理事務手続きは首都警察職員が行っているものの、税金を受領するのは都庁地方出納職員であるため、警察職員は出勤して業務を行っていたのに、都庁地方出納職員が休んだために納税ができず、市民は事務手続きだけを終わらせて仕方なく帰宅した。統合管理ユニットに勤務する地方出納職員は業務に就かなければならないことになっている、と都庁収入局は説明している。
都内のカルフルやそごうなどのショッピングセンターは、四連休になったものの、ふだんの週末ほどの人出にはならなかった、と従業員たちが話していた。それら高級ショッピングサイトの主要顧客であるアッパーミドルクラスはほとんどが隣国へ買い物に出かけたようだ、と衣料品アクセサリーサプライヤー協会会長がコメントしている。ところでインドネシア小売事業者協会事務局長は、一斉休暇というものは公務員だけを対象にしているのか、あるいは国民を対象にしているのかをはっきり定義付けてほしい、と語る。「社員の中に有給休暇を求め、出勤を命じられるなら休出に該当する、と言う者がいる。ところがこの一斉休暇は公務員だけを対象にしているそうじゃないか。」との同事務局長の談。本気でそう思っているのか、それとも経営者を引っ掛けようとしているだけなのかよくわからないが、駄目もとでチャンスをものにしようと努める者が少なくないことも確かなようだ。


「銀行が少額貨幣を毛嫌いする〜コンパス紙への投書から」(2006年4月4日)
拝啓、編集部殿。わたしはタングラン市でガソリンスタンドを営んでおり、マンディリ銀行がタングラン支店をオープンして以来の顧客です。わたしの商売客の大半はアンコッ(小型乗合自動車)運転手で、支払いには5百ルピアや1千ルピアの少額貨幣が使われるのが普通です。奇妙なことに、いつもわたしが売上を持ち込むそのマンディリ銀行タングラン支店は、5百ルピア・1千ルピアの少額貨幣取り扱いを制限する方針を出しました。中央銀行からの指示だという理由でそれらの少額貨幣の受け取りは一週間で総額1千万ルピアまでと制限されたのです。ところがわたしの店では一日にそれらの少額貨幣を2千万ルピア以上受け取っているため、一週間だと1億ルピア分くらいになるのです。マンディリ銀行のその方針のせいで、わたしはプルタミナから仕入れるためのデリバリーオーダー支払いに困難をきたすようになりました。同業者仲間からの情報でも、マンディリ銀行はどこの支店も同じ方針を取っているとのことで、わたしはそれら少額貨幣をどこへ持って行けばいいのかわかりません。中央銀行が正式な通貨の取り扱いを拒むような指示を出すことは本当にありうるのでしょうか?本当に中央銀行自身が出したのか、それとも少額貨幣を数える面倒を嫌う銀行職員が作った謀略なのか。もし中央銀行が出したのであれば、中央銀行は5百ルピア・1千ルピア貨幣を市中から回収するべきではありませんか?当局からの説明をお願いしたいと思います。[ ジャカルタ在住、バンバン・プルノモ ]


「泥棒はいったい誰?!〜コンパス紙への投書から」(2006年4月6日)
拝啓、編集部殿。わたしはある民間銀行に口座を持っていましたが、会社が給与振込みにプルマタ銀行を使うというので中央ジャカルタ市のプルマタ銀行サワブサル支店にもうひとつ口座を開設しました。プルマタ銀行は口座管理費が月2,500ルピアと比較的少額で、利用できるATMも多いために、プルマタ銀行に貯金するのも悪くないとわたしは最初思いました。ところが驚いたことに、2006年1月の取引明細をもらったところ、1百万ルピアもの差額が出ているのです。デポッのBNI銀行プロクラマシ支店ATMで1百万ルピアの引き出しが二回なされていました。わたしはそこで一回しか引き出していないのに、わずか50秒ほどの時間差でもう一度引き出されているのです。この事件についてわたしは、Permata Tel に文書でクレームを差し出しました。
それから二週間後、プルマタ銀行から連絡があり、その決済は問題なかったと言うのです。それでわたしは、サワブサル支店にこの問題を問い合わせに行きました。そこで得た返事は、プルマタ銀行本店がフォローする、というものでした。その後何度かわたしはサワブサル支店に経過を問い合わせましたが、返事はいつも「本店がフォローします」というだけです。わたしが行ってもいないATMからの引き出しで1百万ルピアものお金がなくなったことを受け入れられるはずがありません。わたしはプルマタ銀行利用者として、大きい損失を蒙ったと感じています。ほかのプルマタ銀行利用者は、ATMを使う際に十分警戒してください。わたしのような目にあわないように。[ デポッ在住、ノフリ・ワンドラ ]


「ATMを使った銀行口座破りを防ぐために」(2006年4月7日)
ATMから引き出したこともない金が銀行のコンピュータに記録されていて、自分の口座残高が掠め取られるという事件はあちらでもこちらでも起こっている。この種の事件が枚挙にいとまがないことは、「コンパス紙への投書から」の読者にはもうおなじみ。
プルウォクルトに住むムギ・ウィドド30歳もこの種の事件の被害者のひとり。かれは3月12日、ソロのスラメッ・リヤディ通りにあるBRI銀行ATMで100万ルピアと50万ルピアを一回ずつ引き出した。口座にはまだ3千万ルピア以上あるはずとかれは計算し、15日にプルウォクルトで銀行から現金650万ルピアを引き出そうとしたが、思いがけなくリジェクトされた。よくよく調べてみると、かれの口座残高は12,863ルピアしか残っていないことを銀行のデータが示している。銀行のレコードを見ると、3,290万ルピアがソロのATMから引き出されたことになっているのだ。とんだ被害を蒙ったムギは、急遽バニュマス警察に届け出た。ところが事件現場はソロなので、スラカルタ警察に事件を届け出るよう言われた。警察によれば、ATMからPINナンバーを盗み取るハイテク泥棒事件はもう何回も起こっているとのこと。その手口とは、ATMから利用者が現金を引き出したあと、犯人はすぐにATMブースに入るのだそうだ。そして特殊な機械を用いてATMマシーンの中に残されたさっきの利用者のPINデータを盗み取るのである。この種の盗難は頻繁に行われているが、警察にそれを届け出る人はあまりいないとのこと。ムギが事件を届ける前、プルウォクルトのグリヤティムル通りに住む自動車ディ−ラーのヨハネス40歳も、BCA銀行に預けてあった2億ルピアという金を盗まれている。
インドネシア銀行プルウォクルト支店長は、預金者のPIN番号はプライベートのもので、銀行自身も利用者のPIN番号を知らない、と語る。イ_ア銀行は市中銀行に対し、在来型マグネット方式ATMカードを使っているところは早急にチップ方式のものに変更するよう指導しているとのこと。チップ方式の方がデータが盗まれにくいようになっている。支店長は、ムギやヨハネスが蒙ったような被害を回避するため、ATMを使った預金者は現金を引き出したあとでもう一度カードを入れ、でたらめのPIN番号を打ち込むようアドバイスしている。ATMマシンがリジェクトすると、キャンセルを押してカードを取り出し、そのあとではじめてATMブースを後にするように、とのことだが、これはいったい信じてよい話なのだろうか?!


「不注意?それとも犯罪幇助?〜コンパス紙への投書から」(2006年4月15日)
拝啓、編集部殿。わが家はカルフルの利用者です。2005年10月に妻(スナルニ・グナワン)がカルフルショッピングカードを作ろうとして申請しましたが、リジェクトされました。2006年1月、わが家にカルフルショッピングカードの請求書が送られて来たので、当方は驚きました。その請求書はなんと、宛名は別人の名前(アニタ・オクタフィアニ)なのに,住所はわが家のものになっているのです。
わたしどもはすぐにGEファイナンスとカルフルITCに苦情しました。アニタ・オクタフィアという名前の人間は一度もわが家にいたことがないという証明書をRTとRWに作ってもらい、それまで持参して説明したのです。わが家には、ほかの人間が住んだことなど一度もありません。カルフル側もこの事情に関する証明書を作ってくれました。
最初にクレジットカードを作成するときには、カード名義人の名前と住所をその者の身分証明書原本とつきあわせて一致を確認し、その上で相手に渡すのが作法ではありませんか?わたしどももクレジットカードを作ったときはそのようにされています。わたしどもはカルフルにその人が残した伝票やサインを確認したいと要請していますが、フォローはいまだにありません。[ スルポン在住、インドラ・レスマナ ]


「ジャカルタ証取は目を見張る利回り」(2006年5月1日)
2001年にジャカルタ証券取引所に投資された外国からの資金は5年後のいま、5.3倍という高いリターンを享受している、とジャカルタ証取通商担当理事が語った。同理事の語っている意味合いは、5年間で増加した総合株価指数(IHSG)と5年前の為替レートというふたつの要因を合算した結果、5年前に100万ドルをジャカルタ証取に投資した外国投資家はその元金が530万ドルに今なっているということを言っている。言うまでもなく、昨今のルピア高もその5.3倍という高利回りを生む面に大きく貢献しているが、アジア近隣諸国の政情不安のために、あるいは欧米を嫌う中東ファンドが投資先としてインドネシアを選択していることで外国資金の流入の勢いがまだまだ弱まらない状況から、為替レートもIHSGもこの先当面上昇機運が続くものと見られており、それらがもう1段落アップすれば5.3倍どころでなくなる可能性も高い。同理事は、もし5.3倍より低い利回りしか享受できていないなら、ファンドマネージャーの業績不十分にちがいない、と資金主をけしかけている。ホットマネーの出入りは証券市場にとって当たり前のことであり、ジャカルタ証取に魅力があるかぎり、出て行ったファンドも結局はまた戻ってくるものだ、と短期ポートフォリオファンドの一斉引き上げによる暴落懸念の声に対して同理事は強い自信を表明している。


「汚損紙幣が激増」(2006年5月3日)
南スマトラ州で流通している汚損紙幣が急増している。これはインドネシア銀行パレンバン支店が市場から回収した汚損紙幣総額が顕著な増加を示しているため。破れたり極度に汚れたり擦り切れたりした紙幣は、市中銀行からインドネシア銀行に回されてきたとき、状態のひどいものは廃棄処分にして再び市場に流れないようにしている。廃棄処分となった紙幣は2005年12月時に893億ルピアあったが、2006年1月には一気に倍増して1,603.1億ルピアとなり、2月は更に3,335.5億ルピア、3月は少しダウンして2,728.9億ルピアという実績になっている。パレンバン支店は、どうしてこのような状況になっているのかについて、特に分析を行っていない。


「銀行はトゥユルの巣窟?〜コンパス紙への投書から」(2006年5月3日)
拝啓、編集部殿。わたしはマンディリ銀行西ジャカルタ市クブンジュルッ支店に口座を開設しています。2005年12月16日、わたしの銀行通帳は奇妙な現象を示しました。92,650,339ルピアという残高から8,100,000ルピアを引き出したところ、残高は83,511,948ルピアとなりました。わたしの金が1,047,382ルピア分消えて無くなったのは明白です。わたしはこの事態をすぐクブンジュルッ支店職員に届け出ましたが、その差額がどうして発生したのか、いまだに銀行からの説明がありません。そして2006年2月14日、再び異常なことが起こりました。そのとき残高は3千5百万なにがしあるはずだったので、わたしは1千万ルピアを引き出そうとしましたが、窓口担当者に拒否されました。窓口女性は残高が2万ルピアしかないと言うのです。わたしはその支店の担当者にも責任者にも尋ねましたが、合理的な答えを得ることはできませんでした。わたしの頭の中では、マンディリ銀行の中にトゥユルが巣くっているカリカチュアが像を結びました。あの裸の子供の姿をしていて、飼主に金を盗むことを命じられると姿を消して盗んでくるあのトゥユルです。
2006年2月15日に三人がわたしの職場に、17日には四人がわたしの自宅にやってきました。用件はわたしへの謝罪と、わたしの預金を戻したことを通知するためです。かれらは今回の問題について、社内の処罰が重くならないようにするため家族的な決着をわたしに求めました。今回の事件は自動的に作動するコンピュータシステムが犯したミスだとかれらはあっさり言うのですが、どのようにしてわたしの預金がなくなったのかについては説明ができません。だったら、トゥユルはマンディリ銀行そのものじゃありませんか?
わたしはかれらに、この問題の解決をもう弁護士に委託したので、和解するのなら弁護士立会いのものでなければできない旨説明しました。2006年2月22日、都内ウィスマバピンドのマンディリ銀行本社で公式会見が行われ、会議議事録は双方が認証することを合意しました。ところがいつまでたっても議事録は送られてきません。マンディリ銀行側は、外部者との会議であっても議事録は社内用のものであり、外部者に渡すものではないという理由を主張するのです。国内最大の、プロフェッショナルな、ハートで顧客に応対するとイメージ付けられているマンディリ銀行ほどの機関が持っている倫理はそんな程度のものだったのですか?マンディリから公式議事録をもらえなくとも、わたしは会議の間話し合われたことをメモに取っていました。その中には、マンディリ銀行は類似の事件を繰り返さないよう、コンピュータシステムを改善するという発言もなされているのです。[ 南ジャカルタ在住、カルバニ・アグン ]


