「バドゥイ観光」(2017年12月18日)

2017年7月1日付けコンパス紙への投書"Wisata Baduy"から
拝啓、編集部殿。2017年4月15日にわたしと家族はバンテン州ルバッ(Lebak)県チ
ボルグル(Ciboleger)のバドゥイ村を観光しました。残念なことに、この観光村の運営は
まだ正しく行われていません。

駐車場に着くと、公式駐車番の姿はなく、私服の若者たちがいるだけでした。わたしども
が車から降りると、かれらはすぐに近寄ってきて、その観光村の短い説明をしました。

その説明を聞いて、わたしどもは村の中に入ることにしました。わたしどもが警備詰所で
訪問者台帳に記帳すると、管理のための寄付金を求められました。金額は任意でした。詰
所の担当員は観光ガイドが付かなければならないと言い、さっきの若者を呼びました。担
当員が言う観光ガイドはかれだったのです。かれがフレンドリーで村のことを熟知してい
たのはラッキーでした。


最初の部落に入ると、また訪問者記帳が求められましたが、寄付金の要求はありませんで
した。ガイドが行き先を選択するよう求めたので、わたしどもはガジェボ橋を選びました。

最初の部落を出てガジェボ橋に向かっているとき、また私服のふたりの若者がわたしども
一行に加わりました。かれらふたりは最初のガイドの若者と親しそうにしていました。お
よそ四分の一の距離を進んだ時、わたしどものひとりがもう行きたくないと言い出しまし
た。歩く元気がなくなったのです。後から加わったふたりの若者は、その脱落するひとり
の面倒を見るから、ガイド料を払えと言います。

その要求にはびっくりしました。最初の警備詰所での約束では、ガイドはひとりという約
束になっていたのですから。かれらの謀略は続きます。進んでいると、またふたりの若者
が加わりました。わたしどもはたいへん気分を害されましたが、そのふたりはそのうちど
こかに去りました。ツアーが終わってから、わたしどもは最初から着いたガイドの若者に
チップを払いました。

食事処で食事して休んでいると、橋へ行くときについてきたふたりの若者のひとりがやっ
てきて、15万ルピアのガイド料を要求しました。長い議論の果てに、金をもらわなけれ
ば立ち去ろうとしない様子のその若者に、仕方なくわたしどもはいくばくかの金を渡しま
した。

ガイドを名乗るかれら若者たちは、やってくる観光客によく不当に金を要求するのだとい
うことを後になって聞きました。そのために、村の駐車場まで来た観光客が入るのをやめ
て帰って行くのだそうです。バドゥイ観光は、正しく運営されれば、村の収入が増えるも
のではありませんか。そればかりか、外国人観光客が訪れれば、インドネシアの外貨収入
を増やす可能性を持っています。今こそ、バドゥイ観光を正しい運営路線に乗せるときな
のです。[ タングラン県在住、モハマッ・ファズリ ]