インドネシア通信メディア情報2010〜14年


「小包盗難事件」(2010年1月6日)
2009年4月28日付けコンパス紙への投書"Paket Berharga Rawan Dicuri"から
拝啓、編集部殿。2009年3月28日、わたしはジャカルタのジャティヌガラ郵便局から腕時計が二個入った小包を誕生日プレゼントとしてマランの親戚に送りました。その小包みパッケージが小さかったので郵便局職員はわたしに、それをA4サイズの茶封筒に入れるようアドバイスしてくれました。言われた通り封筒に入れて糊付けし、念のためにステープラーで封筒の口を止めてくれるよう、わたしはその窓口職員に依頼しました。
2009年3月31日朝、わたしはインターネットで郵便物のトレースを行い、それがスラバヤ郵便局に届いていることを知りました。そして夜にはマラン郵便局から名宛人に対し、郵便物を取りに来るよう案内が出されていることを知りました。
2009年4月1日、わたしの親戚は郵便物を受取りに出向きましたが、茶色封筒は開かれて小包パッケージは破られており、中には腕時計がひとつしかないという状態に直面したのです。
マラン郵便局側は、スラバヤ郵便局から送られてきたとき既にその状態であったと言い、そのためにスラバヤ郵便局は経緯報告書を添付してきた、と説明したそうです。しかし親戚は郵便局が用意した受領書の記載と実態が違っているために受け取りを拒否し、すぐわたしに連絡して来ました。わたしはすぐにジャティヌガラ郵便局に赴きましたが、マラン郵便局は経緯報告書をどこへも送っていないのでジャティヌガラ郵便局では何もわかりません。
こんな出来事の場合郵便局は賠償を行ないますが、賠償金額が失われた品物に見合うものになるかどうかは保証のかぎりでありません。郵便局は文書郵便物の配達と公共料金支払受取り業務だけ行い、小包配達事業を行うべきではないのではありませんか?品物は常に金額で計られるだけでなく、受取人にとってその効用や機能も重要な意味をもっているのですから。[ ジャカルタ在住、マルティン・シアハアン ]


「アメリカを舞台にインドネシア人のサイバークライム」(2010年1月7日)
アメリカの銀行にフィッシングをかけてクレジットカードのデータを盗み、それを使ってさまざまなオンラインショッピングを行なっていたインドネシア人ふたりを首都警察が逮捕した。ひとりは東ジャワ州マランでワルネッ(warnet)を経営しているアリ、もうひとりはジャカルタの大卒学歴者アディで、このふたりの間にはインターネット上のつながりしかない。
ふたりはキャピタルワン、チェース銀行、ピラマックス銀行、JPモーガン銀行などアメリカの大手銀行にフィッシングの罠を張っておよそ4千件のクレジットカードデータを集め、そして数ヶ月前からそのデータを使ってオンラインショッピングを開始した。その中でふたりはエアエイシアの航空券を被害者のクレジットカードで購入してから、入手した航空券を別のインターネットサイトを使って廉く販売するという詐欺行為を行なっていた。エアエイシア航空券廉価販売の被害は外国人の間にも出ている。
このふたりのサイバークライムが明るみに出たのは、犯人から買ったエアエイシア航空券が実際のチェックイン時に使用を拒否されたのに怒った購入者が首都警察に届け出てからで、エアエイシアチェックインカウンターは航空券の名義人が搭乗者と異なること、また犯人が航空券購入に使ったクレジットカードのオーナーが被害をエアエイシアに届け出ていたことなどのために不法購入航空券の使用を認めない方針を立てていた。


「国内に入る物品はすべて課税対象」(2010年2月11日)
2009年11月22日付けコンパス紙への投書"Hadiah serta Panggilan Bea dan Cukai"から
拝啓、編集部殿。ジャカルタのパサルバル郵便局B種税関監視サービス事務所から郵便物を受け取りに来るよう、わたし宛に通知状が届きました。友人が送ってきた皮革製バッグが届いたのです。税関からの通知状には、わたしが表明書を書けばよいとはっきり記載されているにもかかわらず、わたしが二回コンタクトした税関職員はインボイスを提出せよと言い張って譲りません。わたし宛に送られてきた皮革製バッグはわたしへのプレゼントであり商業目的の品物ではないのだから、わたしがインボイスを持っているはずがないではありませんか。このような公共サービスは正しく納税を行っている国民に対する虐待行為だとわたしは思います。[ ジャカルタ在住、ペニ・クスマワティ ]
2009年11月26日付けコンパス紙に掲載された税関からの回答
拝啓、編集部殿。2009年11月22日付けコンパス紙に掲載されたペニ・クスマワティさんからの投書について次の通り説明します。2006年法令第17号で改定された1995年法令第10号通関法には、インドネシア国内に入ってきた物品は輸入物品として扱われ、輸入関税が課される、と記されています。その規定に従い、国内に入ってきたすべての物品は、現行規定にもとづいて免税措置が与えられるものを除いて、関税とその他輸入税が納められなければなりません。郵便等による送付物品に対しては、2007年大蔵大臣決定書第89/PMK.04/2007号でひとり一回当たり通関価額がFOB50米ドル以下のものに関税その他輸入税の免除が与えられています。
一方、2004年大蔵大臣規則第620/PMK.03/2004号では、輸入価額あるいは販売価格が50万ルピアを超える皮革製バッグは奢侈品税課税対象になっています。規定に従い、同時に関税その他輸入税の金額査定に誤りが起こるのを避けるため、当方はペニ・クスマワティさんにインボイスあるいは詳細説明を求めました。問題の郵便物について当方は2009年10月30日付け郵便物検査計数課税フォーム326570番で処理を済ませています。[ パサルバル郵便局税関サービス事務所長、ザエナル・アビディン ]


「電話盗聴」(2010年2月23日)
最近とみに活発化している法曹機関による電話盗聴行為は消費者の携帯電話利用を減少させて電話番号焦付きを増加させるだろう、とPTバクリテレコムの専門家が表明した。そのような帰結に至るなら、電話オペレータ間の料金引下げ合戦は避けられない。「通信トラフィック量が減少すればユーザーひとりあたり平均収入は自動的に低下する。必然的にオペレータはそろってユーザー探しに向かう。電話利用者がどれほどハイテクの暗号化を行なおうが、法曹機関は電話オペレータのモバイルスイッチングセンターにデモジュレータを置くよう命じればあとは思いのままだ。」
しかしテレマチックソサエティ役員は、法曹機関の電話盗聴行為がどんなに綿密に行なわれようとも一般ユーザーの電話利用がそれで減少するようなことはないだろう、と反論する。「もちろんオペレータは法曹機関に依頼されて頻繁に盗聴をおこなっているが、音声通信の99%はとりわけどうということのないありきたりの会話であり、汚職のような犯罪に関連するものは1%しかない。犯罪者たちは通常プリペイド携帯電話を使い、頻繁に電話番号を変えている。それが焦付き電話番号を増やす行動であることも確かだ。」 国内で販売されている携帯電話器はすべて盗聴可能なフィーチャーを有しており、それがなければ国内市場には流せないようになっている、とテレマチック専門家は語る。そのフィーチャーを開くか閉めたままにしておくかは法曹機関からの要請に対応する電話オペレータの方針次第であり、そのフィーチャーを使わなくとも通信センターやネットワークのルートの中で音声データが通過するポイントに必要な機器を設置すれば盗聴は容易に行なえる。
電子取引と情報に関する法令が電話オペレータの盗聴行為に根拠を与えているものであることを消費者も国政上層部も法曹機関職員も理解しておかなければならないことだ、と関係者は口をそろえる。外国でも法曹機関による盗聴は行なわれているが、個人のプライバシーを尊重するために規制がかけられており、法のため捜査のためという名目だけで自由に盗聴が行われるわけではない。プライバシー観念の薄いインドネシアで公権力という看板を振りたてた法曹機関員がどのようなことをしているのかは想像にあまりあるだろう。法曹機関同士の対立や手柄あらそいで法曹機関員が互いに相手を盗聴しているというのだから。


「携帯電話度数を盗むオペレータ?!」(2010年2月23日)
2009年5月23日付けコンパス紙への投書"Telkomsel Mencuri Pulsa"から
拝啓、編集部殿。2009年2月8日、わたしはシンパティカードの度数トランスファーを20万ルピア分行ないました。不成功というメッセージが戻ってきたというのに、20万ルピアは引き落とされたのです。トランスファー先の電話器をチェックしましたが、20万ルピアは入っていません。わたしが翌日116番のカスタマーサービスに連絡すると、度数が返却されるので7日間待つように言われました。
2月18日にわたしが再度連絡すると、度数が返却されるから3日間待てと言います。2月23日には7日間待てと言われ、3月5日には再び7日間待つように言われました。3月25日に116番に連絡すると、度数返却はまとめて大勢に返すから7日待てとまた言われました。
だとするとテルコムセルはいったい何人から度数を盗んだのでしょうか?カスタマーサービスの言うのに反して、いまだにわたしの度数は返却されません。テルコムセル自身は本気で度数を返却する意思を持っているのでしょうか?[ ジャカルタ在住、フェンドリック ]


「書籍は口承文化を突破できるか?!」(2010年3月13日)
インドネシアで出版されている書籍の8割は翻訳もので、大学のテキストとして使われる学術書かもしくは宗教関係の書籍がその中のマジョリティを占めている。数年前はインドネシア人学者の著作が大学のテキストに使われていたものの、昨今はそのような著作の出版がぱたりと途絶えており、著作分野で生産性の高い学者がインドネシアからいなくなってしまったことを嘆く声も出されている。
インドネシア出版社同盟会長はそれに関して、ひとはテレビからの情報だけで生きることはできず、書籍を読んで自己の内面照応を行なうことがどこでも必要とされている、と語った。「大学のテキストにしてもかつてはクンチョロニンラのManusia dan Kebudayaan IndonesiaやKebudayaan, Mentalitas dan Pembangunan などの書籍が使われた時期があるが、既に様相が変化している。インドネシア文化は口承文化であるため、ものを書くということが重視されないというのは本当なのだろうか?『本を書いて何になる?どれだけのロイヤルティを入手できるのか?セミナーでしゃべるはうがはるかに高収入になる。』という声はよく耳にする。結局著作活動の社会的評価は低いものにしかならない。」
とはいえインドネシアでは年間1万5千から2万タイトルの書籍が出版されており、他の発展途上国に比べて決して少ないというものでもない。しかしその多くが翻訳ものであるということについて出版業界者は、高い生産性でクオリティスタンダードも高いインドネシア人著作家を探すのは至難のわざであり、おまけに大学でも医学・工学・経済などの学科は翻訳書を必要としているため必然的に翻訳書の出版に傾いている、と述べている。
インテリ層が著作に意欲的でない状況の原因を出版業界者は、その非経済性にあると分析している。業界者のひとりはこう語る。「書籍の販売部数は一般的に3千部だ。優れた作品だと、6ヶ月で売り切れる。書籍販売は書店が小売価格の30%を取り、著者が10%のロイヤルティを取り、出版者の収入は60%となる。著者へのロイヤルティ支払はさらにそこから10%の源泉徴収所得税が差し引かれる。発行部数が完売すると著者の手には1,275万ルピアのロイヤルティが入る。販売部数の小さいことがロイヤルティの小ささにつながり、小さい収入が著作意欲に水をかける。こうしてインドネシア人著作家の作品の出版は縮小の一途をたどり、出版社は仕方なく翻訳書の出版に力を注ぐことになる。」本の売れないインドネシアで出版社は文化活動と経済活動の両立に四苦八苦しているようだ。


「著者への印税は10%」(2010年3月13日)
2009年6月27日付けコンパス紙への投書"Membayar Pajak atau Dibajak"から
拝啓、編集部殿。しばらく前にわたしはジョクジャとジャカルタの出版社から手紙を受取りました。わたしの著作がそれらの出版社から発行されているのです。手紙の内容はほとんど同じで、早急にNPWP(納税者番号)を作成して送ってくるようにという要請でした。そうしないとたいへん重い制裁が加えられるというのです。つまりこれまで出版社からのロイヤルティには15%の源泉徴収所得税が課せられていましたが、NPWPがないと税率が30%になるのだそうです。
雑魚クラスの著作者にすぎないわたしですが、その手紙を読んで情けなくなりました。定職を持ち収入も安定している一部社会階層のひとたちはNPWPを作ることに何の抵抗もないでしょう。しかし定職を持たず、生計を著作や手当たり次第の仕事に依存し、収入も不安定なわたしのような大部分の国民にとってNPWPを持つことの義務付けはたいへん不安であり、経済負担を重くするものです。
たとえばいまインドネシアではたいていの出版社がロイヤルティを10%支払っています。書籍の価格が4万5千ルピアで半年間に100部売れたとするとロイヤルティは45万ルピアとなり、そこから15%の源泉徴収所得税が課税されるので67,500ルピアが削られます。すると著者の半年間の手取り収入は382,500ルピアにすぎません。この金額は著作者が何ヶ月もあるいは何年もかけて費やしたハードワークに見合うものではありません。ところがそんな著作者がNPWPを作らなければ135,000ルピアが源泉徴収所得税として差し引かれるのです。半年間で手にするロイヤルティはいったいいくらになるでしょうか?
実に悲しむべきことではありませんか。これは納税という名前でなく、著作者は文字通り乗っ取られるのです。作品がベストセラーになればロイヤルティは巨額になりますが、そんな好運がすべての著者に訪れるわけではありません。ベストセラーになるのは年間でせいぜい10タイトル程度のもので、著者が何年もかけて辛苦のすえに著した作品もほんの数ヶ月後にはディスカウントの棚に積まれるのが普通です。そうなると著者にはもはやロイヤルティが支払われないというのが当然の帰結となるのです。[ ジョクジャ在住、アミン・ヌグロホ ]


「宅配便が勝手に小包を開封」(2010年3月17日)
2009年5月11日付けコンパス紙への投書"Paket Lewat TNT Dibuka"から
拝啓、編集部殿。2009年4月21日、わたしはジャカルタからスラバヤにTNT宅配サービスを使って小包を送りました。わたしの従業員が小包の中身を間違って申告したために小包の中の現物とインボイスの間に不一致が生じ、そのことでわたしの側に非があるのは理解しています。
翌日TNTから電話があり、空港でスキャンしたところインボイスの記載と小包の中身が一致していないために発送できない、と知らせてきました。わたしはその小包みが発送人住所に送り返されることに同意し、その日の夕方にはわたしの手元にそれが届きました。ところがその小包は一度開封されて再度糊付けされており、ぐしゃぐしゃの状態になっていました。わたしが開いて中を調べたところ、TNT職員が中を引っ掻き回したことは明白でした。なくなったものはありませんでしたが、TNT側がわたしの許可なくまた連絡もしないで小包を開封したのは遺憾な行為です。小包の内容申告間違いがわたしのほうのミスであったことは間違いありませんが、TNT側にも許可なく開封する権利はないはずです。
小包の中身が申告と異なっているためそれを送り返さなければならないのなら、その小包を開封しないで送り主に返送すればいいのです。もし中身がなくなっていたらだれが責任を負うのですか?宅配便業者を選ぶ際には細心の注意を払わなければなりません。有名企業だというだけで選んではダメです。有名企業であってもプロフェッショナルかどうかはわかりませんから。[ ジャカルタ在住、ウイリー・グナワン ]
2009年5月22日付けコンパス紙に掲載されたTNTからの回答
拝啓、編集部殿。2009年5月11日付けコンパス紙に掲載されたウイリー・グナワンさんからの投書に関してお知らせいたします。当方の小包開封は航空貨物保安規定の基本手続に則しております。その規定はTNTのエアウエイビル裏面にある運送委託引受条件にも記されております。申告内容と中身が一致しないことが疑われる場合、TNTはその物品を調べる権利を持っています。
弊社カスタマーサービスチームはウイリー・グナワンさんと直接連絡を取り、今回の問題に関する説明を行ないました。問題は決着しています。TNTは政府の規定を常に守ってオペレーションを行なっています。[ TNTエクスプレス販売広報マネージャー、バユ・イラワン ]


「権利よりも見栄」(2010年3月23日)
2009年5月5日付けコンパス紙への投書"Impor Barang Lewat DHL"から
拝啓、編集部殿。国際宅急便業者PTビロティカスメスタのサービスを利用したとき、たいへん不愉快で損害をこうむる体験をしました。マレーシアのドルフィンエンジニアリングSdn.Bhd.からDHLで物品を輸入したときにそれが起こったのです。
2009年4月16日にDHLスカルノハッタ空港オフィスから、品物が届いたことそして限定輸入申告による輸入税等の納税額24,655,595ルピアを承認してほしいという連絡があり、当方はその同意書にすぐサインしてファックスで送信しました。ところが、その限定輸入申告の24,353,377ルピアという関税その他輸入税納税書は当社の名前で作られないことが明らかになったのです。DHL側はPTビロティカスメスタ名義の納税システムになっているのでそれはできないと拒否しました。物品を輸入したのは当社であるというのに、その前納税金を他の会社が利用するというのはいったいどういうことですか?限定輸入申告での関税等輸入税は納税事業者がその年度の法人税前納分として相殺できるものなのです。 それどころかPTビロティカスメスタの経理職員は「たいした金額じゃないんだから」という発言すら行ないました。多分その会社の年収規模から見ればきっとたいした金額ではないのでしょうが、当社にとってその金額は毎月10日までに納税している納税額の相殺にたいへん大きな意味を持っているのです。PTビロティカスメスタのような大会社がアンフェアなことを行なっているのはきわめて遺憾です。[ ジャカルタ在住、マリア・レギナ ]
2009年5月20日付けコンパス紙に掲載されたDHLからの回答
拝啓、編集部殿。マリア・レギナさんからの2009年5月5日付けコンパス紙に掲載された投書について次の通りお知らせします。DHLエクスプレスは関係諸方面に対するチェックを行い、マリア・レギナさんとの間で直接問題解決を行いました。[ PTビロティカスメスタ広報担当、ロベール・サンジャヤ ]


「でっち上げTV番組が放送される」(2010年4月15日)
最近流行語になったマルクス(事件ブローカー)を登場させたTVワンのリアリティ番組が、事実性のまったくない完全なでっち上げであることが判明した。2010年3月18日に放送されたTVワンのその番組には国家警察本部で12年間マルクスをやっていると自称する男が登場し、国家警察内部に腐敗が充満しているような話を語った。ところがその国家警察マルクスを自称する男アンディス37歳は警察の職員でなくフリーランスの娯楽メディア関係者で、150万ルピアでテレビ局のでっち上げ番組出演を請負ったニセモノであり、ニセマルクスが語った話はすべてテレビ局が創作したシナリオに即したものだった。
国家警察はテレビ番組の中で警察の顔に泥を塗った男を放っておくはずもなかった。本当の警察職員かどうかには関係なく、マルクスであればマフィアのひとりとして裁きを受けさせなければならない。アンディスもその番組の中で演じた役割の波紋がわが身にかえってくるのを恐れ、番組録画取りが終わると早々にバリに向けて出奔した。しかし孤独なわが身を闇の中に沈めて逃亡者の日々をひっそりと送ることはインドネシア人の性格になかなかフィットしないことだったにちがいない。かれは寂しさに耐えられず、ジャカルタの妻子のもとに戻ったところを国家警察に逮捕された。そして警察の取調べでそのでっち上げ劇が明るみに出たのである。
警察はTVワンのその番組制作企画関係者を放送倫理規定委員会に訴えることにしているが、TVワンのニュース担当GMは、TVワンはでっち上げ番組など制作しておらず、警察が逮捕した男がその番組の情報源だったかどうかはまだ不明だ、と警察の発表に反論している。


「テレビニュース番組を好んで見るのは40歳以上の男性」(2010年5月18日)
ABGニールセンメディアリサーチの調査によると、2010年1〜3月期11全国放送テレビ局のニュース番組は4,996時間を占め、総放送時間23,760時間の21%に達した。そして視聴者の65%がニュース放送を見、ニュースを見なかったひとは35%にダウンした。これは特にバンクセンチュリー事件・KPK長官殺人公判に関連する種々の汚職疑惑や警察とKPKの敵対関係その他国政にからむ様々な事件が続出してテレビがその進展状況を連日のようにスクープしたことから国民のニュース報道への関心が極度に高まったことの結果だと見られている。テレビのニュース報道をもっとも熱心に見ていたのは、経済的に安定し月間家庭消費支出額が175万ルピアを超える社会階層の40歳以上の男性だったとABGニールセンは報告している。
その2010年第1四半期の報道番組の中で流されたテレビスポット広告は124,167回で前年同期実績の98,553回から26%上昇した。非ニュース系テレビ局は63,855回から72,878回に14%増加したが、ニュース系テレビ局では34,698回から51,289回に48%もアップしている。朝の報道番組内の広告で最大シェアを占めたのは通信カテゴリーの3,058回で、オートバイと銀行がそれに続いた。夕方の報道番組はバリエーションが増え、通信カテゴリーがやはりトップだったが二位は飲食品が占めている。


「二度やらせるとろくなことにならない」(2010年5月24日)
2010年3月17日付けコンパス紙への投書"Paket Lewat Pos Kembali, Kemudian Raib"から
拝啓、編集部殿。2009年10月、わたしは書留郵便でドイツに小包を送りました。しかしよくわからない理由で一ヵ月後に発送人であるわたしの元に返送されてきたのです。わたしは12月はじめにそれをもう一度発送しました。発送してから二週間後には宛先に届くはずなのに、二ヶ月過ぎたいまでもまだ宛先に届かず、発送人へも返送されてきません。
わたしは定期的にその住所宛てに手紙や小さい小包を発送しており、これまですべてちゃんと届いていたのです。ところがはじめて1キロ近い大きな小包を送ったところ、このような結果になりました。その小包はドイツで闘病している兄にクリスマスと誕生日のプレゼントをサプライズとして送ったものなのに。
わたしはこのトラブルを解決しようとジャカルタの中央郵便局まで二回行きました。郵便局職員はわたしに結果を連絡するからと約束してくれましたが、それはただの約束で実際の行動が伴われていません。顧客の信頼を維持することにおいて、インドネシア郵便会社はこんなサービスしかできないのですか?わたしは失望しています。[ 南ジャカルタ市パルメラ在住、タリ・シャフリム ]


「郵便小包不配」(2010年5月25日)
2010年3月24日付けコンパス紙への投書"Barang Raib Lewat Kantor Pos"から
拝啓、編集部殿。2009年12月11日、夫が東ジャカルタ市カユプティのカンプンアンボン郵便局から北スマトラ州プマタンシアンタルに小包を送りました。郵便局職員WPさんが取り扱い、切手代金1万7千ルピアを請求されました。
ふつうは発送日から一週間で届くのですが、その小包をわたしはいまだに受取っていません。わたしの品物はどこへ行ったのでしょう?夫は東ジャカルタのプムダ通り郵便局やパサルバルの中央郵便局へ何度も往復していますが、その小包の所在はいまもって不明です。郵便局の言い訳はいつも同じで、小包は書留でなく受領証を使っていないからだ、と言います。でもこれまで送られた小包はすべて届いており、こんなことははじめてなのです。郵便小包の信頼性はどうなるのですか?[ プマタンシアンタル在住、ベルリアナ・シホンビン ]


「ISPのビジネスが低調」(2010年5月28日)
インターネット利用者の増加とは裏腹に、インターネットサービスプロバイダー(ISP)のビジネスは2009年半ば以降没落の道を歩んでいる。インドネシアISP協会副会長は、その原因が三つある、と分析を物語る。
その第一は無許可の不法ISPがはびこっていること。最近では、不法ISPに関する苦情は地方部に多くジャカルタのような大都市では低下傾向にある。協会会員は230社が登録されているが、頻繁にコンタクトがあるのは150社にすぎず、残りはまったく音沙汰がない。協会側はその80社ほどについて廃業した可能性が高いと見ている。
協会は情報通信省に対して不法ISPの取締りを強く迫っているものの、それら不法ISPは巧みに逃げ隠れし、頻繁に名前を変えて容易にしっぽをつかませない、と情報通信省情報センター長は述べている。現在同省が把握している不法ISPに関する状況は、67%がジャワ島にいて残りは南スラウェシ・北スマトラ・バタム・リアウに散らばっている。ISP認可を得るためにオペレータはテレコミュニケーション許可費0.5%とユニバーサルサービスオブリゲーション1.25%を政府に納めなければならない。不法ISPはそれらの費用を免れており、また納税すら行なっていないために合法ISPの競争できない低料金で顧客を勧誘している。その結果合法ISPは事業が傾いてしまい、廃業の危機に直面しているところが多い。正直者がバカを見る構図がここにも出現している。
他のふたつの原因は、携帯電話オペレータがインターネットビジネスに参入して低料金で消費者をつかんでいること、そしてワイマックス構想の進展がはかばかしくないことだと副会長は述べている。


「英語学習シネトロン」(2010年7月15日)
国営テレビ局TVRIと在インドネシア米国大使館が共同制作する英語教育を狙ったシネトロンの放送が2010年7月12日から開始された。
「Hello Mister」と題するこの英語ドラマは毎週月曜から金曜までの夜8時に放送される。このドラマには英語の流暢なインドネシアのタレントが出演するとのこと。インドラ・ベクティ、オルガ・リディア、ファルハン、メリッサ・カリムらの名前が挙がっている。


「デジタルテレビ放送開始はもうすぐ?!」(2010年7月24日)
政府はテレビのアナログ放送からデジタル放送への完全移行を2018年から2020年までの間に行なう計画を立てているが、今年行なわれるジャワとスマトラでのトライアル評価が終了すれば2011年から一部地域でスタートすることもありうることを情報通信省が明らかにした。
一部国民や国会からデジタル放送開始への期待を表明する声が相次いでおり、同省は可能な限り計画を前倒ししたい意向。言うまでもなくこの移行プログラムは、放送界・テレビ受像機メーカー・国民購買力・政府予算などの諸要素がバランスよく進行しなければ円滑な進展はおぼつかないわけで、情報通信省がひとりずもうでスケジュールをどうこうできるものでもない。それら諸要素のコーディネーションが同省の重要な仕事になる。
現在組まれている計画では、2010年にバンドンとスマトラの一都市でトライアルが行なわれ、その内容評価が行なわれてからジャボデタベッ・スラバヤ・バンドン・ジョクジャ・メダン・パレンバン・マカッサル・デンパサル・バンジャルマシンその他の主要都市で段階的に本格放送が開始される。移行ステップは、まず現在のアナログ放送を継続させながらそれに並行してデジタル放送を開始し、一定期間を経た後アナログ放送を終了させるというもので、アナログとデジタルの並存期間は経済先進地域で3年、経済後進地域で5年が予定され、2018年から2020年までの間に全国でアナログからデジタルへの移行を完了させるというスケジュール。
並存期間とアナログカットオフ後の放送周波数調整は情報通信省逓信総局が司る。アナログカットオフ以後でデジタル放送の受信できない地域が出現した場合はケーブルもしくは衛星通信を経由したデジタル放送受信の対応が取られる予定。
テレビ受像機メーカーはAkari・Polytron・Inti・LGなどがSTBの量産体制を既に整えており、またSTB内臓型受像機の開発も進められている。政府はメーカーに対し、最低ローカルコンテンツ20%を生産開始の条件とし、それを5年間で50%に引き上げるよう義務付けている。