「ノンキャッシュ決済が増加」(2006年5月19日)
2005年のカードを使った決済とキャッシュ決済の比率は52対48となり、ノンキャッシュがキャッシュを凌駕したとイ_ア銀行副総裁が明らかにした。インドネシアのカード利用の増加は発行通貨量を抑制し、当座資金の回転を高めるのに貢献している。このようなレスキャッシュソサエティは時代の趨勢であり、イ_ア銀行はレスキャッシュソサエティの健全な発展と成長を推進していく方針である、と同副総裁は述べている。ノンキャッシュ決済はペーパーベース、カードベース、エレクトロニックベースの三カテゴリーに区分され、ペーパーベースには小切手・金券・当座振替小切手など、カードベースはクレジットカード・デビットカード・ATMカード、エレクトロニックベースはEマネー・インターネットバンキング・モバイルバンキングなどから成っている。そのうちもっとも成長著しいのはカードベース決済で、クレジットカード利用は年間15〜30%、デビットカード利用は年間20から30%の増加、更にプリペイドカードやストアバリューカードの使用も増加傾向にある。ちなみにカード類の増加データは下の通り。
クレジットカード
発行者 2004年20 2005年21
発行枚数 2004年550万枚 2005年650万枚
決済件数 2004年8,214万件 2005年9,806万件
決済総額 2004年37.6兆ルピア 2005年55.6兆ルピア
デビットカード(ATMカードから転換されたものを含む)
発行者 2004年27 2005年31
発行枚数 2004年1,914万枚 2005年2,426万枚
決済件数 2004年2.8億件 2005年2.1億件
決済総額 2004年158.6兆ルピア 2005年180.8兆ルピア
ATMカード
発行者 2004年47 2005年55
発行枚数 2004年1,337万枚 2005年911万枚
決済件数 2004年4.5億件 2005年5.2億件
決済総額 2004年415.9兆ルピア 2005年865.5兆ルピア


「クレジットカード返済も悪化」(2006年5月24日)
2006年第一四半期のクレジットカード未返済金額が10%を超えた。前年8月時点のレコードはクレジットカード決済金額15.2兆ルピア中の未返済金額が1.1兆で率は7.2%だっただけに、急増したという印象が強い。昨年10月の石油燃料大幅値上げによる国民の購買力激減がこの状況を招いているベースだが、イ_ア銀行副総裁は「それにもかかわらずロワーミドルから下の階層に向けてクレジットカードを持たせるのに狂奔しているカード発行者が二社あり、そのようなプルーデンシャル欠如の姿勢が10%を超える未回収金額の直接的原因である。」と銀行界の自覚を求めた。そのニ社がだれなのかを同副総裁は明らかにしていない。


「銀行職員は借金いらず〜コンパス紙への投書から」(2006年5月24日)
拝啓、編集部殿。2006年2月7日、わたしはABNアムロ銀行BEJ支店に無抵当ローン借入れ返済のため6,784,100ルピアを納めました。受け取ったのはカスタマーサービスのIbu Yでした。2月15日になって、わたしは2006年2月分の返済がまだなされていないという同銀行コレクション部門からの電話を受けたので、2月7日に納めた、とわたしはそのとき返事しました。
2006年3月13日、わたしの3月度の借入れ返済が未納になっているというコレクション部門からの連絡が夫に来ました。3月16日にわたしがコレクション部門に問い合わせると、2月16日に50万ルピア、3月15日に41万ルピアが返済されているが、まだ残高があると言うのです。そしてわたしの口座の取引明細プリントアウトをファックスしてきました。わたしはその証憑を持って14時ごろABNアムロ銀行BEJ支店を訪れました。Ibu Yと話そうと思ったのにかの女はIbu Wにわたしの相手をさせ、Wさんは調べた結果を3月17日にわたし宛電話すると約束しましたが、そのふたりのどちらからもわたし宛に連絡はありませんでした。3月18日、コレクション部門からわたし宛に電話が入り、3月17日にABNアムロ銀行ポンドッキンダ(Pondok Indah)支店で610万ルピアの振込みがわたしの口座に入ったと連絡してきました。2月16日分、3月15日分を加えると合計金額は225,900ルピア超過しており、それはわたしのものではありません。
2006年3月20日、わたしはABNアムロ銀行BEJ支店長に電話しました。ところが交換手は、支店長が海外出張中なのでIbu YあるいはIbu Wと話すように奨めましたが、わたしは断りました。その日15時30分ごろ、Wさんがわたしに電話をかけてきて、わたしの名前はブラックリストに載っていないからと言い、代償に何がほしいか尋ねましたのでわたしは拒否しました。わたしが銀行に納めた金をだれかが使い、そのあとでわたしの口座に分けて戻したにちがいないとわたしは確信しています。[ ブカシ在住、フロリタ・カイヒトゥ ]


「全国民の債務状況管理センター」(2006年5月26日)
イ_ア銀行は今年6月から、クレジット情報センターと命名した消費者の債務状況に関する情報管理センターを稼動させることを明らかにした。このセンターには国内すべての銀行が融資を行っている消費者の債務データが集められ、金融界がローンを与える際に照会できるようになる。個人消費者の債務データはクレジットカード、自動車購入ローン、住宅購入ローンなどをはじめ、担保物品情報や返済状況もそのセンターに登録される。登録内容に制限を持たせないため、最低1ルピアの債務でもデータが作られることになるし、言うまでもなく上限はない。同センターには既に1千3百万人の債務データが集められている。
銀行ノンバンクを問わず全金融界がリアルタイムで債務状況を照会できるため、ローンを求める消費者に対する対応がより的確でスピーディに行えるようになる。この照会プロセスにはDebitor Identification Number が各登録者にふられるので、照会する場合はそのDIN番号を使うことになるとのこと。当面は銀行に対してすべてのデータを登録のために提出するよう要請しており、ノンバンクや民衆貸付銀行のデータはもっと先になる模様。
ところでイ_ア銀行は既に同種のクレジットビューローを運営し、金融界からのデータ照会に応じている。ただしそこに登録されているのはひとり5千万ルピア以上の債務を持つ者に限定されており、大型債務者についての情報しかそこからはわからない。それでもデータ照会は昨年12月の14万件から今年4月は23万件に増えている。6月からクレジット情報センターが稼動を開始すれば、今増加傾向にある不良債権の大半が中小レベルの個人消費者であることから、イ_ア銀行の金融政策に一層正確なデータが与えられることが期待されている。


「顧客の金をくすねる銀行〜コンパス紙への投書から」(2006年5月29日)
拝啓、編集部殿。わたしはBRI銀行のBritama貯金口座保有者です。2005年8月28日時点で残高は3,560万ルピアになっており、2005年には一度も引き出しを行っていません。ところが2006年1月17日に残高を記帳したところ、2005年9月5日に3,500万ルピアが引き出されており、残高は60万ルピアしか残っていないのです。わたしの口座から引き出された金を戻してほしいと銀行職員に言うと、わたしのKTPのフォトコピーを要求するのです。わたしがそれを差し出せば、銀行内の悪徳職員が3千5百万ルピアをあたかもわたしが引き出したかのように偽装するチャンスを与えるだけになると思い、わたしはそれを拒否しました。ましてや残高記帳の際に窓口担当者はわたしのKTP原本からコピーを取っているのですから。
わたしは1月17日に顧客苦情フォームに記入し、サインしたあとそれを1月21日にBRI銀行ブカシ支店に特別速達で送りました。内容は3千5百万ルピアと9月5日以降の金利を返却することです。しかしBRI銀行からの反応はなにひとつありません。BRI銀行はどうして顧客の権利を掠奪し、困難な目にあわせるのでしょうか。[ ブカシ在住、ハルトディビヨ ]


「事業体の看板背負って個人が金儲け?〜コンパス紙への投書から」(2006年6月1日)
拝啓、編集部殿。2005年9月にプルウォクルト(Purwokerto)でメガ銀行のオープニングがあり、そのプロモーションに惹かれて妻がメガダナという名前の貯金口座を開きました。口座開設時の預金はもちろん2万5千ルピアという少額でした。しばらくその口座を続けた後でそれを閉めることにし、2006年2月23日に銀行を訪れました。その手続きの中でプリントされた取引明細を見ると、借方には預金残高がtrx CSH 114,788ルピア、貸方にtrx INT 653ルピアと記されています。残高を全額出金するために銀行スリップは114,788ルピアと記載したというのに、銀行窓口担当者は14,788ルピアしか渡してくれません。担当者が言うには、口座閉鎖費用として10万ルピアのチャージがかかるとのことですが、すべての書面には銀行がその10万ルピアも支出した形になっているのです。もし本当に10万ルピアのチャージがかかるのであれば、どうして取引明細にそれが記載されないのでしょうか?
さらに、その口座閉鎖費用は他の銀行が12,500ルピア程度であるのに比べて、とても割高です。借り入れ管理費用に比べても高いと思います。いまの経済状況から言えば、メガ銀行の利用者になって閉鎖費用に10万ルピアを納めるのはかなり高額の寄付ではないか、という感覚です。メガ銀行に口座を開設しようと考えている消費者は、口座閉鎖時の条件を十分確認してから行うようにお勧めします。またメガ銀行経営者から、ことの真偽を伺いたいと希望しています。[ プルウォクルト在住、バクティ・サヨガ ]


「銀行の顧客別入出金管理システムは本当に正確?〜コンパス紙への投書から」(2006年6月5日)
拝啓、編集部殿。2006年3月1日、わたしはムナラバタビアにあるBCAのATMで30万ルピアを引き出しました。引き落とし前の残高は150万ルピアくらいありましたから3月4日にもう一度引き落とそうとしましたが、ATMは残高不足と返事してきました。3月6日に通帳に記帳したところ、115万ルピアと5千ルピアの出金が記載されています。すぐにハローBCAに電話すると、17時51分にチキニ市場のATMで送金がなされていると教えてくれました。でもわたしはその時間教会におり、ATMカードもわたしが持っていたのでそんなことが行えるはずがありません。わたしはムナラバタビアのBCAに行ってその送金について調べてもらいました。送金先はブコピン銀行の口座番号010−601XXXX で名義人はデニ・スティアワンとなっています。3月7日にはハローBCAから連絡があり、その送金は決済がペンディングになっていると知らせてきましたが、みんながみんな言うことが違っていて混乱するばかりです。
結局3月23日にBCAがわたしに通知したのは、その送金が正当なものであるためわたしが結果を引き受けるしかないということ、そして問題のATMには監視カメラが設置されていないのでわたしが送金しなかったという証拠をBCA側は用意できないということのふたつでした。それらの判断の根拠はBCAのコンピュータに記録された一次データだというのですが、ハローBCA担当者の言うことがそれぞれ違っていたのを見ても、BCAのコンピュータに記録されたデータの一貫性と信憑性がどれほど高いのか、わたしは疑問を覚えます。カスタマーサービス担当者はコンピュータデータを見ながら話をしていたのではないですか?わたしが体験した架空送金が繰り返されないことを願っています。[ ジャカルタ在住、エミリアワティ ]


