「詐欺の手口」(2018年04月18日) 2017年11月15日付けコンパス紙への投書"Berkedok Tilang"から 拝啓、編集部殿。11月8日午前9時ごろ、電話番号081317747842から電話が入りました。 電話者はわたしの友人の名を名乗り、自動車書類を持っていなかったために交通検問で捕 まったので、解放してもらえるように協力してほしい、と緊迫した声で言います。 わたしは自分のオートバイを友人に貸しましたが、自動車書類はわたしの手元にありまし た。焦った声と口調の電話の声は、わたしにその声の主が本当に友人なのかどうかを確認 する機会すら与えず、「警察だ。」と名乗る別の人間に変わったのです。 その警察のひとはバヤンカラユニットの者だと名乗り、盗難オートバイの手入れ中だと言 いました。「あなたの友人だと言っているひとは自動車書類を携帯していなかったので窃 盗犯と思われるため、留置場に入れます。」 「書類はわたしの手元にあります。」とわたしが言うとその警官は、メイバンクインター ナショナルインドネシア銀行のウジャン名義口座番号081910429541に40万ルピアをすぐ 振り込むようにと言いました。わたしのオートバイが押収されるのを怖れて、わたしは言 われるがままに、その振り込みを行いました。 今度は別の警官が、事件終了手続きのために100万ルピアを振り込めと言います。更に 入れ替わって別の警官らしきひとが、「あんたがぐずぐずしていたから、書類がもう本部 に送られてしまった。」などと言うので、わたしはいやいやながら、再度同じ口座に10 0万ルピアを振り込んでしまいました。 続いてわたしの友人と名乗るひとがまた出てきて、電気代と水道代の450万ルピアを払 っておいてくれないか、と言います。するとまた警官と名乗るひとに替わり、「BJB銀 行Zムスリム名義の口座番号0080648197100に450万ルピアを振り込まないと、あなた の友人は釈放されないよ。」と言いました。わたしは結局あちこちから借金して、450 万ルピアを振り込みました。 ところが警官が「金がまだ入金しない。システムエラーだ。」と言ったとき、わたしには ピンと来るものがありました。これは詐欺芝居じゃないだろうか、と思ったわたしは、す ぐに電話を切りました。 そのあと、わたしの知らない電話番号から数回電話が来ましたが、わたしは無視しました。 わたしの口座残高は空になった上に、借金まで残ってしまいました。 [ ブカシ市在住、ジョナタン・アドリアン ]