「バンドンで爆弾テロ事件(終)」(2017年03月08日)

西ジャワ州内で発生した爆弾テロ事件には、次のようなものがある。
2011年4月15日 チレボン市警本部内モスクでの自爆テロ
2012年9月8日 デポッ市べジの孤児院内で組立て中の爆弾が破裂
2015年2月23日 デポッ市内ITC卸売りセンター内トイレで低性能爆弾
そして今回のプンダワ公園爆弾テロ

2016年1月以来、前科者テロリストが起こす事件が増加している。首都ジャカルタの
タムリン通り爆弾テロに参加したふたり、東インドネシアムジャヒディングループの首領
と右腕のふたり、サマリンダのオイクメーネ教会を襲ったひとり、そして今回のヤヤッだ。
テロリズム犯罪者の脱ラディカル化を実践している平和の碑財団は、ヤヤッがアブ・ソフ
ィのグループに関わっていたことを明らかにした。アブ・ソフィのグループとは、201
6年12月にプルワカルタのジャティルフルダム爆破を計画していたグループだ。
ヤヤッはまた、チカンペッグループにも関りを持っていた。チカンペッグループは201
0年にブカシ市内のあちこちで強盗犯罪を行い、得た金で弾薬を購入してアチェのジャリ
ンジャントに送っていた。

ジャリンジャントで行われていたのはテロリストたちの戦闘訓練で、その訓練参加者はヤ
ヤッと似たような経歴をたどっている者が少なくない。

ジュハンダ・ビン・アチェン・クルニアは2011年の書籍爆弾事件やスルポン爆弾事件
に関わり、更に16年11月にサマリンダのオイクメーネ教会に火炎びん襲撃を行った。
2016年1月にサリナタムリン地区で行われた爆弾テロ事件の犯人5人のひとり、アフ
ィフもジャリンジャント訓練参加者のひとりだ。アフィフは2011年に服役した前科者
でもある。

アフィフが洗脳されてテロリストになったのは、現在ヌサカンバガンで服役中の大物テロ
リスト、アマン・アブドゥラフマン別名アルマン・アブドゥラフマンに関わったからだ。
アフィフはアルマンのマッサージ師をしており、小さい犯罪事件を起こしていた。アルマ
ンは大勢の一般犯罪者を洗脳してテロリストに仕込む達人であり、服役中の現在でも、そ
の腕は衰えを見せていない、と言われている。[ 完 ]