「クレジットカードEMV規格切替え」(2006年6月7日)
マグネチック方式からチップ方式に世界中のクレジットカードを変更するEMV規格に関してマスターカード東南アジア地域アカウントリーダーが、インドネシアで発行されたクレジットカードが2008年にまだ新規格に変更されなくとも、そのためにブラックリストに載ることはない、と言明した。シンガポールマスターカード副社長でもある同リーダーは、「2008年を期限とするEMV規格への切替えはインドネシア政府が決定したことであり、その遂行はインドネシア政府に一任している。マスターカードが日程目標を与えたことは一度もなく、切替え目標は国内状況を一番良く知っているインドネシア政府が決めている。イ_ア政府はもちろんその計画が実現するように銀行界を指導監督してそれをやり遂げるだろうが、政府の日程が守れないカード発行者が出たとしても、そのためにブラックリストに載るようなことはない。」と表明した。インドネシア銀行は旧タイプクレジットカードから新方式のものへの切替えについて、今年9月から開始して2008年には完了するという日程を組んでいる。


「クレジットカード会社が回収を積極化」(2006年6月9日)
不良債権が増加しているために、クレジットカードオペレータは債権回収に一層力を注ぐ構えでいる。2005年末時点での不良債権は1.8兆ルピアでこれは未返済残高17.6兆ルピアの10.2%に当たり、イ_ア銀行の許容限度である5%を大幅に越えている。業界者は、不良債権発生は避けられるものでなく、その回収に力を入れるのはクレジットカードビジネスにおいて当然のことだ、と述べているものの、イ_ア銀行は不良債権を持つ利用者との間で返済リスケを行えばどうかとも提案している。無担保債権であるクレジットカードの返済金利率が年間48%にも達していることが購買力を失った消費者の債務返済に困難を与えていることも否めない。イ_ア銀行はまた、クレジットカード発行者22社のうち与信対象者の選択をほとんど行っていないところが数社あり、そのような行為が不良債権を生み出すもとになっている、と批判している。その数社は住民証明書(KTP)のフォトコピーさえ提出すれば相手にクレジットカードを与えており、業界での発行枚数競争が沈静化しつつある中でのその行動に疑問の声が投げかけられている。


「イ_アにはイ_アのやり方がある〜コンパス紙への投書から」(2006年6月9日)
拝啓、編集部殿。まず最初にはっきりさせておきたいのは、わたし自身はスタンダードチャータード銀行に一銭の借金もないということです。借金があるのはわたしの兄で、兄のクレジットカード申込書の「緊急事態における連絡先」という欄にわたしの名前と電話番号が記されただけなのです。その記載もわたしの同意を得ておらず、わたしが同意したことを証明するわたしのサインなど申請書のどこにも書かれていません。
昨年からわたしには、この兄のクレジットの問題でスタンチャート銀行から定期的に電話がかかってくるようになりました。最初は礼儀正しかったのですが、そのうち怒鳴り散らすようになり、挙句の果てに夜昼関係なくわたしの一家を脅かすようなことが始まりました。しかたなくわたしは家族を保護するためにセキュリティガードを雇わざるを得ませんでした。わたしがかれらにプライバシー侵害を理由にして対抗すると、かれらはしばらくの間沈黙しました。
2006年に入ってかれらの電話はまた始まりました。一週間に3〜4回も。わたしとは何の関係もない借金の請求をどうしてわたしにしてくるのでしょうか?スタンチャート銀行は英国の銀行だとわたしは理解しています。英国は礼儀正しい国として知られています。その文化をどうしてインドネシアの社員に植え付けようとしないのでしょうか?かれらはわたしをいつも身元照会人だと言っていますが、かれらは緊急時の連絡先と身元照会者の区別もつけられないようです。スタンチャート銀行はそれほど借金を大安売りするくらい好い加減なシステムを使っているのですか?メクラめっぽうの負債回収で無関係の人間まで巻き込むようなやり方を英国でも行っているのですか?それともそんなことはインドネシアだけでしか行っていないのですか?[ 南ジャカルタ在住、ソラヤ・アングライニ ]


「カードを使うように頼んだのは誰?」(2006年6月15日)
2006年5月4日付けコンパス紙への投書"Surat Kematian Kartu ABN AMRO"から
拝啓、編集部殿。わたしはABN−AMRO銀行のクレジットカード保有者です。2006年4月6日15時ごろ、ABN−AMROの債権回収係りの人からわたし宛に、返済不足があるという電話がかかってきました。わたしは120万ルピアを納めなければならないのに、3月24日にBCAのATMで納めたのは62万5千ルピアしかなかったと言い、不足分の納入は4月13日までに行えと礼儀もない命令口調で言います。わたしが月末まで待ってくれるよう頼むと、返事は「絶対にダメだっ!」。そしてわたしに対し、「隣組長・字役・町長のところへ行ってあんたの名前の貧困証明書を作ってもらって来い。でなかったら死亡証明書だな。」と命令するのです。それはABN−AMROがわたしを殺すという意味なのでしょうか?
わたしは逃げたりしませんし、その返済を努力するのは言うまでもありません。とてもプロフェッショナルだとわたしが信じているABN−AMRO銀行のような外国銀行がそんなことを言うのはおかしいではありませんか?言っておきますが、わたしはABN−AMRO銀行にクレジットカード作成を申請したことはありません。銀行のマーケティング担当者が電話でわたしにアプローチし、しばらくたってからわたしの会社の住所にカードが送り付けられてきたのです。ABN−AMRO銀行のクレジットカードをもらうのは気をつけましょう。わたしのようなことが起こるかも知れませんので。[ ジャカルタ在住、ヘルマワン ]


「銀行の有料サービスは高い」(2006年6月21日)
2006年4月30日付けコンパス紙への投書"Komersialisasi BTN Berlebihan"から
拝啓、編集部殿。西ジャワ州プルワカルタ(Purwakarta)県庁土木水利局から建築許可(IMB)課金をすぐ納入するようにとの手紙がわたしあてに届いたので、わたしはすぐに先方に連絡を取り、建築許可課金を納めるには土地証書のフォトコピーが必要であることを教わりました。今現在わたしの家の土地証書はBTN銀行に置いてあるので、その書類を借り出してフォトコピーを取らなければなりません。わたしは土木水利局からの手紙を手にBTN銀行を訪れました。銀行の担当職員は、銀行内のフォトコピー機で複写を取るが、土地証書のコピーをすると費用は5万ルピアかかると言うのです。せいぜい数枚しかないはずなのに、そんな高い費用を言われてわたしは驚きました。ましてやわたしがそのフォトコピーを用意するのも建築許可課金を納めるためなのですから。フォトコピーを取るだけでそんなに費用がかさむのか、とわたしはその職員に尋ねました。職員は書類の山を一枚一枚フォトコピーするジェスチャーを示しながら、複写枚数は大量になるのだと言いましたので、結局わたしはそれを了承してしまいました。別の職員が土木水利局からの手紙を渡すように言うので、わたしはそれを渡して帰宅しました。
数日後わたしはまたBTN銀行を訪れて5万ルピアを納め、その入金スリップを示してフォトコピーをくれるように担当職員に頼みました。もらったフォトコピーの枚数を数えてみたら、たった7枚しかありません。フォトコピー7枚のために5万ルピアも払うのはとんでもない話です。前回担当職員が示して見せたジェスチャーは実態と大違いであることが判明しました。BTN銀行は金儲け主義が徹底しているところであるのもはっきりしました。フォトコピーですらあんなに高額になるのですから。[ プルワカルタ在住、アナ・アンドリアニ ]


「景品に釣られてすべてを失う」(2006年6月23日)
2006年5月17日付けコンパス紙への投書"Tawaran Kartu Platinum BII"から
拝啓、編集部殿。わたしはBII銀行クレジットカードでたいへん苦い経験をしました。2006年3月17日、都内カルフルプリインダ(Puri Indah)店で買い物したとき、BIIマーケティング担当者がわたしにクレジットカードのアップグレードをしないかとオファーしてきました。わたしの持っているスタンダードチャータードバンクのゴールドカードからBIIプラチナカードへの切り替えです。最初わたしは断りました。BIIプラチナカードを特に欲しいとは思わなかったからです。しかし「すぐに承認されて5日後にカードが用意されるし、初年度のチャージは無料になります。」と言われて説得され、更にアップルIPODナノが景品に付きますと言われたのでわたしの心は動きました。住民証明書のデータ、ゴールドカード、その他のデータなどをその担当者に渡すと、二日後にBIIから連絡が行くと言われましたが、待てど暮らせどだれからも連絡がなく、一月が経ってしまいました。それで自分からBIIのカスタマーケアに電話を入れたところ、わたしのデータはないと言うのです。
わたしはそれが信じられず、一週間後にもう一度電話しましたが返事は同じでした。そしてマーケティングと話すように奨めるので担当者に事情を説明すると、相手は調べて連絡するからと約束してくれましたがいつまでたっても連絡はありません。わたしはカードや個人データなどをすべてカルフルで渡してしまっているので、カードが誰かに悪用されることを恐れてスタンチャート銀行のカードをブロックしてしまいました。その後も何度かBIIに電話し、5月はじめにわたしのデータがあるという返事をやっと聞くことができました。ところがステータスは不明なので二日後にもう一度電話してくれと言われ、待ちに待ったあげく電話しましたが、ステータスがまだ入っていないという返事でした。そして5月8日に再度電話したところ、ついに結末が訪れたのです。そのときわたしは「ステータスはリジェクトになっています」という返事を聞かされたのでした。[ 西ジャカルタ在住、ジュリア ]


「銀行カウンターで金が減る」(2006年6月30日)
2006年6月9日付けコンパス紙への投書"Uang Berkurang di Teller BCA"から
拝啓、編集部殿。わたしは2006年4月28日のBCA銀行東ジャカルタ市クレンデル支店カウンターにおける最初の顧客です。5,150万ルピアの現金を入金するため、わたしは家でスリップに記入してきました。ところがカウンター担当者は封印を切り、スキャナーに通したあと、機械にかけて枚数を数えましたが、なんと1百万ルピア減っているのです。顧客が目にすることのできるのは、カウンター担当者が封印を切るところと機械にかけて枚数を数えるところだけで、その間に何が行われたのかを見ることができません。そこに担当者が何かを行うチャンスが開かれているのです。
BCA銀行経営者、特にクレンデル支店上層部は社内モニター画面を見直してわたしの事件を調査してほしいと願っています。BCA銀行顧客はわたしのような目にあったとき、すぐに諦めないように。[ 東ジャカルタ在住、アリ・リド・ダフラン ]


「カオスたっぷりの銀行業務」(2006年7月3日)
2006年6月2日付けコンパス紙への投書"Bank Bukopin Berbelit-belit"から
拝啓、編集部殿。最初わたしは、電気、水道、電話料金支払の効率を向上させるために、北ジャカルタ市ブルバール通りにあるブコピン銀行クラパガディン支店に口座を開き、2005年6月から自動引き落としを始めました。数ヵ月後の2005年12月に、水道料金請求でひと悶着起こりました。毎月の水道料金請求で「2005年12月=料金なし」と明記されているというのに、銀行側が11月の支払金額を再度引き落としたのです。つまり二重払いです。
2006年1月6日わたしはブコピン銀行クラパガディン支店を訪れて請求書のフォトコピーを提出し、担当者は一週間以内に処理すると約束しました。1月30日わたしはブコピンコールセンターに電話して問題を話し、処理されたかどうかを尋ねました。すると相手は何もわからないのでクラパガディン支店にコンタクトしてくれと言うだけです。2月7日、わたしはクラパガディンのブコピンを再訪し、就業していた別の担当者に問題を話し、また請求書のフォトコピーを渡しました。その担当者は早急に処理すると約束しました。2月15日にわたしがまた同銀行を訪れると最初の担当者が就業中でしたが、また証憑のフォトコピーを要求するのです。3月31日に再び同銀行を訪れると、なんと銀行は預金者への案内もなしに移転していました。カスタマーサービスはまた別の人間です。いつまでたっても処理されないので嫌気がさし、わたしはその場で処理するよう言い張りました。同時にこの問題の顛末書作成と水道の自動引き落とし閉鎖も行うように求めました。過剰支払分は3月支払に充てるという処理をしてもらい、これで一件落着しました。
と思ったのも束の間、通帳にプリントしたところ、3月の水道料金支払がまた二重払いになっているではありませんか。4月26日にまた同銀行へ行くと担当者はまた別人で、わたしは再度その場で解決の処理をするよう頼むと、4月は現金で支払われたので5月の支払に充当するしかできないとその担当者は言うのです。わたしはブコピン銀行の業務にいたく失望しています。業務はまったくコントロールされておらず、自動引き落としは同じ月の同じ請求書番号に対して何回もダブルで発生するのですから。担当者の仕事もとてもプロと呼べるものでなく、相互連絡などまったくなしで、客が同じ問題を何度も何度も説明したあげく解決はいつまでもなされないのです。[ 北ジャカルタ在住、ジュリ・アングライニ ]


