「苦難のパスポート延長手続き」(2017年06月13日)

2016年12月7日付けコンパス紙への投書"Perpanjangan Paspor"から
拝啓、編集部殿。わたしは2016年11月はじめに、イミグレーション総局にオンライ
ンパスポート延長申請を出しました。指示に従って、BNI銀行で費用を納めました。そ
して2016年11月7日8時〜10時の間、インタビューと写真撮影のために南ジャカ
ルタイミグレーションオフィスに来るよう、指示されました。

指定された日にそこを訪れると、わたしども一家はその後の手続きのための整理番号をも
らうために、待ち行列の後に並ぶように言われました。おまけに、期限切れパスポート・
KTP(住民証明書)・KK(家族登録書)・婚姻証明書等々のフォトコピーを用意する
ように、とも。そのとき、待ち行列は150人になっていました。申請者は気長に自分の
番が来るのを何時間も待たなければなりません。

必要なプロセスが完了すると、申請者は新しいパスポートを三日以内に受取りに来るよう
に、と言われました。そのためにわたしはまた順番待ち行列に並び、またまた手続きのた
めに何時間もの時間を空費したのです。駐車場が狭いということも、悪条件を添えるもの
のひとつでした。

サービスが何年も前の古くさいスタイルであるなら、オンラインの意味はどこにあるので
しょうか?わたしは1987年からこの役所での手続きを続けてきているのです。21世
紀のテクノロジーに合わせたシステムのコンピュータ化だと言っているようですが、パス
ポートを毎回延長するたびにさまざまな書類のフォトコピーを持って来なければならない
のは、いったいなぜなのでしょうか?80万ルピアですべての手続を一日で終わらせてや
るとオファーしてくるチャロ(仲介屋)が出現するのも、決しておかしなことではないで
しょう。

アメリカ合衆国では、パスポート延長申請は最寄りの郵便局で行うことができ、25分前
後ですべての手続きが完了します。ジャカルタのアメリカ大使館でも、インタビューを一
回受けるだけでビザの手続きは完了します。時間は30分程度です。ビザの付されたパス
ポートは三日以内に自宅の住所に送られてきます。追加費用は一切ありません。

インドネシアの公共サービスはトータル改革が必要なようです。この提言が役に立つよう、
希望します。[ 南ジャカルタ在住、ムハンマッ・ユスフ ]