「ニセモノLPG販売」(2016年10月21日) 政府補助金付きの3kg入りLPGボンベに水を詰めて市場に流していた二人組がデポッ 市警に逮捕された。 デポッ市住民から数件におよぶニセモノLPGの訴えを受けたデポッ市警は即座に捜査を 進め、16年10月15日に24歳と19歳の犯人二人組をデポッ市内チマンギスのそれ ぞれの自宅で逮捕した。 このふたりは空になったボンベを入手して水を注入し、オートバイにそれを積んで一般家 庭やガス販売巡回商人あるいは雑貨店などに一個1万6千ルピアで販売していた。かれら はこの違法ビジネスを2か月間行っていたと供述しており、一日およそボンベ20個を用 意して売り歩いていたので、警察はデポッ市内にニセモノ3kg入りLPGが6百個出回 ったものと見ている。 通常のものは重量が8kg前後である一方、この水入りLPGは12kgと重く、また揺 らすとチャプチャプと水音がする。そしてボンベのガス噴出口を押すと水が滲み出してく る。買ったばかりのニセモノをコンロにつないで火をつけると、ほんのしばらく火が燃え るが、間もなく火は消えて、後は何をどうしようがまったく火はつかない。 警察は犯人ふたりを、刑法典第378条詐欺行為と消費者保護法違犯の罪で送検する予定。 デポッ副市長はLPG小売販売者に対する監督を強化すると表明したが、上の事件の実態 は市行政からの事業許認可の外で行われている自由売買の中に紛れ込んだニセモノという 趣がきわめて強く、過去からの諸事例を見ても、行政が統制しきれない空間における事件 と見ることができるにちがいない。 プルタミナ社西ジャワ地区マネージャーはその要因を踏まえて、消費者も小売者もプルタ ミナ公認エージェントもしくはプルタミナ社営ガス充填ステーションから購入するよう勧 めている。