「新聞を読まないインドネシア学生」(2010年7月27日)
インドネシア人学生の一般知識涵養意欲は低下の一途をたどっており、どうやらヴァーチャル世界に浸る習慣がその傾向を煽っているようだ。コンピュータモニターの前に陣取っているが、ニュース放送に関心を抱くでもなく、ましてや新聞に目を通そうという姿勢も弱い。
シンガポール政府はシンガポールの大学で学びたいインドネシア人に奨学金を与える制度を用意しており、毎年3百から5百の申込みが大使館に届くが、今年は5人に対して奨学金パッケージを供与することを決めた。それに関連して在インドネシアシンガポール大使館筆頭セクレタリーは、奨学金を与えるのに値する申請者を面接で選抜しており、2008年は11人、2009年は9人、そして今年は5人で年々減少しているのは学生のクオリティが低下していることと無関係ではない、と次のように語っている。
「面接の中での質問のひとつに、ふだん新聞を読んでいるかどうかを尋ねるものがある。新聞を読む習慣は一般的な知識を不断に更新しようとする意欲に関連している。だから最近の時事問題について面接の中で質問するが、アカデミックな成績がとても優秀な生徒なのに、それに答えることのできない者がたくさんいる。どうして新聞を読むことで一般知識を涵養しようとするかれらの意欲があんなに低いのか、わたし自身まだ理解できないでいる。シンガポール政府が育てたいのは単に頭の良い学生でなく学業優秀な上に将来のリーダーとなりうべき人材であり、ことし5人に奨学金を与えたので過去12年間での合計は80人を超えた。」
今年シンガポール政府の奨学金を得たジャカルタとスラバヤの学生5人はシンガポール国立大学と南洋理工大学で社会科学と技術工学を学ぶことになる。シンガポール政府からの奨学金を得た外国人学生は過去12年間で5百人おり、そのうち80人がインドネシアの学生だ。


「テレビっ子を救え」(2010年8月9日)
一般的に子供たちは一日4〜5時間、週当たり30〜35時間テレビを見ており、しかも大人向け番組を含めてありとあらゆる放送を視聴している。この現状は正されなければならない、とインドネシア放送コミッション副長官が発言した。子供に一日2時間以上テレビを見せてはいけない、とのこと。
児童心理学者のひとりは、AVメディアを通して子供が視聴するものを子供は本当のことだと素朴に受け入れる傾向が強い、と子供の特性を解説する。「子供はテレビで見たものをそっくり真似する可能性が高い。2歳になるまで子供にはテレビを見せないほうがよい。2歳を過ぎれば親が番組の内容を選んで子供に見せるようにするべきだ。子供は外界から受取るものを学習しようとする傾向が強く、またそれを真似しようとする。批判的な物の見方が成育するのはもっと大きくなってからだ。」
そんな子供たちがテレビに走るのは他にすることがないためであり、子供の日常生活でテレビ以上に魅力的なものがあればテレビの前にかじりつくことはしない、とコミッション副長官は指摘している。
著名な児童心理学者であり児童保護コミッション長官でもあるセト・ムリヤディは、テレビが子供の親友になるのは妥当なことではない、と言う。「ところが、子供にもっと教育的なことをさせようと親がしないため、子供たちはいとも簡便にテレビを見ることを選択する。早朝から深夜まで、非教育的な番組をたてつづけに流すテレビが子供たちの守りをする。子供たちは時に画面の中で目にするものにのめりこみ、われを忘れる。テレビはポジティブなものよりもネガティブなものをたっぷりもたらすことが明らかになった。インフォテインメントやレアリティショーを子供たちは夢中になって見ている。今インドネシアのテレビ放送の中にあふれているセックス・暴力・神秘嗜好・ゴシップなどが子供たちを賢い人間に育てることをしないどころか、子供たちの精神を破壊している。インドネシアのテレビ人には、子供たちを賢い頭脳と優しい心を持つ人間に育てようという理想主義を持たせなければならない。」カ・セトと愛称されるセト・ムリヤディ長官は子供とテレビの関係についてそうコメントしている。


「インドサットはポルノサイトを既にブロック」(2010年8月24日)
インドサットは従来からインターネットセーフフィーチャーを利用者のために用意していたが、情報通信大臣のポルノサイトをブロックせよとの要請に従って有害サイトを既にシャットアウトしたことを同社ブランドマーケティングヘッドが公表した。
「弊社はオペレータとして、またインターネットサービスプロバイダー(ISP)であるIM2として、ポルノサイトを含む有害サイトをブロックした。弊社は情報通信省で実演してみせ、合格した。この有害サイトのブロックはコストがかかっているが、利用顧客に負担してもらうことはできない。結局は当方の負担になる。ISPとして有害サイトをブロックするにはフィルターを用意しなければならない。その運用は各ISP次第になる。70%以上のポルノサイトはブロックされるが、100%となるとむつかしい。ポルノでないサイトでブロックされるものが出てくるので、利用者に対するサービス面からそこはむつかしいポイントになる。ISPはフィルターをその顧客数とブロックするサイトの規模に応じた形で持つ必要がある。現在まだすべてのISPがフィルターを持っているわけではない。有害サイトブロックとは言っても一律な内容にはならず、各プロバイダーごとにバリエーションが出現するだろう。」インドサットのブランドマーケティングヘッドはそう表明している。


「ポルノ法がインターネットに猛威」(2010年8月25日)
情報通信大臣が国内すべてのインターネットからポルノサイトを締め出せと要請したのに応じて、国内大手のインターネット通信オペレータとインターネットサービスプロバイダー(ISP)が情報通信省に遮断対応を実演して見せ、大臣から合格の言葉をたまわった。既に合格したのは、PT XL Axiata Tbk., PT Telkom Tbk., PT Indosat Tbk., PT Bakrie Telecom Tbk., PT Indosat Mega Media (IM2)そしてPT Telekomunikasi Seluler Tbk, (Telkomsel)の6社。行なわれたデモンストレーションに対して大臣はテルコムセルを除いて合格を与え、テルコムセルには内容を更に向上させて出直せ、との指示を与えた。大臣によればテルコムセルはまだシステム化を行なっておらず、暫定的なプロセスを持ってきたので出直しを命じたとのこと。テルコムセルは8月12日に名誉挽回をはかって出直しを行い、合格評価を与えられている。
インドネシア国民に対するネガティブサイトの遮断はポルノサイトがメインになるが、サイトの遮断や「ポルノ」などのキーワードをブロックする方法については各ISPに委ねられている。
今回情報通信大臣がラマダン月に時を合わせて言い出した特定インターネットサイトブロック方針はラマダン月のためという意図ではまったくなく、ポルノ法の執行を意図したものであることが強調されている。その法律の関連条文に変化が起こらない限りこれは恒久的な措置になる。
「ポルノは親告罪ではない。法律を守らない者は警察が直接手をくだす。大手オペレータやプロバイダーは違反サイトの遮断に既に合格した。次はNatrindo Telepon Seluler, PT Mobile-8 Telecom Tbk., Smart そしてその他のISPの番だ。オペレータやプロバイダー側でのこの遮断は100%行なえるものではない。新しいサイトが後から後から作られてくるし、キーワードにしてもどんな新しい言葉が一般的になるかわからない。だからオペレータやプロバイダーは常にアップデートを心がけなければならない。」情報通信大臣はそうコメントしている。


「盗人を捕えてみれば・・・」(2010年8月25日)
2010年6月16日付けコンパス紙への投書"Internet IM2 Indosat Dibobol"から
拝啓、編集部殿。2010年5月15日、わたしはインドサットIM2から金額3,245,435ルピアという請求書をeメールで受け取りました。わたしのオフィスではそんな高額の容量を使ったことがないので、びっくりしました。おまけに2010年5月からハイブリッドファシリティを使っており、使用上限は388,000ルピアになっているのですから。
2010年5月17日、わたしはこの問題を解決するためにモールアンバサドルのIM2カスタマーサービスを訪れました。担当のスルヨさんが示してくれた2010年4月初から月末までの使用明細リストを見ると、わたしの知らないふたりの利用者が長時間の使用を行なっているのが見つかりました。そのふたりの利用者のアイデンティティをカスタマーサービスは調べてくれました。ひとりはタナアバンのカレッパサルバルバラッ7通りにあるPTディストリブトルバウチャーヌサンタラでIM2のディストリビューターであり、もうひとりは個人名でミミ・ヌル・ジャミラであり、かれらがインターネットネットワークに侵入したハッカーだと言うのです。
これはつまりインドサットIM2のセキュリティシステムが弱いことを意味しています。ところがIM2はわたしにそのハッカーたちの使った料金を支払うよう命じました。かれらはわたしのカスタマーIDを使ったのだからという理由で。[ 南タングラン在住、クリスナワン・ブディ ]
2010年7月20日付けコンパス紙に掲載されたインドサットからの回答
拝啓、編集部殿。クリスナワン・ブディさんからの2010年6月16日付けコンパス紙に掲載された投書についてお答えします。IM2の情報技術システムはノーマルに稼動しておりトラブルはありません。当方が入手した情報によれば、クリスナワンさんのIM2アカウントのユーザーネームとパスワードは会社業務のために従業員とシェアしているとのことで、そのために異なる場所からもアクセスができるようになっています。
今回のようなトラブルの再発を防ぐためIM2はクリスナワンさんに対し、IM2アカウントのユーザーネームとパスワードをロックするよう提案しました。IM2はまたすべての利用者に対し、IM2アカウントのユーザーネームとパスワードを秘密にして他人が勝手に使うのを防ぐよう努めてください。[ PTインドサッメガメディア企業広報・アジェン・プラティンディヤス ]


「ポルノサイト遮断政策は大成功」(2010年9月6日)
有害インターネットサイトの9割は国内からのアクセスが遮断された、と情報通信大臣が表明した。ラマダン月が始まってから電子取引と情報法を遂行するために行なわれたポルノサイトをメインとする有害サイトの恒久的遮断は、20日間で90%の成功をおさめたことをそれは意味している。
同省がこの政策の関連で一部の中学高校生4百人にサーベイを行なったところ、ポルノサイトを見たことがないと答えたのはわずか3%、そして4百人中の3百人が異性との性行為を経験していることが明らかになった。
インドネシアワルネッ協会は情報通信省からの指導でポルノサイトの遮断を実施したが、100パーセントは行なえていない、と表明している。また大臣は、2008年法令第44号ポルノ法に対する司法審査請求が却下されたことは反ポルノ政策遂行に重要な法的根拠を与えるものである、と言い添えている。
大臣はこのポルノサイト遮断政策のひとつのエアポケットになりかねないブラックベリーに関連して、ブラックベリーインターネットサービスは国内の通信オペレータ6社を通して供給されているほか、ブラックベリーエンタープライズサーバーであるリサーチインモーションも直接インドネシア国内で供給サービスを行なっており、ブラックベリーがこの政策に協力しなければインドネシア国内での事業が行なえなくなるだろう、と述べている。
ISP業界との調整も進められており、市場の94%シェアを持つ6社は既に情報通信省でのデモンストレーションを実施して合格をもらっている。ISP業界からの抗議は全然ない、とのこと。


「わたしが正しい、おまえは嘘つきだ!」(2010年9月13日)
2010年7月30日付けコンパス紙への投書"Telepon Telkom dan HSBC Bank"から
拝啓、編集部殿。2009年8月、わたしの家にテルコムが電話を設置しました。ところがほどなく、わが家の全員が不快を感じることになったのです。というのは、わが家の電話に与えられた888753XXという電話番号は他の人が使っていた中古番号だったことが判明したからです。朝から夜までHSBC銀行からエステル夫人を探してわが家に電話が来ます。一日に5回くらいそんな電話が来るのです。
そんな名前の人はいないし、わが家の誰とも知合いでない。わたしはこれこれこういう者で住所はこれこれだ。お疑いなら家までくれば一目瞭然だ。この電話番号は昨年8月、こういう経緯でテルコムがわが家に取り付けたものだ。口を酸っぱくして説明しても、HSBC銀行側は頭から信用せず、聞く耳を持たず、そしてわたしたちを嘘つきとして嘲るのです。中でも我慢の限界に達したのは、「もしあんたの言うのが本当なら、こんな電話が来るのが嫌だろうからさっさと番号を変えりゃいいじゃないか。」という相手の態度でした。
HSBC銀行からの電話テロはもう一年近く続いています。電話が鳴ると、取るのが恐い。でも相手はHSBCからじゃないかもしれない。これでは神経がおかしくなってしまいます。わたしの一家はこんな暮らしをこの先ずっと続けなければならないのでしょうか?
HSBC銀行にお願いします。わたしの一家はこれまで一度もHSBC銀行と関係を持ったことがありませんが、銀行側はもっと他人の人権を尊重してください。それともHSBC銀行は顧客との問題解決にこんなやり方を常套手段としているのですか?[ ブカシ市在住、コルネル・フタペア ]


「郵便小包が紛失」(2010年9月16日)
2010年6月3日付けコンパス紙への投書"Paket Lewat Pos Express"から
拝啓、編集部殿。2010年4月15日、わたしの姪がバリッパパンからエクスプレス郵便で食べ物と土産物をわたしの会社宛てに発送しました。4月16日に姪はわたしに電話してきて小包が届いたかどうかを尋ねましたので、わたしは「まだよ」と答えました。
4月27日、わたしは小包発送を証明する書類のコピーを持って南ジャカルタ郵便局を訪れ、小包の行方を尋ねました。担当者はパサルバル郵便局に問い合わせることを約束してくれました。4月28日、その小包がジャカルタに届いていることを確認する電話が郵便局から来ました。そして配達係をチェックするからもう少し待って欲しい、と要請したのです。
5月3日、いつまでたってもその後の連絡が来ないのでわたしのほうから郵便局に電話すると、その小包が見つからない、という返事が返ってきました。なんで無くなるようなことが起こりうるのでしょうか?小包は書留だし、チェックのためのバーコードまでついているではありませんか。郵便局がわたしにした説明は、「何百人もいる職員の全員を見張っているわけにはいかない」ですって!5月4日にまた郵便局から電話が来て、郵便局はその小包をまだ探しているという連絡をもらいました。これは前日の話と全然違うじゃありませんか。
今はもう6月に入りました。食べ物の入っているというその小包はいまだに行方知れずです。郵便局職員に食べられちゃったのかしら。[ ジャカルタ在住、リンダ・ユニアティ ]
2010年6月15日付けコンパス紙に掲載された郵便会社からの回答
拝啓、編集部殿。2010年6月3日付けコンパス紙に掲載されたリンダ・ユニアティさんからの投書についてお知らせします。リンダさんの妹が2010年4月15日にバリッパパン郵便局から発送したエクスプレス郵便小包はその日の内にジャカルタに送られ、4月16日にジャカルタのメールプロセッシングセンターに到着しました。
しかし当社内の技術的なミスのために、バリッパパン郵便局からの問い合わせに対して所在フォローが行なわれましたが発見できず、紛失と断定されました。そのフォローとして、4月25日付けジャカルタメールプロセッシングセンターからの紛失証明書を元に当方はバリッパパンの発送者に対して損害賠償を行ないました。ご不快を与えましたことを慎んでお詫び申し上げます。[ PT Pos Indonesiaジャカルタ第4地区総務マネージャー、スハルト ]


「税関は課税していないのに・・・?!」(2010年9月22日)
2010年7月1日付けコンパス紙への投書"Kiriman serta Bea dan Cukai"から
拝啓、編集部殿。わたしは税関と国有郵便会社北ジャカルタ市タンジュンプリウッ支所に深く失望しています。最近わたしの親族が海外からわたし宛に数珠と仏像のお土産を送ってくれました。申告書には「礼拝用品50米ドル、写真添付」と記載されています。ところがその小包を受取ったとき、10万7千ルピアの請求が付いてきました。
48万ルピアの品物に10万7千ルピアもの税金を課すのは道理に叶っているのですか?宗教のための品物に課税するのは道理に叶っているのですか?礼拝用品はぜいたく品なのですか?わたしが納めた税金はどこへ入るのですか?
税関は送付物品の検査を名目にして好き勝手に小包を開封してから封印しなおしました。それは個人の権利を侵害するものです。なぜなら、わたしが受取った仏像は折れていたのですから。[ ジャカルタ在住、チョキ・ヌグラ・サントソ ]
2010年7月28日付けコンパス紙に掲載された税関からの回答
拝啓、編集部殿。チョキ・ヌグラ・サントソさんからの2010年7月1日付けコンパス紙に掲載された投書について、当方からの回答は次の通りです。チョキさん宛てに数珠と仏像の入った2010年6月6日付け小包がマレーシアから届きました。乗客・乗務員・国境通過者および送付物品の個人荷物輸入に関する蔵相規則と輸入時の国庫への納税支払手続に関する税関総局長規則ならびに輸入関税算定のための物品価額決定実施細則に関する税関総局長規則に基づき、また添付されたインボイスあるいは通関申告書を参照した上で、その送付物品は輸入関税ならびにその他輸入税が免除されていました。
税関検査員および郵便会社の担当者に確認したところ、物品検査時点で小包の中味は完璧で良好な状態にありました。折れた仏像ならびに課税金額については、国有郵便会社北ジャカルタ支所に自分で確認されるようお奨めします。[ パサルバル郵便局Bタイプ税関監視サービス事務所長、ザエナル・アビディン ]


「携帯電話番号もリサイクルを」(2010年9月23日)
携帯電話利用者が頻繁にオペレータを変えるためイニシャルカード販売が盛んで、必然的に新電話番号の需要が高まる。「しかし番号枠が一杯になったからと言って増枠を申請してくる前に、使われなくなった番号のリサイクルを行なえば番号管理の能率はもっと向上する。十分にリサイクルが行なわれた上での増枠であれば早々に対応するが、リサイクルをろくに行なわないまま出された増枠申請に許可はなかなか降りないようになるだろう。」と情報通信省広報情報センター長が警告した。
携帯電話オペレータにとって行政認可の重要ポイントは周波数帯と電話番号枠のふたつで、周波数帯は制限要素がたくさんあり且つ大きいコストがかかるため容易に対応できるものでないが、電話番号枠はたいしたコストもかからず容易に対応できるため、これまでは比較的イージーに受け付けられていた。情報通信省はオペレータ各社に対して管理上の効率向上を迫る意向。
業界者によれば、インドネシアの携帯電話利用者は諸外国に比べてオペレータ変更がたいへん高率であり、それはオペレータ間の集客競争がイニシャルカードの低価格化を促したことが原因で、おかげで消費者は安易にオペレータ変更に走っているとのこと。
現在の国内携帯電話オペレータ11社の利用顧客数は次の通り。
Telkomsel 9,100万
Indosat 3,770万
XL Axiata 3,520万
Telkom (Fleksi) 1,620万
Bakrie Telecom (Esia) 1,110万
Natrindo Telepon Seluler (Axis) 750万
Hutchison CP Telecom (Tri) 750万
Smart Telecom (Smart) 300万
Mobile-8 Telecom (Fren) 250万
Sampoerna Telecom (Ceria) na
Batam Bintan Telecom (BBT) na


「小包の品物が紛失」(2010年9月23日)
2010年7月23日付けコンパス紙への投書"Paket Terbuka dan Bea Cukai"から
拝啓、編集部殿。去る6月はじめ、わたし宛てにオランダの兄弟から郵便小包が届きました。インドネシアで修理するために送られてきた壊れたラップトップ、書籍、腕時計、玩具、ハンドクリームなどが入ったその小包をわたしはマラン中央郵便局まで取りに行かなければなりませんでした。
ラップトップは輸入オーダー品だと見なされたので、高い輸入税がかけられました。わたしはそのラップトップについて、わたしの兄弟がオランダに行くときにインドネシアで買ったもので、壊れたために送り返されてきたものであると説明しましたが、税関はわたしの話を認めませんでした。一見してそのコンピュータはまだ良好な状態にあるというのがその理由でした。
定められた税金を納めなければ小包の中を見ることもできないので、わたしは不承不承85万ルピアもの輸入税を払いました。家へ帰って小包を開き、中にある品物をひとつひとつ小包の中にあるメモとつきあわせて確認しました。わたしの兄弟は前もって小包の中の品物の領収書をEメールでわたしに送ってきていたのです。
ハンドクリームはメモにチューブ6本と書かれていますが、実際には4本しかありませんでした。他の品物は税関の税額計算書通りになっていました。権限もないのに他人の小包を開封するひとがいるんですねえ。[ 東ジャワ州マラン在住、パトリシア・マリア二 ]
2010年8月25日付けコンパス紙に掲載された税関からの回答
拝啓、編集部殿。パトリシア・マリア二さんからの2010年7月23日付けコンパス紙に掲載された投書に対する回答です。税関中級サービス監督事務所はパトリシアさんにお目にかかり、外国から送られてきた郵便物の物品検査と輸入税額査定方法について説明しました。
パトリシアさんは税関中級サービス監督事務所が査定した輸入税額を理解され、その税金を納めました。更に小包内の品物の紛失/不足は税関総局の責任外であるともおっしゃいました。[ 税関総局広報指導次局長、アルデイヤント ]


「ラジオは死なず」(2010年10月4日)
情報テクノロジーの凄まじいばかりの進歩にも負けず、ラジオはたくましく生き残っている。日常の情報機器がラジオしかなかった時代に比べてラジオ人口は減少したが、それでもラジオ人口は決してマイノリティになっていない。コンパス紙R&Dが2010年9月15〜16日に全国の7百人に対して電話インタビュー調査を行った結果によれば、日常的にラジオを聴いているひとは41.3%もいることが判明した。常日頃ラジオを聴いている289人が答えたラジオ聴取状況は次のようになっている。
質問) どんなラジオ番組を聴いていますか?
回答) 音楽45.7%、 ニュース42.2%、 特集番組(教育・保健・ビジネス情報・ワヤンなど)6.2%、 宗教の教え・説教5.9%
質問) ラジオをどこで聴いていますか?
回答) 家で65.4%、 出勤退勤時に車内で26.3%、 会社・職場で8.3%
昔、インドネシアで仕事し始めて間もないとき、インドネシア人スタッフが事務作業中にラジオをつけてポピュラー音楽を流し出したのには驚かされた記憶がある。そのほうが事務作業がはかどる、というのがかれらの理由だったが、ヘッドホンを使って自分だけで聞けとは言えないだけに、対応に苦慮したことを覚えている。今もこのような駐在員泣かせのローカルスタッフはいるのだろうか?


「スピーディとIPTVのパッケージオファー」(2010年10月12日)
PT Telekomunikasi Indonesia通称テルコムのインターネットサービス部門Telkom Speedyと有料テレビ部門Telkom Visionが業務提携体制を組んだ。高速インターネットアクセスサービスのSpeedyと今回テルコムビジョンが着手したIPTVは言うまでもなく互いに補完的な関係にある。このコンビはスピーディTVと名付けられ、新規顧客には月額18万ルピアのパッケージ料金でオファーされることになった。既存のスピーディ顧客がイエスTVの視聴を始める場合は三ヶ月間の無料サービスが与えられる。
現在スピーディ利用者は160万人おり、テルコムビジョンは年内に50万件の視聴契約を取りたいとの目標を掲げている。


「事実無根の請求」(2010年10月12日)
2010年8月25日付けコンパス紙への投書"Persetujuan Fiktif ala Telkom"から
拝啓、編集部殿。わたしは借家から自分の家に移りましたが、その両方の家の電話料金はわたしが支払っています。なぜならわたしが借りていた家の諸費用は依然としてわたしの責任になっているからです。借家を空っぽにしてからも電話料金請求額は16万ルピア前後でした。
最初わたしはそれに不審を抱きませんでした。新居の電話がよく故障するので、わたしは妻が借家の電話を使っているものとばかり思っていたのです。それでわたしは毎回インターネットバンキングで請求に応じ続けていましたが、4ヶ月目にわたしの心に疑惑が生じました。借家の電話について尋ねたところ妻は「全然使っていない」と言います。だったら借家の電話料金請求は固定料金部分だけでなければおかしいではありませんか。7月12日にわたしはテルコムのカスタマーサービスに電話しました。
コンピュータで調べてもらったところ、わたしはテルコムのあるプロモプログラムを受けていることになっており、そのミニマム料金は15万ルピアだったのです。プロモーションプログラムを受けるのは電話による承認だけでよく、サインした書類などはないのだと聞いてわたしはびっくりしました。
7月29日に妻がプラザテルコムを訪れました。ところがプロモプログラムを終了させるのにたいへんややこしい手続が待ち構えていたのです。[ タングラン在住、ヘンドリ・ウストリアディ ]
2010年9月14日付けコンパス紙に掲載されたテルコムからの回答
拝啓、編集部殿。エディ・クルニアワンさんからの2010年8月25日付けコンパス紙に掲載された投書の内容について、つつしんでお詫びを申し上げます。この問題については、7月29日に対応が取られて当方にあるデータとの一致が確認されました。テルコムの製品やサービスに関連する問題は147番あるいはwww.telkom.co.id、または最寄のプラザテルコムまで、どうぞ。[ テルコム第2地区カスタマーサービス担当、プリヨ・ウィカント ]


「ネットアタック被害者は86%」(2010年10月25日)
インターネットウエッブ上で利用者のコンピュータにダメージを与えようとする国内外からのアタックが毎日150万回飛び交っており、利用者の86%はその被害を蒙っている。シマンテックが18歳以上の499人から集めた調査結果によれば、68%がコンピュータウイルスに潜入され、33%は詐欺の被害に会い、27%はフィッシングでデータを盗まれているが、しかし被害者の大半は自分が受けた被害をどこにも届け出ておらず、ましてや警察への届出は言うに及ばない。詐欺やフィッシングによる直接的な経済損失を蒙ったひとの45%はどうやら天災と思って諦めるらしく、事件をそのままほったらかしにしている。被害者の69%は怒り、57%は煩わしいと感じ、57%はがっかりした、と被害を受けたときの感情を吐露している。
世界14ヶ国7,066人を対象にした調査では、アタックの被害者は65%というレベルなので、インドネシアでの被害率はかなり高いものと言える。被害者の損害はひとりあたり334ドル28日間、インドネシアでは1千1百万ルピアで36日間とのこと。シマンテックは利用者に対し、経済的損害をなるべく小さくするために、インターネットでの支払はできるだけ金額の小さいクレジットカードを使い、デビットカードの使用は絶対避けるように、とアドバイスしている。


「テルコムに欺かれる」(2010年11月12日)
2010年9月25日付けコンパス紙への投書"Waspadai Tawaran Lewat Telepon dari Telkom"から
拝啓、編集部殿。2010年5月23日、わたし宛にテルコムから電話があり、毎月の支払を6万5千ルピアの固定金額に変更しませんかという勧誘でした。わたしの電話料金は毎月5万ルピア前後だったので、その勧誘は拒否しました。しかしテルコムは知恵がよく回ります。来月から固定使用料はなくなると言いました。
わたしはいつもBCA銀行ATMから電話料金を支払っており、電話使用明細がありません。ところがそれまで月5万ルピア前後だったのに、6月7月と支払い料金がアップしたのです。
テルコム147に電話して調べたところ、わたしへの請求はあのとき拒否したというのに固定金額に変更されていたのです。7月7日と15日にわたしはテルコム147に電話して普通の請求に変えてほしいと頼み、電話の相手はそれを了承しました。
2010年8月、電話料金支払の前にテルコム147に電話したところ、なんとわたしは今回すら固定料金で請求されていたのです。
テルコムはわたしがプラザテルコムに行って請求の変更手続を行なうよう勧めました。顧客であるわたしがそんな面倒で不利益なことをしなければならないのですか?わたしは欺かれた思いでその請求を支払いました。[ ブカシ市在住、イダ・ノフィアティ ]


「古く善き道徳を次世代に伝えよ」(2010年11月20日)
2010年10月23日付けコンパス紙への投書"Iklan Produk Anak Harus Beretika"から
拝啓、編集部殿。「ぼうや、植物を食べる恐竜は何?」「ブロントザウルス」「肉を食べるのは?」「ティーレックス」「全部食べるのは?」「パパザウルス」テレビのこんなCMをまだ覚えていますか?
あるブランドの粉ミルクを子供に飲ませていれば、その子供はスマートな子になるということを印象付けようとするこのCMは一見ユーモアに包まれてほほえましいように見えます。大人に対して出されるような質問、おまけに科学知識(生物学)の分野に関わる質問を3〜4歳の子供が答えるのです。そして知能優れた子供は自分の父親にパパザウルスという名前まで提供するのです。
そのCMの宣伝機能や創造性を否定するつもりはありませんが、インドネシアの広告はもっと教育的な息吹を備えるべきではないでしょうか。特に子供を対象にした広告、ましてやその広告に子供が登場するものであるなら。そのCMのシーンをインドネシアの子供たちが真似し、父親が野菜を食べているのを見て「ヤギさん」、肉を食べていれば「ライオンさん」などと放縦に自分の父親を呼ぶようになったらどうします? 両親、特に父親に対する崇敬の念を持たず、一般的には年長の者を敬わないような生活パターンの子供たちが出現するのではありませんか?インドネシアの広告産業は自省するべきです。モラルを思い浮かばせる内容のよりクオリティの高いCMを視聴者に供するべきです。
消費者に製品購入を促す媒体として存在するだけでなく、広告は視聴者をもっと利口にさせることができなければなりません。金儲けばかり考えていてはだめなのです。[ 中部ジャワ州ジュパラ在住、サンティヤ・ヘルフィアン ]


