「ありがとう、トランスジャカルタ」(2017年03月30日)

2016年10月6日付けコンパス紙への投書"Terima Kasih Transjakarta"から
拝啓、編集部殿。わたしはアンコッやバスなど公共運送機関の利用者です。トランスジャ
カルタの登場は胸のすく現象でした。エアコン完備、専用車線、運行も頻繁なのですから。
もちろん、良いことづくめではありません。繁忙時間帯にはバス停に乗客がすし詰めにな
ります。しかしここ数年、ルートの増設や運行バス台数の増加が行われており、乗客は必
ず運ばれるとの安心感を抱いています。

興味深いのは、トランスジャカルタのおかげで世の中に規律正しさが浸透していることで
す。バスの乗降はバス停でしかできず、また乗り降りも秩序正しく行われ、降りるひとを
無視して乗るひとがバス内に入るようなことは減っています。
バスが電車の踏切で長時間待たされたため乗客のひとりがここで下ろしてくれと要求した
話を聞いたことがあります。しかしバスの運転手はきっぱりと拒否したそうです。

車内では乗客が、妊婦・幼児を抱えた乗客・身体障害者・老齢者に席を譲ることを学んで
います。老齢者のひとりであるわたしは、いつも席を譲ってもらえます。
[ 東ジャカルタ市在住、ナニ・スカスディアティ ]