「他人に困難を与えてやれば、きっと自分が得をする」(2006年7月6日)
2006年6月10日付コンパス紙への投書"Sulit Menutup Kartu HSBC"から
拝啓、編集部殿。わたしは1年前からHSBCクレジットカードの利用を始めました。これまでHSBCのサービスもわたしの返済も問題なく順調に流れていました。しかし2006年5月12日に、ついにわたしはHSBCに堪忍袋の緒を切らせてしまったのです。その問題は10日ほど前にわたしがクレジットカードを閉めたいと思ったことにはじまります。その間わたしは何回もHSBCコールセンターの何人ものカスタマーサービス担当者に電話でわたしのクレジット残高がいくらなのか、アニュアルフィーは本当に請求されないかどうか、いつカードを閉鎖できるのかといったことを問い合わせました。アニュアルフィーについてはチャージされないという確認を得ています。
クレジット残高の返済をわたしは5月4日にATM経由で行いました。金額はカスタマーサービス担当者が言った通りを全額払込みました。ところがカードを閉鎖したいという電話をHSBCに入れたところ、閉鎖プロセスの前に金利の残高を清算しなければならないと言うのです。それでわたしは5月10日にまたATM経由でその金額を支払いました。5月11日夜、わたしはその支払が受領されているかどうかを確かめるために再びHSBCに電話しました。返事は受領済みだが閉鎖はその夜行えないとのことでした。その理由は就業時間外であることとシステムがデータのアップロードをしているからというものです。その夜の電話では、コールセンター担当者はわたしがまだ話し終わっていないのに電話を切り、とても不快に感じました。翌日、本当に閉鎖してもらうためにわたしはまたHSBCに電話しました。これでもう何回目か数え切れません。ところがHSBC担当者はまた別の理由を言い出しました。閉鎖する場合はクレジットカード閉鎖部門にまず申請を出さなければならず、そのプロセスは4日かかるというのです。
そのときわたしはもう我慢の限界に達しました。HSBCは適当な理由をいろいろ添えて細切れの情報を顧客に与え、閉鎖プロセスを難しくさせようとしているのです。HSBCのようなグローバルスケールの銀行がクレジットカード利用者をキープするためにあんなにひとを疲れさせる安物手管を使うなんて、倫理に叶っているのでしょうか?[ タングラン在住、キホ・カナ ]


「BNI銀行デットコレクター」(2006年7月18日)
2006年5月22日付コンパス紙への投書"Penagih Kartu Kredit BNI 46"から
拝啓、編集部殿。2006年5月9日、わが家の女中がかかってきた電話に応対しました。相手はBNI46銀行のデットコレクターであるPT Rajawaliの者だと名乗り、BNI銀行のクレジットカード返済を滞納しているのでわが家にある品物を没収すると脅かしました。デットコレクターがいつもやるような罵詈雑言も口から吐き散らされたそうです。この電話の主は西スマトラ州パダンに住むわたしの両親にも電話してたいへん下品な罵詈雑言を浴びせたらしく、わたしの親はショックを受けていました。このデットコレクターの言葉と電話番号はわが家の電話のメモリーに納めてあります。もしわたしの家族や親族がBNI銀行の顧客として借金返済を怠っているのであれば、インドネシアの法律では金銭貸借は民事問題であり、また借りた本人が責任を取らされるのであって、他の第三者にとばっちりが及ぶものではありません。PT RajawaliとBNI銀行は明らかに法律に違反しています。BNI46銀行ですらごろつき行為を行うのがこれではっきりしました。[ タングラン在住、ワワン・ズルマワン ]


「イ_ア銀が汚損紙幣を廃棄」(2006年7月19日)
13.42兆ルピア相当の汚損紙幣が今年第一四半期中に廃棄されたことをイ_ア銀行が公表した。この金額は2005年第一四半期実績と比べると12%ほど低下している。その減少についてブルハヌディン・アブドゥライ_ア銀行総裁は、貨幣のイ_ア銀へのインフローが減少しているのがその主原因である、と説明している。廃棄金額のインフロー金額に対する比率を見ても、今年は15.95%で昨年の16.59%より小さくなっている。「イ_ア銀行はきれいな紙幣を社会に流通させることを目的にクリーンマネーポリシーの唱導を始めた。また社会への現金貨幣供給も不足を起こさせないように多大の配慮を払っている。昨年の第四四半期で市中供給通貨量がハリラヤや新年のために上昇したせいで、今年第一四半期は通貨量がむしろ下降傾向にある。」同総際はそのように語っている。


「本人が行ったかどうかをどうやって見分けるの?」(2006年7月28日)
2006年6月20日付コンパス紙への投書"Transaksi Aneh Kartu Citibank"から
拝啓、編集部殿。わたしは1993年以来シティバンクに口座を持っているクレジットカード保有者です。シティバンクの調査が遅いことと、失望させる結論を出したことをたいへん遺憾に思っています。2006年4月17日、シティバンクから電話があり、その日わたしがクレジットカードでいくつかの支払を行ったかどうかを尋ねてきました。わたしはその日買い物を何もしていなかったので、「していない。」と答えました。問い合わせしてきたシティバンクのオフィサーによれば、その日わたしのクレジットカードからアクセスされた7件の異常な支払があると言うのです。そして、それらの支払に対してわたしは否認状にサインしなければならない、とも言いました。
そのうち2件はわたしのカードが使われたのではありませんでした。しかし残る5件はまだ調査中だとシティバンクからの4月25日付手紙には記されていました。それ以来今まで、わたしは週に一二回は調査の進展状況をチェックするようになりました。その間わたしはクレジットカードでの定例的な支払を一切控えるようにしました。新しい支払が追加されると問題がややこしくなるのではないかと怖れたからです。2006年6月11日、わたしは6月5日付のシティバンクからの手紙を受け取りました。それによれば、5件のうちの3件はわたしが行ったものだと結論付けているのです。とても驚きました。
その3件の支払請求に見られるカード所有者サインは明らかにわたしのものではありません。シティバンクのように大きな銀行がオリジナルサインとそうでないもののチェックすらできないということがありうるのでしょうか?7件のうち4件を違うと判断したのですから、シティバンクはサイン照合をしなかったはずがありません。なのに残る3件はいったいどうしたのでしょう。故意あるいはその反対?シティバンクはカード保有者のサインデータベースを持っておらず、オリジナルサインがどれなのかということが判らないのでしょうか?[ タングラン在住、スラント ]


「同一預金通帳がふたつある!?」(2006年7月31日)
2006年6月29日付コンパス紙への投書"Buku Tabungan Ganda di BRI"から
拝啓、編集部殿。わたしはBRI銀行の口座保有者です。2006年3月27日12時15分ごろ、わたしはお金をおろそうとして南ジャカルタ市のBRI銀行トゥベッ店を訪れました。通帳と身分証明を提出してお金を引き出そうとしましたが、残高が足りないと言われました。わたしの預金から4,950万ルピアが中央ジャワ州プカロガン支店で10時20分に引き出されたばかりだと言うのです。トゥベッ店職員がプカロガン支店に電話で確認したところでは、プカロガンでの引き出しはわたしのものとまったく同じデータで作られた通帳が使われたそうです。わたしはすぐにトゥベッ店店長にこの問題に関する調書を作ってもらいました。そのできごとを見れば、わたしが持っている通帳とまったく同一データで作られた同一番号の通帳がもうひとつ存在してるのは明らかです。わたしはその口座を開設したBRIデンパサル支店に手紙でこの問題を問い合わせましたが、まったく同一のアイデンティティに対して通帳がダブって発行されることはありえないという回答でした。もしそれが本当なら、プカロガン支店でわたしの金を引き出すために誰の通帳が使われたのでしょうか?
わたしは最初この問題は短期間に決着するだろうと期待していましたが、いまだに満足いく回答もなく、ましてやわたしの金がいつ返してもらえるのかすらはっきりしません。もっと失望させられたのは、わたしが文書で出したクレームに則してこの問題のプロセスがどこまで進んでいるのかを尋ねるたびに、担当者は出張中ですとか担当部門がこちらからあちらに変わりましたとかという返事を聞かされることです。今回の事件についてわたしが思うに、BRI銀行の内部者が手を貸しているため顧客の口座が破られるようなことが起こっているにちがいありません。BRI銀行にお金を預けても安全に維持される保証などないことが明らかになりました。[ ジャカルタ在住、ユディアティ ]


「1億6千万ルピアが口座から消える」(2006年8月9日)
2006年7月14日付コンパス紙への投書"Tarik Uang di Danamon Diam-diam"から
拝啓、編集部殿。ダナモン銀行に対するわたしの好評価は一転して地に落ちてしまいました。2005年6月30日から同年7月5日までの間、わたしの妹はとんでもない災難に襲われたのです。妹はダナモン銀行中部ジャワ州クンダル支店に口座を持っています。2005年6月30日、妹の夫はダナモン銀行西ジャカルタ市南メルヤ支店からクンダル支店の妹の口座に1億8千2百万ルピアを振込みました。現金を銀行に納めるとき、窓口カウンターの担当者は「だれの金ですか?金の出所はどこですか?」と尋ね、そんな大金の出所に関して明らかに疑っているような質問をいくつかしました。お金を引き出そうとしているのでなく、銀行に納めようとしているというのに。
妹夫婦は2005年7月5日にダナモン銀行クンダル支店からそのお金を引き出そうとしましたが、銀行窓口で拒否されました。それだけの残高はありません、と言うのです。残高金額データはわずか10,245,445.08ルピアとなっていました!驚いたのは言うまでもありませんし、妹の夫はそのために失神してしまいました。6月30日から7月5日までの間に妹がその口座から引き出したのは、6月30日の1千30万ルピアが一回だけです。ダナモン銀行クンダル支店の説明では、2005年7月4日と5日に74という暗証コードを使ったコールセンター経由の引き出しが33回行われたとのことです。その合計金額は1億6千2百万ルピア前後に達していました。しかしコールセンター経由のその現金引き出しに関して、銀行側はただの一度も口座オーナーに確認を取っていません。ダナモン銀行からこの事件に関する説明はいまだに何もありません。[ 南メルヤ在住、スビヤント・スダルジョ ]