「すれ違う会話」(2010年11月24日)
2010年9月1日付けコンパス紙への投書"Isi Paket Lewat Tiki Dicuri"から
拝啓、編集部殿。去る7月24日、わたしの友人がマナドからわたし宛に小包二個口を発送しました。7月29日にジョクジャに到着したときには、その小包は中味がぐしゃぐしゃになっていました。発送伝票に11キログラムと書かれているにもかかわらず、わたしがはかったら8キロ程度しかありません。紛失したのは、シャツ2枚、ブナケンのキーホルダー3個、木製腕輪1個、タイ産蜂蜜1瓶、タイ産ドライフルーツ1袋、バゲア1袋、クナリ菓子1袋でした。
小包二個口をティキに渡すときには、ミネラルウオーターのダンボール箱を茶色の包装紙で包み、ひもを網掛けしてあったのです。ティキにその送付を委託したことは実に悔やまれます。
ジョクジャに届いたとき、小包のひとつは網掛けのひもがなくなっており、茶色の包装紙もなくなってただ住所の書かれた紙切れがガムテープでダンボール箱に直接貼り付けられていました。ダンボール箱の角は破られ、その痕もガムテープが一枚貼られているだけでした。
もうひとつのダンボール箱は中身を出したあとでガムテープがべたべた貼られ、再度上から別のガムテープで閉められているだけです。ティキはこの責任をどう取ってくれるのですか?ティキを使って物を送ることにわたしはもう自信がありません。[ ジョクジャ在住、タビタ・クリスティアニ ]
2010年9月15日付けコンパス紙に掲載されたティキからの回答
拝啓、編集部殿。2010年9月1日付けコンパス紙に掲載されたタビタ・クリスティアニさんからの、2010年7月24日にマナドからジョクジャに送られた小包二個口が破損し中味が減っていたという内容の投書に関して、次の通りお伝えします。
当方はその出来事に遺憾の意を表明し、将来二度と同じことが繰り返されないよう努力する所存です。ただ、問題にされている件について、次のことをお知らせする必要があるかと存じます。到着までに一ヶ月以上を要したその小包は、2010年7月28日に良好な状態でエンドリさんが受取られています。更なるコンタクトについては、電話番号(021)31922309あるいは3151617までお問合せください。[ PTチトラヴァンティティパンキラッ顧客サービス宣伝課長、エステル・ウィラスプトラ ]


「前払い方式ユーザーは少額利用者」(2010年12月3日)
インドネシアの携帯電話利用者は圧倒的に前払い方式を使っている、とインターナショナルデータコーポレーションが報告した。たとえばPTインドサット社の3千7百万ユーザーのうちで、後払い方式利用者は1百万人前後しかいない。総体的に見ても97%は前払い方式利用者で、後払い方式は3%しかいない。ところが後払い方式利用者は一人当たり支払額がたいへん大きく、携帯電話利用者からのオペレータ収入の中で後払い方式は20%を占めている。
各国での携帯電話普及の歴史の中で、アメリカやイギリスをはじめほとんどの国ではまず後払い方式の利用者拡大が進められたが、インドネシアはむしろ後払いと前払いの双方がほとんど並行的に進められ、オペレータは利用者の不払い回避のためにむしろ前払い方式の振興に力を入れたという違いがその差になって現れているとのこと。後払い方式利用者で月締めの支払金額があまりにも大きいと感じたり自分の支払能力を超えていると感じた場合は支払を行なわない傾向がインドネシアでは高く、オペレータにとってはそのようなトラブルのタネをミニマイズするのを目的に後払い方式利用者を厳選する姿勢が強い。その結果が3%という利用者比率であり、一方そのおかげで後払い方式利用者はオペレータにとってドル箱の位置に据えられている。


「携帯電話業界活況のベースがこれ?!」(2010年12月4日)
インドネシアに当局がオーソライズしている携帯電話オペレータは11社ある。そして携帯電話ユーザーはその11社の間を頻繁に移動している、というデータをインターナショナルデータコーポレーション(IDC)が公表した。ユーザーがオペレータを替えるためにユーザーに逃げられたオペレータは焦付き番号を抱えることになる。チャーンレートと呼ばれるその率がインドネシアは年間で15%あり、諸外国に比べてたいへん高いとIDCはコメントしている。たとえばシンガポールだとそれは1%、そして日本は0.5%しかない。
インドネシアの携帯電話ユーザーの浮動性が高いのは、オペレータが利用者誘致をはかって値引きプロモーションを頻繁に行なうからで、インドネシアの消費者の選択決定要因が値段であるということがそこに浮き彫りにされている。
インドネシアの消費者が携帯電話オペレータを替えるのはオペレータ間のプロモーション合戦が激しいためで、オペレータの間ではイニシャルカードを無料にし、利用料金は特別プロモの廉価料金にして消費者を誘致することが頻繁に行なわれている。携帯電話利用者総数1億8千万人の15%と言えば2千7百万人であり、これは十分に大きな市場だと言える。しかしプロモ料金は所詮客寄せの投売りでしかなく、永続性がないためにプロモ期間が終われば消費者は別のオペレータに移って行くという現象がこの業界を回転させているようだ。


「スタクスネットの標的第三位」(2010年12月10日)
コンピュータウイルスStuxnetはインドネシアでまだ顔見せ段階であり、破滅的な損害を与えるには至っていない、とカスペルスキーラボCEOが表明した。ロシアのアンチウイルス開発販売会社カスペルスキーラボ社CEOのユージン・カスペルスキーはインドネシアで、インドネシアは世界でスタクスネットの攻撃頻度がインド・イランに次いで第三位であるとはいえ、インドネシアにはターゲットになる核施設がまだないため破滅的な被害を蒙ることはなさそうだ、と述べている。スタクスネットはインフラを管理する産業コントロールシステムに使われているSCADAプログラムを攻撃してインフラコントロールに混乱を起こさせようとするウイルスで、このウイルスはきわめて高度なテクノロジーを駆使でき且つSCADA技術の専門的知識も持っている制作者の手によるものであることから、それが作れる国はアメリカ・中国・イギリス・フランスなどに限定される、とかれは語っている。
このスタクスネットは従来のコンピュータウイルスとは異なるコンセプトを持つもので、このウイルスに公共インフラや基幹産業が襲われて被害を蒙った場合、その影響は国民生活に関わってくる。そのためかれは各国政府に対し、全国コンピュータ網の保安に関する法整備とウイルスへの直接対応に政府がより深く関与するよう提唱している。
アンチウイルス会社PT Vaksin.comの専門家アルフォンス・タヌジャヤはスタクスネットについて、国内では既にウイルス汚染が広範に拡大しているが、それによるインフラへの被害はまだ報告されていない、と語った。「SCADAプログラムは石油ガス採鉱会社の多くが使っており、スタクスネットの被害者になる可能性は大きい。たとえば掘削装置は動き続けるものの、逆にコントロールできなくなり、採油現場が破壊されてしまうことも起こりうる。」
カスペルスキーラブ調査分析チーム先任調査員はこのスタクスネットについて、「従来のウイルスが最大限にコンピュータを汚染しようとしていたのとは異なり、公共施設やインフラをコントロールするコンピュータ網を攻撃するという考え方に変わってきた。おまけにフェイスブックやリンクドインのようなソーシャルネットワークを使ってウイルス汚染拡大をはかっている。」と新しい種類のサイバークライムが登場したことをコメントしている。


「モバイルネットの普及率は遅々」(2010年12月20日)
世界総人口の70%が携帯電話を持つ時代になった。携帯電話利用者はパソコン利用者の4倍、テレビ視聴者の3倍おり、携帯電話の普及は今後もどんどん進んで2020年には地球上の全人類が携帯電話を持つようになる、と予測されている。
インドネシアでは11携帯電話オペレータが1億9千7百万の利用者を持っている。ただしこれは各オペレータが申告しているアクティブな電話番号の数だから、インドネシア人口の85%近くが携帯電話利用者だという見方は当たらない。しかし携帯電話器販売は毎年4千5百万台だそうで、こちらも電話器販売イコール利用者増ということではなさそうだ。
ところが携帯電話器によるインターネット利用はまだまだ低レベル。携帯電話利用者でインターネットを使っているひとはまだ20〜40%の範囲にある。ちなみに一台あたりの月間データトラフィック量は、ブラックベリーが50〜185MB、アイフォン400〜800MB、タブレット2〜3.5GB、携帯電話器20〜80MBとのこと。


「ティキのガソリン値上げ対応戦略」(2010年12月22日)
ティキという略称で有名な宅配業者PT Citar Van Titipan Kilatがガソリン補助金削減政府方針に対応して経費削減の対策を進めている。補助金のついたプレミウムガソリンを購入できる消費者は2011年から大幅に制限される予定で、そのため補助金付きガソリンを購入できなくなる四輪車はプレミウムより5割増しのプルタマックスガソリンを購入しなければならず、配達業者にしてみれば経費の大幅増という結果をどう回避するかが腕の見せ所となる。ティキは現在既に燃料経費が総経費の半分を占めており、その5割増しを他の経費項目で吸収するのは不可能だ。
制限を受ける対象四輪車は黒ナンバープレートの自家用車で、ティキは全国で5千台の配達車両を黒ナンバーで持っているため、まず配達車両を四輪から三輪に移行させる考え。この切り換えによって業務経費は30〜40%削減できるものとティキ経営陣は見ている。この三輪車は二輪車の燃費と1台あたり貨物5百キロの運送能力を持っており、二輪車の4倍の配達能力がある。
それに並行してティキが進めているのは集配倉庫の拡散。現在ティキが持っている倉庫は東ジャカルタ市プムダ通りにある倉庫一ヶ所だけで、それが広大なジャカルタ全域をカバーしている。そのためティキは新たに4ヶ所に集配倉庫を設けて地域カバレッジを狭め、車両運行距離を短くして燃料経費を切り詰めようと考えている。4ヶ所の新倉庫は2011年早々に稼動させたい意向。
ティキは全国に63支店を設け、また5百以上の受付店を置いてきめ細かい宅配ビジネスを行なっている。顧客は個人客60%企業40%という内訳とのこと。


「インターネット利用は娯楽目的」(2011年1月4日)
「国民のインターネット利用は社会ネットワーク・ゲーム・Eメール・インスタントメッセージがメインを占めており、Eコマース・Eラーニング・Eバンキングなど生産的なものはあまり使われていない。国民にとってインターネットは慰安娯楽のツールという面が顕著だ。」情報通信省テレマチックアプリケーション総局官房はそう語った。同総局のデータによれば、インドネシアのインターネット利用者は4千5百万人でそのうち64%は15〜19歳という年代層。ネット利用者の59%はEメール、58%社会ネットワーク、47%オンラインニュース、36%ブログ、ゲームオンラインは35%といった利用率。
特に国民のインターネット利用の中で政府は国民のネガティブサイトへのアクセスを野放しにしてはならないと考えており、2010年8月からインターネットの安全で健康な使い方というキャンペーンを国民に向けて振興している。そのために開発されたDNS Nawala、Trust Positif、Perisaiなどのソフトウエアをインターネットサービスプロバイダーと協力して国民に利用するよう勧めている。それとは別に、政府は国民のインターネット利用に保護を与えなければならないと考えており、サイバークライムやサイバーシステム撹乱をはかる行為に対する監視体制を充実させようとしている。
インターネットに対する規制の法的根拠は2008年に施行された電子決済と情報に関する法律第11号がその役割を果たしている。


「使えるかどうかを確かめてから買うのがインドネシアの常識」(2011年1月7日)
2010年11月3日付けコンパス紙への投書"Flash Telkomsel Bermasalah"から
拝啓、編集部殿。2010年7月2日、わたしは50万ルピアでテルコムセルのシンパティフラッシュを購入しました。ところが、使い始めた最初からインターネット接続は問題続出。突然切れたり、接続が遅かったり、なかなかつながらなかったり。わたしはこの問題をもう5回もカスタマーサービスに苦情し、タングランのBSDシティにあるグラハテルコムには4回も訪れました。ところがもらったのは単なる口約束ばかりで、問題解決は一度もなされていません。
8月12日にわたしは再びグラハテルコムを訪れて担当のAさんに苦情を訴えました。Aさんはわたしのモデムを売ってあげようと言ってくれましたが、このトラブルが他のひとに移るだけなのでわたしはその申し出を拒否しました。最終的にわたしの家で電波状態を調査することになったのです。かれらが売っているのは移動通信機器だというのに、ロケーションサーベイを行なうなんて奇妙な話ではありませんか?
調査が行われたあと、わたしの家のエリアはネットワークのカバー洩れであるという説明をもらいました。テルコムセルは使用に不適当な製品を売っているということで、わたしはシンパティフラッシュを返品し、その弁償をするよう8月13日に要求しました。わたしの要求への対応はいまだになされていません。[ タングラン在住、スハルディ・ギンティン ]


「海外ローミング請求は不透明(1)」(2011年1月19日)
2010年11月24日付けコンパス紙への投書"Biaya Jelajah Internasional Telkomsel"から
拝啓、編集部殿。2010年9月7日、わたしはテルコムセルカスタマーサービスに電話しました。わたしの持っているブラックベリーをアメリカでアクティブにするにはどうすればいいのかと質問したのです。電話の相手はわたしに35万ルピアで30日間有効な15MBパッケージを購入してはどうか、と推奨しました。超過分はkB当たり0.01ドルの追加料金になっているとのことでした。
2010年9月8日、アメリカへ出発する前にわたしは15MBパッケージをアクティブにし、Eメールとグループチャットを非アクティブにしました。
アメリカで二週間が経過したころ、テルコムセルからSMSが来ました。わたしの使用料金は既に600万ルピアをオーバーしたという案内です。ジャカルタに戻ってから、わたしへの請求料金が6,354,363ルピアにのぼっており、そのうちの国際ローミングは5,193,685ルピアとなっているのが判明しました。その請求書によれば、15MBパッケージはわたしがアクティブにしてからわずか二日間で使い果たされていたのです。そのパッケージが使い果たされたことに関する通知もSMSもわたしは受取っていません。奇妙なことに、わたしへの請求が600万ルピアを超えてはじめてテルコムセルはわたしに連絡してきたのです。
顧客の通信使用料金計算システムはどうなっているのですか?15MBが二日間で無くなってしまったことについての説明はまったくありません。請求書には金額が表示されていますが、使用時間に関する情報はありません。不透明な、顧客に隠された費用があるとしか思えません。[ ジャカルタ在住、ジェリー・アウルム ]


「海外ローミング請求は不透明(2)」(2011年1月20日)
2010年11月19日付けコンパス紙への投書"Roaming Telkomsel Menipu"から
拝啓、編集部殿。わたしと妻は1996年以来ハローテルコムセルの利用者です。2010年10月9〜17日わたしどもはヨーロッパへ旅行しました。
たいてい、わたしどもは行った先の電話カードを使っていますが、一ヶ月35万ルピアで15MB海外ローミングデータ通信パッケージをテルコムセルがオファーしているのに興味惹かれ、カスタマーサービスに何度も尋ねたあげく、それを購入することにしました。ところが、このパッケージはまったくの嘘八百だったのです。
わたしはブラックベリーを一日三四回だけ、しかも10分未満で使っただけでした。2010年10月15日に、わたしの使用料は3,771,315ルピアになっているというSMSが届きました。16日にはそれが4,493,139ルピアになり、それ以来わたしはブラックベリーをオンにすることをやめ、わたしの番号を登録解除したのです。ところが18日には5,368,746ルピアという請求金額になり、発信ブロックをかける、と通知されました。
たいへん不快なことに、わたしがカスタマーサービスに電話してまだビリングサイクル内であることを理由にブロックをやめてほしいと頼みましたが徒労に終わり、ブロックされてしまったのです。
10月19日、わたしはブミスルポンダマイのグラパリを訪れましたが、それほど巨額の請求に関するローミング使用明細が提示してもらえないのです。にもかかわらず、ブロックを解除するためにどうしてもその請求に対する支払をしなければならないのでした。[ ジャカルタ在住、ブラムンディト ]


「怪談?それともでっちあげ?」(2011年1月26日)
2010年11月4日付けコンパス紙への投書"Telkom Bisa Menelepon Pelanggan yang Meninggal"から
拝啓、編集部殿。わたしの母ルイズCはテルコム固定電話番号021−84677xxの名義人です。母は2006年に亡くなったので、故人の子供であるわたしがその電話の支払を行なっています。2010年9月、テルコムの請求が10万ルピアを超えていることにはじめて気が付きました。通常わたしが支払っていた金額は、固定料金を32,600ルピアとしてせいぜい4万から5万ルピアの間です。
この問題をわたしは9月20日に147番にクレームしました。そのときの説明によれば、マーケティング部門が7月13日に一括料金パッケージをオファーしたそうです。月間6万5千ルピアでローカル電話200分と長距離電話20分が無料になるという内容でした。母はそのオファーを了承し、そのときの会話はテルコムに録音されている、と言うのです。テルコム側の話はまったく腑に落ちません。故人になっている母がいったいどうやってテルコムマーケティング担当者からの電話を受けて会話することができたというのでしょう?その電話の置かれている家は昼間だれもいません。わたしと夫は勤めに出ているのですから。
わたしはその録音を聞かせて欲しいと頼みましたが、それは社内で使うだけのものであるという理由で応じてもらえませんでした。10月17日、また固定料金6万5千ルピアの請求が来ました。わたしのクレームが9月1日でなく9月20日だったので、固定料金はまだ6万5千ルピアなのだというテルコム側の説明でした。
不透明で利用者に損をさせるテルコムの無料サービス固定料金のオファーには気を付けましょう。[ ブカシ市在住、センティア・アグスリスカ ]


「読者の読みたい記事は一面トップに出てこない」(2011年1月28日)
マスメディアの情報送り出しと受け手となる一般大衆のニーズはフィットしているのだろうか?コンパス紙R&Dが2010年11月20〜22日に全国33州都の719人から集めた統計によれば、その両者の間には微妙なズレが存在している。2010年10月20日から11月19日までのひと月間で国内有力日刊全国紙6紙の第一面を飾ったトップ記事のテーマが何だったのか、という統計と、回答者が答えたどんなテーマの記事を求めているのか、という統計内容は残念ながらすれ違いが目立った。6紙とはKompas, Koran Tempo, Media Indonesia,Republika, Seputar Indonesia, Indopos。詳細比較は次の通り。
6紙のトップ記事
1.事故と災害 31.1% 2.犯罪・法・正義 20.8%
3.政治 19.7%
4.経済とビジネス 9.5%
5.スポーツ 5.2%
新聞読者が望んでいるカテゴリー
1.経済とビジネス 13.1%
2.事故と災害 12.8%
3.スポーツ 10.8%
4.政治 10.6%
5.教育 9.3%
5.健康 9.3%


「個人輸入は伏魔殿」(2011年2月3日)
2010年12月4日付けコンパス紙への投書"Fedex Karang Harga Barang"から
拝啓、編集部殿。わたしは2010年10月22日にシンガポールに価格100米ドルのセイコー腕時計をオーダーしました。およを90万ルピア相当です。10月28日にフェデックスから連絡があり、小包の配達をするので86万2千ルピアの税金を払うよう言って来ました。その金額のうちのデューティ&タックスは42万7千ルピアでした。
デューティ&タックスが42万7千ルピアとされたのは、税関が腕時計の価額を評価しなおして、100米ドルを175米ドルとして計算したからだとのことでした。わたしが外国から商品を買ったのはこれがはじめてではありません。これまで税関は一度たりとも物品価額の再評価などしたことがなかったのです。申告価額がありのままなので、それは当然だと言えましょう。だからわたしはフェデックスに対し、税関が税額査定内容を記載した書類と納税金額を決めたオリジナル書類を示すよう求めました。ところがフェデックス側はあれこれと理由をあげてわたしの求めに応じようとしません。これは税関の悪イメージに隠れて自分の収入を増やそうと物品価額を膨らませたフェデックスの策略にちがいありません。
そのほかにもPPhが15%課税されていますが、わたしはNPWPを持っているので7.5%が適用されるはずなのです。しかしフェデックス側はそのようなことは何も確認しようとせず、顧客に損させる計算を平気で行なったのです。
フェデックスはそのほかにも43万5千ルピアの費用を請求してきました。しかし販売者との決済では、商品代金のほかに38米ドルの送料も請求されてわたしはそれも支払っているのです。販売者はその料金を優先配達サービス料金だと言っていました。最終的にわたしはフェデックスへの支払いを拒否し、わたしが購入した品物を手に入れることを諦めて自分の権利を放棄したのです。[ ジャカルタ在住、トリスノ・ルミント ]


「フェイスブックにボルノの罠」(2011年2月14日)
インドネシアでフェイスブックは2011年1月現在3千3百万の利用者を持ち、世界第三位の大国になっている。そこに狙いをつけたインターネット詐欺師がフィッシング行為にフェイスブックを利用していることをシマンテックが報告している。
このインドネシア人フェイスブック利用者に向けて仕組まれたフィッシングサイトには、インドネシアの著名セラブリティによるポルノビデオを見ることができるというお誘いがはめこまれ、必要個人データをログイン情報に入れるとホテルに設置された隠しカメラで特写されたセラブリティのセックスシーンを見ることができる、と説明されている。おまけにこのサービスはフェイスブックサービスチームのクリエートしたものと記され、インドネシア人セラブリティのポルノ写真がスライドショーで点滅している。
これは罠であり、それを見ようとしてログインデータを入れたが最後、パーソナルアイデンティティが盗まれる。シマンテックインドネシアはフェイスブック管理者にその状況を報告し、問題のURLはブロックされた。フェイスブック管理者も従来からフィッシングサイトやマルウエアを含んでいるサイトへのリンクの遮断を積極的に行なっている。


「知ろしめず、依らしむべし」(2011年2月17日)
2010年12月9日付けコンパス紙への投書"Indosat Tidak Transparan"から
拝啓、編集部殿。わたしはインドサットのプリペイドカード「ムンタリ」、電話番号08161929XXXを10年以上使っています。それまで一度も問題は起こっていません。2010年10月、わたしは無料SMS恩典をもらいました。ところが2010年11月、その恩典が得られなくなったのです。2万ルピア分の度数を追加すると無料SMS恩典が与えられるというインドサットからの説明を受けたので、わたしは5万ルピア分追加しました。ところがいつまでたっても無料SMS恩典はもらえず、*777*1*6#からはわたしがその恩典受給者に登録されているという通知がくるだけなのです。
結局わたしは11月8日に電話番号54388888に電話し、今月度数追加すると無料SMS恩典は翌月もらえるのだという説明を得ました。どうしてそういう情報をインドサットはSMSやwww.indosat.comで広く告知しようとしないのですか?インドサットは顧客を罠にはめたいのか、それとも透明性という風土を持たない会社なのですか?[ ジャカルタ在住、ブディ・ハルディアント ]


「ジャーナリスト適正標準賃金」(2011年2月18日)
独立ジャーナリスト同盟が2011年のジャーナリスト適正標準賃金を提案した。これはジャーナリストが報道活動に専念できて生活福祉に足を引っ張られないようにするために必要な所得を、全国16都市の生活費用を勘案した算出されたもの。独立ジャーナリスト同盟は2010年12月から2011年1月中旬まで各都市でサーベイを行い、衣食住・交通費・通信費・装身・読書・レクレーション・社会交際などジャーナリストが自己のプロフェッショナリズムを維持し報道活動を行なうために必要な所得金額をはじき出した。その中には2〜3年の割賦でラップトップコンピュータを購入する費用も含まれており、また不慮のできごとに備えて貯蓄ができるよう、毎月所得の10%をその引当金として含んでいる。16都市別の標準賃金は次の通りで、これはまだ若いジャーナリストが正社員に登用されたときに支払われるべきものとの注釈がついている。(数字はルピア)
ジャヤプラ 6,414,320−
ジャカルタ 4,748,919−
バタム   4,243,030−
マカッサル 4,037,226−
クパン   3,929,228−
デンパサル 3,894,583−
スラバヤ  3,864,850−
メダン    3、816,120−
プカンバル 3,604,700−
ポンティアナッ 3,526,600−
スマラン  3,240,081−
ヨグヤカルタ 3,147,980−
クンダリ  2,972,000−
クディリ  2,836,557−
バンダルランプン 2,568,462−
パル   2,150,066−


「従業員教育にどの会社も四苦八苦?!」(2011年2月19日)
2010年12月2日付けコンパス紙への投書"Tiki Mengusir Pengirim"から
拝啓、編集部殿。わたしは南スマトラ市パレンバンのラハッにいる母に食べ物と薬を送るため、2010年10月12日に東ジャカルタ市プムダ通りのティキに出向きました。受取証の番号は02 008 510 6499です。ところが10月末になっても宛先に荷物が届きません。10月31日、わたしはプムダ通りのティキに電話し、カスタマーサービス担当のロベッさんが応対しました。確かに荷物はまだ送られておらず、その理由は受取人の電話番号に連絡がつかないからというのです。受取人にコンタクトできないのであれば、ティキは発送人のわたしに電話してくるべきではありませんか。受取証にわたしの電話番号が書かれているのだから。
わたしはロベッさんに、もう一度送りなおすからその荷物をわたしに返すように、と言いました。ところがロベッさんは、その中味がダメになっているから返却はできない、と言ったのです。その直後にかれは電話を切りました。
結局わたしはプムダ通りのティキを訪れました、わたしが責任のあるマネージャーに会わせてほしい、と言うとティキの女性従業員が「ティキにはマネージャーはいない」と答えたのです。そしてティキの事務所警備員がわたしを外に追い出しました。ティキって、そこまでひどい会社なのですか?[ 西ジャワ州タシッマラヤ在住、ヌヌン・ラスマワティ ]
2010年12月10日付けコンパス紙に掲載されたティキからの回答
拝啓、編集部殿。ヌヌン・ラスマワティさんの2010年12月2日付けコンパス紙に掲載された投書について、次の通りお知らせします。
当方は2010年12月3日ヌヌンさんにお会いして事情を説明申し上げ、問題は解決しております。今回のできごとでご不快を与えたことに関し、お詫び申し上げます。[ PTチトラファンティティパンキラッカスタマーサービス宣伝マネージャー、エステル・ウィラスプトラ ]


「携帯電話市場戦略」(2011年2月23日)
ニールセンが調べた2010年消費者年代別携帯電話利用者の伸び率が次のように報告されている。
50歳超 20%
40〜49歳 40%
30〜39歳 60%
20〜29歳 69%
15〜19歳 70%
10〜14歳 38%
この調査はジャカルタ・スマラン・スラバヤ・ジョクジャ・メダン・パレンバン・マカサル・デンパサルの諸都市で実施されたもの。今年の平均は54%で、一年前の48%を上回った。
20〜39歳のブラケットは過去5年間高い伸び率を維持しており、また15〜19歳も上の表の通り、最高の伸び率になっている。10〜14歳のブラケットは利用者数が2005年以来5倍に増加した。だが伸び率がまだ小さいのは、この年齢層を対象にした商品開発とオペレータの価格政策が十分に取り組まれていないことの表れであり、業界はそこに焦点を当てることでまだまだビジネス拡張のチャンスを手に入れることが出来る、とニールセンはコメントしている。
消費者のオペレータ選択要因でトップにあるのは料金で28%のシェア、次いで電波カバーレンジが24%、音声クオリティは15%、ひとが薦めるもの12%、広告を決定要因にしているのは2%しかいない。
オペレータの料金競争と相まって、消費者の支出金額も低下傾向を示している。ひと月5万ルピア未満の支出と答えた携帯電話利用者は2005年に18%しかいなかったが、いまではそれが58%に達している。
モバイル8テレコム社はロワーミドル消費者層をターゲットにした販売戦略を進めているとのこと。利用者ひとり当たり支払額の低下と利用者増による収入確保は各携帯電話オペレータの共通方針になりつつある。いま、携帯電話業界は若年層・低所得者層をターゲットにして熾烈な競争を進めている。


