「新参上京者はもうケッコー(前)」(2018年07月12日) 2013年 5.1万人 2014年 6.9万人 2015年 7.1万人 2016年 8.6万人 2017年 7.1万人 2018年 6.95万人 ルバランが終わると、帰省者に連れられて、あるいは自力で、ジャカルタへ働きに出てく る地方住民がいる。上のリストはその変遷だ。何万人もの上京者がジャカルタへやってく る裏側には、プッシュ要因とプル要因が存在している。 フォーマルにせよインフォーマルにせよ、ジャカルタには仕事がいっぱいあって、働く気 がありさえすれば必ず何とかなる。ジャカルタで得られる給与賃金は田舎で同じ仕事をし て手に入る収入の2〜3倍になる。何らかの技能を身に着けていれば、すぐ明日からでも 働き口が見つかる。 そんなオプティミズムがだれにでも通用するわけではない。アーバナイゼーションは過密 化を促し、生活環境の劣化を誘う。平方キロ当たりの住民人口が1万5千7百人に達した ジャカルタは、2017年世界経済フォーラムによれば世界第9位の過密都市だ。 新参者たちは往々にして貧困層の集まるスラム地区に住み着き、スラムを拡大させて行く。 職を得てスラム地区から出て行く者もあるとはいえ、スラムが拡大するということ自体が 貧困層人口の増大を意味しているのである。ジャカルタの失業率は5.3%であり、実数 に換算するなら29万人という膨大な数にのぼる。 いくら貧困とはいえ、生活には金が必要だ。合法的な収入の得られない者は、おのずと非 合法な収入の道に落ちて行く。スラムの拡大は犯罪の増加をも意味しているのだ。 コンパス紙R&Dが2018年5月26〜27日に17歳以上のジャボデタベッ住民44 6人から集めた回答によれば、新参者の上京はもうたくさんだ、という住民感情が滲み出 ている。 上京者はもういらないというひとは60.1%、上京者オッケーというひとは36.8% いた。[ 続く ]