「標準イ_ア語はKBBIで(2)」(2025年10月14日) ライター: 文司、ヨス・ダニエル・パレラ ソース: 2009年2月13日付けコンパス紙 "Profesionalitas" 2009年の初頭にわれわれはまた新しい辞典を得た。Pusat Bahasaという言葉の添えら れたKBBIだ。だからこの辞典はKBBIPusat Bahasaという名称になり、出版社もこ れまでのPT Balai PustakaからPT Gramedia Pustaka Utamaに替わった。とはいえ、この 辞典は従来からあるKBBIとの連続性を持っているので、KBBI第四版という立場に なる。辞典の新版なのだから、採録語が増えていることは言うまでもない。この辞典でわ たしはprofesiという採録語とその派生語を調べてみた。 KBBI第一版(1988, 702ページ)にはprofesi、profesional、profesionalisasiという エントリが見られた。第二版(1991, 789ページ)ではその採録語がprofesi、profesional、 profesionalismeに変化した。profesionalisasiが削除されたのだ。第三版(2001, 897ペ ージ)のエントリはprofesi、profesional、profesionalisme、profesionalitasになった。 そしてKBBIPusat Bahasa(2008, 1104ページ)も同じ顔触れが踏襲されている。 KBBI参照者であるインドネシア語使用者のわたしにとっては、profesionalisasiとい うエントリへの喪失感が強い。profesionalisasiが削除されてprofesionalitasがそれと 交代したことの背景に何があったのだろうか?わたしのメモからは、profesionalisasiは profesionalitasよりも使用頻度が高く、使い勝手もより便利に感じられるのである。 イ_ア共和国会計監査庁の現在掲げている業務スローガンはindependensi, integritas, profesionalismeだ。先進諸国にある会計監査庁の使っている英語のものを参照してその スローガンが作られたことは言うまでもあるまい。インドネシアの会計監査庁の環境内で 開かれた討論会の中で、independensiは英語のindependenceであり、integritasは英語の integrity、profesionalismeは英語のprofessionalismだと参加者のひとりが表明してい る。 ともあれ、2008年のKBBIPusat Bahasaにprofesionalitasが登場している。わた しがWebster, Longman, Random House, Bloomsbury Thesaurus(1997)などの英語辞典を調 べ回ってみた結果、professionalityというエントリにはひとつもお目にかからなかった。 この現象を見るなら、profesionalitasが英語を変形して摂り込まれたものでなく、イン ドネシアの国語センターが新造語を作ったことを意味しているという解釈が成り立つかも しれない。 英語にはprofessionalismという派生語しか見当たらない。その語彙はインドネシア語に profesionalismeという形で摂取された。そこにおかしな点は何もない。わたしが国語セ ンターのKBBI編纂者に提示したい疑問は、profesionalitasの由来は何なのかという こと、そしてもうひとつprofesionalisasiが削除された理由についてである。 版を重ねるたびに変更がなされ、追加があったり、内容が違って来るようなKBBIであ れば、国語センターを信頼しているイ_ア語使用者としてもKBBIの購入を熟考するよ うになりかねないだろう。 イ_ア語使用者は他にもまた、investasiという別の形の語彙をインドネシア語の中に増 やしていることがわたしのメモに書かれている。英語の中にわたしが見出している語彙は investとinvestmentのふたつだけだ。 independensitas, integritas, profesionalitasという形式を業務スローガンにする気は インドネシア会計監査庁にないだろうか?でもまあ、それはどうぞご自由に。