「大学学長輸入論」(2020年01月29日) 2019年9月25日付けコンパス紙への投書"Rektor Asing 1"から 拝啓、編集部殿。大学学長の輸入が賛否両論を呼ぶホットニュースになっています。大学 の最高責任者を外国から連れてきたら、クオリティが向上するのでしょうか?大学のクオ リティ向上は、質的に高い研究成果を出してそれを国際舞台に発表することで達成される ことを事実が示しています。 わが国の教授や教官たちの多くは、それが大学の一領分を占めているというのに、国際的 な発表を行っていません。普通、研究成果の発表のためには、まだ他人が行っていないト ピックが必要となります。そのためには、研究成果がオリジナルなものであり、また発表 できるものになるように、大学教官と世界の研究者との間のリンクが必要になるのです。 もちろんわれわれは、高度な発表履歴を持つ研究者を選ばなければなりませんが、サンプ ルを国外に持ち出して分析するのに、時にたいへん長い時間がかかったり、あるいはいつ までも許可が下りないこともあって、外国との共同研究は決して容易ではないのです。 国際ジャーナルへの発表も高い費用がかかるために、発表活動の障害になっています。研 究発表の習慣は忍耐強さと精励さによって養われます。たとえば日本でそれは明治維新時 代から開始されているのです。 指導教官が国際ジャーナルへの発表を行ったことがないため、博士課程学生の多くが研究 発表の困難さに苦しんでいます。履歴がないために、論文が拒否されるのです。給料を上 げても役に立ちません。現実に、高額の教授手当が研究発表の頻度を高めていないのです から。 結論としては、まず大学における研究と発表の習慣を改善しなければなりません。そうす ることでやっと大学のクオリティが向上するのです。調査と発表の合作は大学のクオリテ ィ向上にとって有益な学習プロセスです。 わたしはより多くの学生を、教授や教官が頻繁に発表を行っている外国の大学に留学させ るよう提案します。そうすることで博士号候補者たちは研究発表に慣れ親しむようになり ます。それはさらにかれらが学んでいる大学との関係を強化し、他の研究者にそれが拡大 して継続的な研究が営まれるようになることでしょう。 [ デポッ市在住、バンバン・キラナディ ] 2019年9月25日付けコンパス紙への投書"Rektor Asing 2"から 拝啓、編集部殿。しばらく前に政府が教員の輸入を計画したことで、国民は驚かされまし た。そして今度は新たなイシュー、外国人学長輸入の話です。 教育専門家の間でさまざまな議論が交わされました。外国人学長輸入の話はインドネシア の大学のランキングを国際レベルに引き上げるのが目的なのだそうです。そのお手本はシ ンガポール。大学がより優れていると見られている隣国です。 その政策が実施されることを多くのひとが残念に思っています。本当にその任を負えるイ ンドネシア人はいないのでしょうか? 高等教育専門家の中にもそれに同調する意見を述べているひとたちがいます。国際ランキ ングのポジションを高めるためにしなければならないのは、学術文化とインフラを改善し、 健全な学問の競争環境を構築することだと言うのです。調査費用予算ももっと適切な額に しなければなりません。 プラグマチック思想は政治の世界だけを襲っているのではありませんでした。教育界でも それは無縁でありません。世界ランキングを高めることを目的にするのは大間違いです。 競争的で適応力のあるアカデミックな風土と環境を作り上げることから免れる余地はない のです。 国民にも諮らなければなりません。そのために議会があるのです。ましてやこれは公共利 益に関わる政策ではありませんか。人気のあまりない政策は十分な社会告知を行って国民 の間に騒ぎが起こらないようにするべきです。 教育分野における自立原則は決して不可能なものではありません。国際レベルに達してい る海外在住者をどうして登用しようとしないのですか?もし政府がその意志を持つなら、 かれらを見つけ出すことは決して困難ではないでしょう。 [ バンドン在住、ブディ・サルトノ ]