「国家警察の発端は戦闘部隊(終)」(2020年03月27日)

現在の国家警察機構の地域区分は次のようになっている。
1.国家警察本部Markas Besar Kepolisian Republik Indonesia (Mabes Polri)
ジャカルタ首都特別区南ジャカルタ市に置かれており、全国に散らばる州警察の総元締め
をなしている。

2.州警察Kepolisian Daerah (Polda)
国家警察本部の下に各州を統括して州警察がある。州警察長官Kepala Kepolisian Daerah 
(Kapolda)が州内の警察機構を統率し、その全責任を負っている。
この州警察は特A、A、Bの三ランクに分けられ、特Aは首都警察Polda Metro Jayaのみ、
AとBは規模や重要度によって区分されている。
特AとAランクの長官は階級がInspektur Jenderal Polisi (Irjen)、BランクはBrigadir 
Jenderal Polisi (Brigjen)が任じられる。

3.県・市警察本部Kepolisian Resor (Polres)
各州の県市レベルには県警・市警本部が置かれて住民社会の治安と秩序に直接関わってい
る。またその規模や立地によって次のように呼称が異なっている。
大規模都市はKepolisian Resor Kota Besar (Polrestabes)
市街地区一般はKepolisian Resor Kota (Polresta)
県(市街の外)はKepolisian Resor (Polres)
市警本部長の階級はKomisaris Besar Polisi (Kombes)、県警本部長はAjun Komisaris 
Besar Polisi (AKBP)が就任する。resorは法的所轄地区を意味するオランダ語ressorに
由来している。

4.地区警察署(郡)Kepolisian Sektor (Polsek)
県・市警本部の下部機関としてセクター警察が郡単位で置かれており、住民社会により密
着した活動が遂行されている。
都市部の中はKepolisian Sektor Kota (Polsekta)
都市部の外はKepolisian Sektor (Polsek)
この地区警察署長に就く階級は、Ajun Komisaris Polisi (AKP)になっている。ただし首
都警察は例外で、PolsektaがAjun Komisaris Besar Polisi (AKBP)、Polsek (urban) は
Komisaris Polisi (Kompol)になっている。

上で登場した警察階級のヒエラルキーは次の通り。右側は軍隊の対応階級。
Irjen     Mayjen
Brigjen   Brigjen
Kombes    Kolonel
APBP      Letnan Kolonel
Kompol    Mayor
AKP       Kapten

1998年データによれば、国家警察正規職員数は201,743人で、国警本部から地
区警察署に至るさまざまな職場で任務に就いていた。それが2019年末の最新情報では、
470,391人にまで増加している。

1998年データでは、階級で見ると、四星将軍が1人、三星将軍2人、二星将軍21人、
一星将軍66人がそこに含まれていた。二星将軍が上のIrjen、一星将軍がBrigjenに該当
している。

インドネシアの警察階級は軍隊のものを横滑りさせたものが使われていたが、2001年
7月1日から世界で一般的な警視‐警部‐巡査型の名称に変更された。将軍層も同様で、
四星のJeneral Polisiは紛らわしいが、三星のKomisaris Jenderal Polisiや二星の
Inspektur Jenderal Polisiは明らかに軍の呼称とは異なっていて、使われているJenderal
という語の意味が将軍でなくなっている。[ 完 ]