「スカイトレインは9月17日から」(2017年09月04日)

スカルノハッタ空港鉄道は2017年11月に運行を開始できそうだ、とインドネシア国
鉄代表取締役が表明した。
「用地収用は17年7月に完了しており、今はいくつかの地区で地盤作りと建設工事が行
われている。10月には運行を開始するための、技術上と許認可関連のすべての準備が調
えられることになっており、その進行については楽観視している。あとは予定されている
10列車の納入が予定通りなされることが期待されている。今はそのうちのひとつが既に
届いている。」

スカルノハッタ空港鉄道は、マンガライ(Manggarai)〜スディルマンバル(Sudirman Baru)
〜ドゥリ(Duri)〜バトゥチェペル(Batu Ceper)〜スカルノハッタ(Soekarno Hatta)の各駅
に停まる。ドゥリ〜バトゥチェペルは首都圏コミュータラインのドゥリ〜タングラン線に
乗り入れて走るのだが、最近タングラン線利用者が急激に増加しており、空港鉄道のダイ
ヤはその面での見直しが必要とされている。

使われる列車は国有鉄道車両製造会社PT INKA製のもので、客車1両に座席4シー
トが40列並び、20列ずつが向かい合う形になっている。最後尾の4席は身障者用で、
また車内に洋式トイレが設けられている。車内の二カ所にモニターTVが設置され、逐次
必要な情報が掲示される。

1列車はその車両が6両編成で走ることになる。マンガライ〜スカルノハッタ間の所要時
間は54分。乗車料金はひとり8万から10万ルピアあたりが予定されている。


一方、スカルノハッタ空港内のターミナルを結ぶ無人操縦列車スカイトレインは2017
年9月17日から運行が開始される。2両編成で走るこの列車の最大収容人数は176人
とのこと。

まず最初につながるのは第3と第2ターミナルで、当初は1列車がその間1.7キロの距
離を片道3分で往復する。次のステップではルートが第1ターミナルまで延ばされ、第3
ターミナルと第1ターミナル間の3.2キロを片道5分で往復できるようになる。そして
最終的には、空港鉄道が開通した暁に鉄道駅が入る統合ビルまで連結される予定。このス
カイトレインは無料運行することになっており、飛行機乗客も送迎者も自由に利用できる
とのこと。