「読書意欲の低さが悪循環のもと」(2011年3月4日)
優れた書籍を廉価に供給せよという要望は国内諸方面から出版業界に寄せられている。しかしそれがたやすく実現できないから、現状のようなありさまになっているのだ、と出版業界団体が苦衷を語っている。
インドネシア出版社同盟会長は、初版第一刷を3千部以上作ることをたいていの出版社はためらうものであり、それが書籍価格を高いものにしている、と説明した。「その書籍がどのくらい売れるものか、前もってわかるものではない。だから売行きがよいのなら増刷すればいい、と考える。もし一回の印刷で1〜2万部出せるなら、市場価格は現在のものから30%は下がるだろう。」
出版社同盟書籍部長は、国内で大量に売れる書物は教科書しかなく、そのため地方の書店は教科書販売に注力しているため一般書籍販売力がいつまでもつかない、と現状を分析する。「学校は予算の5%以上を図書館充実のために使うよう定められているが、そのテクニカル規定がまだ作られていないので実行されていない。」
モハンマッ・ヌー国民教育相によれば、国際学生アセスメントプログラム2009でインドネシアの学生は読書力が6段階の1aから2のレベルにあり、その結果65か国中の57位になっている、とのこと。学生生徒をはじめとして国民の読書意欲がまだまだ低い状況にあり、教科書を勉強するのに熱意を見せる優秀な学生でさえあまり新聞を読まず、ましてや副読本は別にして一般書物から知識を吸収しようという姿勢に乏しいことに出版界は不満を抱いている。


「生き残りを探るワルネッ」(2011年4月7日)
いっとき、インターネットの普及に多大の貢献をしたワルンイントルネッ(Warun Internet) 略称 ワルネッ(Warnet)は、モバイル通信オペレータのオファーするモバイルインターネットとノート型パソコンの普及に押されて大都市から姿を消しつつある。街中から押し出されたワルネッは、しかし郊外部あるいは地方都市へと移動しながらも依然として勢力を保っている。
「ジャワ島では、大都市から急速に姿を消しつつあるものの、小都市ではまだまだ栄えることができるだろう。ジャワ島以外の外島部では大都市でも繁栄するチャンスが残っている。ジャワの大都市部に限って言えば、もはや勢力挽回の機会はないようだ。協会は会員に対し、この切実な状況を見据えて、今後のビジネス戦略を考えるよう指導している。都市部では市場が狭まっているいま、チャンスを見逃さないことやビジネスの多様化をはかることはたいへん重要だが、都市部を離れてまだ大きい需要が眠っている場所に移動することも積極的に行わなければならない。事業多様化には顧客の需要を創造的に掘り起こしてサービスを提供することが必要であり、カフェを併設したり、プリントサービスを行なうといったことをどんどん取り入れればよい。しかし現実にワルネッ経営者の多くは事業場所を賃貸しており、スペースを広げなければならない多様化にはなかなか手が出ないのが実情だ。」
一方、ゲームオンライン愛好者の増加という現象をとらえたワルネッ経営者の多くはゲームに特化する方向を示している。この分野では個人持ちノートパソコンとの差別化が可能であり、ワルネッ業界の中でゲーム特化店への移行も進められている。
確かにインドネシアでここ数年、ゲームオンライン愛好者は増加しており、特にFifaサッカーゲームオンラインが高い人気を誇っている。2011年4月にはIAHゲームズがEAスポーツFifaオンライン2インドネシア語バージョンを発表する予定で、全国で毎月50万人がゲーマーに加わるだろうとの期待がかけられている。


「たった1万5千ルピアのこと?!」(2011年5月4日)
2011年2月16日付けコンパス紙への投書"Smart Bebani Biaya Pos"から
拝啓、編集部殿。2010年3月、わたしは1年間フリーインターネット付きというおまけに惹かれて、スマートネットブックを購入しました。カード番号は088126506xxです。2010年12月までインターネットの使用はまったく問題がなく、出費も一切ありませんでした。ところが2011年1月2日にインターネットがまったく使えなくなったのです。
わたしはスマートのカスタマーサービス881番に電話しました。そしてわたしに1万5千ルピアの未払い金があるのでカードはサスペンドされているという話を聞かされておどろきました。その説明によれば、わたしの未払い金1万5千ルピアは5千ルピアの請求書をわたしに送った際の郵便料金だそうです。しかしわたしはスマートからの請求書を一度も受取ったことがありません。
わたしのクレームに対して苦情書番号2011010610191655という書類が作られ、三日以内に問題は片付くと言われましたが、10日以上経過したというのに、インターネットはつながりません。わたしが再度スマートのカスタマーサービスに連絡すると、インターネットの接続を望むのなら1万5千ルピアを支払えばどうですか、と言われました。
請求書なんか送られてきてもいないのに、郵便代はあくまでわたしが支払わなければならないのです。請求なんかないのだから、請求書も送られているはずがないというのに、どうしてわたしが郵便代を支払わなければならないのか、不思議でなりません。システム変更があったのであれば、その通知がどうしてわたしに送られてこないのですか?[ 中部ジャワ州バニュマス在住、アンディ・ウィボウォ ]


「下手に出ればつけあがる」(2011年6月18日)
2011年3月8日付けコンパス紙への投書"Teror SMS Pemasar Bank"から
拝啓、編集部殿。わたしに無担保融資をオファーするSMSの発信者にわたしは何度も話をしようと持ちかけましたが、それに対する反応は常にオファーSMSの受信でした。だからわたしはそれをテロと呼びます。
一日にそんなSMSが数十件も銀行のマーケティング者から届くのです。中でもDBS銀行からのものが最大です。それが仕事なんだから、ということで最初わたしは銀行マーケティング者の行為に同情的でした。ところが日を経るにつれて送りつけられてくるSMSの数が増えていくのです。一日数十件のオファーSMSが毎日入るようになり、ついにわたしも我慢の緒が切れました。あまりの煩わしさに、わたしはそれらのSMSに対してひとつずつ返事を送りました。『煩わしいからもう送らないでください』と。しかしかれらがそれに気を遣う様子はさらさらなく、SMSの送りつけは止む気配もありません。
わたしはかれらの仕事への情熱と健闘に敬意を払い、SMS発信番号に電話して、わたしにSMSを送るのはもうやめてほしいと丁寧に依頼しました。しかしわたしからのそんな反応は、DBS銀行のアディさんをはじめ、かれらに何の意味合いももたらしませんでした。1月21日にわたしはアディさんに電話したのですが、24日にかれはまたSMSを送って来ました。他人の言うことを無視するSMS発信者はほかにもたくさんいます。わたしがかれらに電話してやめるように頼むと、かれらからのSMSはますます増えていきます。かれらがわたしの携帯電話番号をいったいどこから入手したのか、わたしにはわかりません。[ 西ジャカルタ市在住、ブディ・ハンダカ ]


「非合法音楽サイトをブロックせよ」(2011年7月1日)
インターネットから音楽を消費者に無料ダウンロードさせる一方で著作権料の支払いをまったく無視しているサイト運営者を処罰せよ、とのクレームを音楽関係者が発している。リングバックトーンやフルトラックのダウンロードに関わる収入はレコード会社・作曲者・歌手などの重要な収入源となっており、合法ダウンロードに支払われる1曲9千ルピアはサイトオペレータが約3,500ルピア、レコード会社が約3,500ルピアを折半し、レコード会社が作曲者や歌手に分配してくる。その合法的なものは年間で1,539万曲がダウンロードされているが、非合法のダウンロードは年間28億曲にのぼる。28億曲の大半はgudanglagu.com, 4shared.com, index-of-mp3.com などからダウンロードされたものだ。そのため音楽産業関係者らは情報通信相に対し、それら非合法ダウンロードをオファーしているサイトをブロックするよう求めている。


「有名企業も詐欺をする」(2011年7月1日)
2011年3月20日付けコンパス紙への投書"Cara Tidak Terpuji Indosat Mencari Pelanggan"から
拝啓、編集部殿。うちの女中がわたしの用事で東ジャカルタ市カリマランのジャイアンで買い物したときのことです。レジで支払いするとき、そこにあるインドサットカウンターで携帯電話度数5万ルピア分を無料でもらえるとレジ係が教えてくれたので、女中はそこへ行きました。カードを受け取るとき、KTP(住民証明書)のコピーを要求され、またあれこれ質問を受けました。
女中はもう携帯電話を持っていたので、081510516059という番号のカードを女中は自分の姉妹に与えました。度数がいつまでもなくならないので、かの女の姉妹はずっと使い続けました。そしてある日女中のところに659,220ルピアの請求書が届いたのです。女中はびっくり仰天。そのカードは後払いカードなのだということを、わたしの説明で女中はやっと理解しました。
わたしはインドサットのカスタマーサービスに電話して、インドサットのマーケティング者はそれが後払いカードであることを一言も説明しなかったと苦情し、その番号をすぐにクローズするよう求めました。女中の姉妹が使っていた携帯電話が盗まれたということもあります。
電話番号をクローズするさいの質問書に沿ってあれこれ尋ねられ、それに答えたのですが、インドサットはあくまでもクローズする手続きをガレリーインドサットで行うから、わたしにそこへ行くように求めて譲りません。わざわざガレリーインドサットへ行く気はわたしにはありませんでした。するとインドサット側もわたしの要請を無視するのです。インドサットは未払いの請求書をつけまわすばかりで、支払わないとデットコレクターを送ると言い出す始末です。インドサットが利用者を増やすやりかたはほめられたものではありません。[ 東ジャカルタ市在住、アンドレイ・アンドコ ]


「Facebookがトップ人気サイト」(2011年7月18日)
インターネット個人利用人口は3千5百万人と見られている。それに学校や会社での利用者を加えると6千万人にのぼる。そのネット利用者に人気の高いサイトの番付は次のようになった。これは情報通信省の2010年データから。
1.Facebook
2.Google.co.id
3.Google
4.Blogger.com
5.Yahoo
6.Kaskus
7.Youtube
8.WordPress.com
9.Detik.com
10.4-Shared
11.Twitter
12.KOMPAS.com
13.Wikipedia
14.VIVAnews.com
15.Detiknews
16.Clicksor
17.Angege.com
18.KlikBCA
19.Zudu
20.Kapanlagi.com


「コンピュータと書籍」(2011年7月21日)
2011年4月13日付けコンパス紙への投書"Laptop Jadi Buku Tebal"から
拝啓、編集部殿。ラップトップコンピュータが分厚い書籍に変わりました。これは手品の中の話ではありません。ジャカルタ発マラン行きエグゼキュティブ列車ガジャヤナ号での話です。そのような出来事はふつうジョクジャ駅とマディウン駅の間で発生します。それがつい数日前わたしの身に降りかかりました。
ジョクジャ駅に着いたとき、わたしはまだ眠っていませんでした。次のソロバラパン駅への途上、エアコンが20度になっていてとても寒く、わたしはとても眠くなりました。ほとんどの乗客は毛布を身にまとっていました。毛布の下で心地よいまどろみの中に浸っていたわたしは、列車がマディウン駅に着きプラットフォームにいる物売りが叫んでいる声に夢を破られたのです。バッグをわたしは足の下に置いておいたのですが、そのバッグの位置が変わっているのに気付いて、びっくりしました。バッグの中を調べたところ、入れてあったラップトップはフォリオサイズの分厚い書籍に姿を変えていました。
わたしは勤務中の鉄道警官に事件を届け出ましたが、その警官はわたしの話が間違っているかのように、わたしに反論してくるのです。そして届出を受付けただけで、まったく何もしてくれませんでした。[ 南ジャカルタ市在住、アブドゥル・マナフ ]


「伸張著しいグーグルクローム」(2011年7月28日)
ブラウザーの中でグーグルクロームが世界的にマーケットシェアを伸ばしているのと歩を同じくして、インドネシアでもグーグルクロームの利用者が増加している。2011年6月のスタットカウンターデータでは、グーグルクローム利用者シェアは20.7%に達している。2008年9月に世に出たグーグルクロームは2010年6月のシェアが9.2%しかなかったから、この一年間での伸びは驚異的だと言えそうだ。一方世界市場の首位の座にいたインターネットエクスプローラーは2011年6月のシェアが43.6%で、一年前の52.9%から急落している。
インドネシアのインターネットブラウザー番付はそんな世界のシェア状況と多少異なっているものの、やはりグーグルクロームの進出は顕著に目に映っている。ブラウザー種別のシェアは、スタットカウンターによれば次のようになっている。
プログラム: 2011年1月シェア(%) ⇒ 2011年6月シェア(%)
ファイアフォックス: 78.4 ⇒ 76.7
グーグルクローム: 12.1 ⇒ 15.3
インターネットエクスプローラ: 5.1 ⇒ 4.1
オペラ: 3.2 ⇒ 2.6
サファリ: 0.9 ⇒ 0.9
その他: 0.4 ⇒ 0.5
ファイアフォックスが圧倒的に強いインドネシアも、その王座を徐々に侵食されつつあるかのようだ。上のデータソースはスタットカウンターから。


「携帯電話度数再チャージ期限にご用心」(2011年7月29日)
2011年5月1日付けコンパス紙への投書"Masa Tenggang Kartu Mentari"から
拝啓、編集部殿。わたしはずっと以前からインドサット社のムンタリ前払いカードを利用しており、電話番号は0815965202xです。仲間や親戚はもう大勢がわたしの電話番号を知っています。ところがプロバイダーであるインドサットは一方的にわたしのその電話番号を焦付かせました。
わたしが携帯電話で調べた度数買い足し期限は2011年4月11日でした。2011年4月11日の11時ごろにわたしが中央ジャカルタ市ITCロキシーマスのインドサットカウンターで度数買い足しを行おうとしたとき、カウンター従業員はわたしのムンタリカードの期限が4月11日午前5時に切れている、と言いました。
インドサットの買い足し期限設定はどうなっているのですか?2011年4月11日が期限だと言うのであれば、その期限切れは11日24時を過ぎた時点になるのではありませんか?ところがインドサットはなんと11日午前5時にわたしのカードを焦付かせたのです。わたしのカードを復活させてくれないでしょうか?[ 西ジャカルタ市在住、ゴウ・デルフィン ]


「ノキアがダブルSIM新製品を発売」(2011年8月17日)
2011年第2四半期スマート携帯電話機グローバル市場における業界トップブランドNokiaは15%の販売低下を記録した。これは対前年比30%の出荷ダウンに足を引っ張られた結果である模様。
世界の5大グローバル携帯電話機ベンダーの中でノキアは唯一の売り上げダウンブランドとなった。ノキアが使っているシンビアンプラットフォームはアップルやアンドロイドのオペレーションシステムに敗れていることが明らかになっている。加えてノキア製品が優位を誇っていたあらゆる分野にそれぞれ強力なコンペティターが出現しており、ノキアは青息吐息の状況だ。スマートフォン市場で目覚しい伸びを示したのはサムスンで、対前年同期比600%のアップを実現させている。サムスンの破竹の進撃に動きを弱められているのはノキアだけでなくRIMも同じだ。
そんな状況を横目で見ながら、ノキアはインドネシア市場にダブルSIMカード製品を投入した。サーベイによれば、インドネシアで異なるSIMカードを二枚ひとつの携帯電話機に入れて使っている利用者は34.1%と報告されているが、そのサーベイは主要都市で実施されたものであるため、実際にはもっと大きい比率だろうと推測されている。国内市場には120のベンダーがダブルSIM方式の携帯電話をオファーしており、各社平均3機種としただけでも360種類のこのカテゴリーに入る携帯電話機が市場に出回っていることになる。スマートフォンの浸透が激しさを増している都市部とは対照的に、地方部でのダブルSIM電話機需要は盛り上がっている。
その需要を狙ってノキアが新発売した機種がC2−00とC2−03で、電話機を消さないままSIMカードの交換ができるようになっている。またノキアMaps40シリーズはダウンロードの間オフラインにできる機構を備えている。


「インドネシアは世界第七位」(2011年9月6日)
ルバランホリデーのパッケージ旅行をオファーする体裁の悪意あるメールが出回りはじめていることをトレンドマイクロが指摘した。このメールは例年ルバラン休暇が慣習になっている国々に集中して送られているとのこと。たとえ自分の知っているアドレスから送られてきていても信用するべきでなく、ましてや自分の個人データなどを相手に送り返すのはもってのほかだ、とトレンドマイクロは警告している。
また同社は、情報システムセキュリティ会社へのハッカーの襲撃が増加していることも報告している。今年の会社別襲撃発生件数は、マイクロソフト96回、グーグル65回、アドビ62回、HP57回、オラクル50回、IBM48回、モジラ38回、リナックス31回等である由。
スパムについてトレンドマイクロは、使用言語の91.4%は英語、次いでロシア語2.3%、ドイツ語0.95%、中国語0.3%、また発信国のトップは韓国で8.7%、二位ロシア8.4%、さらにインド8.1%、ブラジル6.7%、ウクライナ4.4%、ベトナム4.2%、インドネシア3.7%、イギリス3.0%とのこと。インドネシアも上位に入って健闘している。


「文句を言う少数派は切り捨て?!」(2011年10月3日)
2011年6月8日付けコンパス紙への投書"Korban Jaringan Telkomsel"から
拝啓、編集部殿。わたしは2004年来のシンパティカード利用者で、電話番号は0813214542xxです。去る5月18日23時ごろからSMSの発信も受信もできなくなり、それが何日も続きました。5月19日には夫に電話することさえできなくなりました。電話発信のための度数残高が不足しているという理由ですが、現実にはまだ44,080ルピア分の度数が残っているのです。そればかりか、インターネットもつながりません。
5月19日にわたしは116番に電話しました。返事は「チェックします」。5月21日に再度116番に結果を確認するため電話しました。返事は「いま、トラブルが起こっています」という言葉。最後に5月22日、また116番に電話しました。すると、「カリマンタン地区のネットワーク開発のために2万9百番号が切り捨てられました」という回答でした。
テルコムセルが利用者を扱うやり方って、こんなものだったのですか?だったらトラブルのために何日もサービスを得られなかった利用者にはどんな補償が与えられるのですか?[ 南カリマンタン州タバロン在住、インダ・フェラ ]
2011年7月13日付けコンパス紙に掲載されたテルコムセルからの回答
拝啓、編集部殿。インダ・フェラさんからの2011年6月8日付けコンパス紙に掲載された投書について、次の通りお伝えします。当方は顧客とコンタクトを取り、問題を解決いたしました。これまで苦情の多かったカリマンタン地区におけるテルコムセルネットワークの改善は既に完了しています。この改善工事のために不便をおかけした利用者の皆様には、謹んでお詫び申し上げます。[ PTテルコムセル企業広報担当GM、Rインドラ ]


「有料テレビ市場の将来性」(2011年10月14日)
インターネットテレビの進出が始まったことから有料テレビオペレータ業界は市場の刈取り合戦に身を入れるかまえ。国内の潜在有料テレビ消費者は1千5百万家庭で、そのうちの330万家庭が有料テレビ顧客になっている。ということは刈取りのできる市場がまだ1千2百万家庭も存在しているわけで、業界者はおおむね余裕のある態度でこのビジネス競争に臨んでいる。全国的に見るなら、衛星放送方式がこの市場のもっとも強力な切り札であり、全国どこでも受信することができ、またコストもそれほど高いものにならない。インターネットテレビやワイマックスをベースにした有料テレビは都市部を離れるととたんに通信の問題が発生するため、強力な競争相手となるのはまだ先のことではないだろうか、と業界者のひとりは推測している。スカイニンド事業開発担当取締役のかれは毎月1千家庭の新規契約を営業目標に置いていると言うが、その中には他オペレータからの切り替えや、隣国の同業オペレータとのジョイントで隣国の顧客獲得の可能性まで含んだ数字だとその目標の内容を説明している。「弊社は販促プログラムとしてスカイニンドボックスを設置し、全85チャンネルのうち30チャンネルを無料提供するとともに、週末休日サービスとして全チャンネルを無料開放することを計画している。全国では4百万家庭にパラボラアンテナが設置されており、一般テレビ局の電波が届かない地域の住民がどれほど娯楽を欲しているかということがそこからわかる。」
だからこの有料テレビ事業はきわめて将来性に富んだものであるのだとかれは力説している。スカイニンドのほかにインドネシアにある有料衛星放送のオペレータはアオラTV,インドビジョン、テルコムビジョンがある。アオラTVの営業販売担当取締役は、たいへん大きな市場を少数のオペレータが刈取ろうとしているのだから、あせって奪い合いを行うようなことをする必要はまったくない、と余裕を見せる。国内でテレビを持っている家庭は4千万世帯を超えており、そのうちのやっと2.5%が有料テレビの顧客になったにすぎないのだ、とかれは言う。アオラTV顧客は10万家庭であるとのこと。
しかしインドサットM2ジェネラルマネージャーの見解はもっと厳しいものだ。「一般テレビ局の番組コンテンツがたいへん魅力的になっていることから、衛星やケーブルを使った有料テレビの顧客はあまり増えないのではあるまいか、とかれは問う。「インドネシアの有料テレビは1990年代から事業開発が進められてきたが、今現在の顧客は100万家庭ほどしかない。」テレビを持っている家庭の多数が有料テレビ顧客になるかどうか、それは決して楽観視できないものだとかれは主張している。
テルコムビジョン代表取締役もその主張に賛同する。「インドネシアとベトナムの国民人口の差はとてもおおきいものだ。しかしインドネシアの有料テレビ顧客が100万家庭ほどだというのに、ベトナムでは200万家庭が顧客になっている。料金の問題、そして番組内容の問題が、顧客を増やすために解決を必要としている。」代表取締役はそう語って、決して洋々たる市場が開けているわけでないことを指摘している。


「テレビ番組はコメディショーが大好き」(2011年10月15日)
インドネシアの一般大衆もテレビのお笑い番組やバラエティショーが大好き。テレビ視聴者の四人のうち三人はかなり頻繁にお笑い番組を見ている。人気の高い番組は、Opera van Java, Bukan Empat Mata, Sentilan Sentilun, Awas Ada Sule など。トップのオペラファンジャヴァはほぼ毎日放送されていて時間も長めであることから視聴者の人気が高く、7割を超えるひとたちがこの番組を頻繁に観賞している。
コンパス紙R&Dが2011年10月5〜7日にジャカルタ・バンドン・ジョクジャ・ソロ・スマラン・スラバヤ・パレンバン・メダン・マカッサル・マナド・ポンティアナッ・バンジャルマシン・デンパサルの住人875人から集めた回答は、次のようなものだった。
質問)あなたはテレビの喜劇やお笑いショーをどのくらい頻繁に見ていますか?
回答)
毎日見る: 33.6%
一週間に何回も: 40.8%
一週間に一回: 5.8%
数週間に一回: 7.7%
見たことなし: 10.4%
不明: 1.7%


「ネットショッピング利用者が増加」(2011年11月29日)
インドネシアのインターネット利用者は4千5百万人に達しており、これは巨大なEコマース市場を形成する確固とした基盤となるものだ。そして2010年にインターネット経由で品物を購入したひとは全体の6%程度だったが、ことしはそれが12%に倍増しそうだ、とマルチプライインドネシア副社長が表明した。
オンラインショッピングを行う人が昨年から倍増するというのは、インドネシアの消費者の間で時間の効率を優先しようとする傾向が高まっていることを意味していると言えるだろう。これまでのインドネシアの慣習では、買い物をする際にはその品物を手にとって確かめ、使ってみて正しく機能するかどうかを確認した上で購入するというのが常識だった。ところが若い世代は、その常識よりも時間を有効に使うことを優先しようとしているように見える。インターネット利用者は若い世代の増加が顕著であり、かれらの多くは写真やビデオでその商品を見、記載されているスペックや説明を読むだけで金を相手に支払うことをそれほど躊躇していない。
PTマルチプライインドネシアには現在4万3千人のベンダーが登録されていて、さらに毎月2千人が新規に加わってくる。登録アカウントは2百万人あり、月間アクセス数は680万件ある。米国のフロリダを根拠地とするマルチプライがインドネシアに進出したのは2010年12月15日で、そのインドネシア支社はあっという間に世界ナンバー2の規模を持つようになった。Eコマースをベースにした商品販売事業は、国民にアントレプルヌールになって自営ビジネスを営むよう呼びかけている政府の方針にフィットするものであり、マルチプライインドネシアはEコマースのビジネス環境作りがインドネシアの経済活動を活発化させることに大きな期待を抱いている。
問題は、購入者の信用を裏切って狡猾な手法で金を掠め取る詐欺ビジネスをどこまで抑制できるかということにあり、マルチプライはベンダーの信頼度を検証するためのプログラムを用いて、汚いベンダーを振り分ける努力を行っている。


「身なりは人間の格を決める」(2011年12月24日)
2011年9月7日付けコンパス紙への投書"Ketika Tukang Ojek Ada Urusan di Grapari Telkomsel"から
拝啓、編集部殿。わたしはただのオジェッ運転手で、弟の壊れたプリペイドカードを交換するため去る6月23日にジャカルタのガトッスブロト通りにあるウィスマムリア内のグラパリショップを訪れました。わたしを受け付けてくれたのは、Pさんというカスタマーサービスの女性でした。かの女が言うには、弟の委任状を持ってこなければわたしのリクエストは処理できないそうです。わたしは弟のデータをすべて述べましたが、それでも処理できないとかの女は言います。
結局わたしは弟の会社へ行って、委任状を弟に作ってもらいました。わたしがさっきのグラパリへ戻った時、Pさんは他の客の相手をしていました。順番待ち客の椅子の位置がカウンターに近かったため、ふたりの会話ははっきりとわたしの耳に届きました。その客もわたしとまったく同じ用件だったのです。そのひともカードは本人のものでなく、そのひとの弟のカードだったのです。
Pさんが委任状を尋ねると、かれの弟さんはジャカルタにおらず委任状を作るのは不可能だ、とその客は答えました。するとPさんはその弟さんのコンタクトナンバーを尋ねただけで、その番号へ電話して確認することもせず、その客の用件である弟さんのカードを新しいものに交換しました。
わたしはなりのみすぼらしいオジェッ運転手で、委任状を作ってこなければ相手にしてもらえませんでした。ところがさっきの客はネクタイを締め、アイロンのきいたシャツを着て整った服装でした。そして書類が整っていなくとも、用件はすぐに処理されたのです。[ 中央ジャカルタ市タナアバン在住、ソリヒン ]
2011年9月20日付けコンパス紙に掲載されたPTテルコムセルからの回答
拝啓、編集部殿。2011年9月7日付けコンパス紙に掲載されたソリヒンさんからの投書について、お知らせします。カードの交換や紛失に対する代替品支給は、顧客の安全と快適さを保護するために標準手続きが設けられています。当方の行き届かなかった点につき、ソリヒンさんにはお詫び申し上げます。 顧客に対する差別と見られる行為を当方は一度も容認したことがありません。すべての顧客は当方の定めているSOPに従って当方が提供するサービスを享受していただくことになっております。[ PTテルコムセル企業広報担当GM、Rインドラ ]


