「創業45年を誇るインドミー(前)」(2017年10月25日)

インドネシアは世界第二位の即席めん消費大国。一位はもちろん中国で、インドネシアの
後は日本〜ベトナムと続いているらしい。インドネシアの即席めんの歴史は、やはり日本
のチキンラーメンから始まった。その歴史の立役者はインドミーであり、生産者であるP
Tインドフードスクセスマッムルだ。今年創立45年を迎えたインドミーの歴史をコンパ
ス紙がインドフード社取締役にインタビューした。

「創立以来、インドミーはどのような歴史をたどったのですか?」
最初の即席めんはスプルミー(Supermi)でした。そのときの工場はジャカルタのチジャン
トゥンです。インドミーは1972年にジャカルタのアンチョル工場で誕生しました。そ
のときもやはりチキンスープ味でした。1982年にカレー味が世に出ました。インドネ
シア独特のものです。さらにミーゴレンが1983年に出されました。カレー味が市場に
出たとき、インドネシア人の口にぴったりフィットしたのです。消費者はインドネシア人
の口に合う味覚を手に入れ、その味覚の食べ物として即席めんが人気を集めました。

「インドミーという名称はどのようにして付けられたのですか?」
多分インドネシアとミーを組み合わせたのでしょう。西アンチョルの第一工場でのことで
した。続いて第二工場がメダン、第三工場がスラバヤ、第四工場はスマランに建てられ、
その後はあちこちにいくつも増えて行きました。今現在あるのは17工場です。メダン・
プカンバル・パレンバン・ジャンビ・ランプン、そしてジャワにはジャカルタ・タングラ
ン・バンドン・チレボン・スマラン・スラバヤ、スラウェシはマカッサルとマナド、カリ
マンタンはバンジャルマシンとポンティアナッ。チレボンにあるのが最新工場です。

「インドミーへの市場の反応は最初どうでしたか?」
即席めんは日本由来のものでしたから、最初のスプルミーは日本風のもので、それでチキ
ンスープ味になったわけです。その後、即席めんのコンセプトとインドネシア風味覚を融
合したインドミーがチキンカレー味で発売されたのです。カレーはインド風もあれば他に
もさまざまな種類があります。その中でインドネシア人の口に合う、インドネシア風の味
覚を選び出しました。その後も弊社はインドネシア人に好まれる味覚の開発を継続的に行
っています。1982年の発売後、インドミーは国内市場に十分受け入れられたように思
われます。そして1983年にはケチャップマニスを使ったインドミーゴレンが発売され
ました。これもまた、インドネシア人の口に合ったものでしたから、インドミーはますま
す市場に幅広く入って行くことができました。

「インドミーがスプルミーを追い越したのはいつでしたか?」
正確には答えられませんが、1982年にチキンカレー味を出してから間もなくではなか
ったでしょうか?いま弊社はさまざまな味を全国市場に出しており、更に各地の工場が地
元の味の製品を商品レンジの中に加えています。メダンやバンドンで、また他の各工場で
も。ミーチュロール(mi celor)、バンドンのミーコチョッ(mi kocok)、マカッサルのチョ
ト(coto)、などのように、各地方には固有の味覚があるのです。最近出したのはタフテッ
(tahu tek)とテンクレン(tengkleng)でした。各地方の味といっても、その地方の中でど
こへ行っても同じ味というわけではありません。だから弊社はそれらを研究するのです。
たとえばラウォンという料理をわれわれは知っていますが、実際には味のバリエーション
があるのです。[ 続く ]