「勝手にせい!」(2006年8月15日)
2006年6月26日付コンパス紙への投書"Dipersulit Standard Chartered"から
拝啓、編集部殿。わたしは6月14日にスタンダードチャータード銀行コールセンターに電話しました。死亡した弟に関するデータをファックスし、また弟のマスターカード返済を清算するためです。電話を受けた担当者はそのプロセスのための一連の条件を言いました。医者の診断書、字長・隣組長からの手紙、本人のKTPコピー、遺産相続人の書類、家族証明書、死亡証明書などです。わたしはその担当者に、南ジャカルタ市市民登録住民管理課からの死亡証書を添えたわたしからの通知書をファックスして負債を清算したいだけだと説明しましたが、その担当者は「それらの必要書類を全部そろえなければ銀行はその処理をしない」と頑強に言い張ります。故人のKTPについては、亡くなったひとのKTPがいつまでも使われるとだれかがそれを悪用するでしょう、とわたしは言いました。結局その担当者の上司と話しましたが、あくまでわたしは遺産相続人の書類を添付しなければならないと言い張るのです。わたしは銀行から金を借りようとしているのでなく、その反対に銀行に金を払おうとしているというのに、そんなおかしな話はありません。
わたしはもう一度言いました。弟の死亡を通知したいので銀行のファックス番号を教えて欲しいだけだ、と。しかしそのひとも自分の言うことを押し通すだけで、ファックス番号を教えようとしません。それどころか、弟のクレジットカードに対する処理は何もせず、返済請求を行い続けると威嚇するのです。わたしはとうとう自制心を失い、こう言いました。「処理しないと言うならどうぞご勝手に。請求するんだったらお墓へどうぞ。」
わたしは亡くなった弟の負債をただ善意で清算しようとしているだけなのに、銀行側はそれを難しくしています。おまけに当局が発行した死亡証書の信憑性をその銀行は正しく考慮していません。[ 南ジャカルタ在住、フランシスカ・インダルシアニ ]


「のれんに腕押し、もううんざり」(2006年8月21日)
2006年7月7日付コンパス紙への投書"Permata Bank Tidak Profesional"から
拝啓、編集部殿。わたしは2004年5月以来のプルマタ銀行クレジットカード利用者です。これまでわたしは毎月1日にリッポ銀行のわたしの口座から自動振替でクレジットカード返済を欠かさず行ってきました。2006年6月13日、思いがけずプルマタ銀行からわたし宛に電話が入り、返済がまだなされていないと連絡してきました。そのひとは名前も電話番号も言わなかったので、翌日わたしはプルマタテルに電話して説明し、先方の担当者は早急に解決をはかると約束しました。わたしはそのとき、支払証憑を先方にファックスしました。ところが6月17日になってまた、名前も電話番号も言わずにプルマタ銀行の者だと名乗って電話してきたひとがあり、早く支払をして欲しいと要求するのです。わたしがプルマタテルに支払い証憑をファックスしてあると説明すると、そのひとはフォローアップすると言って電話を切りました。6月21日になってプルマタ銀行はまたわたしの自宅に電話して支払を要求しました。かれらはいつも名前も電話番号も言わないのです。会社が忙しかったので、その日夜になってわたしはやっとプルマタテルにコンタクトしました。かれらはわたしのファックスを確かに受け取っており、いまプロセス中だと言います。それでわたしはその担当者に、プルマタ銀行からもうわたし宛に支払督促が来ないようにしてほしいと頼み、その担当者は二度と督促が行かないようにすると引き受けてくれました。
ところが6月23日、わたしが会社にいるときにプルマタ銀行債権回収担当者が自宅にやってきたのです。そのひとはわたし宛に、すぐに支払をするようにと置手紙を残して帰りました。その夜わたしがプルマタテルに電話すると電話に出た担当者は、わたしが支払済みであるという情報はクレジットカードサービス部トゥティさんに6月21日9時36分伝達済みだと説明し、今回の問題に関してはプルマタから二度とわたし宛に督促は行かないようにすると約束してくれました。もっと確実にしておこうと考えてわたしは債権回収担当者が置いていった手紙にあるクレジットカードサービスセンターに電話してみました。応対してくれた担当者はこの問題の解決を図りますと約束しました。ところが6月26日にまたプルマタ銀行債権回収担当者がわたしの自宅に電話してきました。例によって名前も電話番号も残さないスタイルです。
プルマタテルにもクレジットカードサービスセンターにも、電話するたびにわたしは毎回一から説明をしなければなりません。そしてわたしの話を聞いてから、解決すると約束してくれますが、まったく実現しない空約束ばかりです。プルマタ銀行のそのような対応のためにわたしは経済的にもエネルギーの上からもたいへんな迷惑を感じています。プルマタ銀行がまったくプロフェッショナル性に欠けており、組織立った共同作業もできていないのは明白です。[ 南ジャカルタ在住、アデ・シティ・ホディジャ ]


「借金回収は誰から取り立てても同じこと」(2006年8月25日)
2006年7月8日付コンパス紙への投書"Penagih GE Meresahkan"から
拝啓、編集部殿。わたしは警告します。クレジットカードの返済滞納を請求するのに、まったく関係のない人間に不愉快なやり方で肩代わりを要求してくるのをGEファイナンスはやめなさい。返済が焦げ付いたクレジットカード保有者は、同社職員のJYさんによればチュトゥンという名前のひとだそうです。わたしの顔を汚し面倒をかけることの法的根拠はいったい何なのですか?そのひとがわたしの家に住んでいる事実などまったくなく、そしてそのひとがクレジットカードを申請したときにGEファイナンスからわたしへの確認も一度もなされなかったではありませんか。もし国中のクレジットカード申請者がわたしの家に住んでいると言い、GEファイナンスがそれを一方的に信用したとしても、どうしてわたしに非があることになるのですか?
これまでそのひと宛の請求はどこに出していたのですか?今になって突然わたしの家に持ってきたりして。そのチュトゥンというひとも含めて、わたしはわたしの家に住んでいると勝手に言っているひとたちのクレジットカードのどれひとつに対しても保証したことはありませんし、また身元照会者になると言ったこともありません。かれらがGEファイナンスといつどこで取引をしたのかなど、わたしは一切関知していません。法的にも手続き的にも逸脱を行っているデットコレクターがいつまでもわたしに干渉してくるのなら、わたしは関係当局に訴え出ますから。[ ジャカルタ在住、アメリア ]


「ATMに仕組まれた仕掛けはたっぷり」(2006年8月26日)
2006年7月24日付コンパス紙への投書"Pengalaman Pahit di ATM BNI"から
拝啓、編集部殿。わたしはジャカルタ証券取引所ビル内にあるBNI銀行スマンギ支店の口座保有者です。2006年6月28日、わたしは証取ビル1階に設置されたBNI銀行ATMで現金引き出しを行いました。一回目、わたしはATMで引き出しをしようとして途中でキャンセルしました。すると現金は出てきませんでしたが、口座からその金額が引き落とされました。そのときは、現金が出なかった引き落とし分は明日になれば自動的に戻されているだろうと思ったのです。ところが翌日残高を調べたところ引き落とされたままの状態であることが判明しましたので、わたしは証取ビル内にあるBNI銀行を訪れてこの問題を届け出ました。すると銀行担当者は苦情フォームに書き込んで提出してくれと言うので、求められるままKTPのコピーまで添えて苦情申請を出しました。ところがひと月も経とうというのに、お金が戻ってくるどころか、銀行側から何の連絡もありません。まるでこの問題は時間の流れの中に埋没して消え去ってしまったかのようなありさまです。
BNIのATMでわたしが体験したのはこの無責任な苦い体験です。BNI銀行のATMシステムは妥当なオペレーションシステムにサポートされておらず、キャンセルボタンは用意されているのにそれを押すとこのようなエラーが発生するのです。ビジネス界の中心部とも言えるジャカルタ証券取引所の中ですらまったく素人と変わらないようなこんな事件が起こるのですから、わたしの失望は筆舌に尽くせません。[ プルウォクルト在住、アリフ・ワヒヨノ ]
2006年8月8日付コンパス紙へ投書されたBNI銀行からの回答
拝啓、編集部殿。7月24日付コンパス紙に掲載されたアリフ・ワヒヨノさんの投書について説明します。6月28日に問題のATMで紙幣再充填が行われた際に残っていた紙幣が過剰だったので、口座残高の調整を行いました。当銀行はアリフさんにコンタクトし、同氏の口座残高が元に戻っていることを通知済みです。[ BNI銀行企業秘書課、インタン・アブダムス・カトッポ ]


「自分のミスを棚上げする銀行」(2006年8月26日)
2006年7月25日付コンパス紙への投書"BCA Lepas Tanggung Jawab"から
拝啓、編集部殿。2006年7月2日、わたしはBCAのMバンキングでプルマタ銀行へのクレジットカード返済に5,113,000ルピアの送金を行いました。わたしはBCAのMバンキングを使った決済をもう何度も行っています。その日は、送金のプロセスを行ったにもかかわらず、プロセスが完了すると出されるいつもの確認が出てきません。数分待っても変化がないので、わたしはもう一度送金プロセスを行いました。今度は決済がなされたことの確認が出ました。その後、残高を確認したところ、なんとその決済が二回とも引き落とされているではありませんか。わたしはすぐにハローBCAに届け出ました。14稼働日以内にその処理がなされるとの返事をもらいましたが、7月18日にわたしがその進展をチェックすると、「この問題はクローズしたので、お客さんが自分でプルマタ銀行にコンタクトしてください。」とハローBCAのオペレータは言うのです。BCAの口座保有者がBCAのファシリティを使って他行と決済した今回のケースに、BCAがいとも簡単に「このケースはクローズした」などとよく言えるものです。わたしにはとても承服できません。
わたしはBCAに対し、そのミスのフォローをすぐに要請したのです。その後BCAから何のフォローもなされていないことが明らかになったので、わたしは自主的にプルマタ銀行にコンタクトし、7月20日に二重送金の内容を連絡しました。プルマタ銀行は三日以内に二重送金分をわたしのBCAの口座に振り込むことを約束してくれました。送金のミスが起こったので顧客が助けを求めているのに、BCAはどうして責任を放棄するのでしょうか?このミスは百%顧客側のミスではないというのに。[ 東ジャカルタ在住、デルハム・ブルネウィ ]
2006年8月3日付コンパス紙へ投書されたBCAからの回答
拝啓、編集部殿。デルハム・ブルネウィさんからの投書に関して次の通り説明いたします。BCAのMバンキングを通じての決済に関する問題は、当行がクレジットカード発行銀行と連絡を取り、2006年7月24日にデルハム・ブルネウィさんの口座に返金がなされました。[ BCA銀行秘書課広報室、ドウィ・ナリニ ]


「流通貨幣の89%が5千ルピア以下の小銭」(2006年8月30日)
今年第二四半期の通貨流通状況に関してイ_ア銀行が報告している。贋札発見状況はイ_ア銀本店が全体の49.2%、次いでスラバヤ支店29.6%、スマラン支店15.4%となっているがそれらは国家警察がボゴール、ジャカルタ、タングラン、マラン、トゥルンガグン、クブメンで摘発した贋札製造に関連しているためで、警察が発見した贋札の数は全国で発見されたものの中で27.4%を占めている。第二四半期の贋札発見状況は流通紙幣1千万枚中の23枚という成績で、これは第一四半期の39枚より少ない。
他にもイ_ア銀は磨耗して市場流通に適さなくなった紙幣を回収・廃却しており、第二四半期では第一四半期の14.2兆より9%多い15.5兆ルピアの廃却が行われた。廃却量の大きいエリアは第一四半期と同じで、第二四半期はイ_ア銀本店が33.2%、バンドン支店20.5%、スラバヤ支店14.2%といったシェアになっている。流通通貨量は145.7兆ルピアとなり、第一四半期から8%上昇した。また平均ポジションも2.4%アップして135.9兆となっている。流通貨幣金種を見ると5千ルピア以下が89%を占めており、残りは高額紙幣だがその中で45%が5万ルピア紙幣、21%が10万ルピア紙幣という内訳になっている。残りは1万2万ルピアだ。


「コインは金銭じゃないのか・・・」(2006年8月30日)
2006年7月20日付コンパス紙への投書"BI Tolak Tukar Uang Logam"から
拝啓、編集部殿。わたしは5百ルピアコインを1億3千5百万ルピア分持っています。これはある会社への請求に対して支払われたものです。わたしは数軒の銀行を訪れましたが、それだけのコインを受け入れてくれるところがありません。一日につき25万ルピア相当しか駄目だそうです。わたしは早急に運転資金を必要としているので、貨幣を発行しているインドネシア銀行にコンタクトしてみました。2006年7月12日10時35分ごろ電話したところ、応対したイ_ア銀行職員はそのコインを受け入れるのを嫌がり、磨耗して使用に適さない貨幣だけを受け入れると言うのです。わたしはそのコインを発行したイ_ア銀行に、コインを紙幣に換えてくれるよう頼んでいるだけなのです。イ_ア銀行がその交換をできないと言うのであれば、5百ルピアコインの発行は止めるべきではありませんか。[ ブカシ在住、ジョニー・ブユン ]


