「ジャカルタは経済成長も失業もデカい」(2017年04月21日)

国の通貨の半分以上が集中しているジャカルタの経済成長率は国全体の成長率を上回って
いるが、失業率も同じパターンで推移している。

2013年以後のジャカルタの経済成長率と全国のそれを比較すると、次のようになる。
(数値はパーセント)
 年     全国  ジャカルタ
2013  5.58  6.07
2014  5.02  5.91
2015  4.79  5.88
2016  5.02  5.85

ジャカルタ首都特別区を構成する5市1県の2015年の成長率は次のようになっており、
豊かな地区とそうでない地区の実態がかなり明確に反映されているように思われる。
北ジャカルタ市 5.61%
西ジャカルタ市 5.96%
中央ジャカルタ市 6.60%
東ジャカルタ市 5.41%
南ジャカルタ市 6.09%
プラウスリブ県 0.12%

一方、経済成長率が高いことが就労機会を保証しないというのが昨今の常識となっていて、
ジャカルタの失業率も全国レベルを上回っているのが実情だ。(数値はパーセント)
 年     全国  ジャカルタ
2013  6.17  9.02
2014  5.94  8.47
2015  6.18  7.23
2016  5.61  6.12

ジャカルタの場合は特に、アーバナイゼーションによって高失業地方の労働力を引き寄せ
ることがジャカルタの失業率を押し上げる結果をもたらしているという事情も無視できな
い。
5市1県の2015年失業率は次のようになっている。
北ジャカルタ市 7.11%
西ジャカルタ市 6.31%
中央ジャカルタ市 6.51%
東ジャカルタ市 9.13%
南ジャカルタ市 6.36%
プラウスリブ県 5.51%