「ガルーダ国際線がターミナルを移動」(2017年05月05日)

スカルノハッタ空港第3ターミナル国際線が2017年5月1日0時から稼働を開始した。
時を同じくして、ガルーダ航空国際線も第2ターミナルから第3ターミナルに移動した。
第3ターミナル国際線を使うのは当面ガルーダ航空だけで、他の航空会社は一部6月、残
りは7月1日の空港鉄道スカイトレインの開通を待って順次移動する計画。

ガルーダ航空が第3ターミナルから飛ばす最初のフライトは5月1日6時10分発シンガ
ポール行きGA824便で、反対に初の到着便はやはりシンガポールから飛来するGA8
23。ガルーダ航空国内線は2016年8月から第3ターミナルに移っており、今回国際
線が移ったことで乗客にとっては乗り継ぎの便が向上する。


この第3ターミナルには最新鋭のセキュリティ機器が使われており、危険を早め早めに発
見して行こうとする空港管理者の意志が注がれている。国際線乗客がチェックインの際に
預けたバゲージはバゲージハンドリングシステムレベル5を通される。そこで爆発物が感
知されたなら、バゲージはすぐに爆弾ブランケットで包まれ、爆発物処理班が駆けつける
のを待つことになる。

国際線乗客は出国手続き場へ着くまでにX線透視を受けなければならないが、そのために
インドネシア初のフルボディスキャナーが2基用意される。またX線透視機は12基設け
られる。

出国手続き場での出国審査は32のカウンターが用意され、またオートゲートも15設け
られる。入国審査手続き場も同じ数が用意される。

ターミナル内では2百基の監視カメラが設置されて警戒に使われる。カメラは高解像度の
もので、人間の顔をはっきりととらえることができる。そこで得られたプロフィールがセ
キュリティシステムに収められた要警戒人物のものと照合されて、警戒情報が現場にいる
警備員に通知される。

監視カメラはまた手荷物警戒システムにも使われる。ターミナル内に持ち込まれた手荷物
が3分間以上放置されると、やはり警戒情報が現場の警備員に通知され、警備員は即座に
その手荷物を保全して中味のチェックを行う。つまり手荷物を3分以上置き去りにする場
合は、中に何を入れたのかをよく覚えておくか、それとも自分のアイデンティティを証明
する何かを入れておくのが良いだろう。


ところで、スカルノハッタ空港国際線の空港施設利用料(俗称エアポートタックス)を現
在のひとり15万ルピアから20万ルピアに値上げすると空港運営会社アンカサプラIIが
表明した。現在第2ターミナルを使っている国際線航空会社のうちで、ガルーダ航空と同
じスカイチームに所属している航空会社は6月1日に、その他の航空会社はスカイトレイ
ン開通予定の7月1日に第3ターミナルに移動することになっており、空港施設利用料値
上げは全国際線が第3ターミナルに移る7月1日から実施される。空港施設利用料は既に
航空券代金の中に含まれているため、乗客が空港でその支払いを行うことはない。