「他部門が何を約束したかなど、知ったことじゃないね」(2006年8月31日)
2006年7月21日付コンパス紙への投書"Iuran Kartu Kredit Bank Lippo"から
拝啓、編集部殿。およそ2ヶ月ほど前、わたしはリッポ銀行のクレジットカードを契約しました。これはその苦い体験記です。最初わたしはマーケティング担当者からリッポクレジットカードのオファーをもらいました。低い金利率、初年度のアニュアルフィー免除、支払は容易などというありとあらゆる効能書きを並べて興味をそそったのでわたしはそれを信じて申請を出し、それは受け付けられました。そしてマスターカードが送られてきた後、暫くしてからアニュアルフィーの請求書が届きました。ご丁寧なことにその最初の請求書の中で、金利率は2.99%に上がったと好き勝手に言い渡してくる始末です。
わたしはすぐに14042番に電話して、話が違うと苦情しました。14042番の担当者は、初年度のアニュアルフィーは帳消しにするよう努力すると約束してくれましたが、支払方法はマーケティング担当者が約束したほど簡単なものでないことも教わりました。6月21日にリッポの回収部門からアニュアルフィー請求の電話が来たのでわたしは、初年度は免除が約束されており、カードも未使用である、と抗議しました。そうこうしているうちに、こんどはビザカードが送られてきたのです。14042番に問い合わせると、マスターとビザが両方発行されることになっており、どちらもアニュアルフィーは初年度免除だと言います。わたしはマスターカードの請求が消されるまでビザをアクティブにしないでおきました。ところがその後で、ビザの方のアニュアルフィー請求書がわたしのもとに送られてきたのです。ふたたび14042番に抗議の電話です。マスターカードの請求書は結局アニュアルフィーが消されましたが、なんと1万ルピアの支払い遅れペナルティがチャージされているではありませんか。そしてビザカードのアニュアルフィー請求書はいまだに変更されていません。わたしはもう14042番に電話するのに疲れました。リッポ銀行の請求システムと部門間の連絡は改善されなければなりません。顧客に何度も14042番に苦情させることはもうやめにしてもらいたいと思います。[ 東ジャカルタ在住、エンダ・ムスティカ ]


「クレジットカード返済焦付きを帳消しにしてくれる弁護士」(2006年9月6日)
クレジットカード返済滞納が増加している中、弁護士が新たなビジネスのネタをそこに見出している。クレジットカード保有者の返済焦付き処理に弁護士が関与し、銀行側との仲裁を行うならまだしも、弁護士は債務者の側に立ってその借金帳消しを勝ち取り、債務者から謝礼を得ている事件が増加していることをインドネシアクレジットカード協会が指摘した。
この傾向は今年4〜6月ごろから西ジャワ州やジャカルタで目立つようになり、21のクレジットカード発行銀行がその体験を届け出ている。帳消しにさせた焦付き金額は一件3〜5百万ルピア程度であまり巨額なものはまだ見られない。返済不能の借金ができればデットコレクターに煩わされる運命が待ち構えているというのがこれまでの通り相場だったが、それを一気に消滅させてくれるという弁護士のオファーには借金をしてでも依頼したいというのが債務者の本音だろう。そんなサービスを利用した債務者の話によれば、弁護士は債務全額を帳消しにしてあげるので、帳消し金額の30%をその報酬として払ってくれと要求したとのこと。ところがこの債務者は二ヶ月間銀行から請求書が来なかったために問題が解決したと思っていたところ三ヶ月目に再び銀行から未払いクレジットの返済請求書が届き、弁護士に未解決であるとクレームしたため弁護士から銀行宛に告発状が届いているというややこしい状況になっている。
クレジットカードの返済滞納から焦付きに至り、債務者が弁護士に債務帳消しを依頼するという現象の発生についてイ_ア銀行会計支払いシステム局シニア分析員は、クレジットカード発行者の安易なカード発行姿勢が招いたものだ、と銀行側を批判する。イ_ア銀行規則はカード保有者の保護、カード発行者の保護、最低返済金額の三つに関する詳細を定めている。中でもカード発行者がカード申請者の支払能力審査をおろそかにしたり結果を軽視したりして安易にカードを持たせてきたこと、またクレジット利用に対する金利が高いのを十分利用者に告知していないことなどがその理由だ、と同分析員は指摘している。ちなみにクレジットに対しては月2.25〜3.5%、キャッシュ引き出しには月2.75〜6%という高利率が適用されている。
一方、インドネシア法律家連盟は、弁護士の債務帳消しビジネスに関する報告は受けていない、と述べている。弁護士はいかなる事件であろうとクライエントに付き添って法的援助を与えることができるが、その際に倫理規定に反する行動を取ることは許されない、と同連盟バンドン支部長は語っている。


「銀行内にいる邪悪な手」(2006年9月13日)
2006年7月31日付コンパス紙への投書"Misteri Raibnya Tabungan BCA"から 拝啓、編集部殿。わたしはBCA銀行グヌンサハリ支店に口座を持っています。2006年7月4日午前8時ごろ、BCAチマンギス支店で自分の貯金口座から現金を引き出そうとしたところ、残高が115万ルピア減っていることがわかりました。通帳に記帳すると、わたしの関知しない現金引き出しが記録されました。わたし自身がその引き出しを行っておらず、またATMカードも常にわたしが携帯しているので、その出金は実に奇妙な出来事としか思えません。ハローBCAに電話して調べてもらったところ、そのミステリアスな出金はATMマシンで引き出されたものと判明しました。6月27日にBCAチマンギス支店で13時57分に35万ルピア、15時58分に45万ルピア、そして7月2日にはチマンギスのアルファマート内ATMで11時46分に30万ルピア、11時48分に15万ルピアが引き出されているのです。しかしそれらのすべてはわたしが行ったものではありません。7月2日には、わたしは夕方まで家にいて、一歩も外出していません。(上の金額はすべて原文通り)
妻や子供にATMカードを使ったかどうか尋ねましたが、かれらはPINコードを知らないので使いようがない、という返事でした。実に奇妙で考えられないことが起こっています。残念なことに、上の二ヶ所はATMへの監視カメラが設置されていないので、何の証拠を得ることもできません。そして2006年7月14日付けでBCAからわたしの苦情に対する文書の返事が来ましたが、銀行側の内部調査も行わずに責任不在を宣言するだけの紋切り型のもので、がっかりさせられました。BCA銀行内部に「邪悪な手」が存在している可能性をわたしは確信しています。BCA銀行経営者はどうかこのミステリアスな現金引き出しに対して責任を取ってください。BCA銀行にお金を預けることの安全性にとても不安を感じます。わたしが失ったお金は突然夫を亡くした仲間への同窓生みんなから集めた義捐金なのです。今回の事件がはじめてのものでないのは絶対に明らかでしょう?[ デポッ市在住、ジャロ・スマルウォト ]
2006年8月29日付コンパス紙に掲載されたBCA銀行からの回答
拝啓、編集部殿。7月31日付コンパス紙に掲載されたジャロ・スマルウォトさんの投書について説明します。ハローBCAからご本人に説明申し上げた通り、行われた引き出しは正しいATMカードとPIN番号を使った正当なものでした。BCA銀行利用者の皆さんにもお願いしたいのは、PIN番号はあくまでも秘密にし、どんな事情にせよ他の人に現金引き出しを決して頼まないことです。より詳しい情報をお求めでしたら、ジャロ・スマルウォトさんはハローBCA電話番号(021)52999888 にお問い合わせいただくことができます。[ BCA銀行広報課、ドゥイ・ナリニ ]


「一方的なクレジットカード取り消し」(2006年9月19日)
2006年8月2日付コンパス紙への投書"Penutupan Sepihak Kartu HSBC"から
拝啓、編集部殿。わたしは2001年からのHSBC銀行ビザカード保有者です。わたしのカードはHSBCが一方的にブロックし、理由もはっきりと示さないままクローズされてしまいました。そのカードはわたし個人の名義です。カード保有者になって以来わたしの個人データは変化しておらず、また問題を起こしたこともありません。請求も支払いも普段から同じようになされており、クレジット返済もアニュアルフィー支払も常にきちんきちんと行ってきました。クレジット返済もミニマム返済などしたことがなく、毎月満額返済をしています。ところが、わたしのカードでデータ破損が起こったため、2006年4月にカード再発行を要請してからおかしな結末へと発展して行きました。
わたしは毎週毎週、カードの再発行状況を問い合わせました。そして4週間目になってやっとHSBC担当者から、リスク部門からのメモに従ってブロックされているのでカードはお手元に届きません、という返事を得ました。わたしはリスク部門に電話してその理由を尋ねたところ、問題ある会社に勤めているのでわたしのデータは不適格になっている、との回答でした。
2006年5月1日、わたしはその措置に対する不服の手紙をHSBCに送り、わたしのクレジットカードを一方的に取り消した理由を文書で回答するよう要請しました。それまで最終月(2006年4月)のクレジット返済はしない、とも書きました。7月20日にわたしはHSBC銀行リスク部門に電話して状況を尋ねました。するとその担当者は理由を説明する文書は出せないと言い、また口頭での説明も拒否しました。その一方で、既に閉ざされたわたしのクレジットカードに対する請求は毎月罰金や金利などもろもろの金額を増やしながら発行され続けており、おまけにわたしはコレクション部門からすぐに決済を行うよう追い掛け回されている始末です。[ 東ジャカルタ市在住、スヒルマン ]


「だれもが自信満々と、嘘や間違い・虚報や誤報を口にする」(2006年9月20日)
2006年8月5日付コンパス紙への投書"Sia-sia Menunggu di BCA"から
拝啓、編集部殿。2006年7月24日、わたしは西ジャカルタ市にあるBCAプリ店で小切手の現金化を依頼しました。小切手には書き直しがありましたが、その脇に小切手振り出し人であるわたしのボスがサインをしています。BCAの窓口担当者は、小切手口座があるBCAクドヤ店に確認しなければならないのでそれまで待つように、とわたしに言いました。
40分ほど待ちましたがいつまでたっても呼ばれないので最初の窓口担当者に尋ねたところ、その小切手はクドヤ店にファックスしてあるがまだ確認の連絡が来ないので処理できないとの返事でした。わたしはその担当者に、ただファックスの返事が来るのをじっと待っているだけじゃなく、電話で先方に問い合わせたらどうか、と言いました。でなければ、わたしがボスに電話してクドヤ店に催促するよう頼みましょうか、とも提案しました。わたしはそのとき携帯電話を持って行かなかったので銀行の電話を借りてということでしたが、その担当者はわたしにただ待つようにと繰り返し、それが嫌なら自分でクドヤ店に持って行ったらどうですか、と逆に勧めるのです。今からクドヤへ行ってまた並ぶよりも、ここでもう40分間費やしたのだからここに居た方がよいと思い、待つことにしました。それから5分くらい過ぎたとき、その店のスーパーバイザーがわたしを呼び、クドヤ店にファックスとEメールを送ってあるのにまだ確認が来ないのだ、と状況説明をしました。わたしは、ただ待っているだけでなく電話で先方に問い合わせてくださいと頼みましたが、そのスーパーバイザーはできないと断りました。BCA銀行はお客を長時間待たせることをなんとも思わないのですね、と苦情しましたが、それでも電話してくれません。わたしが何度も頼んだので、結局スーパーバイザーはクドヤ店に電話してくれましたが、しばらく話した後でわたしに直接相手と話するように言います。その小切手に対する支払了承をしたクドヤ店の職員とわたしは電話で話しましたが、そのときなんとクドヤ側はファックスを受け取っていなかったことが判明しました。わたしは何の意味もなく40分間も待たされていたのです。[ 西ジャカルタ市ピナンシア在住、リアナ ]