「テルコムさえ消費者を引っかけようとする」(2011年12月29日)
2011年9月15日付けコンパス紙への投書"Telkom Menjebak, Tagihan Pelanggan Membengkat"から
拝啓、編集部殿。ここ数カ月、テルコムからの請求書におかしな点があるのを感じています。わたしは電話番号021−78681xxのテルコム利用者です。去る5月から、毎月の固定費が7万5千ルピアになりました。それ以前は3万6千ルピアだったのです。家のその電話は外からかかってきた電話を受けるためだけにしか使われていません。
調べたところ、その金額アップは制限付きステータスから無制限ステータスへの変更のためと言って、テルコムが電話を通じてオファーしたプロモーションの結果だったのです。家で電話を受けるのはわたしの父だけで、父がそのオファーに承認を与えたことは一度もなかったそうです。
わたしは何度も147番に電話してこの問題の解決を求めましたが、テルコム側は利用者がプラザテルコムを訪れて手続きを取らなければならない、と言い張ります。それはわたしの時間と労力を煩わすことになり、元来わたしの方のミスではなかったわけですから、テルコム側の一方的な要求には同意できませんでした。
去る6月27日にわたしは147番に電話し、Tさんがその電話に出ました。Tさんは家の電話を制限付きステータスに戻すことを約束し、7日後にもう一度電話してこの問題が本当に解決できるのかどうかを確認するようわたしに求めました。
1週間後、わたしがまた147番に電話すると、今度はAさんが電話に出ました。Aさんは、無制限ステータスへの変更は取り消されたので、8月請求分から6万5千ルピアより小さい金額になると言いました。しかし8月5日の請求書では、依然として7万4千ルピアが請求されています。[ 南ジャカルタ市在住、ラヒヤント・ナディ ]


「インドネシアの干支切手」(2012年1月24日)
国有郵便会社PTポスインドネシアは2007年以来、中国正月にタイミングを合わせてその年の干支切手を発行している。インドネシア人の生活文化の中に中国由来のものが深く影を落としていることをそれは証明するものだと言える。中国文化をゲジゲジのように言う頑ななムスリムでも、隣近所の印華人と顔を合わせば言葉のひとつも交わしているし、子供たちはもっと屈託なく交じり合っているケースが多い。
2012年1月23日にやってくる中国暦元日から壬辰の年が幕を開くため、PTポスは龍を描いた三種の記念切手を1月17日に発売した。6枚つづりの記念シートには龍年という漢字も見える。
発売されたのは1枚1万5千ルピアのミニシートと3万ルピアの記念シートで、総数3万シートが発行された。初日カバーはひとつ9千5百ルピアで四千枚が用意された。
最寄りの郵便局で手に入らなければ、中央ジャカルタ市パサルバル郵便局で尋ねればいい。


「プラムディヤ作品は韓国でも人気」(2012年2月13日)
韓国の大学生の間で現代インドネシア文学熱が高まっている。韓国外国語大学校のコー・ユンフン教授は、韓国でインドネシア文化への興味と関心が高まっており、インドネシア語ばかりか現代インドネシア文学の研究も盛んに行われるようになっている、とコメントした。
今やインドネシアに在留している外国人の中で韓国人の人数はナンバーワンになっており、反対に韓国に滞在しているインドネシア人は4万5千人にのぼっている。プラムディヤ・アナンタ・トゥルを筆頭に現代インドネシア文学作品が韓国語に翻訳されて出版されており、大学生を中心にして国民知識層の間にインドネシア文化への理解が浸透しつつある。はじめてプラムの四部作やゲリラの家族などの作品が韓国で翻訳出版されたのは1986年で、プラムが描いたヒューマニズムの格闘と思想は韓国の学生たちの間でひとつの研究素材として取り上げられるようになった。
コー・ユンフン教授は2010年からプラムの歴史小説、「人間の大地」「逆流」「アロッ・デデス」「浜の娘」などの研究を進めている。
インドネシア大学文化学部教官は、プラムディヤの作品はアジアで著名だが、他の現代文学作家をこれからどのように紹介していくかがひとつの課題だ、と語っている。韓国政府が韓国文芸翻訳研究所を設立して自国文学を外国に紹介する活動を積極的に行っているのは、インドネシアにとっても参考になることだ、と教官は述べている。


「大統領への直訴SMSは有料」(2012年2月15日)
2011年11月23日付けコンパス紙への投書"SMS Pengaduan kepada Presiden Ternyata Tak Gratis"から
拝啓、編集部殿。利用者がテルコムのサービスに苦情するのに、147番への連絡は有料なのです。PTテルコムは内容が何であろうと電話度数は吸取って平然としていますし、電話がつながるとテルコムスピーディの宣伝をまず相手に聞かせます。国有事業体なのですから、消費者からの苦情は無料で承るべきではありませんか?こっちが電話したら、聞きたくもない製品広告を電話代を払ってまで聞かなければならないなんて、どういうことですか?
SBY大統領あてのSMSも資本主義丸出しの精神に浸されています。インドネシア共和国大統領宛てのSMSも有料なのです。9949番にSMSが送られると、電話度数が吸い取られます。わたしは9949番にメッセージを送ってみました。すると、「あなたのメッセージは確かに受領しました。あなたの参加に感謝します。インドネシア共和国大統領署名」という返事が返ってきました。そして電話度数500ルピア分が二度吸い取られたのです。送ったときに一回、そして返事を受け取ったときにもう一回。
大統領宛てSMSは超丁寧な敬語表現が多用されるため、6ページを超えるスペースが使われ勝ちです。ということは、メッセージを送って3千ルピア、返事をもらって3千ルピアで合計6千ルピアの出費になるではありませんか。
毎日、携帯電話6ページ分のSMSを国民1千人が大統領に送っているとするなら、プロバイダーはそこから1日6百万ルピア、ひと月1億8千万ルピア、1年では22億ルピアを得ている計算になります。
大統領の任期は5年ですから、一般庶民の電話度数110億ルピアが吸い上げられているわけです。なぜなら、大統領にものごとを訴えたいと思うのは虐げられている一般庶民ばかりにきまっていますから。なんとファンタスティックなありさまでしょうか?[ デポッ市在住、プルノモ ]
2011年12月3日付けコンパス紙に掲載されたサービスプロバイダーからの回答
拝啓、編集部殿。プルノモさんからの2011年11月23日付けコンパス紙に掲載された投書について、次の通り回答します。
大統領宛てSMS9949番は当初から有料で設定されており、プロバイダーごとに定められた料金が適用されています。この大統領宛てメッセージはだれでも行うことができるよう開放されており、利用者の任意にまかされています。9949番からの返事は単なる受領確認であり、これは無料で?ルピアも徴収されておりません。プルノモさんがコンパス紙に訴えられた6ページ分の回答への電話度数徴収について、当方がフォローできるよう、どうかその証拠を提示してください。大統領宮殿からの回答は標準形式の返事であり、これも無料になっています。発信者のSMSだけが有料であり、規定に従ってメッセージボリュームに応じた料金が徴収されております。
プルノモさんからの苦情の証拠は、郵便番号10110中央ジャカルタ市ベテラン?通り9〜10番、国家官房1階旧KTLNビル、社会広報担当大統領特別スタッフ指導下のSMS9949番運営者宛てにお送りください。電話番号は(021)3510203内線102です。[ SMS9949運営者、サルダン・マルブン ]


「支払いは必ず明細確認をしてから」(2012年2月17日)
2011年11月9日付けコンパス紙への投書"Dirugikan Telkom"から
拝啓、編集部殿。わたしは電話番号022−7275xxxのテルコム利用者で、自分で使ったこともないテルコムサービスの料金支払いを強いられている被害者です。
毎月の電話使用料は12万から12万5千ルピア程度でした。ところが2011年8月の料金支払いのとき、たまたま使用料金明細を見てみようと思い、明細書を出してもらいました。そこでわかったのは、わたしがこれまで支払っていた金額は自分が使った分より大きい金額だったのです。
わたしはテルコムのカスタマーサービス担当者に尋ねました。するとその担当者が言うには、わたしは2010年5月からパッケージプログラムに入っているそうです。「ええっ?」と耳を疑いました。わたしはテルコムのいかなるサービスをも頼んだことはないし、承認を与えたこともないのですから。もしわたしが偶然にも明細書をもらおうとしなかったら、本人に知らせもせずに本人が使ってもいないサービス料金が請求されていたことは永遠にわからなかったでしょう。
テルコムはこんなやり方で一方的になんらかのサービスプログラムを利用者に強制するべきではありません。テルコムのサービスに関連してサービス提供者と利用者の間にアンバランスが発生しているではありませんか。こんなやり方で不当な金を徴収された消費者にとって、既に起こった損失を回復する方法はありません。一方テルコムは支払期限に遅れた利用者に罰金を科し、さらにはその家庭電話の回線をさっさと切ってしまうではありませんか。[ バンドン在住、イラワン・サントソ ]


「またテルコムが掠め取る」(2012年3月12日)
2011年11月15日付けコンパス紙への投書"Telkom Sesukanya Ikutkan Pelanggan Paket SLJJ"から
拝啓、編集部殿。わたしは電話番号(021)73117xxのテルコム契約利用者です。わたしがそれまであまり請求内容を調べていなかったのはわたしの怠慢でしょうが、2011年8月の請求が99,251ルピアになっているのに不審を感じたのがこのきっかけです。そんなに頻繁に電話していないと思っていたので、金額の大きさに疑問を感じたのです。それでテルコム147番に電話して明細を尋ねたところ、わたしの請求には長距離電話パッケージ料金6万ルピアがかかっていることが明らかになりました。
わたしはまったく身に覚えがないため、すぐに抗議しました。すると147番オペレータは、早急にパッケージ料金は取り消されると言いました。
翌9月の請求書は89,715ルピアでした。わたしはふたたびテルコム147に電話しました。するとオペレータは、わたしはまだ長距離電話パッケージ顧客のままだと言うのです。わたしは先月抗議したのだから、すぐにそのパッケージを取り消すように、と怒って言いましたので、オペレータは必ずそうすると約束しました。いったいいつからそのパッケージ契約にわたしが入れられたのか、さっぱりわかりません。7月の請求も80,132ルピアだったので、きっと2011年のはじめからもうそんな状況になっていたのだろうと思います。
家に設置されているテルコムの固定電話は、電話を受けることに使われるのがほとんどで、電話発信はほとんどありません。わたしが買いもせず、また利用もしなかった、長距離電話パッケージをテルコムはすぐに解約するよう求めます。そしてどのくらいの期間にわたって総額いくらが徴収されたのか明確なことをわたしは知りませんが、可能ならテルコムがそのかすめ取ったお金を返してくれるよう、希望します。[ タングラン在住、ゴンフィ・シダブタル ]


「一方的なローミング請求」(2012年3月16日)
2011年11月28日付けコンパス紙への投書"Indosat dan Penagih Utang"から
拝啓、編集部殿。わたしと妻と子供三人は2011年4月14日から9日間、サウジアラビアへウムロの旅に出発しました。帰国したのは2011年4月22日です。妻は2004年から電話番号081513801176番でマトリックスカードMTX01045198を利用しています。サウジアラビアにいたとき、正確には2011年4月18日現地時間午前10時、妻の携帯電話にインドサットからSMSが入りました。内容は774,507ルピアという請求金額に関するものです。妻はそのときすぐに携帯電話のローミングを止めるためにstopという言葉を書いて返信しました。
帰国してから数日後、正確には2011年4月25日ですが、4月の請求金額は17,380,537ルピアに膨れ上がったというSMSが妻宛てに届きました。妻は月額10万ルピアのマンスリー倹約BBというサービスに入っているのです。妻はブカシのインドサットギャラリーを4月27日・5月3日・5月6日の計3回訪れてその請求への不服を表明しました。インドサット側の返事は毎回同じで、「システムで行われていることなので、クレームも不服も受け付けられません」という口上だけです。
2011年10月26日、わたしが帰宅するとひとりの男性が近寄ってきて、インドサットからのユニアル名義の17,380,537ルピアの請求について尋ねました。その者はデットコレクターで、インドサットとの債権債務関係に無関係の第三者であり、妻が使ってもいない度数への請求に関連して直接支払いを求める仕事を買って出た人間でした。デットコレクターを使ったインドサットのやり方は一方的に妻を被告の立場に置いて支払いを行わせようとするものであるという印象を与えています。[ 西ジャワ州ブカシ市在住、アグッサリム ]


「毎月増える請求金額の罠?!」(2012年3月21日)
2011年11月22日付けコンパス紙への投書"Dirugikan XL"から
拝啓、編集部殿。2011年5月からわたしはXLセルラーのXplor番号0819111xxxxxを使うようになりました。月額9万ルピアの無制限データパッケージでインターネットをするためにだけ、わたしはその番号を使っています。しかしXplorは6ヶ月以上使わないといけないため、その間月額5万ルピアの追加料金がかかり、それにPPN10%を加えて月額15万4千ルピアをわたしは払わなければならないのです。
これまでわたしはあまり気にしないで請求金額を毎月支払ってきましたが、2011年7月の請求は212,299ルピアでした。ところが6月はXLインターネットがダウンしていてまったく使えなかったのです。苦労してカスタマーサービスに連絡したところ、わたしはGPRSチャージ53,000ルピアが追加されていることがわかりました。カスタマーサービスは48,000ルピアを割り引くことを了承したので、請求金額は164,299ルピアに下がりました。でもこれまでの月間15万4千ルピアよりは10,299ルピアまだ高いのです。
翌8月にまた同じことが起こり、253,330ルピアが請求されました。わたしが抗議すると、GPRSチャージの90,300ルピアは85,300ルピア訂正されました。しかし15万4千ルピアからはまだ14,030ルピア多いのです。次の9月もまた同じで、149,000ルピアのGPRSチャージを含んで請求金額は318,998ルピアになりました。
わたしはもう、オフラインを理由にカスタマーサービスに連絡して交渉するのにげんなりしています。もしXplorが無制限パッケージという謳い文句を続ける度量があるのなら、言ったことはきちんと守り、消費者の権利を回復するようにしてください。[ 南ジャカルタ市在住、リニ・クマラ ]


「突然電話番号が変更される」(2012年4月4日)
2011年12月30日付けコンパス紙への投書"Telkom Mengubah Nomor Pelanggan Sesuka Hati"から
拝啓、編集部殿。2011年9月にわが家の電話機が故障しました。無音状態になったのです。テルコム147番に連絡したところ、一週間後に復旧しました。ところが翌10月、電話番号が元の02187124xxから0218716920に変わったのです。だったら、わが家に電話してきたひとはどこか他人の家につながることになるではありませんか。そしてわが家の新しい番号を持っていたひとにも同じことが起こるはずです。
何回もそのことをテルコムに苦情したにもかかわらず改善が何もなされないため、間違い電話がかかってくるのに嫌気がさしていたわたしは10月13日、その電話番号を切るようテルコムに要請しました。おまけに02187124xxの番号に対する請求書の支払い責任をだれが引き受けるのかという問題も予見されましたので。
それ以来、わが家の電話は停止状態になりました。わたしはもう8回もテルコム147に連絡しましたが、テルコムからは一度たりともわたしのほうに連絡してきたことはありません。わたしが連絡するといつも二日以内にわたしあてに連絡するという口約束で終わるのです。
11月15日15時26分にプリマと名乗るひとから電話が来ました。携帯電話にTelkom 147と表示されたので、きっとテルコム147のひとなのでしょう。その相手はまず謝罪し、明日(11月16日)テルコムの者がわが家を訪れることを約束しました。ところがそれから一週間たっても、やってくるひとはひとりもありません。11月17日にわたしが02187124xxへの請求金額をチェックしたところ、77,117ルピアの請求になっていることがわかりました。テルコム147さん、なんとかしてください。[ 東ジャカルタ市チブブル在住、カダルシャ・タルミジ ]
2012年1月13日付けコンパス紙に掲載されたテルコムからの回答
拝啓、編集部殿。2012年12月30日付けコンパス紙に掲載されたカダルシャ・タルミジさんからの投書について、テルコムのサービスに不快な点があったことをお詫び申し上げます。当方はカダルシャさんのお宅を訪問して発生した問題の説明をいたしました。電話の改修はなされ、お持ちの電話は使える状態になっており、使用状況も良好です。これにて、この一件は落着しております。[ PTテルコムジャボデタベッ通信課長、クンチャナ・ウラン ]


「宅配便で中身がすりかえられる」(2012年4月26日)
2012年1月30日付けコンパス紙への投書"Isi Paket Lewat Tiki Ditukar dengan Koran"から
拝啓、編集部殿。2011年12月31日、わたしは宅配サービス業者ティキの南カリマンタン州サトゥイ支店からモジョクルト宛に小包を送りました。小包はわたしがきちんと包装し、一番外側はガムテープを貼りました。ティキ従業員の話では、小包はモジョクルトの宛先住所に1月3日に届くとのことでしたので、1月3日にわたしは自発的に受取人に対して、ティキのモジョクルト支店に小包が届いているかどうか尋ねるよう連絡しました。小包は1月2日夕方モジョクルト支店に届いたそうです。
小包を開いたとき、受取人は驚きました。小包の中身は古新聞にすりかえられていたのです。ティキ従業員の泥棒の手口はそれほど巧みでした。包装の外側に犯行のあとは見られません。南カリマンタン州サトゥイ支店のティキ従業員は、バンジャルマシンのシャムスディン・ノール空港か、でなければスラバヤのジュアンダ空港ですりかえられたのだと言い張りました。わたしが今回のような事件の被害者になったのは、これで二度目です。[ 東ジャワ州モジョクルト在住、モッ・ファリッ・イラワン ]


「幽霊電話番号?」(2012年5月28日)
2012年第1四半期の国内有効セルラー電話番号数は2.55億番号で、対前年同期比6.3%のアップとなった。オペレータ別のシェアは、テルコムセルが1億988万番号で43%シェアを占めて断トツ、次いでインドサットが5,210万番号、三位はXL Axiataで4,640万番号、そして1,162万番号がその他大勢の携帯電話オペレータからのもの。またフィックスドワイヤレスは3,500万番号しかない。
セルラー電話オペレータ業界はたいへんアグレッシブな集客競争を展開しているが、そのあまり顧客サービスがおろそかになっている、と消費者財団が表明している。オペレータは利用者に優良標準サービスを提供しておらず、インターネットアクセスが遅いとかドロップコールがよく起こるといった苦情が消費者から出されている。過去三年間にテルコムセルは顕著な利用者増を実現したため、年間売り上げは7.1兆ルピアにのぼっている。一方インドサットのほうは利益が低下している。原因は為替差損とのことで、利用者が増加したにも関わらず経営的には苦しいようだ。エクセルは4.95兆ルピアの売上げを記録しており、対前年同期比9%増となっている。
ところで、親しい仲間からSMSが届き、さる人物の電話番号を尋ねられたので回答したところ、勝手にひとの電話番号を教えるんじゃないと批判され、親しい仲間からもそんなSMSは送っていない、と言われて面食らってしまった経験のあるひとはどのくらいいるだろうか?国会議員リク・ディヤ・ピタロカ38歳が最近体験したのがそれだ。かの女はトリオビンボーのひとりアチルと親しいが、あるときアチルがさる高官の電話番号を尋ねるSMSを送ってきたのでそれに応じた。するとアチルから、他人の電話番号を知らせまわるのはやめろというSMSが入り、リクがアチルに電話するとアチルは問い合わせのSMSなど送っていないと言ったそうだ。しかしその幽霊SMS発信者の番号は間違いなくアチルのもの。そして携帯電話オペレータにはそれができる、と言われてリクは合点した。何者かが電話オペレータ社員とつるんで、それを行ったのは間違いない。


「宅配業者はそうやって儲ける?」(2012年6月4日)
2012年2月22日付けコンパス紙への投書"Fedex dan Ongkos Tambahan"から
拝啓、編集部殿。2012年1月20日、イギリスのさる機関が調査のためわたしあてに小包を送ってきました。その小包みは1月23日14:39にインドネシアに到着しました。わたしは1月25日にバンドンのフェデックスに電話して通関や税金、納税者番号などのことがらについて協議しました。バンドンフェデックスのエフォさんによれば、その小包みは素材安全データシートが必要だということでした。協議の結果、わたしがスカルノハッタ空港で直接通関手続きを行うことになりました。1月27日に行った手続きでは、その小包みに必要なのは原産地証明書だという空港税関の話でした。
発送者によれば、原産地証明書は1月27日にフェデックスインドネシアに電子メールで送ったそうです。こうして手続きが完了し、小包みはバンドンのフェデックスに1月30日に届きました。そして小包みがわたしに引き渡されるとき、インドネシア国内で発生した費用の請求書が付いてきました。輸入関税・管理費・銀行チャージ・書類チャージ・メンテナンスチャージ・倉庫代などで総額1,767,830ルピアが請求されていたのです。
その請求内容の根拠をフェデックス側は示すことができませんでした。インドネシア宅配サービス会社協会の定めた規定がわたしに示されましたが、その中の金額明細に従えば、そんな巨額なものになりません。バンドンのフェデックス側が言うには、その金額は第三者通関ブローカーが行った円滑金だそうです。
イギリスからインドネシアへの運送料金は60米ドルが既に支払われています。これはつまり、スカルノハッタ空港からバンドンのわが家まで小包みが届けられるのに、イギリスからインドネシアへの運送費用の二倍もの金額をわたしが払わなければならないことを意味しています。国内での費用は国外の費用に比べてなんと高額なことでしょうか。[ バンドン在住、ハイディル・トリプトラント ]


「インターネットが何に使われているか」(2012年6月14日)
2011年にインターネット利用者は国民の26%に達したが、インターネットバンキング利用者はインターネット利用者総数の7%しかいない、とニールセンインドネシアが報告した。多くの銀行がインターネットバンキングサービスを提供してはいるものの、銀行側自身があまり積極的に利用促進を顧客に行っていないという先の報道とそれは軌を一にするものだ。
携帯電話とインターネットの普及は急速に進んでいる。国内9都市での調査では、2008年の普及率が携帯電話は40%、インターネットは15%だったものが、2011年には60%と26%にまで伸びてきている。ところがインターネット利用者がインターネットを何に使っているかというサーベイをかけたところ、次のような内容が明らかになった。
1.ソシアルネットワークで個人メッセージを送る 92%
2.ステータスアップデート 91%
3.ネットフレンドのプロフィールを見る 86%
4.壁紙への書込みとステータスアップデート 84%
5.ソシアルネットワークへの写真アップロード 79%
6.メッセージと写真のポスティング 78%
7.Eメール 75%
8.ニュース 74%
9.コンテンツのシェア 71%
10.オーディオダウンロード 65%


「クーリエ哀歌」(2012年6月15日)
2012年3月6日付けコンパス紙への投書"Jumlah Surat dan Potongan Kurir"から
拝啓、編集部殿。わたしは1千人近い事務所職員や配達人を雇用している全国で名の知れた貨物運送と宅配便を取扱っている会社の従業員のひとりです。わたしの職務は銀行からの配送物を宛先に配達する仕事で、月間4千件の配達ターゲットを達成すれば1件あたり100ルピアのインセンティブがもらえます。このシステムは、3千件のターゲットを超えたら一件あたり50ルピア、3千5百件を超えたら75ルピアというスキームになっています。
3千件にわずか1〜2件足りなくてもインセンティブはまったく給付されず、月給だけしかもらえません。配達経費として一日にガソリン代13,500ルピアが支給されますが、月給は110万ルピアで、それは州別最低賃金である150万ルピアより小さいのです。
わたしは勤続6年で、正社員として雇用されていますが、同じ職務を与えられている仲間の中には、勤続7〜8年になるというのにいまだに契約社員ステータスのままの者もいます。それどころか、契約ステータスで5年以上働いたというのに、契約が打ち切られて職を失う者もたくさんおり、退職に際しても何一つ会社から支給されるものはないのです。一方、新たに雇用された者の月給は何年も働いている者より高額です。
銀行からの送付物を配達するのに、配達先を間違えた場合は一件あたり5万ルピアの罰金が科され、おまけに遅配の罰金まで科されます。銀行顧客への遅配賠償は配達人が納める罰金でまかなわれているのです。遅配賠償金額はその送付物の内容次第であり、時には80万ルピア、それどころかひと月の月給ではまかないきれないような170万ルピアもの金額を科された者もいます。
配達人が受領証に自分でサインをするのもいけません。配達先から苦情が来た場合、配達人に罰金が科されます。配達先の女中が読み書きできないために自分の名前を配達人に書かせることはよくあります。そんなことで60万ルピアもの罰金を科された配達人はその罰金を会社に支払うのに借金先を探し回り、途方に暮れていました。[ 西ジャカルタ市在住、ワンディ ]


「今どき焚書?」(2012年6月26〜28日)
数年前、「い・ま・ど・き・〜」という表現が流行した。インドネシア語で「ハ・リ・ギ・ニ (hari gini)」と言う。わざとなまって「ハ・レ・ゲ・ネ (hare gene)」と言えば泥臭さがにおいたって揶揄するニュアンスが諧謔で中和され、揶揄された側もあまりムカッとこなかったようだ。このご時勢に、「いまどきまだそんなことをしてるの?」とか「いまどきまだそんなことが行われてるなんて・・・」というような時代遅れを言い立てる表現がそれだった。
大手出版社のひとつPT Gramedia Pustaka Utama 社の代表取締役、編集者そして翻訳者の三人が首都警察に訴えられる事件が起こった。これはダグラス・ウイルソン著"5 Cities That Ruled the World"を翻訳したインドネシア語タイトル”5 Kota Paling Berpengaruh di Dunia"という書籍を国内流通させたことを公共秩序を乱す犯罪行為と見なした市民が行ったもの。
告発は西ジャカルタ市パルメラ郡スリピ町在住のイルワン・アルシディ32歳が個人名義で行ったもので、その書籍の24ページに書かれているイスラム預言者ムハンマッがマディナの町で行った活動についての記載は事実に反するものであり、グラメディアがイスラム教に対立し且つそれを貶すような書籍を流通させたことによって大きな損害を受けたと感じていると告発者は主張している。
告発者は2012年6月9日付け日刊紙レプブリカの記事でその書籍のことを知り、翌10日に東ジャカルタ市のモールアリオン内にある書店でそれを購入した。告発者は購入時の買上伝票を証拠品として告発届出書に添付している。
レプブリカ紙の記事内容はグラメディア側がその書籍を市場から回収し始めた事実に関する報道で、グラメディア側によればその書籍は2012年3月から3千部が国内市場に流され、回収決定時点で489冊が販売済みだった由。グラメディアは全国すべての書店と書籍販売者に対して一冊も残さずに返品するよう指示を出している。
グラメディア代表取締役は、このような書籍が翻訳されて市場に出されてしまったことは同社の手落ちであり、インドネシアの全ムスリムに対して心底から謝罪するとの表明を行った。「これは重大なる当方の過失であり、故意の要素はひとかけらもなかった。だから当方は即座にその書籍を市場から回収することを決め、6月8日午後から連日その回収作業に当たっている。回収が終わればすべての書籍は廃棄処分に付される。」
首都警察はその告発に関して、すべての国民は平等に警察に訴え出る権利を持っており、当面はこの訴えの内容について検討を深める意向であると表明している。
6月13日になってグラメディア側は、回収された問題の書籍216冊を、中央ジャカルタ市パルメラスラタン通りにある同社敷地で焼いた。三つのドラム缶に分散して投げ込まれた216冊には油がふりかけられた上で火が投げ込まれ、昔ながらの焚書が実演された。
焚書措置はインドネシアウラマ評議会がグラメディア側に要求したもので、12日にウラマ評議会がグラメディア経営者と会見した際にグラメディア側が既に1千冊を廃棄したと報告したところ、廃棄処分は当方立会いのもとに行うよう評議会側が求め、処分方法も焼却を評議会側が要求した。こうして13日の焚書実演が催されることになったわけだが、グラメディア側のその迅速な対応は、一説によればイスラム守護戦線の恫喝が同社経営陣を走らせたということらしい。コンパス=グラメディアグループは非イスラム系出版マスコミ事業グループであり、今回のような事件はきわめてセンシティブな対応を同社に強いるものであると言える。
ウラマ評議会はグラメディア側の今回の対応について、早急に市場回収を行い、廃棄処分に付し、さらに全ムスリムに謝罪したことで満足できる措置だったと評価した。さらに、その書籍を既に購入した者に対してすぐに返却するよう求めており、おまけにグラメディア側に対しても、告発者への配慮として社内規律向上のための措置を取るように求めてもいる。


