「バリ第二空港建設を真剣に」(2017年12月08日) 2017年11月21日付けコンパス紙への投書"Bali Butuh Bandara Baru"から 拝啓、編集部殿。ジョコ・ウィドド大統領は11月17日にボゴール宮殿で、激増する外 国人観光客を収容するために「新バリ10カ所」プログラムの早期実施をリマインドしま した。 1億2千5百万の中国人観光客が外国旅行をすることが見込まれ、その半分はアジアへ行 くそうです。ジョコ・ウィドド大統領は2019年のインドネシア入国観光客数2千万人 の目標は達成可能と見ており、そのうちの1千2百万人がバリに割り当てられています。 あるバリの結婚オーガナイザーによれば、バリで結婚式を挙げる計画をしている中国人カ ップルは年間二千組あり、更にロシア・韓国・日本のカップルがそれに上乗せされます。 同じ条件で料金が廉いために、かれらはハワイよりもバリを選択する傾向にあるのです。 つまり、バリは観光客であふれるようになるわけです。 そんな膨大な数の観光客をさばくために、バリの観光インフラは自動車専用道や鉄道線路 を必要としており、それよりもっと重大なポイントとしてグラライ空港の利用者収容能力 が問題視されています。現在の年間利用者数はまだ1千万人に達していませんが、空港運 営は既に大わらわで、離着陸する飛行機は長い順番待ちを余儀なくされています。バリに 新空港を設けることは、もう避けられないのです。 バリ州北部のブレレン県クブタンバハンを新空港建設ロケーションとするためのフィーシ ビリティスタディが今年行われると報道されました。総面積2千1百Ha、滑走路2本、 インベスターはカナダのエアポートキネシスコンサルティングで総予算50兆ルピア。 去る8月28日にブレレン県クブタンバハンで新空港建設の祈願祭をカナダのインベスタ ーのインドネシア側パートナーであるPT BUBIが行いました。政府にとってこれは チャンスです。しかし運輸省が空港建設場所を決定するまで工事は開始できないのです。 バリが必要としている空港建設のチャンスが後手に回らないように。 [ 南ジャカルタ市在住、ハンドラワン・ナデスル ]