「今年の税務調査は激しい」(2017年05月23日)

国税総局は2017年の税務調査で既に提出された年次納税申告書を掘り下げ、45兆ル
ピアの追加税収を実現させるよう、目標を定めた。また、既に出されている追徴課税の未
納税分のうち、15兆ルピアを今年度内に納税させるとの目標も別途定められている。

国税総局はこの5月から税務調査を既に開始しており、目標の45兆と追徴分を追求して
15兆を上乗せし、60兆ルピアを2017年税収実績に繰り込むための動きを着々と進
めている。

税務調査の優先ターゲットに据えられているのは、昨年行われたタックスアムネスティに
参加しなかった納税者で、国税総局は依然として資産隠しを続けている法人個人納税者の
実態を調べ上げて追徴課税を実現させる強い意志を表明している。各納税者のデータがま
とまれば、総局から現場レベルの税務サービス事務所にデータを送って納税者とのコンタ
クトが始まることになる。

一方、追徴課税の未納税者に対しては警察拘置所あるいは刑務所に送り込む身体拘禁措置
を使って、悪質な納税忌避者から納税させる方針が定まっている。国税総局はこの措置を
執行する対象者の優先順位を既に決めらているとのことで、つらい目を見る前に素直に納
税せよ、と名指しはしないまま国民に表明している。