「巧妙な企業組織詐欺のシナリオ?」(2012年7月6日)
2012年4月9日付けコンパス紙への投書"Tiket Lion dengan Kartu BCA Visa"から
拝啓、編集部殿。2011年12月30日、わたしはwww2.lionair.co.id を通してライオンエアー航空券を注文しました。クレジットカードでの取引ページまで来たとき、ライオンエアーのウエッブサイトとのコネクションがいきなり切れたのです。わたしの個人Eメール受信箱をチェックしても、ブッキングコードや予約の詳細を確認するライオンエアーからのメールが来ていないので、わたしはその取引が不成功だったと考えました。
わたしはそのとき同時にインターネットでほかのサイトにもアクセスしており、そちらのほうはまったく途切れが起こっていないので、ネット接続は良好な状態だったと確信しています。ライオンエアーのウエッブサイトだけが途切れたのですから。
そのときわたしが使ったクレジットカードはBCA銀行ビザカードでした。ところが不成功だったはずのそのときの取引金額512,200ルピアは2012年1月2日にBCA銀行に請求され、銀行からの2012年1月分のクレジット返済請求書に盛り込まれたのです。
それでわたしはライオンエアーのパッセンジャーケア部門にEメールを送り、021−6338345にコンタクトするよう返事をもらいました。わたしはもう何度もその電話番号にコンタクトしていますが、その電話にだれかが出たということは一度もありません。わたしは就業時間内にも、また就業時間外にもそこへ電話しているのです。それに関する二度目のEメールはまったくレスポンスがありません。[ バリッパパン市在住、レイモン・ウィジャヤ ]


「インターネットは日の出の勢い」(2012年7月13・14日)
インドネシアでインターネットが国内第二位の有力メディアになったことをヤフー!TNSネットインデックス2012が報告している。普及率のトップはテレビで100%だが、インターネットは57%で第二位にのしあがった。これは昨年から11ベーシスポイントアップしている。広告宣伝の見地から言えば、インターネットへの広宣費支出増加を誘う報告でもある。
携帯電話によるインターネットアクセスは4ベーシスポイントアップして62%になり、家庭からのアクセスは9ベーシスポイント上がって41%になった。ノートパソコンでのワイファイホットスポットを通したネットアクセスは2ベーシスポイント上昇し、反対にインターネットカフェの利用は11ベーシスポイントダウンして49%に低下した。フィーチャー携帯電話からスマートフォンへの移行も顕著で、スマートフォンは12ベーシスポイント増え、携帯電話は10ベーシスポイント減っている。
インターネットアクセス時間も増加している。携帯電話でのアクセス時間は昨年の週当たり8時間が今年は10時間になった。家庭からのアクセスは週11時間で昨年から変化ないがノートパソコンでのワイファイホットスポット経由のアクセスは週6時間から8時間に増えている。
このサーベイは、ジャカルタ・ボデタベッ・バンドン・メダン・スマラン・パレンバン・マカッサル・ジョクジャ・デンパサルの3,356人からメディア一般に関する回答を集め、インターネットについては1,762人からデータを得ている。その中でインターネット利用者の増加はパレンバン・マカッサル・スマランなどの中流都市できわめて顕著だった。パレンバンは昨年の44%から今年は64%に伸びた。それら三都市の伸びは手の届く価格で売られているスマートフォンに負うところが大きい。特にパレンバンは市庁が市内にたくさんの無料ワイファイスポットを設けたことでその伸びが促進されている。ジャカルタなどの大都市はそれと比較すると伸び率が不足しており、ジャカルタは昨年の50%から63%に13ベーシスポイントの伸びで、スラバヤは12ベーシスポイント、バンドンは7ベーシスポイントの伸びだった。インドネシアのインターネット利用者人口はいまや3千5百万人になっている。


「サイバー犯罪専用法律を準備中」(2012年8月2日)
政府機関が設けているインターネットサイトに対するサイバーアタックが増加している。2011年に<.go.id>をドメインとするサイトに対して行われたアタックは300万回を数えた。ほとんどすべての政府機関のサイトは襲撃を受けており、国家警察も例外ではない。過去二年間で顕著になっている現象は、襲撃手法の多様化とあわせて国外からのアタックが国内からのものに移り変わっているというもの。政府は先に電子情報と取引に関する法律を制定してバーチャル世界における犯罪に対処するための法的根拠を定めたが、その中にサーバーアタックに関するコンセプトは十分に盛り込まれなかった。そのため情報テクノロジー犯罪に対処するための法律の必要性が痛感されており、いま政府はその法案編成を行っている。もちろん情報テクノロジー犯罪を対象にする法律作成には既存の電子情報と取引に関する法律との整合性が不可欠であり、その間の調整を進める中で既存の電子情報と取引に関する法律がまず改定され、そして情報テクノロジー犯罪を対象にする法律が制定されることになる。
インドネシアのインターネットインフラに対するインシデント対応セキュリティチームは、2011年に起こったサイバーアタックは一日平均4万件あったことを公表している。それは国内インターネット稼動を支えているインフラの80%をモニターした結果のデータであり、その内容に関して同チームは、経済的な動機にもとづいての政府機関に対する深刻なサイバーアタックは今日に至るまでまだ発生していないと言明している。アタック内容を見る限り、イセンを動機にするものや、感情的な好き嫌いを対象政府機関にぶつけているもので埋められている由。銀行に対してシステムに障害を与えようとするものも見られず、いちばん多いのは<.sch.id>をドメインとする教育機関になっている。なお、イセンについては、「人と文化2012年」内「イセン行為」(2012年1月9〜11日) をご参照ください。


「不思議満々、郵便物の送受」(2012年9月4日)
2012年6月11日付けコンパス紙への投書"Membingunkan, Aturan Paket Lewat Pos Indonesia"から
拝啓、編集部殿。わたしはイギリスのロンドン在住インドネシア国籍者で、インドネシアの親族や友人によく小包みを送っています。ところが、インドネシア国有郵便会社の小包み取扱い規則にわたしは頻繁に戸惑わされているのです。
わたしが経験したことはいくつかあります。わたしはインドネシアにとある品物を注文したことがありました。その品物はわたしの必要にフィットしなかったので、それを返送することになりました。当地の郵便局は紛失をカバーするために保険をかけるということで、品物の価額を尋ねました。わたしは350米ドルと記載しました。するとインドネシア側の受取人は、その品物を受取るために160万ルピアの税金を納めざるをえなかったのです。
あるとき、わたしはプレゼントを贈りました。そのときわたしは価額を記載しませんでしたが、またまた受取人は60万ルピアを納めなければなりませんでした。他にも、送った小包みのいくつかは宛先に届かず、届いた場合でも送った物が全部完璧に届かなかったことがしばしばです。
外国からインドネシアに届いた郵便小包みの取扱いに関する規則を明らかにしてもらいたいと希望します。受取人は物品受領に関連して税金を納めなければならないのですか?その場合に課税最低限度はいくらなのでしょうか?
そして、小包みの発送人が郵便会社にそれを振り込み支払いすることはできないのでしょうか?もしわたしがだれかにプレゼントを贈りたいと考え、発送人であるわたしがその金額を郵便会社に送金できるなら、どんなに素晴らしいことでしょう。
またインドネシア郵便会社はDHLと提携しているのでしょうか?インドネシアからEMSで送られてきた小包みをわたしはイギリスでDHLから何回か受取っているのですが・・・。[ ロンドン在住、アンネ・ルファイダ・デ・グリエルモ ]


「テルコムセルのでっちあげ請求」(2012年9月20日)
2012年6月15日付けコンパス紙への投書"Tagihan Fiktif Telkomsel"から
拝啓、編集部殿。わたしは10年来のテルコムセル後払い方式利用者です。2012年1〜3月の請求書に、2011年12月28日にブラックベリーをアクティブにしたという請求が出てきました。ところが、わたしは2011年12月26日から2012年1月3日まで旅行に出ていたのです。その問題がまだ片付いていないというのに、5月には直通国際電話料金が請求されました。わたしの電話は4月1日から発信がブロックされていたというのに。わたしは何度もテルコムセルのCaroline (customer care on line)にコンタクトしましたが、何の解決もありません。
2012年2月23日と4月18日にわたしはボゴールのグラパリを訪れ、リドさんが相手をしてくれました。かれは7x24時間内にわたしにコンタクトすると約束しましたが、言葉だけでした。2012年3月の請求書がモールタマンアングレッのグラパリとなっていたので、テルコムセル職員がわたしにそこへ行くよう勧めました。ところがそこへ行って驚いたことに、タマンアングレッのグラパリは一年以上前に閉鎖されていたのです。それでも請求書には出てくるんですから。
わたしはCaroline の勧めに従ってこのサービスをストップし、別のプロバイダーに変えようとしました。ところが問題は未解決のままなのです。もし使用料が巨額のひとは中身が跳ね上がってもわからないかもしれません。あちこちに店を開いているグラパリの機能は顧客に便宜を与えるべきものであるはずです。利用者の苦情を聞くだけ聞いて解決をほかの店にふるのはよくありません。[ デポッ市在住、アマンダ・マヌサマ ]


「ウインドウズ8が上陸」(2012年11月5日)
OSにウインドウズ8が搭載されたノートパソコンが続々と販売店の陳列台に並ぶようになった。台湾ベースのAsusはタッチスクリーンフィーチャーを盛り込んだヴィヴォブックで攻勢をかけている。Vivobook S200は479米ドル、Vivobook S400は699米ドルという値付けで、他ブランドの同等商品よりお求め安い価格にしたとエイスースインドネシアのマネージャーは語る。ノートパソコン市場の7割は700万ルピアを切る価格帯で占められているとのことで、今年中にインドネシアのトップシェアを奪おうとの旺盛な意欲がそのプライシングに反映されているそうだ。IDCデータによれば、インドネシアのノートパソコン市場2012年第2四半期の状況はトップがAcerの31.1%、二位エイスース21.9%、三位東芝12.9%というシェア番付になっており、エイスースはウインドウズ8によるタッチスクリーンをフィーチャーしたノートパソコンとタブレットでエイサーのお株を奪おうという戦略を立てた。商品だけでなく販売網も緻密なもので国内をカバーしなければトップシェアの座はなかなか手に入らない。そのため大都市だけでなく中小都市に至るまでエイスースの販売網が張り巡らされつつある。
やはりウインドウズ8をOSに使ったノートパソコンをHPも発売している。軽量薄型のラインを継ぐスペクトルXTとスリークブックスがそれで、ウインドウズ8で動くスペクトルXTは1,350万ルピア、パヴィリオンスリークブック14はインテルコア?3搭載版が609万ルピア、AMDプロセッサー搭載版は360万ルピアとなっている。


「インドネシアでそれは非常識」(2012年11月6日)
2012年8月11日付けコンパス紙への投書"Lion Air Raibkan Paket Burung"から
拝啓、編集部殿。2012年7月2日、イワンさんがわたしにプレゼントを贈ってくれました。パダンのコンビナカーゴの取扱いで、荷物の中味は生きた小鳥であり、荷物はバタムへライオンエアーで送られました。この鳥は鳴き声コンテスト用ムライバトゥが一羽、チリリン四羽、カチェル五羽、カパステンバッ五羽でした。
ところが受取人であるわたしの手元に荷物が届いたとき、中味は不完全な状態になっていました。一羽が一千万ルピアもするムライバトゥは姿がありません。ライオンエアーのバタム事務所に苦情すると、後になってライオンエアーからコンビナカーゴへのクレーム状をわたしに届けてきました。そのようにしてライオンエアーはわたしの苦情の矛先をそらしたのです。
今日に至るも、いまだ何の解決もありません。ライオンエアーに問い合わせをかけても、ただ時間稼ぎをしているような態度です。ライオンエアーは消費者を餌食にしようと待ち構えている不良を飼っているのでしょうか?いつまで待ったらライオンエアーは責任を示してくれるのでしょうか?[ バタム市在住、ヒムサル・ウンディブル ]


「無料サイトからインドネシア曲が消える」(2012年11月19日)
無料ファイル共有サイトの4sharedに対し、インドネシア政府がインドネシアの曲を取扱わないよう要請した。2012年10月中旬に送られたこの公式要請状は国内のレコーディング産業からの要望にもとづいてのもので、著作権者を介在させないで電子情報をアップロードやダウンロードするのは違法行為であるとの姿勢が書状の中に明白に謳われている。
通信情報省e−ビジネス局長によれば、その書状を送ってから二日後に4sharedから該当する曲のリンクリストを送って欲しいとの要請が届いたとのこと。ソニーミュージックインドネシアが用意したリストが送られ、それに従って834曲が即座にそのサイトから姿を消した。通信情報省はソニー以外のレコーディング会社からのリストが届けば、またそれを4sharedに送ることにしている。局長はことの成り行きが意外にスムースに運んだことに驚いており、当方の書状がこれほど尊重されるとは思わなかった、と語っている。
ソニーはインターネットで著作権が侵害されている自社曲は6千ほどあると表明しており、他のレコーディング会社のものを集めれば膨大な数にのぼると局長は見ている。ただしこの種のサイト運営者がすべて4sharedのようにインドネシア政府からの要請をリスペクトするかどうかは別の話になる。リスペクトしない相手にどうするのかというところでインドネシア政府の意志と力がためされるにちがいない。


「ハイテクは悪事を助ける」(2012年11月29日)
2012年9月20日付けコンパス紙への投書"Kejahatan dalam Reparasi Komputer"から
拝啓、編集部殿。わたしの大損害体験は次の通りです。去る6月2日、わたしはデポッ市デポッタウンスクエア2階のGという店でノートパソコンを修理に出しました。その店の技術者はRという名前で、請求書に名前が書かれています。請求書は7万ルピアでしたが、Rは10万ルピアを要求したので、かれへのチップという気持ちで10万ルピアを渡しました。
ところが、それ以来わたしがパソコンのインターネットモデムを起動させるたびに、買ってある度数があっと言う間に吸い取られてなくなり、インターネットの接続は途絶えてしまうのです。そして画面には「このプログラムはリセットされました」という表示が出ます。わたしはまた度数を買い足し、インターネットに接続し、そしてまた同じことが起こるのです。
コンピュータに明るい甥が来たので、パソコンを調べてもらいました。わたしが新しいコンピュータを一度修理に出したという話をすると、甥は不審を抱きました。そして明らかになったのは、わたしのパソコンのCDMがいじくられており、モデムを起動させるたびに度数がすべて吸い取られてインターネット接続がストップしてしまう、ということでした。
この犯罪者は多分大勢の人間から通信機器の度数を大量に吸い取り、携帯電話で度数トランスファー商売をして大儲けしているかもしれません。コンパス紙読者の皆さんは、コンピュータ修理をする場合、重々に警戒してください。悪人技術者の餌食にならないように。[ デポッ市在住、ブディ・プラスティヨ ]


「アンドロイドスマホが狙われている」(2012年12月5日)
2013年にはアンドロイドをOSに使っている通信機器をターゲットにするマルウエアが倍増するだろう、とアンチウイルスアナリストのアルフォンス・タヌジャヤが警告している。インドネシアではアンドロイドを使ったスマートフォンが激増しているため、マルウエア制作者もアンドロイドへのアタックを増やしているとのこと。「利用者が増えれば増えるほど、アンドロイド向けマルウエア制作者の数も増える。」
アンドロイドスマートフォンへのアタックはターゲットのSIM番号から別のSIM番号に度数トランスファーを行わせるというものがあり、被害者は知らぬ間に度数が減っているという奇妙な体験を味わうことになる。
一方、ソーシャルメディアも重要な個人情報を盗むターゲットにされており、2013年は不法行為が今年の5割増しになるだろう、ともかれは述べている。
フィッシング行為実行者は人気のあるソーシャルメディア、競売サイト、オンライン支払いプロセッサー、ITアドミニストレータなどのサイトを装ってアカウントネーム・キーワード・クレジットカード明細などを不正に手に入れようとする。頻繁に用いられている手法はまずeメールを送り、本物そっくりに作ったニセモノサイトに相手を導いて詳細なデータを記入させようとする。ソーシャルメディアでもっとも目を付けられているのはフェイスブックやツイッターで、本物そっくりのウエッブページを作ったり、その他さまざまな手法が用いられているとのこと。
またマルウエアのキーロッガーをコンピュータに侵入させれば、コンピュータオーナーが行ったあらゆる操作が犯人側に明らかになるため、ユーザーネームやキーワードなど重要情報が筒抜けになる。それらマルウエア対策としてコンピュータユーザーはソーシャルメディアやeメールあるいは他のサイトのパスワードに絶対同じものを使わないこと、またパスワードマネージャーアプリケーションを使うことなどを励行するよう、かれは勧めている。


「ペイパルがインドネシアで開業」(2012年12月31日)
e−コマース、いわゆるオンラインショッピングで利用状況ナンバーワンの商品分野は旅行サービス。中でも航空券購入を航空会社のホームページ経由で行なうのがインドネシア消費者の間では既に一般化しており、それが旅行サービスセクターをオンラインショッピングのナンバーワン分野にしている。ナンバーツーは小売分野で、消費者が家にいながら商品を注文し、支払いを行なうと宅配便がその商品を届けに来るという世界で一般的なあのスタイルがインドネシアにも台頭しつつあるということだが、ホモホミニルプス社会の通例として他人を頭から善人と信じ込むのが難しい要素は避けがたく、ミニマーケットなどを介在させて現品と現金の同時交換を行なうようなバリエーションが活用されている。オンライン支払いは37%でオフライン支払いが57%を占めているというのが実態だ。
そうではあっても、騙し行為の被害者に全員がなるわけでもなく、被害にあうのは他国より高率とはいえ一部の人間であるため、e−コマースが今後大きく伸び上がる趨勢は確実と見られており、巨大な市場を持つインドネシアに世界各国の業界者が足場を築こうと機会を狙っているのは疑いもない。
グローバルオンライン決済を取扱うペイパルもそのひとつで、これまで遅れていた東南アジア地区への進出に本腰が入り始めた。パイパルはこれまでインドネシアでオンライン決済事業を営んできたPT Nusa Satu Inti Arthaと組んで、2013年からPayPalの看板をインドネシアに掲げるかまえ。
ヌササトゥインティアルタ社はこれまでDOKUのブランド名で国内e−コマース活動を行なってきた実績を持っており、DOKUを利用してきたマーチャントがパイパルのプラットフォームに乗ってゴーインターナショナルに突入する機会がここに誕生することになる。インドネシアのe−コマースはほとんどが国内販売だが、2012年初の6%という外国向け販売は10ヶ月程度の間に15%近くに膨れ上がってきており、グローバルネットワークを持つ業者の参入は国際通商へのゲートを大きく開くにちがいない。
ところで、インドネシア語でdokuというのはuangを意味するスラング。またオンラインはインドネシア語でdaringという新しいIT用語が使われる。daringとはdalam jaringanが短縮されたもの。


「インドネシアのネット接続スピードは遅い」(2013年2月14日)
アカマイテクノロジーズ社が定期的に公表している世界のインターネット通信状況報告によれば、2012年第3四半期インドネシアの接続スピードは1.2Mbpsで世界第115位となっている。アジア太平洋地域諸国の状況は下の通り。左端は世界番付順位で右の数字はMbps。
1位韓国 14.7
2位日本 10.5
3位香港 9.0
32位シンガポール 4.9
39位台湾 4.4
40位オーストラリア 4.3
46位ニュージーランド 3.9
58位タイ 2.9
71位マレーシア 2.2
94位中国 1.6
112位フィリピン 1.3
113位ベトナム 1.3
115位インドネシア 1.2
120位インド 1.0


「インドネシアからのスパム発信は世界7位」(2013年2月19日)
アジアからのスパムメールは世界の5割を占めており、断トツの発信基地になっている。中でも中国は2011年にトップ20の中にすら入っていなかったにもかかわらず、2012年は世界の19.5%を占めていきなり首位に躍り出し、その底力を遺憾なく示した。第二位はアメリカで15.6%。アメリカも2011年から13.5pt上昇して中国に負けじと頑張っている。アメリカの上昇で北米地域はエリア別で世界第二位の座を獲得した。ヨーロッパは落ち込みが激しく、2012年は15.1%で前年から半減するというありさまだ。中南米も低下しており、11.8%しかない。インドネシアはどうかといえば、世界のスパムメールの3.1%を放出しており、国別世界番付の第7位につけている。
総じて2012年はスパムメールが減少し、過去5年間で最低だったとカスペルスキーラボが報告した。2012年に起こったそのようなスパムメールの落ち込みは過去に実例がないというのがカスペルスキーのコメントだ。それはアンチスパムの効果によるものが大で、今ではほとんどすべてのeメールにアンチスパムフィルターが備えられており、無料eメールでさえそうなっている。更にeメールオーガナイザーでDKIM署名を義務付けるところが増えていること、またリーガルプラットフォームにおける広告料が低下していることなどがその要因だとカスペルスキーは分析している。ただし危険スパム・詐欺スパム・不法禁制物品広告スパムなどは、いくら料金が下がろうが合法広告プラットフォームに載せることはできないため、スパムメールがこのまま先細りになっていくということも考えにくい。スパムメールが減少したといっても、危険なアタッチメントが添えられたeメールは3%程度しか低下していない。攻撃的なメールのアタックは今後も継続するだろうと予想されている。


「罠に満ちたセールストーク」(2013年3月2日)
2012年10月29日付けコンパス紙への投書"Biaya Kirim Surat Via Pos ke Luar Negeri Sangat Mahal"から
拝啓、編集部殿。2012年9月11日、わたしは東ジャカルタ市プロマスのインドネシア郵便会社支店を訪れました。イギリスとギリシャに一通ずつ手紙を送るためです。イギリスへの郵便料金を尋ねたところ、係員はこう言いました。「数日間で早く届けたいのなら、郵便物の重さが10〜15グラムであっても23万4千ルピアで、ひと月かかって届くほうだと郵便料金は1万5千ルピア程度です。」
わたしは普通の送り方でいいと考えてそう言いました。結局イギリス宛の料金は15,500ルピア、ギリシャ宛は17,500ルピアでした。わたしは郵便物発送の受取りをもらって帰りました。係員が言った数十万ルピアという金額があまりにも高いのでわたしは気にかかり、今度はもっと中味を軽くした郵便物をイギリスに送るためインドネシア大学構内の郵便会社窓口を訪れました。ここでも航空郵便料金は15万から20万ルピアかかると腑に落ちないことを言われました。
普通郵便で送ったらひと月かかると言われたわたしの郵便物は先方に届き、その返事をわたしは2012年9月27日に受け取りました。つまりジャカルタからイギリスに手紙を送り、そしてイギリスからジャカルタに返事が戻ってくるのに要した期間は二週間程度でしかなかったのです。
実際には短期間でジャカルタからイギリスに届いたので、わたしの気分はよかったのですが、郵便会社の係員はどうしてあのような嘘をついたのでしょうか?あのようなことを言えば、一般消費者が外国に郵便物やメッセージカードを送ろうとする気持ちを萎えさせてしまいます。あのような行為は結局インドネシア郵便会社に損失をもたらすものであるため、当局の調査をお願いしたいと思います。[ 東ジャカルタ市プロガドン在住ヘラ・レスタリ・ミカルサ ]


「こうやって毟れば金を取れる」(2013年3月6日)
2012年11月27日付けコンパス紙への投書"Pembungkus Tambahan di Kantor Pos"から
拝啓、編集部殿。2012年10月2日、わたしはいつものように購入者に小包みを送ろうとしていました。オンラインショップで品物を販売しているわたしは、通常は小包みを宅配便で送っているのですが、購入者が廉く送って欲しいと希望したので郵便を使うことにしました。
北ジャカルタ市パサルスンテル地区の郵便局を訪れたところ、そこでは小包みを茶色のボール紙で包むことになっており、小包みのサイズによって5千から5万ルピアの追加出費になることがわかりました。ボール紙自体のお金は取られませんが、小包みの重量が増すので発送者の出費が大きくなるのです。
わたしは北ジャカルタ市パドマガンの郵便局へ行って見ました。そこではパサルスンテルの郵便局で行なわれているボール紙での再包装は行なわれていませんでした。どうして郵便局のやり方はこのようにバラバラなのですか?オンラインビジネスがますます活発化している昨今、郵便局も適切な競争姿勢を持たなければならないのではありませんか?[ 中央ジャカルタ市クマヨラン在住、スヤント・ブディマン ]


「書留郵便物が紛失する?」(2013年3月15日)
2012年11月9日付けコンパス紙への投書"Pelayanan Pos Semakin Semrawut"から
拝啓、編集部殿。最近行なわれた国際郵便発足記念日に表明された「郵便サービスがいつまでも国民に愛され、郵便離れが起こらないように」という決意の言葉はますますカオスチックになっているインドネシアの郵便サービスと二律背反のありさまです。
わたしは2012年9月27日にガディンスルポン郵便局から書留郵便(番号EE150654034番)を送りました。書留郵便は4日間かかり、たいへん安全で、名宛人に届かなければトレースできるという説明だったので、わたしはシンガポールのクライアントに結婚式写真ファイルが入ったCD4枚を送ったのです。料金は105,545ルピアでした。
ところが10月8日になってもCDがまだ届かない、とクライアントが言ってきたのです。わたしがガディンスルポン郵便局を訪れると、窓口係員は「CDはもうシンガポールに送られている」と言いました。「しかしまだクライアントは受け取っていないので、今そのCDはどこにあるのですか?」とわたしが尋ねると、係員ははっきりした返事ができませんでした。
もし先方に届かなければ発送者に戻されます、と係員が言いましたが、わたしの手元にもCDは戻ってきていません。わたしが直面しているこの問題に対して郵便会社責任者の関心と対応を求めます。[ 西ジャカルタ市在住、レ・サトリアディ ]


「売り込みSMSはプライバシー侵害!?」(2013年5月31日)
2013年1月27日付けコンパス紙への投書"Siapakah Instansi Pengatur SMS?"から
拝啓、編集部殿。携帯電話の持ち主として、SMSで送られてくるさまざまなオファーに、今わたしは本当に不愉快になっています。無担保融資、オンライン航空券、種々の携帯電話やブラックベリーの売り込みがそれらSMSオファーの内容です。
SMSサービスを統制できる政府機関はないのでしょうか?特に携帯電話オペレータのサービスを使って、債務者になる餌食を探す諸銀行からの無担保融資のオファーがもっとも不愉快です。このSMSはひとをうんざりさせ、そして終わりがありません。一日に数十本のSMSがわたしの携帯電話に入ることもあるのです。
テルコムセルも付和雷同してさまざまなオファーのSMSを送らないようにしてください。たとえば、ポイント・同じオペレータの利用者間での電話・割引健康診断などです。テルコムセルのカード利用者であるわたしは、携帯電話を持つことでプライバシーが失われた気がしています。携帯電話が自分のためじゃなくて、広告宣伝と役に立たない商品をオファーするツールにされているのですから。
インドネシア銀行などの政府機関は電話オペレータあるいはエージェントを使ってSMSをばら撒いている銀行を統制してください。[ 北ジャカルタ市在住、グントロ ]
2013年2月23日付けコンパス紙に掲載されたテルコムセルからの回答
拝啓、編集部殿。グントロさんからの広告宣伝SMSに関する2013年1月27日付けコンパス紙に掲載された投書についてお答えします。テルコムセルはグントロさんの電話番号に対してブロードキャストSMSをブロックするセッティングを行い、同時にランダムで送られてくる広告宣伝SMSは別のオペレータからのものである可能性についてご理解してもらいました。
すべてのテルコムセルご利用者にご注意申し上げます。詐欺SMSやテルコムセルの名前を使っているオファーSMSには警戒を怠らないようにしてください。当方では、SMSによる苦情受付サービスを行っております。そんな事案に遭遇した場合、「penipuan#詐欺SMS送信者番号#詐欺SMSの内容」を書いて1166番にお送りください。[ テルコムセル社外通信部長、スルヨ・ハディヤント ]