「現場担当者からでさえ話半分に聞かなければ」(2006年9月28日)
2006年8月12日付コンパス紙への投書"Western Union Bank Mandiri"から
拝啓、編集部殿。2006年6月19日、わたしはタングランのビンタロプラザにあるマンディリ銀行でウエスタンユニオンのサービスを使って3百万ルピアを送金しました。これはある物品購入代金をフィリピンに送金するためでした。ウエスタンユニオンを使ったのは、送金受領者がMoney Transfer Control Number を知らなければその金を受け取ることができないからです。銀行の担当者は、フィリピンの売主が物品を送付する前にMTCN番号を相手に絶対教えないように、とその仕組みをわたしに再確認してくれました。ところがその日の夜、わたしは友人からインターネット経由で「ルーマニア、ブルガリア、インドなどいくつかの国ではMTCN番号がなくとも受取人は送金を受領することができる」という情報を得ました。しかしマンディリ銀行担当者は確かに、MTCN番号がなければ受取人は送金を受領することができない、と言ったのです。
翌朝わたしは開店そうそうの午前8時にマンディリ銀行を訪れて、昨日行った送金を引き戻すよう依頼しました。すると昨日の担当者はウエスタンユニオンに連絡してくれて、わたしの送金がどうなっているのかを調べたところ、なんとフィリピンの受取人がその金を受領したあとだったのです。MTNC番号がなければ金が受け取れないという話とは大違いじゃありませんか。マンディリ銀行の担当者が言うには、わたしのケースははじめての事件だそうで、その担当者が苦情を書いて提出するよう勧めましたので、わたしは8時45分にクレームをその場で提出しました。その後週に一回はその進展状況を問い合わせていますが、マンディリ銀行側の誠意ある対応はまったく感じられません。マンディリ銀行とウエスタンユニオンの経営者に対して、わたしの問題の早期解決を要請します。[ タングラン在住、リッキー・ハプサプト ]
8月29日付コンパス紙に掲載されたマンディリ銀行からの回答
タングラン在住、リッキー・ハプサプトさんからの2006年8月12日付コンパス紙への投書に関して説明いたします。マンディリ銀行ビンタロプラザ支店でのウエスタンユニオンのサービスに関する問題はリッキーさんに説明申し上げ、御本人からの了承を得ました。[ マンディリ銀行コーポレートセクレタリー、エコプトロ・アディジャヤント ]


「新車購入ローンは大幅減」(2006年10月2日)
国民購買力の低下による自動車販売台数激減と歩を一にして新車購入ローン利用も減少していることをアストラクレジット社販売担当オフィサーが明らかにした。その談によれば、昨年10月の石油燃料大幅値上げ後も新車購入者のローン利用がなくなったわけではないが、購入者の減少に加えて新車購入を諦めて中古車購入に方針を変えた消費者が増えている、とのこと。昨年の同社の資金貸付用途は65%が新車購入ローン、35%が中古車購入ローンという配分になっていた。しかし今年はどうやらそれが55%対45%になりそうである、との由。
同社の車輌購入ローンは、アストラグループ取扱い新車(トヨタ、ダイハツ、いすゞ、日産ディーゼル、BMW、プジョー)、グループ非取扱い新車、中古車(ショールーム及び個人扱い)、二輪車、5トン超商業車という5つのカテゴリーに区分されており、昨年同社は7万台の購入に9.8兆ルピアの貸付を行った。ほとんどすべてが四輪車で、二輪車はせいぜい5%とのこと。同社の今年の営業計画は5万台に対する6.4兆ルピアの貸付で、8月時点で既に4兆ルピアの実績をあげている。


「銀行に濡れ衣を着せられる」(2006年10月4日)
2006年9月2日付コンパス紙への投書"Korban Salah Data Citibank"から
拝啓、編集部殿。シティバンクは国際級のクレジットカード発行者ですが、やっていることはまったく素人と変わりません。わたしはシティバンクのビザゴールドカードを1993年から使っています。自分の義務はきちんきちんと果たしており、請求は期限内に支払い、支払不足があった場合でも翌月にペナルティと金利を含めてきちんと清算しています。2006年6月、わたしは広告を見てシティバンクキャッシュバックプログラムに申し込みました。その申し込み要項に合わせてわたしの個人データはすべて提出しました。しかしわたしの申請はリジェクトされました。理由はよくわかりません。
2006年8月9日、デットコレクターがわたしを訪ねて会社へやってきました。1,030万ルピアの未払いを請求するためですが、クレジットカード番号はわたしのものではありませんでした。ところがデットコレクターが持っている個人データはすべてわたしのものになっています。わたしが何回もシティバンクオフィサーに電話した結果、シティバンク側にミスがあったことが判明しました。ところがシティバンク側はその間違いを訂正しようという姿勢を見せず、そのミスが引き起こす結果を思ってわたしは不安と恐怖におののいています。デットコレクターが持っている債務者の個人データはわたしのものなので、わたしの両親やわたし自身の安全が気にかかります。
その債務者はわたしではないというのに、名前と生年月日が同じというだけでシティバンクはわたしをその債務者だと断定したのです。おまけに取られた個人データはわたしがキャッシュバックプログラムに申請したものなのですから。わたしは会社の同僚や上司から変な目で見られるようになり、とても恥ずかしい思いとはらわたが煮えくり返るほどの口惜しさを感じています。わたしはシティバンクが行った不正確で無責任な行為を強く糾弾します。シティバンク利用者は個人データの管理に十分気をつけてください。シティバンクはもっと慎重に結論を出すことができないのですか?[ ジャカルタ在住、ヤンティ ]


「銀行は10月26日から業務再開」(2006年10月11日)
今年10月24〜25日のルバラン大祭が明ければほとんどの銀行が業務を再開するので、10月26日27日に国民は平常通りの経済活動を行うことができる、とイ_ア銀行上級副総裁が語った。数行は休みにするようだが、大多数は操業するとのこと。中央銀行であるイ_ア銀行もジャカルタ本店ならびに全国37支店はすべてオープンすることにしており、手形交換も現金出納も平常日通り実施される。市中銀行は特にATMへの現金補充が急務となっているにちがいないと予測され、国民への現金供給を切らさないようイ_ア銀行は支援を行う構え。


「不条理とは人間のなせるわざ」(2006年10月13日)
2006年8月19日付けコンパス紙への投書"Pemblokiran Sepihak SCB Card"から
拝啓、編集部殿。わたしは2005年7月以来のスタンダードチャータード銀行プラチナカードの保有者です。2006年2月21日、突然私のカードが使えなくなり、コールセンターに問い合わせたところ、わたしに対して電話にせよ手紙にせよ何の連絡もなしにブロックされたことがわかりました。わたしが支払い滞納を起こしたことなど一度もないというのに。わたしはコールセンターに何度も電話しましたが、わたしのカードに関する状況を説明できるひとはだれもおらず、みんなてんでばらばらに矛盾したことを言うだけなのです。
統一性のないさまざまな説明を聞かされました。わたしの個人データが違っていた、住所がはっきりしない、わたしのカードが国外で偽造されたが証拠がない、等々。コールセンター担当者の名前はマラ、アマン、ディアン、ユニ、オルガ、・・・・他にもあったが忘れてしまいました。わたしのカードは使えなくなったのに、銀行側はわたしには支払を要求します。理由もわからないまま、スタンチャート銀行が一方的にわたしのクレジットカードをブロックしたことにわたしはたいへん不服です。
2006年2月22日、わたしはスラバヤのバスキラフマッ通りにあるスタンチャート銀行を訪れました。ところが事情を話しても、銀行職員はみんなわたしに「支払い面での問題はない」と言いますが、誰一人としてわたしの困難に対応し問題を解決することができないではありませんか。つまりかれらさえ、どうしてこうなっているのかわからないということなのです。
2006年2月22日付で出したわたしのクレーム状に対する反応は何もありません。わたしはクレジットカードがアクティブになったら返済支払をすると約束したのですが。
2006年6月にわたしのクレジットカードの問題内容など知りもしないスタンチャート銀行のデットコレクターによる迷惑が始まり、わたしへの電話や自宅への来訪は今でも続いています。かれらはスタンチャート銀行がわたしの問題をほったらかしにしてきたために発生した延滞金利や返済方法を強制します。もしわたしが滞納を続ければ、ジャカルタのスタンチャート銀行はすべての銀行に回状をまわしてわたし名義のクレジットカードをすべてブロックさせると威嚇するのです。つまりわたしの名前がブラックリストに載せられるということです。スタンチャート銀行デットコレクターの名前は、ハラ、ダニエル、トガム、ダルト、スラマッです。[ スラバヤ在住、パンチャナ・クルニアワン ]
2006年8月26日付けコンパス紙に掲載されたスタンダードチャータード銀行からの回答
拝啓、編集部殿。8月19日付けコンパス紙に掲載されたパンチャナ・クルニアワン氏の投書について次の通りお知らせします。スタンダードチャータード銀行は同氏に直接コンタクトしてその出来事に関する事情を説明しました。同氏は当方の説明を了解してくれましたので、これで両者間に発生した誤解は順当な解決に至りました。[ スタンダードチャータード銀行会社業務ヘッド、シンタ・シライッ ]


「ルバラン期に首都で流通する現金は24兆ルピア」(2006年10月23日)
イ_ア銀行は今年のルバラン期に市中への現金供給準備資金として19兆ルピアを用意する。イ_ア銀総裁によれば、その金額はこの先三ヶ月を十分に回せる金額であるとのこと。イ_ア銀は長期休暇とイドゥルフィトリ大祭で市中の現金需要が増加するため、ATMの現金補充が励行されるよう銀行界に要請しており、ほとんどの銀行は10月26日から業務を再開する予定にしている。
BNI銀行は10月後半の現金需要に備えて8.3兆ルピアを用意することにしている。特にイドゥルフィトリの10日前からその翌日までの期間は3.7兆ルピアを全国2,272のATMに供給する態勢を整えている。昨年のルバラン期の実績では2.5兆ルピアが記録されており、今年はその5割増が予測されているため同行では3.7兆を用意している。今年5月からATM経由の現金引き出し額が全国で5兆ルピア台に上昇していることが8.3兆の根拠だと同行は説明している。同行はルバラン前後の一斉休暇期間について、10月21日と23日は全国216支店でプルタミナへの支払と納税受付だけを行い、26・27日は現金出納や手形決済を行う予定。
BRI銀行はATMへの現金供給のために1.5兆ルピアを用意している。その金額は10月20日から29日までの現金需要をカバーするに十分なものと同行では見ている。BRI銀行は全国に974台のATMを設けている。
イ_ア銀行によれば、今年のルバラン期に首都圏で流通する現金は24兆ルピアに達するだろうとのこと。これは昨年実績の15.9兆ルピアから34%のアップだ。ミランダ・グルトム、イ_ア銀上級副総裁は国民に対し、現金は潤沢に用意されているので現金不足が起こるような心配はまったく無用である、と呼びかけている。


「届かない銀行からの請求書」(2006年10月30日)
2006年8月26日付けコンパス紙への投書"Laporan Keuangan dari Citibank"から
拝啓、編集部殿。わたしはchoice シルバーカードの所有者です。カードを受け取って以来今日に至るまで、口座のステートメントをいまだかつて受け取ったことがありません。わたしはこの件でシティバンクに三回電話し、三回とも丁重な陳謝の言葉をもらいましたがフォローアップはなしのつぶてです。シティバンクからのサービス改善が伴われない謝罪の言葉など何の意味もないではありませんか。
シティバンク側の言い訳は「家にだれもいなかった」というものですが、家には常に使用人がおり、呼び鈴も大きな音がする電気式と機械式の両方が備えられています。だからわたしはEメールアドレスを示してそこに送るよう依頼しましたし、会社の住所でも良いからと伝えましたが、ステートメントはいまだにわたしの手に届いたことがありません。そんな状態にも関わらずわたしは毎月シティバンクに電話して返済金額を問い合わせています。それも、ひと月に三回も。シティバンクのサービスはいったいどうなっているのか、というのがわたしの疑問です。これまでわたしはクレジット返済を正しく行っており、滞納は一度もありません。シティバンク側はこの問題をきちんとフォローしてください。[ タングラン在住、ブディユウォノ ]


