「バントゥル県を観光する」(2016年12月06日) ヨグヤカルタ特別州は州都であるヨグヤカルタ(Yogyakarta)市、スレマン(Sleman)県、ク ロンプロゴ(Kulon Progo)県、バントゥル(Bantul)県、グヌンキドゥル(Gunung Kidul)県 の四県一市で構成されている。ヨグヤカルタのビーチというのは普通、ヨグヤ市南部に位 置するバントゥル県の海岸を指している。ヨグヤ市自身は海岸を持っていないのだ。観光 にヨグヤカルタを訪れたなら、市内観光だけでなくバントゥル県の観光地にも足を延ばし てみたいものだ。 2016年5月にグヌンキドゥル県との県境の高原地区にオープンした眺望の素晴らしい 観光地がある。バントゥル県イモギリ(Imogiri)郡マグナン(Mangunan)村のパグックディ ウン丘(Bukit Panguk Kediwung)がそれ。早朝は朝霧が立ち込める険しい登り坂を頂上ま で上がれば、運がよければ雲の上に現れる太陽を拝むことができる。太陽が昇れば、果て しなく連なるグヌンキドゥルの緑の丘陵と、はるか下方を流れるバントゥル県とグヌンキ ドゥル県の県境をなすオヤ川のきらめきを5ヵ所設けられた眺望台から見渡すこともでき る。この観光地は朝5時にオープンし、夕方18時に閉まる。 眺めの良さがたいへんな人気を集めており、平日は1〜2百人、日曜日は5〜8百人の訪 問者があるそうだ。マグナン村には他にも果樹園での果実狩りや松の森林での森林浴など 訪問者を招く場所がいくつか用意されている。 スダユ(Sedayu)町ではトゥビンカルスト(Karst Tubing)川下りツアーが楽しめる。これは 16年6月にオープンした行楽プログラムで、アルゴムリヨ(Argomulyo)村スロバヤン (Surobayan)部落からタイヤの浮き輪に乗ってコンテン(Konteng)川をたどるという川下り。 カルスト地形の真っただ中を流れる狭い水流に乘りながら、周囲の巨岩に抱かれて川を下 るという醍醐味がここの身上のようだ。こちらは、平日1百人、休日3百人ほどの人出と のこと。 バントゥル県統計庁データによると、観光地の入園料収入の大きいのは次の9ヵ所だそう で、つまりは訪問者の多い、人気のある場所がそこだと言えるにちがいない。その中の6 ヵ所が全長13.7kmの県南部海岸に並んでいる。東から西に次のような順番だ。 Pantai Parangtritis Pantai Depok Pantai Samas Pantai Goa Cemara Pantai Kuwaru Pantai Pandansimo そこに作られている砂丘は東南アジアでナンバーワンと評価されており、年間190万人 が訪れる州内最大の観光スポットになっている。それらのビーチの中で人気が高いのは、 パラントリティス、サマス、クワルの三つ。 残る3ヵ所の観光スポットは; Kolam Renang Tirta Tamansari Goa Selarong Goa Cerme なお、ティルタタマンサリはヨグヤ王宮に属すタマンサリとは別の、バントゥル県民のた めの公共プールなので、誤解なさらないようお願いします。