「尊重されない著作権」(2013年6月25日)
2013年3月20日付けコンパス紙への投書"Pengarang Tidak Dilibatkan"から
拝啓、編集部殿。わたしの著作Kalung Salehaを教育文化省がDAK2010プロジェクトのために購入しましたが、それがバライプスタカによって出版されていたことを2012年にはじめて知りました。わたし自身はその原稿をバライプスタカに渡していません。バライプスタカは別の出版社の協力を得てそれを行ない、そして著作権者のわたしは完全に門外に置かれていたのです。
2013年1月、バライプスタカに協力した出版社からKalung Salehaの印税が支払われるとの通知がわたしあてにありました。原稿料がいくら支払われたのか、印刷部数はいくらでどこに配布されたのか、わたしへの情報は一切ありません。バライプスタカはその問題に関する問い合わせの手紙をわたしに書くよう言いました。わたしは拒否しました。著者に連絡してくるのが出版社の義務ではありませんか。
バライプスタカがまだ中央ジャカルタ市スネン地区にあったころ、やはりわたしの別の作品であるMasih Ada Esokが第五刷まで進んでいたことを偶然知りました。わたしの記憶に間違いなければ、第一刷と第二刷は通知がありましたが、それ以降は知りません。増刷がなされるときは出版社が著作者に連絡し、また販売部数を定期的に報告するのが義務のはずです。わたしの本がもう何年もの間販売されており、第五刷目になってやっと印税が支払われたのです。わたしが受けた説明は、「作者の権利が与えられなかったということではなく、まだ行なわれていないということだ」。
別の例を紹介しましょう。これもたまたまインターネットで見つけたものですが、わたしの作品Kisah dari SMTAが古本販売でオファーされていました。それは1983年の教育文化省コンクールで最優秀賞を得た作品です。そのときの主催者の話では、作品が出版されるときには通知があり、証憑番号が与えられるとのことでしたが、2012年11月までわたしはその本が印刷されて国内の高校で使われていることをまったく知りませんでした。[ 東ジャカルタ市在住、スラソノ ]


「郵便物には切手を貼らない?!」(2013年6月26日)
2013年3月17日付けコンパス紙への投書"Surat Lewat Kantor Pos Tanpa Prangko"から
拝啓、編集部殿。2013年1月末にわたしは中央ジャカルタ市バンテン広場地区の中央ジャカルタ郵便局を訪れました。ドイツとマレーシアの友人に手紙を送るためです。16番窓口で切手を買おうとしたところ、窓口の女性職員が「切手を貼って送ってはいけない」と言ったのです。そしてその女性はさらに、「外国への手紙は書留でしか送ることができず、封筒にはスタンプが捺されるだけです。」と説明しました。わたしはビックリしました。外国にいるわたしの友人たちは切手収集が趣味で、特にインドネシアで発行される切手が手に入るのを楽しみにしているのです。
それ以外にも、書留郵便物だとかれらは郵便局まで取りに行かなければならず、仕事が休みの土曜日にしか郵便局へ行くことができません。だからこの新しい規則は手紙の受取人に面倒を強いることになります。インドネシアはいつから郵便物に切手を貼らないことを決めたのですか?[ 東ジャカルタ市在住、リー・チェンウン ]


「組織内個人プレーの一例」(2013年7月26日)
2013年3月22日付けコンパス紙への投書"Tentang Surat Kilat Khusus"から
拝啓、編集部殿。わたしはジャカルタのモールアンバサドルにある郵便局をよく利用しています。2012年11月以来、この郵便局はそれまであったキラッフスス(kilat khusus)郵便の二倍も料金が高いエクスプレス(ekspres)郵便しか受け付けなくなりました。納得できなかったわたしがインドネシア郵便会社コールセンター161番に電話して確かめたところ、どこの郵便局でもキラッフスス郵便は受け付けているという答えを得ました。
その情報を実際に確認しようと考えたわたしはパサルバル郵便局へ行ってキラッフスス郵便で手紙を送るよう求めました。そして何の支障もなくそれが受け付けられたのです。
わたしはインドネシア郵便会社経営陣に説明を求めます。どうして個々の郵便局が同一のサービスを消費者に提供しないのですか?国有事業体のひとつである郵便会社は、国民全階層に同一のサービスを提供して民間コンペティターと競わなければならないのではありませんか?キラッフススを選ぶかエクスプレスを選ぶかは発送者の資金状態や必要性などに応じて消費者が選べるようにするべきです。[ 東ジャカルタ市在住、エリ・ヘラワティ ]
2013年4月2日付けコンパス紙に掲載された郵便会社からの回答
拝啓、編集部殿。エリ・ヘラワティさんからの2013年3月22日付けコンパス紙に掲載された投書について、次の通りお知らせします。
キラッフスス郵便はインドネシア郵便会社のすべての郵便局で今でも消費者が利用することが可能です。ファッマワティの南ジャカルタ12000郵便局職員がキラッフスス郵便はエクスプレス郵便に替わったと言ったのは間違いです。本来消費者が自分の都合で選択するべきチョイスであるにもかかわらず、それは一番早く一番良いサービスを消費者にオファーしようとしてその職員が行なった過失行為でした。
当方職員の窓口サービスに誤りがあったことを深くお詫び申し上げます。ありがとうございました。[ インドネシア郵便会社10004ジャカルタ第4リテール地区マネージャー、ズルキフリ ]


「郵便局の引越しサービス」(2013年8月5日)
2013年5月7日付けコンパス紙への投書"Barang Kiriman Via Kantor Pos Rusak dan Hilang"から
拝啓、編集部殿。2012年3月初め、わたしはブンクル州ルジャンレボンからヨグヤ特別州スレマンに引越し荷物を送りました。その運送に際して、わたしは国有郵便会社のサービスを利用したのです。わたしが選択したのはポイントツーポイントサービスで、ルジャンレボンのチュルップ郵便局長の説明によれば、わたしの荷物のために車が一台専用に使われ、出発地から目的地まで途中で積み換えなしに送られるということでした。
送り先の住所でわたしが荷物を受け取ったとき、わたしの荷物は他の人のものと一緒くたにされており、そのせいでわたしの荷物に破損が起こっていました。それどころか、届かなかったものもあるのです。チュルップ郵便局長にその苦情を訴えたところ、局長は弁償要請状を送るよう勧めました。わたしは破損状況の写真を添えて弁償要請状をチュルップ郵便局長宛に送りましたし、同時にパレンバンの第3郵便事業地方事務所にもこの問題をクレームしています。ところが、この投書を書いている現在に至るも、いまだに問題は解決していません。注文するときに受けた説明と現場で実際に行なわれたことが大違いだったのです。[ ヨグヤカルタ在住、アンディ・クルニアワン ]


「小包み無配の一例がこれ」(2013年8月9日)
2013年4月26日付けコンパス紙への投書"Paket Diterima Orang Tak Dikenal"から
拝啓、編集部殿。2013年1月15日、わたしはインターネットのMaskoolinというサイトでシャツを購入しました。品物は宅配便のJNEで送られるということでした。品物は1月17日にわたし宛に届くはずでしたが、届きません。販売者から送付オーダー番号をもらっていたので、その番号をJNEに照会しました。そしてその番号から、品物はアンドリというひとが受け取っていることが判明しました。ところが、わたしの家にも、隣近所にもアンドリという名前のひとはいません。
わたしはこの問題をJNEに届け出ていますが、JNEからの反応がないのです。JNEのカスタマーサービスに電話しても、レスポンスが得られません。eメールを送ったところ、調べるので待つように、という返事があっただけで、いまだになしのつぶてです。[ 東ジャカルタ市在住、ファウザン・プトラ ]


「郵便局が変われば郵便料金も変わる」(2013年8月10日)
2013年4月28日付けコンパス紙への投書"Biaya Kirim Paket Kantor Pos"から
拝啓、編集部殿。2013年2月11日にわたしは22個の小包みを中央ジャカルタ市ガトッスブロト陸軍中央病院内の郵便会社窓口から全国各地に発送しました。小包みの中身は書籍が2冊で、22個の小包みの中身はすべてまったく同一です。窓口係員にそれを渡し、一番料金の廉い方法で送るよう頼みました。料金総額は949,500ルピアでした。
二日後の2月13日、わたしは再度書籍の入った小包みを、今度は中央ジャカルタ市ラデンサレ通りの郵便会社窓口で発送しました。そして前回陸軍中央病院内の郵便会社窓口で支払った料金と比較してみたのです。なんと驚いたことに、前回の料金は今回のものに比べて二倍以上高かったではありませんか。中部ジャワに送ったものは、前回が62,000ルピアで今回は35,000ルピア、中部ジャワのもっとジャカルタ寄りの住所宛は、前回31,500ルピアで今回は13,000ルピアでした。窓口によってこれほど大きく異なる料金について、郵便会社経営者に注意を喚起したいと思います。[ 中央ジャカルタ市在住、スリ・クワルティワルダニ ]


「電話番号売買ビジネスの犠牲者?!」(2013年8月12日)
2013年5月27日付けコンパス紙への投書"Nomor Pribadi Selluler Beredar di Bagian Marketing"から
拝啓、編集部殿。わたしは2007年以来の携帯電話利用者です。これまでは、入ってくる電話は常に自分の知っている人間からだけで、その点では何も問題ありませんでした。ところが6ヶ月くらい前から、頻?にわたしの知らない人間から電話が入るようになり、おまけに電話してきた者は色々な何かをわたしに勧めるのです。平均して、ビジネスチャンスの勧誘が多いように感じます。
しかし電話がかかってくる時間は昼夜関係なく、ジャカルタの銀行からノンバンクまでいろいろな会社がそれぞれ異なる電話番号で電話してきます。一番最新のものは2013年4月26日15時57分のもので、電話番号は021−30056382番でした。きっとそれはハンティングの番号なのでしょう。かけてきた女性は前口上などなしに開口一番、自信満々の態度でわたしの名を呼びました。「パッ・アルベール!」普段わたしはフルネームで呼ばれているので、これには面くらいました。
それから挨拶もせずにいきなり「今すぐにお目にかかってお話したい」とアポを求めました。ビジネスチャンスをご紹介したい、というわけです。わたしは尋ねました。「わたしの電話番号をどこから入手したのですか?」答えは「マーケティングからよ。」
わたしは質問を続けました。「わたしが今どこにいるのか、知っているのですか?」答えは「いいえ。」
わたしは言いました。「あなたはわたしが今いる場所がどこか知らないのに、わたしに会おうとしてアポを求めている。」
するとその女性は社会人らしからぬ態度を見せました。「はいはい。そんな風にしないでよ。多分できるんじゃないかなあって思ったから・・・・」ギャル風な物言いをして、すぐに電話が切れました。
かれらのマーケティング部門でわたしの携帯電話番号がなんで流通しているのか、まったく理解できません。わたしが残念に思うのは、かれらの間でどうしてフィルターがかけられないのかということです。電話をかける相手を何の考慮も払わないで選択しているのですから。これはかなり忌々しさと不安を感じさせる状況ですよ。[ 西ジャワ州ガルッ在住、ヨス・アルベルトゥス・スティアディ ]


「郵便局を写真に撮るテロリスト?」(2013年10月08日)
2013年6月22日付けコンパス紙への投書"Dilarang Memotret Kantor Pos Gunung Putri"から
拝啓、編集部殿。去る6月14日午前8時ごろ、わたしはボゴール県グヌンプトリの郵便局を訪れました。切手を購入し、電気代・電話代・スピーディの料金支払いを行なってからわたしは外に出て、郵便局建物正面の写真を撮影しました。切手収集家であるわたしは、郵便局の写真が必要なのです。
そこを立ち去っておよそ20メートルほど歩いたとき、郵便局職員がわたしを追いかけてきました。そしてジャケットの襟首をつかんでわたしをまた郵便局の建物内に連行したのです。大勢いる郵便局利用者の目の前で、わたしを捕まえた職員ともうひとりの男性職員がわたしを訊問しました。女性職員がもうひとり執務していましたが、そのひとはこのできごとを無視していました。
アイデンティティを示すように要求されたので、ちょうどそのときKTP(住民証明書)は手続き中だったために持っておらず、わたしはパスポートを見せました。するとかれらはわたしの国籍と写真を撮った目的を尋ねたのです。インドネシアのパスポートだというのに。
かれらはわたしの名前・住所・電話番号をノートに書きました。要するに、わたしはまるでテロリストのように訊問されたということです。
わたしはこれまで各地のたくさんの郵便局を写真撮影しましたが、こんな目に会ったことはただの一度もありません。[ 東ジャワ州マラン在住、フィタ・ティヤスラハユ RR ]


「ISBN番号偽造」(2013年11月25日)
印刷物録音物の提出と保管に関する1990年法律第4号で印刷物は国立図書館並びに地元自治体が持つ図書館への提出が義務付けられており、その違反に対する罰則は入獄最高6年罰金最高5百万ルピア。この法律の対象になっているのは、市販されるフィクション・ノンフィクション書籍、レファランス書籍、芸術作品、学術作品、雑誌、新聞、地図などで、発行あるいは録音の処理が終わってから3ヶ月以内に図書館に提出しなければならない。
市販される書籍や録音媒体にはISBN番号が付けられていなければならず、ISBN番号の管理実務はインドネシアで国立図書館が行なっている。ところが実際にはISBN番号取得手続きがなされないまま商品が市場に出されることも少なくなく、販売店網に流す際にISBN番号がないと問題にされるため、必然的に偽造がなされるているということを国立図書館長が明らかにした。
館長によれば、年間のISBN番号申請はおよそ3万件で総出版件数の四分の三程度であり、残る四分の一はISBN番号申請手続きを行なわないまま市場に出されているとのこと。偽造ISBN番号の付けられた書籍も既に発見されているが、館長はそれらの違反行為に法的措置を採る前に、1990年法律第4号で定められているプロセスをすべての出版者が納得して従うようにするために、更なる努力に励む所存であることを表明した。「インドネシア国民が生み出した諸作品が正しく安全に保管されることで、そのプロセスに関わったひとびとのバックアップができる。そのメリットがもっと理解されるよう社会告知に努めたい。」
一方、インドネシア出版者ユニオン会長はそれについて、定められているプロセスにあまりメリット感がなく、反対に自分の作品が図書館側の商業活動に利用される怖れがあると考える出版者もおり、かれらは国立図書館に申請せず自分でISBN番号を決めて使っている、とその偽造の話を肯定している。会長は政府に対し、館長が主張するような消極的なものでなく、もっと有意義なメリットを考慮して欲しい、とも提案している。


「サービスと搾取の境界線」(2013年11月27日)
2013年8月29日付けコンパス紙への投書"Tagihan Seluler Tanpa E-mail Dikenai Biaya"から
拝啓、編集部殿。わたしは1990年以来、番号081648475xxのインドサットのポストペイド携帯電話利用者です。2013年7月26日にインドサットのカスタマーサービス/テレマーケティングから次のようなことに関する電話がかかってきました。今後インドサットは電話料金の請求明細をe−メールで連絡してくるので、わたしのe−メールアドレスをインドサットに教えなければならず、もしe−メールアドレスを持っていなければ、毎月の請求書の中に追加費用が加えられるのだそうです。
わたしはニナ・ユリアナと名乗る電話の相手に尋ねたのです。「もしわたしや他の顧客がe−メールアドレスを持っていなかったら、どうなるのですか?プロバイダーのインドサットは請求明細の連絡にからめて好き勝手に料金を上乗せしようというわけですか?」
請求明細を利用者に連絡するのはプロバイダーの義務ではありませんか。ところが電話の相手は軽い口調でこう言いました。「そうですよ。料金がかかるんです。あるいは、あなた宛には請求明細が送られないようになります。」
つまり、それ以外の決着はありえないわけだ。[ 南ジャカルタ市クバヨランバル在住、リッコ・ブナルディ ]


「郵便局が責任を取る」(2013年11月29日)
2013年8月13日付けコンパス紙への投書"Paket yang Dikirim Lewat Pos Dibuka dan Isi Hilang"から
拝啓、編集部殿。わたしは子供の頃から現在まで、インドネシア郵便会社の忠実な利用者です。2013年6月15日、わたしは書籍11冊、総重量重1.3キロとその書籍明細を書いた手紙を入れて、郵便局に出しました。送り先は西ジャワ州ボゴール県チビノンで、特別速達で料金は31,050ルピアでした。そのとき同時にソロの出版会社に65グラムの手紙を送り、6,550ルピアの料金を払いました。わたしが送り先に到着したかどうかを問い合わせたところ、ソロには三日で届いていましたが、チビノンは一週間経ってもまだ届きません。
発送したのは南スラバヤ郵便局だったので、そこのカスタマーサービスに問い合わせました。その調べによると、小包みは6月18日に配達されたが、だれもいなかったので持ち帰ったということでした。しかし名宛人の話では、6月18日は一日中だれかひとがいたということです。郵便局に再度送りなおすようにしてもらい、最終的に届いたのは7月10日13時でした。ひと月くらいかかったわけです。それも、小包みの包装は破られて貼りなおされており、11冊いれた書籍は1冊しか入っていませんでした。小包みの中に入れた手紙もなくなっていました。 もし小包みの中身が禁制品や危険物でないことを確認するためにそれを開いたのなら、中身が書籍であることがわかった時点でそれを再送したらどうなんですか?これまでも、わたしの親戚や友人が頻?に郵便で手紙や品物を遠い地方に送っていますが、だれもトラブルに遭ったことはありません。[ スラバヤ市グブン在住、マハラニ・アウリア ]
2013年8月24日付けコンパス紙に掲載された郵便会社からの回答
拝啓、編集部殿。8月13日付けコンパス紙に掲載されたマハラニ・アウリアさんからの投書について、次の通り説明いたします。2013年8月13日に当方は特別速達郵便受取証番号6012473274の物件発送者であるマハラニ・アウリアさん、名宛人であるチビノンのディアン・ヘル・ドゥイアンダルさん、チビノン郵便局配達スーパーバイザーであるムフリス・エフェンディさんとコンタクトしました。
当方は、インドネシア郵便会社、特に南スラバヤ郵便局およびチビノン郵便局配達部門を代表して、マハラニさんとディアンさんが蒙った不愉快な体験にお詫び申し上げます。同時に子供の頃から現在に至るまで、郵便会社にご愛顧をたまわっていることを深くお礼申し上げます。
顧客が蒙った不都合なことがらに関する責任は当方が取りました。この問題は8月14日にスラバヤのマハラニ・アウリアさんのご自宅で既に解決しており、8月15日には南スラバヤ郵便局がそのフォローアップを行なっています。[ 南スラバヤ郵便局広報担当、エコ・プリヨノ ]

「世の中に迎合する新聞記事」(2014年1月10日)
2013年9月13日付けコンパス紙への投書"Pemerkosaan dan Fisik Korban Tinggi Semampai"から
拝啓、編集部殿。去る8月3日付けコンパス紙25ページの犯罪記事、「集まった青年四人の行き着いた先は強姦」はまるでお笑いのような内容でした。レープというのは被害者に深く長いトラウマを引き起こす野蛮な犯罪です。
その記事は、最後の第三パラグラフの「美しい容貌に細身で背の高い娘がやってきたことが、容疑者四人に悪事を犯させた」という文章に明らかなように、致命的な間違いを犯しています。
この文章はジェンダーバイアスに満ち、被害者が美人で細身で背が高いためにレープされたという理解に読者を導いてレープ被害者が悪いという責任転嫁を行なおうとしているのが明らかです。
たくさんのマスメディアがセクハラやレープ事件のストーリーに、美人、可愛い、魅力的、ボインボイン、細身で背高、あるいはセクシーな衣服、ミニミニの着衣、ミニスカート、などという形容詞を添えたがるのが、わたしには不思議でなりません。レープ事件の動機とそのようなものごととはまるっきり無関係ではありませんか。
レープ犯罪事件に関するデータからは、被害者の肉体的特徴・着ていた服装・年齢などの要素と事件の発生の間に何らの関係も見出せないということでした。マスメディアというのは、読者を指導教育してアンフェアでバイアスのかかった考え方を矯正し、事件や政策の被害者となった個人や集団に対してフェアで感受性を持つ考え方をするように育成していくという顕著な役割を担うアクターのひとりではないのでしょうか?[ ヨグヤカルタ在住、イマ・スシロワティ ]


「普通郵便の遅配は意図的?」(2014年1月29日)
2013年9月25日付けコンパス紙への投書"Kecewa pada PT Pos Indonesia"から
拝啓、編集部殿。わたしは昔からの切手収集家であり、インドネシア郵便会社の常連利用者です。わたしはいま、切手を貼った郵便物の送り方に関してとても不満を抱いています。
わたしはバンテン州BSDの郵便エージェントから切手収集仲間が東ジャカルタのわたし宛に送ってきた、2,500ルピアの切手を貼ったハガキを受け取りました。そのハガキは2012年6月18〜24日にジャカルタコンベンションセンターで開かれたフィラテリー展覧会で、その友人が発送したものなのです。友人はわたしに何度も、そのハガキが届いたかどうかを問い合わせてきました。ところがなんと、わたしの住所に届いたのは2013年9月18日でした。15ヶ月もかかったわけです。残念ながら、そこには切手に取扱局スタンプが捺されているだけで、日付スタンプは見当たりません。
別のフィラテリー仲間はバニュワギ県グンテンから東ジャカルタのわたし宛に3,000ルピアの切手を貼ったルバランカードを送ってきました。日付スタンプは23.08.13となっており、わたしの住所に配達されたのは2013年9月17日です。ほとんどひと月かかっています。
こんなに長い期間がかかるようになるなんて、ハガキや切手を貼った封書をインドネシア郵便会社はもうまともに取扱わなくなったのですか?一般のひとたちには、特別速達や翌日配達のエクスプレス郵便などのサービスを高い料金で利用させているのでしょうが、切手収集家のわたしは、郵便物発送サービスにどのような種類があるのかについて知識を持っているのです。切手収集家にとって封筒やハガキに貼られてスタンプの捺された切手は特別の意味を持っているのでます。もしも切手の貼られたハガキや封書に対するサービスが真剣になされないのであれば、インドネシア郵便会社は何のために切手を発行しているのですか?[ 東ジャワ州マラン在住、フィタ・プリヤンバダ ]


「インドネシアのコミック産業」(2014年1月31日)
1970年代80年代はインドネシア製コミックの黄金時代だった。人気の高いものは全国で3万部売れたそうだ。しかし70年代の終わりごろから、日本やヨーロッパのコミックが市場に持ち込まれるようになってきた。そして、その後起こった書籍販売流通機構の変化に伴って、それまで取次ぎ代理店や小さな本売店をメインの販売力にしていたコミック出版産業は書店形態の書籍販売網への移行が遅れてしまい、斜陽産業と化してしまった。いまや書店に並べられているコミックは7割が日本や韓国の作品をインドネシア語に翻訳したものになっている。
数十年が経過したいまも、その状況に大きな変化はない。もちろんインドネシア人作家で人気を博している者もいる。たとえばベニー&ミチェ、フビ・ジェンホーテン、ファサ・メオン、イスハリヤントなどがそうだ。
一方、将来性のある新人もちらほらと出現している。興味深いのは、ジャカルタ、ヨグヤカルタ、バンドンなどこれまでコミックのセンターとなっていた都市でなく、バリ、マカッサル、スマトラやカリマンタンの諸都市といった地方部にそういった有能な作家が現われる傾向が強まっていることだ。そして、かれらの多くはよりインドネシア的なものを掘り下げて、自分の作品のプラットフォームに置こうとしている。
ふたたびインドネシア製コミックが勢いを盛り返す日が来るのを、業界関係者たちは期待の目で見守っている。


「華僑の作品が中国本土に逆上陸」(2014年2月3・4日)
1960年代から80年代にかけて、インドネシアコミックの全盛時代が訪れた。その立役者のひとりがコー・ピンホー(Kho Ping Hoo = 許平和)だ。1926年中部ジャワ州スラゲン生まれのかれは32歳からコミック作家生活をはじめ、カンフーコミックの先鞭をつけた。かれが西ジャワ州タシッマラヤに在住中に書いた作品は雑誌セレクタを出版していたジャカルタのセレクタグループ出版者CVアナリサが出していたが、1960年にタシッマラヤで起こった暴動を機会にかれはソロに転居し、1961年にPUジュリタという出版者を興して自分の作品を自分で世に出すことをはじめた。そして1964年にCVグマという出版者を興して制作から印刷まで行い、さらに全国配送までかれが自分自身で手がける念の入れようだった。
CVグマは今でもソロ市内ムルトクスマンで活動しており、コー・ピンホーの作品を世に送り続けている。1973年にコー・ピンホーからCVグマの運営をまかされた娘婿のブナワン氏は、印刷だけはもう経済性にあわないのでやっていないが、それ以外のことはすべて昔と同じように行なわれている、と現状を語っている。
コー・ピンホーが突然印刷出版業から手を引いたのは作品を書くのに専念したかったからで、かれはソロから40キロほど離れたラウ山麓のタワンマグにあるウィスマダマイにこもるようになった。
1994年に没したコー・ピンホーは生涯に111を超える作品を書き、そのうちの82件は中国を舞台にしたカンフー物語、残りはインドネシアを舞台にしたカンフー物語で、長編もあれば短編もあり、長編になると全巻50冊というような大きなものも混じった。
もちろん当時のコミックは読者の購買力を勘案した小さく薄いものが一冊をなしており、それでも愛読者の少年たちの多くは自分で買うことができないため貸し本屋で賃貸しされるものを読んで熱い血をたぎらせていたものだ。今でも再印刷されるものは同じフォーマットが継続されているが、ページの大きさはクアルトサイズの四分の一、つまり12x11.5cmで、一冊64ページくらいの、採算と買いやすさの折り合いをつけたものがそれだった。印刷は単色で、カバーも一色あるいは二色のものが使われて、安上がりこの上もないという印象だ。
いまでもグラメディア書店やグヌンアグン書店で販売されているから、日本製や韓国製のコミックと比較すればよくわかる。現代の子供たちにとって、内容を知らないかぎりそれを買おうという気の起こらない代物ではあるまいか。それでも、少年時代に賃貸し本を借りて読んでいた子供たちは今や40代以上の壮年になっており、昔血湧き肉躍らせた若き日の思い出に浸ろうとするのか、そういう年代のひとたちがひもで縛られてセットになっているカンフーコミックを買っていく。全10巻のKisah Sepasang Nagaは3万5千ルピア、もちろん、もっと長い作品はもっと高い。
往時カンフーコミックが売れに売れたことの証明として、あのような薄い一冊の印刷部数が一回12,500冊だった、とブナワン氏は語る。全10巻だと、そのシリーズは12万5千冊が販売されたことになる。そのころ書籍の一回の印刷部数は2千冊が標準だったから、カンフーコミックの売行きの凄まじさがそこからわかる。
面白いのは、それだけたくさんの中国を舞台にした物語を書いたにもかかわらず、コー・ピンホー自身は一度も中国本土に足を踏み入れていないこと。ではあっても、かれのストーリーから多くのインドネシア人が中国の地理や歴史、あるいは文化などを吸収したことは間違いがない。かれのコミックファンなら山東省の泰山は必ず知っているはずだ。そして中国文学の特徴である勧善懲悪思想、正義は最後に必ず悪を倒すということも、かれの全作品の中に流れている。
2010年から2013年まで中国大使を務めたイムロン・チョタン氏も、コー・ピンホーのコミックに血湧き肉躍らせたファンのひとりだったようだ。かれはインドネシアの偉大なコミック作家をその祖国に是非紹介しようと念願した。
メイドインインドネシアのCEOとアセアンチャイナセンター事務局長の支援を得た大使は2013年12月14日、ついに原題Suling Emas第一巻の北京語版を世に送り出すことに成功した。中国を一度も訪れたことのない華僑の子孫が書いた物語という背景が中国人の興味をかきたてたようだ。この作品の出版が中国のオンラインメディアに紹介されたとき、国内での反響はきわめて良好で、即座に数千回のクリックがカウントされた由。
中国での販売はeブック形態で2014年の中国正月から開始された。価格はRMB1.88で、サイトはwww.iKomodo.com。あえてその形式にしたのは、世界中の華人にそのことを知ってもらいたいためであるとの説明になっている。