「市中からの現金回収が始まる」(2006年10月31日)
二日間のイドゥルフィトリ大祭が明けた10月26日、都内大半の銀行はオープンしたがたいへんな混雑を見せた店と閑古鳥が鳴いた店との明暗がくっきり。市中に出回った現金が商店に回り、たまりにたまった現金が26日になってやっと銀行に持ち込まれた。その日中央銀行まで流れてきた現金はジャカルタで3,607億ルピア、地方部で1.6兆ルピアの合計2兆。中央銀行への預託を行ったのは343銀行だが、わずか12億ルピアしか持ち込まなかった銀行もある。一方中央銀行からの全国向け現金支出はその日3,028億ルピア。
イ_ア銀行は10月前半、市中に通貨量を19兆ルピア分追加流通させたため、2006年9月末の現金流通量153.6兆は10月18日時点で170.7兆に上昇した。過去の実績から、ルバラン期のために増加した市中の通貨は2週間程度でふたたび中央銀行に戻ることが予測されている。26日の銀行間決済はまだウオームアップ状態で、オンラインによる一括決済は11,441件66.3兆ルピアで終わった。今年の平常日の平均が27,551件113.6兆ルピアであるのに対し、やっとその半分といった程度。


「幸運は銀行のもの、不運は客のもの」(2006年11月15日)
2006年9月5日付コンパス紙への投書"Pengamanan ATM Mandiri Diragukan"から
拝啓、編集部殿。2006年7月30日18時38分、わたしは都内カルティカチャンドラホテルにあるマンディリ銀行ATMで10万ルピアを引き出そうとしました。そのときお金は出ないで明細書だけが吐き出され、わたしの口座から10万ルピアが引き落とされたことを示していました。たまたまわたしの後ろに並んでいたホテルの職員が、このようなことはよく起こると教えてくれました。わたしがすぐにマンディリコールセンターに電話すると、最寄の同銀行支店に届け出て文書でクレームするようにという返事だったので、スディルマン通りのプラザドゥアムティアラにあるマンディリ銀行に行きました。そこの担当者は14日で手続が終わると言いました。
2006年8月11日に同銀行から連絡があり、14日に結果を問い合わせるよう指示されたのでわたしはその日を待って電話しました。ところが銀行側は、問題の出金に異状は何も見られなかったと説明し、その引き落としは正当であるという判断を宣告したのです。もっと驚いたことに、銀行側の決済データによれば、わたしの事故からおよそ2時間後に出金したひとがあるとのことでした。本来ならマンディリ銀行はわたしがコールセンターに連絡した時にそのATMをストップさせ、わたしのお金が中に引っ掛かっていないかどうかを調べるまで他のひとには使えないようにしなければならないのではありませんか?
わたしはマンディリ銀行に対し、ATMブース内に設置されているはずの防犯カメラの画像をチェックするよう要請しましたが、全ATMブースにカメラが設置されているわけではないという返事にまたまた驚かされました。国内最大の銀行であるマンディリ銀行がATMの保安に万全を期していないなんて、そんな怠慢がありうるのでしょうか?それとは別に、ATMの機械がわたしに対して犯したミスの責任をマンディリ銀行はどのように取るつもりなのでしょうか?ATMからお金が出てくるまでの間は銀行口座保有者は保護されなければならないのではありませんか?マンディリ銀行はそのATMマシンの改善をどうして行わないのでしょう?
顧客であるわたしのマンディリ銀行に対する信頼は一瞬にして潰えました。マンディリ銀行は利用者保護のためのATMブースにおける妥当な保安システムをどうやら持っていないようです。安全性という面で同銀行はたいへん不安を感じさせます。[ 都内クブンパラ在住、スリ・レズキ ]


「銀行界の預貯金は増加する」(2006年11月16日)
今年8月時点での銀行界第三者資金は1,188.2兆ルピアに達し、一年前の1,046.8兆から13%上昇した。内訳は定期預金が588.0兆ルピア、当座預金が316.5兆、普通預金283.7兆となっている。インドネシア銀行の銀行界サーベイによれば、今年第四四半期は第三者資金のネットポジションが72%から87%に増加するとの見方を示している。そのうち定期預金は58.3%、当座預金13.9%、普通預金27.8%というシェア。
金利低下指向政策のために銀行界は第三者資金集めを金利率だけに頼っていられないことから顧客に対するサービスクオリティの向上と付加価値付けを真剣に行っており、その面での銀行間集客競争は一層激化していることをバンカーのひとりは指摘している。しかしイ_ア銀行は金利率が依然として銀行顧客の最大の関心事であることを今年10月のサーベイ結果としてコメントしている。サーベイでは回答者の58%がこの先半年間の普通預金金利率は変化しないだろうと考えている。一方上昇するだろうと予想している者は23%で、残りは低下するものと見ている。
銀行界はまた、今年9月22日から2007年3月までの期間、預貯金保証機関の保証対象が1億ルピアまでと引き下げられたものの、銀行界第三者資金がそれによって他の金融分野へ移転することはないだろうと見ている。


「個人データはごまかすのが当たり前」(2006年12月5日)
2006年9月20日付けコンパス紙への投書"Manipulasi Data Kartu Kredit BII"から
拝啓、編集部殿。2006年9月5日、わたしの母はBII銀行からビリングステートメントを二通受け取りました。配達人がわが家の庭に投げ入れたそれらのステートメントを調べたところ、クレジットカードの名義人ノバリアなる人物にはまるで思い当たりがありません。ところが住所を見て驚きました。住所は間違いなくわが家のものになっているのです。わたしがBII銀行カスタマーサービスに連絡したところ、相手はそのステートメントを最寄のBII銀行に返却してください、と言うだけでした。その態度に、わたしの住所を故意に利用している者がいるのだということがわたしの中で大きな疑惑となって膨れ上がりました。よく調べたところ、その封筒には名義人の勤め先住所も記されていました。ジャカルタ、スディルマン通りプリンスセンター9階第901のPTニコムニアガプリマとなっていますが電話番号がありません。わたしは自らその会社の電話番号をテルコム番号案内に尋ねて答えを得ました。そこへ電話してみたところ、その番号は会社でなく個人宅になっていて、またその個人宅の住所もスディルマン通りではないことが判明しました。そのクレジットカード名義人がデータをごまかしてわたしの住所を代わりに使ったことは明らかです。BIIのような優れた銀行がクレジットカードのデータをごまかされていながらそのままにしているのはいったいどういうことでしょうか?わたしはこの名義人の問題に関してBIIから説明を聞かせてほしいと希望します。銀行のクレジットカードに関して多少とも知識を持っている人間として、無責任な人間に住所を使われるのはきわめて不快です。[ ジャカルタ在住、フィッツジェラル・ヨハネス ]


「インドネシア銀行広報 〜 貨幣の流通停止と回収」(2006年12月8日)
1979年発行5ルピア硬貨、1991年発行50ルピア硬貨、1991年発行100ルピア硬貨、1992年発行100ルピア紙幣、1992年発行500ルピア紙幣、1992年発行1,000ルピア紙幣、1992年発行5,000ルピア紙幣の流通停止と市場からの回収に関する2006年11月22日付けインドネシア銀行規則第8/27/PBI/2006号に則して下の通り告知する。
インドネシア銀行は次の7種の貨幣に関して2006年11月30日付けで流通停止と市場からの回収また公式な支払いツールとしての機能喪失がなされたことを表明する。
I.硬貨三種類
 1979年発行5ルピア硬貨、1991年発行50ルピア硬貨、1991年発行100ルピア硬貨、
II. 紙幣四種類
 1992年発行100ルピア紙幣、1992年発行500ルピア紙幣、1992年発行1,000ルピア紙幣、1992年発行5,000ルピア紙幣

上記に関連して、上のルピア貨幣を保有している国民は次の規定に従って交換することができる。
1.流通が停止されたルピア貨幣は現在有効な同一額面または異なる額面の貨幣とインドネシア銀行もしくは最寄の一般銀行で交換することができる。
2.交換実施期間と交換場所は次の通り。
 a。2006年11月30日から2011年11月29日まで、交換はインドネシア銀行あるいは一般銀行で行うことができる。
 b。2011年11月30日から2016年11月29日まで、交換はインドネシア銀行でのみ行うことができる。
3.上記ルピア貨幣の交換を求める権利は流通停止後10年を経過すると、すなわち2016年11月30日以降、消滅する。
以上  
2006年11月30日ジャカルタにて  
インドネシア銀行広報責任者


「グローバル企業でも従業員はローカル文化」(2006年12月11日)
2006年9月27日付けコンパス紙への投書"Premanisme oleh Citibank"から
拝啓、編集部殿。わたしはシティバンクパーソナルローンのセールスマンの被害者です。2003年にパーソナルローンを勧誘する電話がほとんど毎日わたし宛てにきたので、わたしは仕方なくローンに入りました。2006年になってわたしは二回、分割返済を怠りました。そしてテロが始まったのです。ほとんど毎日、シティバンクのコレクション部門から別々の人が妻子に電話をかけてくるので、毎回同じ話を何度も何度も繰り返さなければなりませんでした。2006年8月31日にクライマックスがやってきました。シティバンクコレクション部門のイブ・フォニーから脅迫されたのです。「あんたはアンボン人をご存知ね?あんたの家に行かせるから、お宅の妻子に気をつけなさいよ。」シティバンクのような国際的会社がごろつき精神の従業員を雇っているのは実に遺憾です。わたしはシティバンクにこのことを苦情しましたが、返事は社交的なものでした。
この国は法治国家です。あのようなことが認められるものなのでしょうか?一方では、返済遅延に高額の金利とペナルティが科されているというのに。インドネシア銀行をはじめ諸方面はもっと良い法規を制定して、今でさえ困っている国民がもっと困らされることのないようにしてほしいと希望します。[ 西ジャカルタ市在住、ヨン・チンクオン ]


「個人データ盗難」(2006年12月14日)
2006年9月29日付けコンパス紙への投書"GE Menuduh Tunggak Tagihan"から
拝啓、編集部殿。わたしはカルフルショッピングカード保有者ですが、2006年7月カルフルが警告も出さず一方的にわたしのカードをブロックしてしまいました。わたしは一度も返済滞納したことはありません。それでカスタマーサービスに問い合わせたところその理由がわかりましたが、その理由はなんとわたしのものでないGEマスターカードに滞納があるからというのです。カスタマーサービス担当者は、そのGEマスターカード保有者のデータがわたしの個人データとまったく同じだと言うのですが、そんなことってありでしょうか?
わたしが思うに、そのGEマスターカードは何者かがわたしの個人データを無断コピーして使っているにちがいありません。わたしはこのようなことが起こるのが許せないので、カスタマーサービスに何度も電話でコンタクトしましたし、わたしはそのカードのオーナーではないというステートメントを作ってファックスで二回も送付しました。しかしGE側にはこの問題を解決しようという姿勢はまったく感じられず、まるでどうでもいいといった雰囲気です。GEほどの大きな会社が何の解決も示そうとせず、いつ終わるのかもわからないプロセスの結果をただ待てと無責任に言うだけなのです。もう三ヶ月が過ぎ去りました。わたしの時間とエネルギー、そしてわたしの名前に泥を塗られて、たいへん損を蒙っている気分です。[ 西ジャカルタ市在住、チオ・センニ ]


「損する話しは聞かせないのがセールスの常道」(2006年12月28日)
2006年10月3日付けコンパス紙への投書"Deposito di Bank Mandiri"から
拝啓、編集部殿。わたしの母はマンディリ銀行メトロポンドッキンダ支店で定期預金を組みました。父が病気になったのでお金が必要になり、2006年8月第二週に定期預金の期限前解約をしました。母が銀行でカスタマーサービス担当者に解約を依頼したところ、期限前なので金利は一切つかないと言われました。それは仕方がないことだと母も理解しました。ところが奇妙なことに、預金高の0.5%をマンディリ銀行が徴収したのです。それは預金者のお金だというのに、よくもそんな非人間的なことができるものです。預金者に損をさせるような決まりを好き勝手に決め、最初に定期預金を組んだときにそんなことは一言も言わなかったのですから。[ タングラン在住、サリ・ディア ]