「南ハルマヘラで海釣り観光」(2017年09月14日)

北マルク州が観光開発に海釣りを取り上げた。北マルク海域は州総面積の69%を占める
10万平方キロの広さを持ち、回遊魚の通り道になっていて、世界の釣り師から「魚のス
ーパーマーケット」と呼ばれている。そこでは、マグロ・カツオ・サワラなどの大型浅海
魚に出会えるばかりか、釣り師たちが狙い目にしているイソマグロやキハダマグロなどの
種を釣り上げることも稀でない。

この州は805の島々を擁しているものの、ひとが居住しているのは82島しかなく、他
はすべて無人島になっている。州政府が水産地区として現在管理しているのは、モロタイ
島・ウィディ群島・東ハルマヘラ県の数カ所の島々の三地区で、ウィディ群島には60カ
所を超える釣りスポットがある。その関連で、南ハルマヘラ県ウィディ群島では2017
年10月25〜29日にウィディ国際フィッシングトーナメント2017の開催が予定さ
れており、シンガポール・オーストラリア・タイ・スペインなどから3百人の海釣りの専
門家たちが集まってくる。

その催しのために県庁は東ガネからウィディへの高速艇を用意し、10分で海を渡る便宜
を供することにしている。更にテルナーテから南ハルマヘラへの空のルートを確保するこ
とも必要とされているが、今現在は空運オペレータの一社だけが72人乗り小型機を6時
間かけて運行させているだけであり、州政府は国に対してその点に関する支援を要請して
いるところだ。