「棍棒が付いて来るクーリエ小包み配達」(2014年3月5日)
2013年10月25日付けコンパス紙への投書"Biaya Kiriman Via FedEx"から
拝啓、編集部殿。2013年7月29日、わたしはクーリエサービスのFedExを使ってアメリカからインドネシアへ小包みを送りました。トラッキング番号796344177761でした。
8月4日、小包みはバンテン州タングランのスカルノハッタ空港に到着し、8月14日にやっと通関検査が行なわれ、8月16日にわたしの家に送られました。ところが、フェデックスの費用請求に驚かされたのです。
インボイス金額は124.5米ドルだというのに、1,446,000ルピアが諸税、そして諸チャージに498,195ルピアが請求されました。諸チャージの中には、輸入品リリース手続きブローカーサービスという項目がありました。わたしはもう何度もアメリカからインドネシアに小包を送っており、こんなチャージがかけられるのはまったく納得がいきません。
わたしはまるで棍棒を突きつけられたような気持ちです。その金を払う以外にどうしようもないのですから。わたしがそのことについて尋ねると、規定がそうなっているという返事でした。フェデックスのような大会社がどうして通関プロセスにブローカーを使わなければならないのですか?
また、どうして通関はジャカルタで行なわれるのですか?小包みの送り先住所は東ジャワ州シドアルジョなのですから、スラバヤにも税関はあるでしょうに。[ スラバヤ市在住、エディ・プラィッノ ]


「売れ筋はムスリム向け生活指針」(2014年3月14日)
子供が読書好きになるかどうかは親次第。子供を優れた人間に育てたいと思うなら、子供の最善の師である親がそのお手本を示さなければならない。親が自分で実行しないことを子供に口うるさく命じても、決して子供の身にはつかない。
子供は親の背中を見ながら育つのだ、とまでは言わなかったが、知識人アニエス・バスウェダン氏はイスラム書籍ウイークの挨拶でそう語った。OECDが41ヶ国で定期的に行なっている15歳の生徒に対するサーベイで、読書嫌いの国のトップはチュニジア、そして二位にインドネシアが入っている。
家庭の中に読書習慣を植え付けるために、親は新聞や雑誌を定期購読したり、図書館の会員になるといった努力をしなければならない。その一方で出版界も、子供たちを読書好きにする企画だけでなく、親に対しての企画をも行なわなければならない。一国一民族の発展の基盤には読書好きな社会が存在していなければならないというのに、インドネシア人の読書意欲は概してとても低い。インドネシアは豊かな天然資源を持っていると誇るだけでなく、インドネシア人の優秀さを同時に誇ることができるようにしていかなければならない。読書好きの社会ができれば、その次にもの書きを好む社会、さらに対話を好む社会へと発展させることがその次に控えており、前途は長い。バスウェダン氏はそう語って挨拶を終えた。
その催しに出席したインドネシアモスク評議会のユスフ・カラ会長は、幼児期の子供を書物に触れさせるようにしている家庭がたいへん少ないことを慨嘆した。子供たちが最初に触れる書物が小学校の教科書になっている。教科書は絵本のように見て楽しむためのものではないし、書かれていることも子供がシンプルに理解できるようなものではない。その結果、書物というものに対する嫌悪感・恐怖感が育つことになる。カラ会長はそうスピーチの中で指摘した。
出版者会首都支部長はカラ会長の話を受けて、現実に書店には0〜7歳児を対象にした書物はたくさん取り揃えられている、と解説した。しかし、社会があまり求めていないジャンルの書籍も多い、とかれは続ける。科学知識・哲学・有名人の伝記・文学書などの書籍は売行きが悪い。売行きのよいジャンルとは、結婚するひとたちが読むべき結婚生活や人生の指針あるいは人生の幸福はどのような生き方によって得られるかといった、軽い感じの読み物だ、と支部長は述べている。
このジャカルタのスナヤンで開催されているイスラム書籍ウイークは、青少年生徒たちの姿が目立つ。ムスリムとしてどのような日常生活を、またその積み重ねである人生を送るのが優れた生き方なのかを物語風に説いている書物をかれらは熱心に読んでいる。そのような若者たちの需要をどう捉えて今後の出版物に反映させていくか、というのが出版界に与えられた宿題であると言えるだろう。
人気が集まっているものに、さまざまな預言者の伝記的な物語がある。さらに若者たちに生き方の教訓を与えるものもあり、親孝行・友人との交際・世の中での振舞いといったことがらにおける諸価値観をかれらはそこから汲み取っている。書物はカラフルなイラストに彩られ、あまり宗教色を感じさせない言葉使いがメインを占めているが、根底に流れている価値観はイスラムに由来している。
哲学や歴史といった理論的な色濃い内容の書物を好まない、購買力のある40歳未満の読書層の獲得に出版社は昨今、照準を当てている。読者は自分が抱えている問題の解決に関する指針を与えてくれる書籍を望んでいると出版界は見ており、その需要にどれだけフィットする書籍を世に送り出すかという点を事業の要にしているようだ。読者が望んでいるテーマとは、家庭をどのように統率していくか、異性との交際をどのように行なうか、ムスリマ女性として社会から賞賛される振舞いはどのようなものか、といった栄枯不滅のもの。
都内のある商店に勤めている24歳の女性も、自分が購入する書籍についてこう語っている。「イスラム教義や歴史などに関する書物は読んでもよく理解できません。わたしはもっと軽い宗教に関する本のほうが好きで、中に書かれているアドバイスをすぐに日常生活で実践できるようなものをよく買っています。」との談。


「人気TV番組はこれ」(2014年4月8日)
優れたテレビ番組を褒賞する第17回パナソニックゴーベルアワードが2014年4月5日にジャカルタコンベンションセンターで開催され、各カテゴリーの最優秀番組にトロフィーが贈られた。審査のベースになるのは視聴者からのSMSとハガキで、今回事務局に届いたSMSは50万件超、ハガキは1万2千枚にのぼった。
今年見られた顕著な現象としては、ニュース報道番組の人気がメキメキと高まっていることで、かつては常にボトム5の中にあったニュース番組が今回はカテゴリー別で第2位に躍進した。従来はインフォテイメント、クイズ、バラエティショーが上位を占めていたが、視聴者にいったいどういう変化が起こったのだろうか?
カテゴリーごとの最優秀番組とその制作局は次の通り。
ドラマ:Tukang Bubur Naik Haji (RCTI)
ニュース:Seputar Indonesia (RCTI)
トークショー・ニュース・情報:Indonesia Lawyers Club (tvOne)
クイズ・ゲームショー:New Famili 100 (Indosiar)
FTV:Satpam Pencopet Hati (SCTV)
タレント発掘・リアルティショー:X-Factor Indonesia (RCTI)
ドキュメンタリー・ライフスタイル:On The Spot (Trans7)
音楽:Masterpiece (RCTI)
ルポ・ニュースマガジン:Dua Sisi (RCTI)
コメディ:Pesbukers (ANTV)
スポーツ:AFC Usia 19 Cup Qualification (SCTV)
子供向け:Hafidz Indonesia (RCTI)
娯楽トークショー:Pas Mantab (Trans7)
バラエティショー:Dahsyat (RCTI)
インフォテイメント:Silet (RCTI)
コメディアン:Deni Cagur
ニュース・トークショープレゼンター:Jeremy Teti
娯楽プレゼンター:Rafi Ahmad
スポーツプレゼンター:Terry Putri
インフォテイメントプレゼンター:Fenny Rose
アクトリス:Nikita Willy
アクター:Dude Herlino


「携帯電話番号所有者データ登録のやり直し」(2014年6月9日)
四年前に行なわれた携帯電話番号所有者の個人データ登録は曖昧なうちに尻すぼみになり、諸オペレータの対応もまちまちで、全国的な徹底を欠いたまま政府の動きが止まってしまった。オペレータによっては、自主的に新規番号購入者の登録を継続しているところもあるが、記載内容の検証が不十分なためにその真偽を判定できる者はいない。このデータが全国的に整備されていることで詐欺犯罪や迷惑SMSなどの抑止になるわけだが、それはいまだに実現されていない。携帯電話オペレータの中にも、使用目的が反社会的なものであっても、顧客の利用が多ければビジネス上メリットがあるという考えを持つ者がいないとは限らないのである。
そうして以前と同様に、携帯電話やSMSを使った詐欺事件や商品・サービス売込みの迷惑SMS送信が継続しているため、その問題の抜本解決をはかるために政府通信情報省郵便情報工学実施総局が登録やり直しを携帯電話事業運営者に指示した。既存の電話番号所有者も新規購入者も、個人データを再登録しなければならない。この再登録トライアルは2014年9月まで継続される。
登録が一度なされた既存の電話番号所有者は、登録されている名前が間違いないことをKTP、運転免許証、パスポートなどで証明しなければならず、また新規購入者もKTP等を示して本人の名前を証明しなければならない。それらのプロセスはオペレータの公認店舗で行なわれる。郵便情報工学実施総局長はこの再登録について、あくまでも本人名の検証が行なわれることを強調しており、オペレータ公認店舗ではアイデンティティ書類の番号等を記録するのでなく、本人名を記録しなければならない、と述べている。
公認店舗は記録されたデータをオペレータに月一回提出し、オペレータがその間の照合を行なう。このプロセスは一年間で終わらないと見て政府は2016年までに電話番号所有者の個人データ整備を完了させたい意向。一方、携帯電話オペレータ業界はこのプロセスを共同歩調で行なうために、その具体的なやり方について協議を続けている。


「超廉価スマートフォンには警戒を」(2014年6月19日)
インドネシアのスマートフォン利用者人口は急激な上昇を示しており、2012年に総携帯電話利用者数の18%を占めたスマートフォン利用者は2013年に23%まで増加した。ニールセンコンシューマ−インサイト取締役によれば、その傾向は依然として継続しており、2014年には28〜30%に達するだろうと予測されている。それはハードウエア生産者や広告業界あるいは通信業界のみならず、情報通信分野に携わるすべての関連業界に大きなチャンスをもたらすものである由。言うまでもなくコンピュータアプリケーションの世界にもそのチャンスは波及し、クリエーティブ産業の代表格になっているこの業界が活況を呈することで、インドネシアのクリエーティブ産業は一層の拡大が期待されることにもなる。
ニールセンのサーベイによると、インドネシアのスマートフォン利用者の使用目的のトップにあるのは、コミュニケーションと娯楽であるとのこと。2014年2月のサーベイでは、インドネシアのスマートフォン利用者の使用時間は一日140分だった。そして、使用内容は次のような順位になっている。
1.チャッティング 37分
2.サーフィング/ブラウジング 27分
3.アプリのダウンロード 23分
4.ゲーム 17分
5.マルチメディア 15分
6.メッセージ送信 8分
7.電話 6分
8.ナビゲーション 3分
9.eメール、電話画像、オフィスアプリ使用、セキュリティ 各1分
一方、このようなスマートフォンの爆発的な売行きに悪乗りする犯罪者も増加中で、エリア別販売台数の断トツを占めるジャカルタでは、中古部品で組立てたものを新品ケースに収納してある詐欺商品が市場に出回っていてモールの中にまで浸透しており、業界が消費者に警戒を呼びかけている。
一個分数千ルピアで廃品業者から入手したものを適宜組み立て直せば100万ルピア以上で売れるのだから、これほど利益率の良い商売はない。インドネシアでは、インドネシア語の取説と保証書をメーカーもしくは輸入者が商品に添付することが義務付けられており、その種のものが付いていない異常に廉い品物を市場で販売者はブラックマーケットの品物だと説明して中身が中古品であることをごまかすのが普通であるため、取説とメーカー/輸入者の保証書があり、更にIMEI番号を検証した上で購入するのがジャカルタではスマートフォンのスマートな買い方になっている。
ちなみに、ブラックマーケットというのは密輸入された新品の外国製商品を指している。


「郵便小包みが紛失」(2014年7月3日)
2014年2月8日付けコンパス紙への投書"Paket dari Bali ke Perancis"から
拝啓、編集部殿。2013年3月21日、わたしは小包みを三つ同時に送りました。それぞれの重さは20キロほどで、宛先はフランスのラバスティードクレロンスです。受領証番号はCP004372753IDとCP007658208IDでした。もうひとつのは、小包みが宛先に到着したので、割愛します。郵便局職員は、遅くとも6ヶ月後には届くと言いました。
2013年5月、三つのうちのひとつは無事に宛先に届きました。ところが、残るふたつはまったく異なる運命をたどったのです。先に職員が言っていたのに従って、わたしは5ヶ月目まで待った上、インドネシア郵便会社宛に受領証番号を添えてeメールを送りました。イ・ニョマン・スカダさんがわたしに返信してきました。送付ステータスが空白になっているので、残るふたつは紛失しており、トレースできないというのが返事でした。そして、受領証のオリジナルをバリの発送郵便局まで送るように求められました。あとは規定に従って損害賠償が行なわれるのだそうです。紛失した送付物は他のひとには価値のないものでしょうが、わたしにとっては家族の歴史に関わるたいへん重要なものなのです。
既に十ヶ月が経過しました。インドネシア郵便会社はもっと主体的にこの問題を解決してください。もらった説明はほんの形だけのものでした。[ フランス在住、ジアン・グロリユー ]


「EMSが行方不明」(2014年7月16日)
2014年3月7日付けコンパス紙への投書"Dokumen Penting"から
拝啓、編集部殿。わたしは2014年2月6日にEMSを使って重要な書類をシンガポールに送りました。参照番号はEE164061274IDです。書類がオンタイムに届くようわたしは期待しましたが、3週間が経過したにもかかわらず、郵便物がどこにあるのか、何の情報も得られません。
わたしはほとんど毎日、南スラバヤ郵便局に日参して情報を求め、また161番にもほとんど毎日電話していますが、何の情報ももらえません。送った書類はわたしの子供がたいへん必要にしているものなのです。[ スラバヤ在住、スギアルト・アミン ]


「配送トレースデータは嘘っぱち?」(2014年7月22日)
2014年1月15日付けコンパス紙への投書"Paket Kilat Khusus Pos Indonesia"から
拝啓、編集部殿。2013年12月24日、わたしはタングランの北スルポン宛にタンジュンピナンの郵便代理店トリファクンチャナから小包みを特別速達で発送しました。レシート番号は12917795696です。
12月30日に小包みのポジションをチェックしようと考え、郵便会社PT Pos Indonesiaのウエッブサイトで調べてみましたが、データは何も出てきません。
それで、郵便会社コンタクトセンター161に電話したところ、わたしの小包みは中央局にその日のうちに届いており、明日支局に送られるということでした。
2014年1月2日にわたしは再度ウエッブサイトでチェックしてみました。ウエッブサイトに表示されたデータによると、わたしの小包みは12月30日に宛先住所に配達され、アリフと名乗る人物が受け取ったとなっています。
小包み受取人である息子に問い合わせたところ、息子はまだ受け取っていないと言いました。わたしがまた161番にコンタクトして苦情したところ、相手はタングランのBSDにある郵便会社支局にわたしの苦情を伝えてくれました。
詳細な宛先住所を記載し、郵便番号まで添えた上で特別速達で送ったというのに、正しい宛先に届かないというのはたいへん残念です。わたしは、郵便会社からのフォローをいまだに待っているところです。[ リアウ州タンジュンピナン在住、イスカンダル・イドリス ]


「EMS郵便物のメカニズム」(2014年8月28日)
2014年5月9日付けコンパス紙への投書"Paket Tanpa Kabar"から
拝啓、編集部殿。わたしは中国の広州から印刷機用部品を購入し、品物は2014年5月22日にEMSの参照番号EE939097203CNで発送され、5月25日にジャカルタに届きました。EMSトラッキングの情報によれば、品物は税関の取扱下に置かれたようです。
一週間後、広州EMSに小包みのプロセスがどうなっているのか尋ねるようわたしは発送者に依頼しました。送り方はドアツードアになっているのですから。そして先方からの返事は、ジャカルタで通関プロセス中だということでした。第三日曜日にわたしが再度、広州EMSに小包みのポジションを尋ねるよう依頼したところ、先方からの返事は、中央ジャカルタ市バンテン広場の向かいにある中央郵便局に直接コンタクトするようにとのことでした。それでわたしは、すべての関係書類を携えてそこへ赴いたのです。
二階にあがると警備員が、消費者サービス課にそのまま行くように言いました。ご婦人の係員がわたしの担当をしました。そしてコンピュータで調べてくれて、わたしの小包みはまだ通関プロセス中であるので、直接税関に尋ねるように、と電話番号(021)5501309, 5502056, 5502072を教えてくれました。しかしその番号は三つとも、だれも一度も出ませんでした。「オペレータはビジーです。申し訳ありません」という言葉だけ。
わたしはもう一度、広州EMSに問い合わせようと考えました。返事は、ジャカルタの郵便局もしくは税関にお尋ねくださいというものでした。その部品に何か問題があるのかと広州EMSに尋ねたところ、問題はないという返事でした。小包みには、住所と電話番号が正確に記載されているというのに、わたし宛ての連絡はいまだ何ひとつありません。[ 東ジャカルタ市在住、アグス・ユウォノ ]
2014年5月20日付けコンパス紙に掲載されたスカルノハッタ空港税関からの回答
拝啓、編集部殿。アグス・ユウォノさんからの2014年5月9日付けコンパス紙に掲載された投書について、説明いたします。EMSトラッキング番号EE939097203CNの小包みは、システム上ではインドネシア郵便会社スカルノハッタ空港交換局から2014年3月27日17時29分08秒に通関のために税関に渡されたことになっていますが、実際にその小包みを税関が受け取ったのは2014年5月9日でした。税関の通関検査場担当官はその日のうちに通関検査、つまり書類審査と現物検査を行ないました。検査が完了したのは16時06分15秒で、郵便物通関検査結果書類番号050100140024776が作成され、関税その他輸入税はゼロルピアと決定されました。
小包みは、次のステップである配達局に送られなければならないので、スカルノハッタ空港航空郵便交換局に戻されました。税関担当官はインドネシア郵便会社から渡されたEMS郵便物の現物に対してしか通関検査を行なうことができません。
調査情報サービス課のアクティブな電話番号は021-5502056と021-5502057であり、021-5501329は現在修理中です。ご不快に対してお詫び申し上げます。[ スカルノハッタ税関監督サービス事務所調査情報サービス課長、ソフィヤン・ヘルミ ]
2014年6月12日付けコンパス紙に掲載されたインドネシア郵便会社からの回答
拝啓、編集部殿。2014年5月9日付けコンパス紙に掲載されたアグス・ユウォノさんの投書について説明申し上げます。アグス・ユウォノさん宛てのEMS参照番号EE939097203CN小包みは、ご本人宛に配達されました。
2014年5月9日に小包みに対する税関の検査が終わり、その日のうちに送付通知番号19000-123-13000-140-000219にて東ジャカルタの業務ユニットに送られました。翌5月10日小包みは名宛人住所に配達され、アグスさんが受領されました。インドネシア郵便会社マネージメントは今回のご不快に対しお詫び申しあげます。[ インドネシア郵便会社ジャカルタ第4リテール地区事務局マネージャー、アリフィン・ムフリス ]


「インターネット普及が進展」(2014年9月16日)
地方部でインターネット普及率が上昇しており、都市部との格差が平準化の方向に向かいつつある。インドネシアインターネットサービスプロバイダー協会が行ったサーベイで、2014年の全国インターネット利用者は7,119万人に達し、前年の6,300万人から13%増加した。普及率の伸びが最高だったのはジャカルタ首都特別区で42.8%、次いでヨグヤカルタ特別州の41.5%。反対に最低だったのは西パプア州の15.7%、そして西カリマンタン州17.8%だった。
ただ、今回のサーベイで伸び率の高かった州の中にアチェ特別州37.9%や西ヌサトゥンガラ州38.3%などがあったが、それらの州の経済成長が特別良好だったわけでもなく、また地理的に見ても近隣諸州が大きく伸びてそれに引きずられたという兆候も見られなかったため、この特異な現象が関係者の首をひねらせている。ちなみにアチェ州の経済成長率は1%を下回っており、一方経済成長率が5.4%だった北スマトラ州のインターネット普及伸び率は19.3%でしかない。通信情報大臣はその状況について、ジャワ島の伸び率が高いのは、国民人口の6割が集中しているためであり、人口密度が関係しているのだとの分析を行っている。国内行政区分で全国には67,611ヶ所の村があるが、その三分の一はまだインターネットが入っていないとの由。
ところで、インターネットインフラとしてのインターネットプロトコル最新世代にあたるIPv6の導入準備が完了していることを国家タスクフォースチームが表明した。チームは既にサービスプロバイダー、コーポレート利用者、個人利用者の三段階でトライアルを済ませており、インターネットサービス提供者が希望すれば、いつでもスタートできる状態になっていると表明している。既にIPv6の使用を開始しているのはBiznetとFirstmediaの二社で、追随者が続出することを期待しているとの由。全国レベルでIPv6の時代に入るのは2015年もしくは2016年になるだろうとチームは予想している。


「世界最大のコンピュータアタック基地」(2014年10月14日)
インドネシアのインターネット環境は決して素晴らしいものでないというのに、世界中のインターネットアタックがどこから発信されたかを国別に見ると、なんとインドネシアが第一位を占めている。これはインターネット界の監督が野放しになっているせいだ、とインドネシアコンピュータエマジェンシーレスポンスチーム(Id-CERT)設立者が指摘した。アカマルテクノロジーの調査データによれば、2013年第3四半期の発信国別番付では、インドネシアが38%で首位、二位は中国の33%、三位は大きく差がついてアメリカの6.9%となっている。
インドネシアから発信されているもののすべてがインドネシア人によるものだということでなく、外国人がインドネシアにマルウエアやウイルスを送り込み、その者が国外からそれをコントロールして世界中にアタックを行なっているケースも少なくない。インドネシアがマルウエアやウイルスの巣窟になっているということは、インドネシア国内企業や政府機関へのアタックも他国に数倍する層の厚さを持っていると推測できるのではあるまいか。国内の個人や企業のデータ保全は諸外国に比べて大きな危険にさらされていると言えるにちがいない。
行なわれている不法行為の中には、個人データから企業のビジネスデータ、さらには国家機密まで盗み取るものが数多いが、そういうデータ略取だけでなく、その他のサイバー犯罪も国内で横行している。オンライン賭博・児童ポルノ・特定対象を狙っての誹謗中傷なども年々増加の勢いだ。国家警察犯罪捜査庁特殊経済犯罪局のデータによれば、届出のあったオンライン賭博は2012年30件、2014年は8月までで32件、児童ポルノは2013年の届出が1件しかなかったが2014年は8月までで5件、誹謗中傷・名誉毀損は2012年の114件から2014年8月では141件に増えている。
国内で作られ国民に向けて行なわれるサイバー犯罪行為は言うにおよばず、世界中の犯罪者がインドネシアを利用して悪事を行なっている現状は、インドネシアのインターネット界の保安状況がいかにお寒いものであるかを雄弁に物語っている、と国際インターネットセキュリティ関係者はコメントしている。


「無責任社会の日常性」(2014年10月17日)
2014年6月10日付けコンパス紙への投書"Jatuhnya Dokumen"から
拝啓、編集部殿。2014年4月24日、わたしはパレンバンのティキ代理店にメダン宛の書類配達を委託しました。参照番号は02 016 617 9556でした。4月26日14時ごろ、メダンの書類送付先からわたし宛にSMSが届きました。それによると、ティキの配達人がわたしの送った書類をオートバイから落として、紛失してしまったとのことでした。それでわたしは、その書類の配達を委託したパレンバンのティキ代理店にそれを訴えました。ところがパレンバンのその代理店は、メダンのティキにコンタクトしてくれと言うばかりです。それでメダンのティキにコンタクトしたら、メダン側で受け取った配達物を記載したリストの中に、わたしの参照番号に合致するものはない、と言うのです。
4月28日にパレンバンのティキの者と名乗るひとから電話があり、わたしの書類の問題はメダンのティキに責任があるのだと言ってきました。わたしが委託した書類が配達者のオートバイから落ちて紛失したこの事件に関するティキ側のフォローアップはそれ以降、何もありません。この問題をどう解決してもらえるのか、闇の中です。[ 南スマトラ州パレンバン在住、チャルレス・シホンビン ]


「海外出張時の電話代に1千万ルピア!」(2014年10月22日)
2014年7月3日付けコンパス紙への投書"Kembara Indosat"から
拝啓、編集部殿。わたしの上司は2014年4月にヨーロッパの数ヶ国に出張しました。かれは頻繁に長期の国外出張をします。今回の出張でかれはインドサットの電話番号0815111xxxをはじめ、いくつかの電話オペレータのカードを持って行きました。
それらの電話番号を国外でかれはこのようにして使っています。まず機内モードをアクティブにして、ローミングをノンアクティブにし、SMS発信や電話のコールを行なうときにだけ機内モードを外すのです。またホテルやレストランに入ると、ワイファイに接続しています。
出張から帰国して、各電話オペレータから請求書をもらったとき、インドサット以外のオペレータからは50万ルピア前後の請求だったというのに、インドサットからは1千万ルピアを超える請求が来ました。上司はインドサットにこの問題について連絡しましたが、インドサット側は利用者の責任であると言い張り、歩み寄る姿勢は見られませんでした。かれはインドサットと異なるオペレータのカードをアメリカ・ヨーロッパ・カナダ・韓国で使用しており、今回が初めてでなく、そしてそこからの請求は100万ルピアを超えたことがありません。[ 南タングラン市在住、グリーニー・デワヤンティ ]


「サンプル免税輸入は10着まで」(2014年11月4日)
2014年7月19日付けコンパス紙への投書"Kirim Contoh Pakaian Lewat DHL"から
拝啓、編集部殿。わたしどもPTライフリバーインドネシアはDHL宅配サービスに失望しました。中国から衣料品サンプルが届いたとき、サンプルは10着を超えてはならないということをジャカルタのDHLがはじめて当方に告げたのです。中国のDHLがどうしてその情報を発送者に教えなかったのか、とても疑問です。
DHLは当方に、全品返送するか、あるいは10着だけを取って残りは国が没収するのを認めるか、という選択を求めてきました。当方は結局全品返送を決め、DHLはひと月以内に返送すると約束しました。ところがもうひと月以上経っているというのに、税関の決定がまだ下りないという理由で返送がなされません。状況を問い合わせても、プロセス中だという返事ばかりです。
それどころかDHL職員のひとりは、全品返送はDHL側にメリットがないので、プロセスはできるときだけやっている、と言ったのです。DHLの宅配サービス便料金は高いというのに、サービスはがっかりものです。[ 中央ジャカルタ市タナアバン在住、アフメッ・アラムリ ]
2014年8月16日付けコンパス紙に掲載された税関からの回答
拝啓、編集部殿。アフメッ・アラムリさんは2014年7月19日付けコンパス紙に掲載された投書の中で、DHL社を通して再輸出されるサービスへの不満を表明されていました。Return To Origin (発送者への返送)プロセスについて、次のように説明します。AWB番号4324549655の輸入物品に対するRTO再輸出手続き申請は2014年6月2日に当方が受領し、書類受領台帳参照番号21183がふられました。再輸出される物品の数量品質が運送書類と正確に合致しているかどうかを確認する税関の検査が行なわれ、2014年6月24日にS−04891/WBC。06/KPP.MP.01/2014という番号の再輸出承認が交付されました。そして税関保税地区から2014年7月3日にフライト番号SQ7067を使って再輸出がなされました。通関書類はBC1.2番号1539/LN−RE/SHです。
詳細情報はバンテン州タングランのスカルノハッタ空港倉庫地区Aビルロビーにあるスカルノハッタ中級税関事務所電話番号021 5502056、Eメールアドレスpli_sh@yahoo.co.idあるいは情報相談サービス窓口へどうぞ。[ スカルノハッタ中級税関監督サービス事務所指導情報サービス課長代行、リニ・スティヨワティ ]


「EMS小包みが届かない」(2014年12月25日)
2014年10月14日付けコンパス紙への投書"Barang dari AS"から
拝啓、編集部殿。わたしはアメリカから品物を購入しました。販売者はその品物が2014年9月4日にトラッキング番号EC993909802USで発送されたと表明しています。USPS.comとems.posindonesia.co.idの情報によれば、品物は2014年9月9日にインドネシアに到着しているようです。
ところが、その品物はいまだにわたしの手元に届きません。わたしはツイッター経由で、スカルノハッタ空港の@bcsoettaとインドネシア郵便会社@PosIndonesiaにコンタクトしていますが、明確な返事がありません。[ 中央ジャカルタ市在住、シンディ・クルニアワン ]