「宗教教育と道徳教育(後)」(2019年02月08日) 常に正直な者は2.3%しかおらず、たいていは正直である者が7.5%、時々正直なの は50.5%、よく非正直になるのは30.8%、常に非正直な者は5.8%だった。常 に非正直な者は常に正直な者の2.5倍いるのだ。けっこう正直にはしているという者の 4倍も、非正直なときのほうが多い人間がいるのだ。 本来、子供にとって最初で最重要な教師は親である。学校はそれをバックアップするもの だ。残念なことに昨今の大都市では、たくさんの夫婦が家庭生活の諸需要を満たすために 共稼ぎに出ざるをえない。かれらは朝早くに家を出て、夜近くに帰宅する。親子の触れ合 いの量も質も十分なものにならない。子供はたいてい、家庭プンバントゥや兄弟姉妹に託 される。 小学校を終えた子供をサントリとして受け入れるのが一般的なプサントレンでは、子供の しつけ教育の責任が親からプサントレンに引き継がれる。プサントレン主宰者、教師、ウ スタズたちだ。プサントレンの中でサントリたちは、集団喧嘩を体験することもなく、ま たナルコバ中毒になることもミニマイズされる。多くのプサントレンは喫煙を厳禁してい る。すべてのプサントレンがさまざまな方法で正直さを生徒に植え付けている。 上述の正直さに関する若者たちへのサーベイ結果はプサントレンにとって、子供たちの内 面に正直さを植え付けることがどこまでやりおおせるのか、ということがらに関するひと つの検討素材をもたらしている。 プサントレンで育成された善きメンタリティを持つ子供がそれを維持し続けるようにする ためにどうすればよいのか、という疑問が湧いてくる。新しい環境での交友、与えられる 自由さ、ネガティブなものがたくさん含まれている社会からの影響などが、育った善きメ ンタリティを徐々に変質させていくだろう。 職業生活における労働環境の中で、ましてやそれが行政機関であるなら、若者たちは先に 植え付けられていた正直さを削り落とされる仕組みの中にどんどん足を踏み入れて行くよ うになるにちがいない。政府御用達ビジネスの事業主にでもなろうものなら、往々にして 灰色な色合いに満ちたビジネス慣行に適応して行かざるを得なくなるのだ。[ 完 ]