「テロ攻勢が始まったか?(終)」(2018年05月17日) ディタ・アプリヤントはJAD東ジャワ州ネットワークのヘッドを務めていた男で、IS IS最盛期には一家をあげてシリアに移住していたらしい。ISISが斜陽期に陥ったた めに、インドネシアからシリアへ移っていたインドネシア国籍者が居場所を失って帰国し てきた。そのような者たちが全国に5百人もいる。 かれらがISISのシンパであり続けるかぎり、ISISのインドネシア人軍団からの指 令で一斉に動きを起こすことは十二分に考えられる。現在の法制度上では、テロ組織に関 わる人間をその理由で逮捕することができない。警察にとっては、かれらが犯罪を引き起 こすのを待つしかない状態にある。 その問題を解決するために反テロ法を設けようとしているが、もう何年にも渡って反テロ 法案は暗礁に乗り上げたままだ。さまざまな思惑を抱く政治勢力がその暗礁を強固なもの にしているにちがいない。 実は、5月13日(日)のスラバヤ市内爆弾テロは、このラマダン月からイドゥルフィト リにかけての期間に計画されているテロ組織の一連の計画行動の一環だった節がある。西 ジャワ州チアンジュルではこの日午前2時、JADメンバー4人がデンスス88に射殺さ れた。 その4人は銀色セダン車に乗ってパシルハヤムバスターミナルにいたところをデンスス8 8が逮捕しようとし、4人は逃亡しようとして銃撃を始めたため、全員が射殺された。 その後、午前4時ごろ、スカブミ県サンポラ部落でテロリスト容疑者一人が逮捕され、更 にブカシ県南チカラン郡スカダミ村で午前7時半ごろ、デンスス88がテロリスト容疑者 ふたりを逮捕した。 デンスス88が西ジャワ州で13日に逮捕しようとした者たちは、スカブミの山中で戦闘 訓練を行った者で、今年のラマダン月からイドゥルフィトリ祝祭日にかけてテロ行動を起 こすことを計画していた。警察はその情報をつかんでいたため、13日に一斉逮捕に出た のである。 5月12日にはデポッ市のブリモブ司令本部に侵入して隊員を襲うつもりだったチアミス とトゥマングン出身の女性18歳と24歳のふたりが未遂のまま逮捕されており、かの女 たちの姿や持っていた大型はさみなどの写真がソーシャルメディアに飛び交っている。 [ 完 ]